C08季節・行事
体はまだ平気なのに、耳のふちだけかさつく
寝ている子の耳を指ではさむと、ふちの1センチだけが紙のような手ざわりになっています。体はまだつやがあって、背中をなでても指が引っかかりません。かさつきが出ているのは耳のふちだけです。室内の湿度が60%を割った週、その子の体でいちばん先に乾くのは、毛が薄くて外気に触れている面です。この記事では、1日3回だけ耳のふちに触れて、ざらつきを感じた回数を数えます。3回のうち何回かという数字ひとつで、湿度で出ているかさつきなのか、そうでないのかが分かれます。気温の下がり方や換毛期の抜け毛とは、見るところが違います。
3回さわって何回ざらつくか|耳のふちのかさつきの見分け方
耳のふちは、その子の体の中で毛がいちばん薄く、しかも表と裏の両面から外気に当たっている場所です。背中なら毛が空気の層をつくって守りますが、ふちには守る毛がほとんどありません。湿度が下がりはじめた週に、体のどこよりも早く反応するのはこのためです。気温はまだ下がりきっていないのに、耳のふちだけが先にかさつく、という順番が毎年そろって起きます。
数えるものを、ひとつに決めてください。朝・帰宅後・寝る前の3回だけ耳のふちを指ではさんで、ざらつきを感じた回数を書きます。3回中0回、1回、2回、3回。この4つしかないので、迷いようがありません。時刻を固定するのは、同じ日の中でも手ざわりが動くからです。日中に日の当たる窓ぎわで寝ていた子は、夕方のほうがざらつきます。
| 3回中の回数 | 室内の湿度の見当 | そのとき耳のふち以外に出ていること |
|---|---|---|
| 0回 | 65%以上 | どこにも出ていない |
| 1回 | 60%前後 | 夕方だけ指が引っかかる |
| 2回 | 55%前後 | 鼻すじの毛の向きが少し変わる |
| 3回 | 50%前後 | 肘の内側にも薄く出はじめる |
| 3回が2週続く | 50%を下回ったまま | 肉球の縁が硬くなってくる |
表の右の列は、耳のふちの次に来る場所です。かさつきは体のあちこちで同時に起きるのではなく、毛が薄い順に並んで出ます。耳のふち、鼻すじ、肘の内側、肉球の縁。この順番が家ごとにほぼ決まっているので、耳のふちの数字を見ていれば、次にどこへ手が要るかが先に読めます。体全体が乾いたと感じるころには、順番のいちばん後ろまで届いています。
3回中の回数を数える利点は、良くなったかどうかを言葉で判断しなくて済むところです。「前より少しましになった気がする」は、翌週には思い出せません。3回中3回が3回中1回になった、という数字なら、10月の終わりに読み返せます。季節の変わり目は、感じ方のほうが日によって揺れる時期です。手ざわりを言葉にせず、回数だけ残してください。
左右そろっているかどうか|湿度で出るかさつきと、こすれで出るかさつきの違い
同じ耳のふちのかさつきでも、湿度が下がって出たものと、こすれや掻きで出たものは、左右の出かたで分かれます。空気は左右どちらの耳にも同じように当たるので、湿度で出たものは両側にそろいます。片側だけ、あるいは片側が明らかに強いときは、外の空気以外の力がそこに加わっています。
- 左右そろっている:湿度が落ちた面の話です。触った回数がそのまま週ごとに増えます
- 片側だけ強い:その側を下にして寝ている、寝床のふちに当たっている、後ろ足で同じ側を掻いている、のどれかが重なっています
- ふちの一点だけ厚い:面ではなく、点に力が加わり続けています。かさつきという見え方をしていても、出どころが違います
- 耳の内側まで続いている:ふちの話から外れます。内側は家で手を入れる場所ではありません
いちばん多いのは、左右そろっているのに片方だけ回数が多い、という中間です。その場合は、寝ている向きを2日だけ見てください。いつも同じ側を下にしている子は、その側のふちが布に当たっている時間が長くなります。湿度で乾いた面に、こすれがひとつ乗っている状態です。寝床の布を面のなめらかなものに替えるだけで、片側の回数だけが先に減ります。
季節の変わり目に困っている飼い主の多くは、ここで「体全体のケアを強くする」ほうへ動きます。ところが、耳のふちに出ている段階でやることは、体を厚くケアすることではありません。面積で言えば、両耳のふちを合わせても手のひらの半分ほどしかない場所です。体に届く量を増やしても、その半分には届かないまま終わります。
面で使うものと、一点に置くもの|耳のふちに合うケアの選び方
体に使うものと、耳のふちに使うものは、届き方の設計が違います。体は広い面なので、全体にゆきわたらせて、ブラシで散らす手順が合います。耳のふちは細い線なので、線の上に置いて、そのまま留まってくれるほうが合います。同じ道具で両方をまかなおうとすると、どちらかが足りません。
| 見るところ | 体の面に使うもの | 耳のふちに置くもの |
|---|---|---|
| 対象の広さ | 背中・胸・脇を含む全身 | 両耳のふち、合わせて手のひらの半分ほど |
| 届かせ方 | ゆきわたらせてブラシで散らす | 線の上に直接置く |
| 1回の量 | 毛の根元まで届く量 | 指先ににじむほど |
| 回数 | 梳かすたび | 3回触るうち、ざらついた回だけ |
| 外気に触れている時間 | 毛が空気の層をつくる | 両面がむき出しのまま |
| その子がなめる場所か | 毛づくろいで口に入る | 自分ではなめられない。同居の子がなめる |
| 選ぶときの決め手 | 毎日使っても落としすぎないこと | なめられても差し支えのない組み立てであること |
体の面のほうは、mofuwa グルーミングスプレーがそのまま当てはまります。毎日きれいにしてあげたいのに毎日は洗えない、という日々のあいだを埋める1本で、吹きかけて梳かすだけで手順が終わります。アルカリ電解水と油がなじんで乳化するので、落ちるのは汚れのもとになっていた余分な脂だけです。湿度が下がってきた季節に、毎日使うものが地肌のうるおいまで持っていってしまうと、乾きの側が先に進みます。
耳のふちは、この表の最終行がすべてです。自分ではなめられない場所なので、なめるのは同居の子か、顔を洗ったあとの前足を通してです。猫は前足で顔をぬぐい、その前足をなめます。耳のふちに置いたものは、時間差でその子の口へ入ります。だから、置くものの条件は「落ちにくいこと」ではなく「口に入っても差し支えないこと」になります。
この記事で扱っているのは、耳のふちという皮膚の面だけです。耳の中に見えるもの、におい、耳を振る回数は、まったく別の話として切り離してください。ふちのかさつきを数えているつもりで穴のほうへ手が伸びると、数えているものが途中で入れ替わります。数字はひとつに保ってください。3回触ってざらついた回数、それだけです。
体には全体、耳のふちには一点|湿度が落ちた週のかさつきの使い分け
耳のふちに置くものとして条件がそろっているのが、mofuwa スキンケアミストです。中身は高機能性電解酸化水100%で、ほかの成分を足していません。原料の水は清涼飲料水の規格基準に照らして確かめられたものなので、口の中にまで使える組み立てになっています。耳のふちに置いたものが、あとで前足を通してその子の口へ入る、という前提をそのまま前提にできます。
この設計が効くのは、乾いている場所に塗るものが、いつも同じ弱点を抱えているからです。動物病院で出されるのは、多くの場合いわゆる飲み薬か塗り薬です。塗り薬は塗った先からなめて取れますし、口に入ることそのものを気にする飼い主も少なくありません。なめる動物の、なめてしまう場所に置けるものが、家で毎日続けるほうの受け皿になります。診断は動物病院で受けるものです。そのうえで、家で毎日置くほうの話として選びます。
水そのものの性質も、この場所に向いています。この電解水は、精製水にくらべて水分の浸透力が高いことが特長として挙げられています。耳のふちは面積が小さく、指先ににじむほどの量しか置けません。少ない量で角層まで行きわたるほうが、線の上に留まってくれます。もともとこの水は、外科の現場で洗浄に使われるうちに、傷の口がふさがる速さに医師が気づいたことをきっかけに、創傷治癒の分野で検証が進んだ水です。2002年の創傷治癒世界会議や、2003年の世界水フォーラムで発表されています。学会で扱われてきた水だという事実は、家での使い方とは別に、選ぶときの手がかりになります。
使い分けは、時間で分けるとうまくいきます。体の面は、梳かす前にグルーミングスプレーで一度に。耳のふちは、3回触ってざらついた回だけ、スキンケアミストを指先に取って線の上をなぞる。置いたあと、こすらないでください。ふちは点に力が加わると、かさつきとは別の厚みが出る場所です。指を滑らせず、乗せて離す。それだけで足ります。3回中3回の日は3回、1回の日は1回。数えている回数が、そのまま手を入れる回数になります。
3回中3回が2週間そろったまま、湿度が65%に戻った日も回数が減らない。ふちに沿って赤い線が出てきた、片側だけ厚みが増している、耳を振る回数が増えた、同居の子がそこばかりなめている。そうなると、湿度の表からは読めません。3回中の回数を書いた2週間ぶんの記録と、そのあいだの室内の湿度を持って、動物病院で診察の枠をひとつ取ってください。何回から何回へ動かなかったのか、いつ湿度が戻ったのに変わらなかったのかが並んだ紙は、手ざわりを言葉で伝えるより正確に届きます。
11月の耳のふちを、10月の記録から読む
10月に残しておきたいのは、3回中の回数が並んだ縦の列だけです。1日ひとつの数字が30個並ぶと、どの週に湿度が落ちたのかが、線のように見えてきます。暖房を入れる週には、この列がまたひとつ上がります。上がることが先に分かっていれば、その週にあらためて決めることはありません。
順番のいちばん先頭を見張るという決め方は、次の季節にも持ち越せます。耳のふちが動いてから鼻すじが動くまでには、2週間ほどの間があります。その2週間は、まだ体のほうへ手を広げなくていい時間です。先頭の1か所に必要な量を置きながら、残りの場所は数えるだけにしておく。手数を増やさずに済むのは、この順番が毎年そろって起きるからです。
今日やることは、紙の端に3つのマスをつくることだけです。朝・帰宅後・寝る前。触ってざらついたマスに丸をつける。明日の朝には、もう読み返せる数字が1つあります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 耳のふちに白い粉のようなものがついています。これもかさつきに数えますか。
- 指ではさんだときにざらつくかどうか、という基準に統一してください。粉が見えるかどうかで数えると、光の当たり方や毛の色で判断が揺れます。黒い耳の子は少量でも見えますし、白い耳の子は同じ量が見えません。手ざわりに一本化すると、犬でも猫でも、毛色にかかわらず同じ数字になります。ただし、粉が指で押しても取れず、ふちにこびりついているように感じるときは、かさつきとは手ざわりが違います。その日は回数とは別に、気づいた日付だけ書き添えてください。
- 室内の湿度を上げれば、耳のふちだけ先に乾くことは起きませんか。
- 起きます。加湿すれば体全体の乾きは遅くなりますが、耳のふちが体の中で最初に反応する場所であることは変わりません。部屋の湿度が下がる速さは家の側の話で、どこから出るかはその子の体の作りで決まるからです。湿度を上げると、3回中3回になる時期が後ろへずれます。ずれた先で、やはり耳のふちから出ます。加湿は列全体を下へ押し下げる手で、順番そのものを入れ替える手ではありません。
- 犬と猫で、数え方を変えたほうがいいですか。
- 時刻の取り方だけ変えてください。犬は散歩から帰った直後に外気の影響が出るので、帰宅後の1回が読みどころになります。猫は外へ出ないぶん、家の中のどこで寝ていたかで差が出ます。窓ぎわで日を浴びていた日と、部屋の奥にいた日では、同じ湿度でもふちの手ざわりが違います。猫の場合は、寝ていた場所を数字の横に一言だけ添えておくと、あとから読み返したときに理由が分かります。触る回数は、どちらも1日3回で足ります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
