C03使い方・お手入れ手順

水が使えないときのケア手順

公開日 2021年10月6日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色のマットの上で、静かに伏せているクリーム色の犬
水が止まっている日でも、その子の体から出る脂はいつもと同じだけ出ています。写真:Marisa Fahrner/Pexels

朝7時、洗面所の蛇口をひねっても水が出ず、その日は水なしのまま、ブラシと1本と、四つ折りにしたハンカチ1枚で終わりまで通しました。水が止まった日に手が止まるのは、拭くものが無いからではありません。すすげないので、一度使った布の面が二度目に使えなくなるからです。水なしのケアの手順は、どこを拭くかより先に、その日に使える面がいくつあるかで決まります。四つ折りのハンカチなら表と裏で8面。1か所に1面ずつ使うと、その日に手が入るのは8か所までになります。

布の面を8つ数えてから始める|水なしのケアで、手順より先に決まること

水なしの日にいちばん先に数えるのは、拭く場所の数ではなく、布の面の数です。水が使えるときは、汚れた布をそのつどすすいで次の場所へ移れます。すすげない日は、一度使った面が汚れを持ったままになり、二か所目に当てた時点で、前の場所の汚れをそこへ運んだことになります。だから水なしのケアでは、手順を書き出す前に、今日は何面あるのかを数えておきます。ハンカチ大の布を四つ折りにすると、表と裏で8面。1か所に1面ずつ割り当てるので、その日に手が入るのは最大8か所です。

手に取るのは mofuwa グルーミングスプレーです。犬も猫も体から脂を出し続けるので、水道が止まっている日でも、その子の毛と地肌にはいつもと同じだけ汚れがつきます。毎日きれいにしてあげたいという側から見ると、水が出ない日だけ手を止める理由はありません。この1本は、吹きかけて布で拭くか、そのままブラシを通すところで終わる形をしています。すすぐ工程を省いているのではなく、もともとそこが入っていない作りなので、水なしの日でも手順が最後までつながります。

布の折り方と、その日に手が入る場所の数
布と折り方使える面手が入る場所向いている日
ハンカチ大を四つ折り8面最大8か所丸一日、水が止まる日
ハンカチ大を二つ折り4面最大4か所数時間で戻ると分かっている日
ガーゼを広げたまま2面2か所口のまわりだけ、と決めた日
紙のキッチンペーパー2枚4面4か所外出先で、使った布を持ち帰る日

面の割り当ては、汚れの薄い場所から順に決めます。背中、胸、前足のつけ根、腰、足先、口のまわり。濃い場所から入ると、2面目でその汚れを背中へ運ぶことになり、8面あっても4か所ぶんで終わります。順番は好みではなく、面の数を最後まで使い切れるかどうかで決まっています。口のまわりと足先を後ろに置くのは、そこがその日いちばん濃い場所になるからです。

紙は1枚で足ります。日付と、面の番号と、その面をどこに使ったかを1行ずつ。書いておくと、翌日に残りの面がいくつあるかが分かります。水なしの日が2日目に入ったとき、記憶で数えると必ず多めに見積もります。皮膚と被毛の状態を見る余裕が残るのは、面の管理を紙に渡した日のほうです。

蛇口と乾かし方の2つで分かれる|水なしのケアの見分け方

水が使えないという一言の中には、まったく違う4つの日が入っています。見分けは2つの質問で済みます。ひとつ、蛇口から水が出るか。ふたつ、出たとして、そのあとその子を乾かせるか。この2つの答えの組み合わせで、その日の手順が変わります。朝いちばんに確かめて、紙の上のほうに A から D のどれかを書いてから始めてください。

4通りの見分け方と、手順のどこが変わるか
その日の状態朝に確かめること手順で変わるところ面の使い方
A|蛇口から水が出ない洗面所と風呂場の両方をひねってみる布を濡らす工程をまるごと抜く8面を朝と夜で4面ずつ
B|水は出るが湯にならない30秒出して手の甲に当てる冷たい水で濡らさず、手のひらで温めてから当てる4面で足りる
C|濡らせる場所がないその子を置ける床が乾いているかを見る膝の上で届く範囲まで絞る2〜3面
D|乾かせない部屋の温度と、風の通り道があるかを見る湿らせる面積を手のひら2つ分までにする2面
水が止まった朝から、戻って3日目までの動き 水なしの日は、最初の2時間で面の数が決まり、残りの時間はその面をどう配るかだけになります。水が戻った日にすぐ全部を洗い流さず、地肌を見る日を3日とっておくと、面の記録がそのまま次の判断の材料になります。 四つ折り8面を、2日に分けて配った場合 0〜2時間 布を四つ折りにして面を作る 面に1から8まで番号をふっておく その日の朝 AからDのどれかを決める 蛇口と乾かし方の2つだけを見る 1日目の夜 面を4つ使う 汚れの薄い場所から1か所1面ずつ 2日目 残り4面で回す 口のまわりと足先はここに回す 水が戻った日 すぐには洗わずに待つ 地肌の赤みと、においの出方を見る 戻って3日目 洗う日を決める 赤みが引いていれば、いつもの順で
面を作るのは最初の2時間。あとはその8面をどう配るかだけになります。

見分けを飛ばして手が動きはじめると、たいていBの日にAの手順をやります。水は出ているのに布を濡らさず、乾いた布で強くこすってしまう形です。逆にDの日にAの手順をやると、湿らせた面積が広すぎて、その子は乾かないまま寒い部屋にいることになります。同じ「水なし」でも、抜いていい工程と抜いてはいけない工程が入れ替わります。

NoteDの日だけは、水が出ていても水なしの日として数える

乾かせない日は、蛇口から水が出ていても、水なしの日と同じ組み方をします。濡らせる量の上限を決めているのは、水の有無ではなく、そのあと乾かせるかどうかのほうだからです。冬に暖房を入れていない部屋、風呂場の換気が止まっている日、帰宅が遅くて寝るまで1時間しかない日。どれも水は出ますが、面の数はDの2面で組みます。濡らした場所が乾かないまま朝を迎えると、その1か所だけ皮膚の状態が変わることがあります。

AからDに当てはめて動かす|水なしのケアの手順と、1回に使う面の目安

手順は5つです。布を四つ折りにして面に番号をふり、その日がAからDのどれかを決め、手のひらに出して温めてから、汚れの薄い場所に1か所1面ずつ当て、面が尽きたところで終わります。面が残っていても時間が来たら終わりますし、時間があっても面が尽きたら続けません。

  1. 1|布を四つ折りにして、面に1から8まで番号をふる

    ハンカチ大の布を半分に折り、もう一度半分に折ります。広げずに、そのまま使う順に番号を決めておきます。番号は書かなくても、折り目のどちら側から使うかを決めておけば足ります。ここで作った数が、その日のケアの上限です。

  2. 2|AからDのどれかを、朝のうちに決める

    蛇口を30秒出して、手の甲に当てます。水が出ないならA、冷たいままならB。水も湯も出るなら、その子を置ける乾いた床があるかを見てC、乾かす手立てがあるかを見てD。決めた記号を紙の上に書いてから、面の配分に移ります。

  3. 3|手のひらに出して、体温でなじませてから当てる

    ノズルをその子へ向けず、手のひらに出して両手でなじませます。BとDの日は、この工程があるかないかで差が出ます。冷たいものが地肌に触れる時間が減るので、その子が体をひねる回数が下がります。手のひらから布へ移して使う形でも構いません。

  4. 4|汚れの薄い場所から、1か所につき1面

    背中、胸、前足のつけ根、腰、足先、口のまわりの順。1か所を終えたら布を折り替えて、次の面を出します。同じ面で二か所目に入らないというのが、水なしの日で唯一守る決まりです。往復させず、毛の向きに沿って一方向で。

  5. 5|面が尽きたら、残っている場所があっても終える

    8面を使い切った時点で、その日は終わりです。足先が残っていても、翌日の面に回します。面を使い回してまで全身を終わらせた日は、翌朝いちばん汚れが濃い場所が増えます。終わりが面の数で決まっているのが、この手順のいいところです。

手のひらに出す量は数えなくて構いません。mofuwa グルーミングスプレーの中身は還元水100%で、香料も保存料も足していないため、その子が毛づくろいでなめる場所にもそのまま使えます。量の上限を気にしなくていいぶん、水なしの日は「たっぷり湿らせて、面でしっかり拭き取る」という組み方ができます。拭き取る側の面が足りているかだけを見ていれば、手順が崩れません。

猫がいる家では、押したときの音で先に離れてしまうことがあります。手のひらに出してから入る形にすると、その子に届くのは湿った手と布だけになるので、音の段が1つ減ります。犬と猫が同じ家にいるなら、面も別々に分けてください。同じ布で続けると、8面のうち半分をどちらかに使ったところで、もう一方の場所が足りなくなります。

8面を使い切っても汚れが戻る日|水なしのケアで受診を考える線

つまずきは、面の数に先に出ます。いつもは1か所1面で足りていたのに、同じ場所に2面、3面と要るようになったら、その日の手順ではなく、その場所のほうに理由があります。水なしの日が続いたせいだと考えているあいだは、手の側をいくら整えても面の消費は減りません。

面の消費が増えた日は、拭く場所を減らします。8か所を4か所に落として、残った4面を同じ場所へ重ねずに翌日へ回してください。減らすのは回数ではなく範囲のほうです。毎日ケアすること自体は止めません。止めるのは、1日で全身を終わらせようとする組み方だけです。

Caution面の数が、同じ1か所でだけ増えていくとき

四つ折りの8面を使い切っても、同じ1か所の汚れが翌朝には戻っている/1か所に3面以上かかる日が3日続く/面を当てた場所の地肌が赤く見える、さわると熱い/毛をかき分けると皮膚がじくじくしている/においが2日で変わった。こうした増え方は、水が使えない日が続いたことだけでは説明がつきません。地肌の側に理由があると、面をいくつ足しても消費が減らないままになります。日付と、どの場所に何面使ったかを書いた紙を持って、動物病院で皮膚を見てもらう日をつくってください。どこに何面かかるようになったかが、紙1枚でそのまま伝わります。水が戻るのを待ってから、では遅くなることがあります。

水が戻った日から3日|水なしのケアのあと、様子見で足りる範囲

水が戻った日に、その日のうちで全部を洗い流さないでください。数日ぶんの汚れが乗った状態で一気に洗うと、地肌の変化が洗ったせいなのか、水なしの日が続いたせいなのか分からなくなります。戻った日から3日は、面で拭いた場所を順番に見る期間にあてます。様子見というのは何もしないことではなく、見る場所と日数を決めて待つことです。

水が戻ってからの3日で見る場所と、やること
日見る場所その日にやること洗う日を決める条件
1日目面を3面以上使った場所湿らせて拭くところまで赤みが無ければ翌日へ
2日目口のまわりと足先毛をかき分けて地肌を見るにおいが強くなければ翌日へ
3日目背中と腰の全体ブラシを通して毛の中を見る3日とも変化が無ければ洗う

この3日は、洗う日と洗う日のあいだにあたります。毎日やることは水が止まっていたときと同じで、手のひらに出して、布で拭いて、ブラシを通すところまで。違うのは、面を数えなくてよくなったことだけです。すすげるようになったぶん、1枚の布で全身を通せます。皮膚と被毛の状態を見る目のほうは、水なしの日に鍛えられています。

紙に残るのは、日付と面の数の列です。1日8面だった日が、翌月に同じことが起きたときには6面で足りることがあります。面が減るのは、拭く順番が体に合ってきたということです。水なしのケアがうまくなるというのは、手つきのことではなく、この数字が下がることを指しています。

今日できるのは、ハンカチを1枚、四つ折りにして棚に置いておくところまでで構いません。次に蛇口が止まった朝、数える手間が1つ減ります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

飲み水のペットボトルしか無いとき、それを布に使ってもいいですか。
飲む用に残してください。布を湿らせるために500ミリリットルを使うと、その日その子が飲む水が減ります。湿らせるほうは手のひらに出した1本で足りるので、ボトルの水は口に入るぶんだけ残しておきます。どうしても水で流したい場所がある日は、口のまわりの食べかすだけに絞って、ガーゼの1面を湿らせる程度にとどめます。水なしの日の手順が面の数で組んであるのは、飲み水に手をつけずに済ませるためでもあります。
市販のウェットシートを使ってもいいですか。
使う場合は、1枚を何か所にも使わないという点だけは同じです。シートは面が2つしか取れないので、その日に手が入るのは2か所まで。8か所を回す日には枚数が要ります。もう一つ、アルコールや香りが入っているものは、その子がなめる場所には向きません。口のまわりと足先だけは、手のひらに出した1本と布で拭く形にしておくと、なめても差し支えのない材料でそろいます。
2日目も水が戻りません。同じ手順を繰り返していいですか。
手順は同じで構いませんが、面の配分だけ変えてください。1日目に背中と胸を終えているなら、2日目は口のまわりと足先から入ります。同じ場所を2日続けて拭くと、面が足りているように見えて、実際には濃い場所が後ろへ残り続けます。布の洗濯ができない状態が3日を超えるときは、紙のキッチンペーパーを混ぜて面の数を足してください。1日に使う枚数を決めておけば、残りの日数も数えられます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。