C04悩み解決

犬と猫の毛のもつれ|まず疑いたい3つの原因

公開日 2021年10月4日|文=mofuwa編集部

前足の付け根まわりの毛が写った、明るい光の中の犬
もつれは毛全体に等しく起きるのではなく、毎回ほぼ同じ場所から始まります。写真:34606309/Pixabay

毛のもつれの原因を探すとき、毛質やシャンプーの成分から考えはじめると、たいてい行き止まりになります。毛質は変えられませんし、成分を変えても翌週にはまた同じところがもつれるからです。そこで見る場所を変えます。もつれは体じゅうに均等には起きません。毎回ほぼ同じ場所から始まります。その場所を先に特定し、原因を逆算します。

もつれは、どこから始まっているか

まず、その子でもつれが見つかる場所を思い出してください。背中の真ん中や毛先だったでしょうか。おそらく違います。もつれの多くは、次の5か所のどれかから始まります。犬でも猫でも、長毛でも中毛でも、ここはあまり変わりません。

もつれが始まりやすい5か所

耳の後ろ、首輪の下、脇の下、内股、しっぽの付け根。この5か所は、よく動いてこすれる、湿りが残る、飼い主の手が届きにくい、のいずれかが重なっている場所です。

横向きに立つ犬のイラスト。もつれが始まりやすい5か所に番号を打っている 1 2 3 4 5
  1. 1耳の後ろ 耳が当たってこすれ、風が通らない
  2. 2首輪の下 一日じゅう擦れ、外さないと見えない
  3. 3脇の下 歩くたびに前足と体が擦れ合う
  4. 4内股 湿りやすく、触られるのを嫌がる
  5. 5しっぽの付け根 毛が密で、ブラシが最後まで届かない
背中や毛先ではなく、体の折れ曲がるところと、手が入りにくいところから始まります。

耳の後ろと内股では、毛の長さも密度もまるで違います。ですが「毛の性質」ではなく「その場所で毎日何が起きているか」に置き換えると、共通するものが3つだけ残ります。

Note先に、始まった場所を記録してください

ほどく前に、どこにあったかをメモか写真で残してください。ほどいてしまうと場所の情報が消えます。2〜3回ぶんたまると、その子がどの場所に偏っているかがはっきりします。

5か所に共通する、3つの条件

5か所を、そこで起きていることで分類し直すと、残るのは3つだけです。5か所のどれもが、この3つのうち2つ以上を同時に抱えています。

5か所と、そこで重なっている条件
場所①こすれる②湿りが残る③手が届きにくい
耳の後ろ耳が当たる風が通らない耳をめくらないと見えない
首輪の下一日じゅう擦れる汗ばみ・水がたまる外さないと触れない
脇の下歩くたびに擦れる体温がこもる前足を上げないと入らない
内股後ろ足が動くたび地面と排泄の近く嫌がって触らせない
しっぽの付け根座るたびに潰れる毛が密で乾きにくいブラシが最後に到達する

つまり、もつれは毛の問題ではなく、場所の条件の問題です。同じ子の同じ毛が、背中では絡まらず脇の下では絡まるのは、条件の数が違うからです。この見方に切り替えると、やるべきことが「毛をどうにかする」から「条件を1つ減らす」に変わります。

ただし、3つのうちどれが効いているかは、その子と暮らし方によって違います。首輪をしていない室内の猫なら①はほとんど効いていません。散歩から帰ってタオルだけで済ませている犬なら②が主役です。だから次に、実際に確かめます。

1週間で、どれが効いているかを切り分ける

3つの条件を同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。1週間ずつ、1つだけ外して、始まる場所が変わるかを見ます。1週間という長さは、もつれが目に見える大きさになるまでのだいたいの時間です。

  1. 0日目:現在地を記録する

    5か所を指で確かめ、もつれや、絡まりかけのざらつきがある場所に印をつけます。写真も同じ角度で撮ります。ここが比較の基準になります。

  2. 1週目:②湿りだけを外す

    散歩や水遊びのあと、背中より先に5か所を乾かします。タオルで押さえるだけで構いません。他は何も変えず、1週間後に印の場所が減ったかを見ます。

  3. 2週目:①こすれだけを外す

    湿りは元に戻し、かわりに家の中では首輪を外す、ハーネスの当たる位置を変える、寝床を毛足の短いものに替えるなど、擦れる時間を減らします。ここで変わるなら原因はこすれ側です。

  4. 3週目:③届かないだけを外す

    こすれも元に戻し、かわりにブラシを入れる順番を逆にします。背中から始めていたなら、脇の下と内股から。届いていなかっただけなら、これで印が減ります。

3週間かかりますが、分からないまま毎日ブラシの回数を増やすより早く終わります。3週とも変化がなければ、3つが同じくらい効いていると考えてください。

切り分けの結果ごとに、変えるところ

どの週で変化が出たかで、続けることが変わります。変化が出なかった週の対策は、やめてかまいません。

Cautionできたもつれを、引っぱってほどかないでください

もつれの根元は皮膚に近い側にあります。毛先を引っぱると、皮膚ごと引かれます。根元側を指で押さえて皮膚を固定し、毛先のほうから少しずつほぐしてください。指が入らないほど固まったものは、トリミングサロンに任せてください。はさみで根元から切り落とすのは、皮膚を一緒に切る事故がもっとも多い方法です。

もう一点。もつれた場所を毎日念入りにこするのは、①の条件を自分で足していることになります。触る回数ではなく、触る場所を変えてください。

3つの条件では説明がつかない変わり方

3つの条件で説明がつかない変わり方をしたときは、手入れの問題として扱わないでください。とくに、これまでもつれなかった場所が急にもつれはじめたときです。場所が変わったのは、動き方か、皮膚の状態か、なめる場所が変わったからです。

切り分けの3週目は、ブラシの順番を逆にして、脇の下と内股から始める週です。mofuwa グルーミングスプレー は、この逆順を実際にやれるようにする道具です。乾いたままの脇の下に金属ピンを入れると毛が引っかかりますが、5か所にだけ先に吹きかけ、指で毛を分けてから入れれば、最初のひと通りを5か所から始められます。③の「届かない」は、順番と通りやすさの両方から外せます。内股としっぽの付け根はその子の口が届く場所ですが、中身は清涼飲料水の規格基準をクリアしているので、5か所に同じようにかけられます。グルーミングスプレー を使った日は、0日目からの記録に書き添えてください。どの週で印が減ったかと並べて読めます。

Cautionもつれの下の皮膚に出ていたら、ほどく前に

もつれの下の皮膚が赤い・じゅくじゅくしている、においが変わった、同じ場所をなめ続ける・噛む、触ろうとすると痛がる、左右のどちらか片側だけに急に増えた、フケや抜け毛が一緒に増えた、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、ほどく前に動物病院にご相談ください。もつれの下は見えにくく、皮膚の変化に気づくのが遅れやすい場所です。

受診するときは、いつから、どの場所か、家で使っている道具は何かをメモしてください。切り分けの3週間の記録が、そのまま経過の説明になります。固まったもつれは無理にほどかず、そのまま連れて行ってください。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

短毛の子でも、もつれることはありますか?
頻度は下がりますが、条件が重なる場所では起きます。とくに首輪の下と脇の下は、毛が短くても擦れと湿りが同時に続くため、根元で細かく絡むことがあります。短毛だからと確かめない場所が、いちばん見落とされます。
ブラシを毎日かけているのに、同じ場所がもつれます
回数ではなく、順番と到達点の問題である可能性が高いです。多くの人は背中から始めて、脇の下や内股に着く前に終わります。1週間、順番を逆にしてみてください。道具を替える前に試す価値があります。
猫の場合も、始まる場所は同じですか?
首輪の下だけは、していなければ外れます。残りの4か所は犬とほぼ同じで、とくにしっぽの付け根と内股が多くなります。自分でグルーミングをする猫でも、口が届きにくい肩甲骨の後ろは年齢とともに加わります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。