C11比較・選び方

価格が高い製品は何にお金がかかっているのか

公開日 2021年9月29日|文=mofuwa編集部

明るい自然光の入る部屋で、淡い色の木の床の上に並んで座っている薄い色の犬と白い猫
棚の前で比べられるのは中身そのものではなく、持ち帰ったあとに家で増える手数のほうです。写真:3194556/Pixabay

棚の同じ段に並んだペット用品を2つ持って、裏のラベルを見比べたまま3分たつ、という場面があります。書いてある成分の行数も、使い方の説明の長さも似ていて、はっきり差がついているのは価格の数字だけ。その差がどこから来ているのか分からないまま、安いほうを持ってレジへ行くか、高いほうを棚へ戻すかを決めることになります。ペット用品の価格の違いは、売り場で読み比べても出てきません。買ったあとに家で増える手数のほうに形を変えて出ます。工程の段数、1本で届く面の数、1回に気にする量。この3つに置き換えると、うちの家ならどっちか、が言えるようになります。

ラベルを読み比べても差が出ないとき、何に置き換えるか|ペット用品の価格の違いが現れる3か所

棚の前で読み比べられるのは、中身そのものよりも、書かれている言葉の量です。成分の行数が多いほうが高いこともあれば、1行しか書いていないほうが高いこともあります。ペット用品の価格の違いを、その場にある情報だけで説明しようとすると、だいたい説明がつかないまま終わります。だから、見る場所を買ったあとの家の中へ移します。持ち帰ってから毎日起きることのうち、価格の違いが実際に形を変えて出てくるのは3か所だけです。

この3つは、どれも買う前に確かめられます。工程は商品の説明に、届く面は使える場所の書き方に、量の加減は注意書きに出ます。価格の違いを「品質」という一語で片づけないために、確かめられる形に置き換えておきます。品質は棚の前で比べられませんが、この3つなら比べられます。

うちの家では、棚の前でどこを見て決めるか
見る場所買う前に確かめられること確かめないまま持ち帰ると起きること
中身のつくり方原料から何段の工程を通っているか似た説明の2本の差が、最後まで分からない
外に出した記録検査機関の名前が書かれているか判断の材料が、売り手の言葉だけになる
使える面口が届く場所にも使えると書いてあるか顔まわりで手が止まり、別の1本を足すことになる
1回の量たっぷり使ってよいと書いてあるか薄く伸ばして、手を入れる日のほうが先に減る
容器片手で押せるか、最後まで出るか半分残ったまま棚の奥へ移る
結論この5つのうち3つ以上が確かめられないなら、価格の数字は比べる材料になりません比べるのは、その1本が家の手数をいくつ減らすかです

表のいちばん下の行が、この記事の出発点です。高いか安いかを先に決めてから理由を探すと、どちらの側にも理屈がつきます。先に決めるのは、確かめられる項目のほうです。3つ以上そろわない2本を並べているなら、その日は価格の違いを比べる段階にまだ来ていません。

水そのものを作り変える工程があるか|ペット用品の価格の違いを、中身のつくり方から見分ける

価格をいちばん大きく動かすのは、原料を仕入れてから中身になるまでの段数です。できあがった成分を買ってきて混ぜ、容器へ詰める。この形なら工程は2段で足ります。原料の水そのものを作り変えるところから始めると、段数は倍以上になります。設備が要り、電気が要り、途中で測る工程が入るからです。

  1. 原料になる水を選ぶ

    何を混ぜるかの前に、何に混ぜるかを決める工程です。ここを水道水のままにするか、作り変える前提で選ぶかで、そのあとの設備がまるごと変わります

  2. 電気を通して作り変える

    水に電気を通すと、もとの水とは性質の違う水になります。この工程には装置が要り、装置を置く場所と、動かし続ける電気が要ります

  3. できた水を毎回測る

    同じ装置でも、通す時間や条件で別の水になります。pHや濃度をその都度測る工程が毎回入るので、人の時間がここに乗ります

  4. 外の検査機関へ出す

    日本食品分析センターのような外部の機関へ出して確かめる工程です。売る側の都合で省くこともできますが、省いた場合も価格の説明には出てきません

mofuwa の商品は、この4段の上に立っています。mofuwa グルーミングスプレーの中身はアルカリ電解水で、水に電気を通してつくったものです。油となじんで乳化するという性質があり、毛や地肌についた余分な脂と混ざって落ちます。地肌に要る皮脂まで持っていかないのは、界面活性剤で一律に落としているのではなく、油と乳化する側の性質で落ちているからです。この性質は、水を作り変える工程を通らないと出てきません。

Note工程が多いほうが良い、という話にはなりません

工程の段数は、良し悪しの順位ではなく価格の内訳です。混ぜて詰める2段のつくりが悪いわけではありませんし、水から作り変えたものが常に合うわけでもありません。ここで言えるのは、同じような見た目の2本に価格の違いがあるとき、その差が消えて見えなくなるのは、段数の話を誰も書いていないときだけだということです。書いてあれば、その差は確かめられる差になります。

外の検査機関に出した記録があるかどうかも、同じ枠で見られます。検査には費用と日数がかかるので、出した回数はそのまま価格に乗ります。逆に言えば、検査機関の名前が書かれている商品は、その費用を価格の側で引き受けているということです。書かれていないから中身が悪い、という読み方はできません。読めるのは、家で判断するときの材料がひとつ少ない、というところまでです。

1本で届く面の数と、1回に気にする量|ペット用品の価格を比較するときの2つ目の軸

工程の段数が価格の内訳なら、届く面の数と1回の量は、その価格が家で回収できるかどうかの側です。ここを飛ばして工程だけで選ぶと、良いものを買ったのに棚で止まる、という形になります。

犬も猫も、体から脂を出します。昨日きれいにしても、今日また汚れます。毎日散歩に行く子なら、そこへ外のものが足されます。ケアの中身より先に、ケアが何回起きるかで結果が決まるのは、そのためです。1回に使う量を気にする1本は、回数の側を静かに削ります。

同じ1か月で、その子の体へ手が入る回数 月に1度まとめて整える場合、週2回に分ける場合、毎日1回かける場合を、1か月の回数に直して並べたものです。1回ごとの丁寧さは同じだと考えて、回数だけを見ています。 月に1度まとめて 1回 週2回に分けて 8回 毎日1回ずつ 30回
比べているのは1回の濃さではなく、1か月に何回その子に手が入るかです。

この3本の棒は、商品の良し悪しでは動きません。動かすのは、量を気にせず手に取れるかどうかだけです。価格の違いが家で回収されるのは、上の棒が30回の側に立ったときです。1回あたりを薄くして1本を長持ちさせた家は、棒が8回の側に落ちます。安く買った側の1本が棚に半分残るのは、この落ち方をしたときです。

届く面の数も、同じ見方で数えられます。1本で4か所に使えるなら、3本を持ち替えていた家は持ち替えの動作が1回のケアから2回ぶん消えます。1回1分の短縮でも、30回なら30分です。価格を比較するときに見ているのは、この30分をどちらが払うか、という配分です。

毎日きれいにしてあげたい、から逆算する|その基準でどっちを持って帰るか

ここまでの3つを通すと、選ぶ基準が「安いか高いか」から「毎日やれるか」に入れ替わります。犬も猫も毎日汚れるのに、シャンプーは毎日できません。サロンにも毎日は通えません。シニアの子や猫には、湯船そのものが負担になることもあります。毎日きれいにしてあげたいという願いと、毎日は洗えないという現実のあいだに、ぽっかり空いた場所があります。

mofuwa グルーミングスプレーは、その空いた場所を埋めるためにつくられた1本です。吹きかけてから、ブラシを1往復させる。手順はそこまでです。中身は水を作り変えたアルカリ電解水なので、口が届くところにかかっても、拭き取りのために手順を1つ戻す必要がありません。量を気にせずかけられるぶん、毛の上で止まらずに地肌まで届きます。ブラッシングスプレーとしても使えるので、乾いた季節に毛が浮いて静電気が起きやすい日も、同じ1本で梳かせます。

3つの軸に、この1本を当てはめたとき
見る場所この1本で確かめられること家の手数がどう変わるか
工程の段数水に電気を通す工程から始まっている同じ見た目の2本との差が、説明のつく差になる
外に出した記録外部の検査機関で確かめられてきた水である判断の材料が売り手の言葉だけにならない
届く面の数口のまわり・前足・耳のふち・背中まで通る持ち替えが消え、1回のケアが短くなる
1回の量量の加減を考えずにかけられる薄く伸ばす日がなくなり、回数が落ちない
結論毎日やれるかどうかで選ぶなら、この1本が残ります価格の違いは、30回ぶんの手数で回収されます

地肌の乾きのほうが先に出ている子なら、mofuwa スキンケアミストという別の1本もあります。こちらは高機能性電解酸化水100%で、耳の内側や口のまわりのように、ほかのものを置きにくい場所にも届きます。2本目を足すかどうかは、1本目で届かない面が実際に出てからで足ります。先に本数をそろえると、価格の違いを比べる前に、棚のほうが埋まります。

Caution30回ぶん続けても、同じ広さで残っているとき

毎日1回を2週間、14回続けても同じ場所の赤みが同じ広さで残っている/4か所のうち1か所だけを毎日なめ続けている/フケの出る面が2週間で1か所から3か所に増えた/においが、拭いた直後から1時間で戻る。こうした残り方は、どの1本を選んだかでは説明がつきません。何を何回、どこに使ったかを書いた紙を持って、動物病院で診てもらってください。回数と場所の数が書いてあると、家で足りていたことと足りていなかったことを、その場で分けられます。

棚に戻した1本を、次に手に取る日|ペット用品の価格の違いが自分の言葉になるとき

価格の違いは、買う日には決着しません。決着するのは、その1本を30回使い切った日か、半分残したまま次の1本を買った日です。だから確かめる順番は、買う前に3つ、使ったあとに1つ、という形になります。

最後の1つだけは、棚の前では分かりません。1か月たってから自分の家で数えます。30回に近ければ、その1本は価格のぶんを家で回収しています。8回に近ければ、次に見るのは価格ではなく、量を気にさせている書き方のほうです。

紙の端に、使い始めた日付を書いておくだけで足ります。1か月後に、その日付と残りの量を並べれば、次に棚の前に立ったときの物差しが1つ増えています。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

高いほうを買っても、続かなければ同じことになりませんか。
同じになる場合と、ならない場合があります。分かれ目は、続かなかった理由が手順の側にあるのか、量の側にあるのかです。手順が長くて続かなかったなら、価格がいくらでも同じ結果になります。残りが減るのが気になって薄く使い、そのうち飛ばすようになったのなら、量を気にせず使える1本に替えるだけで回数が戻ります。1か月使ったあとに、手が入った日を指で数えてみてください。8回前後で止まっていたなら、原因は量の側にあります。
成分の数が少ないほうが安心だと聞きました。数が少ないのに価格が高いのは、なぜですか。
数が少ないことと、つくるのが簡単なことは別だからです。できあがった成分を10種類買ってきて混ぜる工程は2段で終わりますが、原料の水そのものを電気で作り変える工程は、装置と電気と測る時間が要ります。行数の短いラベルの裏に、長い工程が入っていることがあります。逆に、行数が多いから手間がかかっている、とも言えません。ラベルの行数は、価格の違いを説明する材料にはならないと考えておくほうが安全です。
同じくらいの価格の2本で迷ったときは、何を最後の決め手にすればいいですか。
その1本が口の届く場所に使えるかどうかで決めてください。犬も猫も、気になった場所をなめます。口のまわりや前足の先に使えない1本は、その2か所のために別の1本を呼びます。結果として家に置く本数が増え、ケアの途中で持ち替える動作が毎回入ります。同じ価格なら、届く面が多いほうが、1か月あとの手数で差をつけます。迷った時点で価格が並んでいるなら、比べるのは面の数のほうです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。