C04悩み解決
毛のパサつきを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
毛のパサつきの予防は、当てはまった条件に対応する2〜3個だけに絞ってください。増やすほど良くなる、とは考えないほうがうまくいきます。続かない量を決めると、数日で全部やめることになるからです。犬は一日のうち十数時間を同じ場所で寝て過ごすので、毛はその場所の空気に一日中さらされています。だから見直す先は毛より部屋の側で、条件は4つに分けられます。
毛ではなく、部屋の側にある4つの条件
犬は一日のうち十数時間を、同じ場所で寝て過ごします。毛は、その場所の空気に一日中さらされ続けていると考えてください。ケアにかけている時間は一日に数分です。数分と十数時間では、置かれている条件のほうが強く出ます。
| 条件 | 何が起きているか |
|---|---|
| 室内の湿度 | 空気が乾いていると、毛と皮膚から水分が抜ける時間が長くなる |
| 寝床の素材 | 毛足の短い化繊やビニールは、こすれと静電気が起きやすい |
| 水を飲む量と器の置き場所 | 飲む量が減ると、体全体の水分が足りない状態が続く |
| 暖房・日当たりの当たる向き | 温風や直射が同じ面に当たり続けると、その面だけ先に乾く |
この4つは、どれも毛には触れていません。それでも毛の状態に出ます。逆にいえば、毛を直接どうにかしようとしても、この4つが動かないかぎり同じところに戻ってきます。つまり予防の対象は、毛ではなくこの4つです。繰り返すという出方そのものが、そのヒントです。
4条件は、どれか1つだけが強く効いていることがほとんどです。まず、自分の家で当てはまるものを見つけてください。全部に手を出すと、何が効いたのか分かりません。
4つを、家のどこで確かめるか
予防のための条件は、その子の目線の高さで確かめてください。人が立って感じる空気と、床から30センチの空気は別ものです。湿度計は、寝床の横の床に置いてください。壁の高い位置の数字は、その子が吸っている空気の数字ではありません。
- 湿度:寝床の横の床で40〜60%に収まっているか。10月から3月は30%台まで下がる日があります
- 寝床の素材:触って静電気が起きないか。化繊のマットや防水シートの上に直接寝ていないか
- 水を飲む量:朝に器を満たし、夜に残りを見る。1日どのくらい減るかを3日ぶん把握する
- 器の置き場所:寝床から何歩か。トイレの真横ではないか。滑る床の上ではないか
- 暖房と日当たり:風や直射が、寝床のどの面に当たっているか
水の器は、量より置き場所のほうが効くことがあります。寝床から遠い、床が滑る、トイレが近い。どれかに当てはまると、飲む回数が減ります。飲まないのではなく、行きにくいだけということが少なくありません。器を1つ増やして寝床の横にも置き、翌日から減り方が変わったなら、置き場所の問題です。
温度を下げる必要はありません。問題は温度ではなく、同じ面にだけ当たり続けることです。風が寝床を直撃しているなら、風向きを上に振るか、寝床を30センチずらしてください。
予防は、絞るほど効く
予防を増やすほど良くなる、とは考えないでください。続かない量を決めると、数日で全部やめることになります。当てはまった条件に対応する2〜3個だけを、毎日の同じタイミングに置いてください。
-
朝、湿度計を1回見る
数字を見るだけです。40%を切っていたら、加湿器を出すか、洗濯物を寝床の近くに干します。ノートに残す必要はありません。見る習慣だけつけてください。
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夜、水の減りを見る
器を洗って足すときに、どのくらい減ったかを見ます。減っていない日が続くかどうかだけ分かれば十分です。器が2つあるなら、よく減るほうが行きやすい場所です。
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週に2回、背中と腰を手のひらでなでる
ブラシではなく手で構いません。目的は毛を整えることではなく、乾いている面を覚えることです。同じ面だけがざらつくなら、その面に暖房か日光が当たっています。
ブラッシングを毎日の予防に入れていないのは、意図的です。パサつきが出ている毛にブラシを入れる回数を増やすと、次のセクションのことが起きます。
手をかけすぎると、かえって乾きます
パサつきが目につくと、何かをしてあげたくなります。ただ、ここで増やしがちな3つは、どれも毛から水分と皮脂を運び出す方向に働きます。逆を向いていないか確かめてください。
| 増やしがちなこと | 毛に起きていること |
|---|---|
| シャンプーの回数を増やす | 皮脂は洗うたびに落ち、戻るまでに日数がかかる |
| ブラッシングを長く、強くする | こすれで毛の表面が荒れ、静電気で水分が飛びやすくなる |
| ドライヤーを長く当てる | 表面が乾いたあとも当て続けると、内側の水分まで抜ける |
とくにドライヤーは、「乾いた」と感じてからの1〜2分が長すぎることが多いです。手で触って冷たさが残っていなければ止めてください。この1〜2分が、パサつきをつくっている側に回ることがあります。根元まで乾かすのは、脇の下、内股、耳のうしろだけで足ります。
オイルやスプレーを重ねると表面はしっとりして見えますが、塗れば乾きが止まるわけではありません。ほこりが付き、落とすためにまた洗う往復が起きます。足すより先に、部屋の条件を1つ変えてください。
ここまでの4条件は、どれも乾きの側の話です。毛にはもうひとつ、外から付いて残る汚れの側があります。犬は体から脂を出すので、寝床で十数時間過ごしたあとの背中と、散歩から帰ったあとの下側は、毎日同じように汚れます。毎日きれいにしておきたいのに、シャンプーは毎日というわけにいきません。mofuwa グルーミングスプレーは、その毎日の側を受け持つものです。夜、水の減りを見るときに背中から腰へ吹いて、手のひらでなでる。上の3つと同じタイミングに入るので、毎日やることの数は増えません。
すぐ上の囲みに書いた「足すより先に条件を1つ」と、これは別の話です。表面に残して乾きを止めようとするのではなく、その日ついた汚れをその日のうちに落としておくためのものです。グルーミングスプレーは電解水そのもので、舐めても差し支えのない基準でつくられています。量を数えなくてよいので、乾いてきた面を一度で広くなでられます。ブラシを入れる日は、先に吹いてから梳かすと、静電気で立った毛を乾いたまま引っぱる回数が減ります。
条件で説明できる変化と、そこから外れる変化
部屋の条件で説明できるパサつきには特徴があります。季節に沿ってゆっくり変わり、全身に出て、その子は気にしていません。ここから外れる変化は、条件を整えても動かないことがあります。
- 左右のどちらかだけ、一部だけが違う:部屋の乾燥は、体の片側だけを選びません
- 数日のうちに急に変わった:湿度や寝床の条件は、数日でそこまで動きません
- 毛が薄い、地肌が見える:質ではなく量の変化です
- かゆがる、なめ続ける:その子が気にしているなら、乾燥以外の理由があります
- ふけ、赤み、においが同時に出ている:皮膚の側で何かが起きているかもしれません
毛は生え替わる周期でしか変わらないため、条件を整えてもその日のうちには変わりません。比べるなら、少なくとも1か月は同じ条件を続けてからにしてください。ただし上のサインがあるときは、1か月を待たずに動物病院にご相談ください。
毛のパサつきの予防は、朝に湿度計を1回見て、夜に水の減りを見ながらグルーミングスプレーを1回。この2つを毎日続けてください。1か月たったら、背中の同じ面を手のひらでなでて、ざらつきの出る面が減っているかを見ます。条件を1つ動かした結果は、毎日やっている側に先に出ます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 加湿器は、部屋のどこに置けばいいですか?
- 寝床の真横は避けて、1メートルほど離してください。近すぎると寝床の周辺だけが湿り、素材によってはカビの原因になります。部屋全体の湿度を上げる目的なので、空気の通り道に置いてください。
- ペット用の保湿ケアは、毎日使ってもいいですか?
- 使う前に部屋の条件を1つ変えたかどうかで判断してください。パサつきの予防は、塗るものを増やす前に条件を1つ動かすほうが先です。条件を変えないまま塗るものだけを増やすと、何が効いているのか分からなくなります。
- 長毛の子と短毛の子で、やることは変わりますか?
- 部屋側の4条件は同じです。違うのは気づくまでの早さで、長毛の子は表面が整って見えても内側が乾いていることがあります。手のひらでなでて確かめてください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
