C08季節・行事

かぶりものをした耳の付け根が、夜になって赤い

公開日 2021年10月21日|文=mofuwa編集部

明るく飾り気のない部屋で、淡い色のクッションの上に落ち着いて寝そべっている白い猫
耳の付け根は、毛が薄いぶん、昼にこすれたものが夜になってから見える場所です。

かぶりものを外したのは夕方の5時で、耳の付け根の赤みに気づいたのは夜の11時でした。外した直後に見たときは、なにもありませんでした。寝る前に耳の後ろへ手を入れたら、右の付け根、毛が薄くなっているあたりに幅1センチほどの線が出ています。左には出ていません。その日、かぶりものを付けたり外したりしたのは4回です。合計でつけていた時間は40分ほどで、1回あたりは10分にもなりません。この記事で数えるのは、つけていた合計時間ではなく、付け外しの回数と、外してから赤みが見えるまでの時間です。

夜11時に見えた耳の付け根|かぶりものをつけた日の経験を時刻で並べる

その日は、写真を撮るたびにかぶりものを着け直していました。嫌がって首を振るので、5分か10分で外す。少ししてまた着ける。それを4回くり返して、合計は40分ほどです。外した直後の耳はいつもどおりで、その場では何も気づきませんでした。赤みが見えたのは、それから6時間たった夜の11時です。耳の付け根の外側、毛が薄くなっていて地肌が透けるあたりに、細い線が1本。触ると、そこだけ周りより温かく感じました。

かぶりものを外してから、耳の付け根に赤みが見えるまで
時刻その子の様子耳の付け根
午後2時・1回目着けた瞬間に首を振る見た目の変化なし
午後3時・3回目着けたまま寝そべる毛が少し分かれている
午後5時・外す外したあと後ろあしでかくその場では何も見えない
午後8時ごはんのあと落ち着いている気づかず、見ていない
午後11時寝る前に耳の後ろをさわる幅1センチほどの線と、そこだけの温かさ
翌朝7時いつもどおり起きてくる線は細くなり、幅は半分ほど

表にしてみると、見ていなかった時間が3時間ぶんあります。午後8時の行には「気づかず、見ていない」としか書けません。赤みがいつ出たのかは、この記録からは分かりません。分かるのは、外した直後には無かったということと、6時間後にはあったということだけです。それでも、この2つが書いてあれば翌朝の見え方が変わります。翌朝の線が前の晩より細ければ、時間の経過で戻っている途中です。同じか、幅が広がっていれば、別の見方が要ります。

数えるものを、合計時間から付け外しの回数へ移したのは、この日のあとです。40分を続けて1回で着せた日には、同じ線が出ませんでした。4回に割った日に出ています。耳の付け根に力がかかるのは、かぶりものが乗っているあいだよりも、着ける瞬間と外す瞬間です。ゴムを広げて耳をくぐらせるとき、毛と地肌はいちばん強く引かれます。回数を数えるというのは、この瞬間を数えるということです。

かぶりものの耳の付け根に赤みが出る背景|ゴムが必ず通る一本の線

かぶりものの形がどれであっても、支えになる線は耳の付け根を通ります。頭の上に乗せるものは、ずれないように耳の後ろで止めます。あごの下でひもを結ぶものも、力の向きをたどると耳の付け根へ戻ってきます。前にずれれば目にかかり、後ろにずれれば首に落ちる。その中間で止まる位置が、ちょうど耳の付け根です。デザインの問題ではなく、頭の形の問題なので、買い替えても線の場所は変わりません。

この4つのうち、飼い主が変えられるのは4つ目だけです。毛の厚みも皮膚の薄さも耳の動きも、その日に変えられるものではありません。外したあとに自分でかく時間を、どれだけ短くできるか。ここだけが手元にあります。外した直後に後ろあしが上がるようなら、その前に耳の付け根へ手を当てておくと、かく回数が減ります。かゆいから触れているのか、単に開放されて伸びをしているのかは、かいた回数を数えてみると分かれてきます。

10月は、部屋の湿度が下がり始める時期と重なります。地肌が乾いてくると、こすれたあとの赤みは細く長く残りやすくなります。夏に同じかぶりものを着けても何も出なかったのに、秋に出るのはこのためです。同じ道具でも、季節によって地肌の側の条件が入れ替わっています。湿度が高い時期の経験をそのまま持ち込むと、回数の見積もりを間違えます。

昼にこすれて夜に見える理由|かぶりものと耳の赤みの時間差をどう埋めるか

赤みが6時間おくれて見えるのは、こすれた直後の変化が、毛に隠れているからです。耳の付け根は毛が薄いといっても、まったく無いわけではありません。外した直後は毛が寝ていて地肌を覆っています。時間がたつと毛が起き上がり、そこで初めて下の地肌が見えます。その間にその子は何度かその場所をかいています。夜11時に見えた線は、昼に引かれた線と、そのあとに自分でなぞった跡が重なったものです。

外した直後に見る場合と、数時間後に見る場合の違い
見る時刻見えるものできること
外した直後毛の分かれ方と、乱れの向きその場で毛を起こしておく
2〜3時間後地肌の色の変化が出始めるかいた回数を数える
6時間後・夜線の幅と、触れたときの温かさ翌朝と比べるために書いておく
翌朝細くなったか、広がったか次に着ける回数を決める

この表の右端をひとつずつやろうとすると、夜の時点で「何かしたい」という気持ちになります。耳の付け根は、その子が自分でなめられない場所です。届かないぶん、飼い主の手でしか触れられません。ここで使えるものが限られるのは、耳の内側に近く、しかも顔まわりだからです。うちで置いているのは mofuwa スキンケアミストです。高機能性電解酸化水100%でできていて、清涼飲料水の規格基準をクリアしているので、口のまわりでも耳のふちでも、場所を選んで手を止める必要がありません。

耳まわりで助かるのは、含まれているものが水だけだという点です。油分や香りが残るものだと、耳の内側へ流れ込まないように角度を気にすることになります。スキンケアミストは、この水の水分浸透力が精製水のおよそ35倍とされていて、地肌の側へ入りやすくなっています。線の上に置くというより、線の周りの乾いた地肌に届かせるつもりで使います。直接吹きかけるのが嫌いな子なら、手のひらに出してから耳の付け根へ当てても構いません。夜のうちに1回、翌朝にもう1回。この2回を決めておくと、翌朝の線を前の晩と同じ条件で比べられます。

同じ日に、ブラッシングの手も少し変えておきます。耳の付け根の毛は、かぶりものを外したあと寝たままになっています。毛を起こしておくと、地肌に風が通り、乾いた場所とそうでない場所の差が小さくなります。力はほとんど要りません。ブラシの先を立てて、付け根から耳の先へ向けて2、3回。ここで強く梳かすと、昼にゴムが引いた線の上をもう一度なぞることになります。もうひとつ、この時期にやりすぎないほうがいいのが洗いすぎです。顔まわりだけを1日に何度も濡らして拭くと、地肌のうるおいの戻りが追いつきません。

Note次に着けるときは、回数のほうを先に決める

写真を撮る枚数を先に決めると、着け直す回数は後からいくらでも増えます。先に「今日は2回まで」と決めて、その中で撮る枚数を調整するほうが、耳の付け根に来る回数は読めます。1回あたりの時間を10分から20分へ伸ばしても、ゴムが耳をくぐる回数は増えません。赤みの記録が2回ぶんたまったら、その子にとっての上限が見えてきます。

翌朝の耳をどう見るかの考え方|かぶりものを外したあとの時間を数える

翌朝、線は細くなっていました。幅は前の晩の半分ほどで、触っても周りとの温度の差は分かりません。ここまで来れば、その日のかぶりものは4回では多かった、という1行を残して終われます。次は2回にする。合計時間は変えない。それだけで次の記録が取れます。記録といっても、書くのは「4回・6時間後・翌朝半分」の3つだけです。

気をつけたいのは、この3つの数字が翌朝に戻らないときです。幅が前の晩より広がっている、線だったものが面になっている、じくじくして毛が固まっている、かぶりものを着けていない日にも同じ場所に赤みが出る、耳を気にして頭を同じ側へ傾け続けている。こうなると、ゴムがこすれた話では説明がつきません。前の晩と翌朝の2回ぶんの記録は、何時間で戻らなかったのかをそのまま示す材料です。着けた回数と、外してから赤みが見えるまでの時間を書いたメモを持って、動物病院の診察を受けてください。耳の中まで見てもらえるのは家ではできないことです。

かぶりものそのものをやめる必要はありません。決めておくのは、その日に着ける回数と、外したあとに耳の付け根を見る時刻です。夜に1回、朝に1回。手を当てて、線があるかどうかだけ確かめます。翌年の同じ時期に、その2行がそのまま使えます。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。