C03使い方・お手入れ手順
水が使えないときのケア手順
朝7時、洗面所の蛇口をひねっても水が出ず、その日は水なしのまま、ブラシと1本と、四つ折りにしたハンカチ1枚で終わりまで通しました。水が止まった日に手が止まるのは、拭くものが無いからではありません。すすげないので、一度使った布の面が二度目に使えなくなるからです。水なしのケアの手順は、どこを拭くかより先に、その日に使える面がいくつあるかで決まります。四つ折りのハンカチなら表と裏で8面。1か所に1面ずつ使うと、その日に手が入るのは8か所までになります。
布の面を8つ数えてから始める|水なしのケアで、手順より先に決まること
水なしの日にいちばん先に数えるのは、拭く場所の数ではなく、布の面の数です。水が使えるときは、汚れた布をそのつどすすいで次の場所へ移れます。すすげない日は、一度使った面が汚れを持ったままになり、二か所目に当てた時点で、前の場所の汚れをそこへ運んだことになります。だから水なしのケアでは、手順を書き出す前に、今日は何面あるのかを数えておきます。ハンカチ大の布を四つ折りにすると、表と裏で8面。1か所に1面ずつ割り当てるので、その日に手が入るのは最大8か所です。
手に取るのは mofuwa グルーミングスプレーです。犬も猫も体から脂を出し続けるので、水道が止まっている日でも、その子の毛と地肌にはいつもと同じだけ汚れがつきます。毎日きれいにしてあげたいという側から見ると、水が出ない日だけ手を止める理由はありません。この1本は、吹きかけて布で拭くか、そのままブラシを通すところで終わる形をしています。すすぐ工程を省いているのではなく、もともとそこが入っていない作りなので、水なしの日でも手順が最後までつながります。
| 布と折り方 | 使える面 | 手が入る場所 | 向いている日 |
|---|---|---|---|
| ハンカチ大を四つ折り | 8面 | 最大8か所 | 丸一日、水が止まる日 |
| ハンカチ大を二つ折り | 4面 | 最大4か所 | 数時間で戻ると分かっている日 |
| ガーゼを広げたまま | 2面 | 2か所 | 口のまわりだけ、と決めた日 |
| 紙のキッチンペーパー2枚 | 4面 | 4か所 | 外出先で、使った布を持ち帰る日 |
面の割り当ては、汚れの薄い場所から順に決めます。背中、胸、前足のつけ根、腰、足先、口のまわり。濃い場所から入ると、2面目でその汚れを背中へ運ぶことになり、8面あっても4か所ぶんで終わります。順番は好みではなく、面の数を最後まで使い切れるかどうかで決まっています。口のまわりと足先を後ろに置くのは、そこがその日いちばん濃い場所になるからです。
紙は1枚で足ります。日付と、面の番号と、その面をどこに使ったかを1行ずつ。書いておくと、翌日に残りの面がいくつあるかが分かります。水なしの日が2日目に入ったとき、記憶で数えると必ず多めに見積もります。皮膚と被毛の状態を見る余裕が残るのは、面の管理を紙に渡した日のほうです。
蛇口と乾かし方の2つで分かれる|水なしのケアの見分け方
水が使えないという一言の中には、まったく違う4つの日が入っています。見分けは2つの質問で済みます。ひとつ、蛇口から水が出るか。ふたつ、出たとして、そのあとその子を乾かせるか。この2つの答えの組み合わせで、その日の手順が変わります。朝いちばんに確かめて、紙の上のほうに A から D のどれかを書いてから始めてください。
| その日の状態 | 朝に確かめること | 手順で変わるところ | 面の使い方 |
|---|---|---|---|
| A|蛇口から水が出ない | 洗面所と風呂場の両方をひねってみる | 布を濡らす工程をまるごと抜く | 8面を朝と夜で4面ずつ |
| B|水は出るが湯にならない | 30秒出して手の甲に当てる | 冷たい水で濡らさず、手のひらで温めてから当てる | 4面で足りる |
| C|濡らせる場所がない | その子を置ける床が乾いているかを見る | 膝の上で届く範囲まで絞る | 2〜3面 |
| D|乾かせない | 部屋の温度と、風の通り道があるかを見る | 湿らせる面積を手のひら2つ分までにする | 2面 |
見分けを飛ばして手が動きはじめると、たいていBの日にAの手順をやります。水は出ているのに布を濡らさず、乾いた布で強くこすってしまう形です。逆にDの日にAの手順をやると、湿らせた面積が広すぎて、その子は乾かないまま寒い部屋にいることになります。同じ「水なし」でも、抜いていい工程と抜いてはいけない工程が入れ替わります。
乾かせない日は、蛇口から水が出ていても、水なしの日と同じ組み方をします。濡らせる量の上限を決めているのは、水の有無ではなく、そのあと乾かせるかどうかのほうだからです。冬に暖房を入れていない部屋、風呂場の換気が止まっている日、帰宅が遅くて寝るまで1時間しかない日。どれも水は出ますが、面の数はDの2面で組みます。濡らした場所が乾かないまま朝を迎えると、その1か所だけ皮膚の状態が変わることがあります。
AからDに当てはめて動かす|水なしのケアの手順と、1回に使う面の目安
手順は5つです。布を四つ折りにして面に番号をふり、その日がAからDのどれかを決め、手のひらに出して温めてから、汚れの薄い場所に1か所1面ずつ当て、面が尽きたところで終わります。面が残っていても時間が来たら終わりますし、時間があっても面が尽きたら続けません。
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1|布を四つ折りにして、面に1から8まで番号をふる
ハンカチ大の布を半分に折り、もう一度半分に折ります。広げずに、そのまま使う順に番号を決めておきます。番号は書かなくても、折り目のどちら側から使うかを決めておけば足ります。ここで作った数が、その日のケアの上限です。
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2|AからDのどれかを、朝のうちに決める
蛇口を30秒出して、手の甲に当てます。水が出ないならA、冷たいままならB。水も湯も出るなら、その子を置ける乾いた床があるかを見てC、乾かす手立てがあるかを見てD。決めた記号を紙の上に書いてから、面の配分に移ります。
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3|手のひらに出して、体温でなじませてから当てる
ノズルをその子へ向けず、手のひらに出して両手でなじませます。BとDの日は、この工程があるかないかで差が出ます。冷たいものが地肌に触れる時間が減るので、その子が体をひねる回数が下がります。手のひらから布へ移して使う形でも構いません。
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4|汚れの薄い場所から、1か所につき1面
背中、胸、前足のつけ根、腰、足先、口のまわりの順。1か所を終えたら布を折り替えて、次の面を出します。同じ面で二か所目に入らないというのが、水なしの日で唯一守る決まりです。往復させず、毛の向きに沿って一方向で。
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5|面が尽きたら、残っている場所があっても終える
8面を使い切った時点で、その日は終わりです。足先が残っていても、翌日の面に回します。面を使い回してまで全身を終わらせた日は、翌朝いちばん汚れが濃い場所が増えます。終わりが面の数で決まっているのが、この手順のいいところです。
手のひらに出す量は数えなくて構いません。mofuwa グルーミングスプレーの中身は還元水100%で、香料も保存料も足していないため、その子が毛づくろいでなめる場所にもそのまま使えます。量の上限を気にしなくていいぶん、水なしの日は「たっぷり湿らせて、面でしっかり拭き取る」という組み方ができます。拭き取る側の面が足りているかだけを見ていれば、手順が崩れません。
猫がいる家では、押したときの音で先に離れてしまうことがあります。手のひらに出してから入る形にすると、その子に届くのは湿った手と布だけになるので、音の段が1つ減ります。犬と猫が同じ家にいるなら、面も別々に分けてください。同じ布で続けると、8面のうち半分をどちらかに使ったところで、もう一方の場所が足りなくなります。
- 湯をわかして全身を拭かない:水が止まった日ほど、鍋で湯をわかして一気に済ませたくなります。濡れる面積が広がるぶん乾かす時間が要るので、Dの日と同じ状態を自分で作ってしまいます
- 同じ面で二か所目に入らない:面が足りないと分かった時点で、拭く場所のほうを減らします。面を使い回すと、汚れは減らずに移動するだけで、翌日の濃い場所が1か所増えます
- ドライヤーだけで乾かし切ろうとしない:湿らせた面積が手のひら2つ分を超えていると、風だけでは根元まで乾きません。乾ききらない場所が残るくらいなら、最初から湿らせる面積を半分にします
8面を使い切っても汚れが戻る日|水なしのケアで受診を考える線
つまずきは、面の数に先に出ます。いつもは1か所1面で足りていたのに、同じ場所に2面、3面と要るようになったら、その日の手順ではなく、その場所のほうに理由があります。水なしの日が続いたせいだと考えているあいだは、手の側をいくら整えても面の消費は減りません。
- 1か所に3面以上かかる場所がある:背中や胸で、1面拭いても布の色が変わり続ける状態です。皮脂の量そのものが増えているか、その場所だけ毛の下に湿りがこもっています
- 拭いた直後より、30分後のほうがべたつく:拭き取りが足りていないのではなく、地肌の側から出てくる速さが変わっています。面を増やしても追いつきません
- 朝に拭いた場所が、夜には同じだけ汚れている:1日で元に戻るなら、面の配分を変えても翌日は同じです。場所を減らして、そこだけを毎日見るほうに切り替えます
面の消費が増えた日は、拭く場所を減らします。8か所を4か所に落として、残った4面を同じ場所へ重ねずに翌日へ回してください。減らすのは回数ではなく範囲のほうです。毎日ケアすること自体は止めません。止めるのは、1日で全身を終わらせようとする組み方だけです。
四つ折りの8面を使い切っても、同じ1か所の汚れが翌朝には戻っている/1か所に3面以上かかる日が3日続く/面を当てた場所の地肌が赤く見える、さわると熱い/毛をかき分けると皮膚がじくじくしている/においが2日で変わった。こうした増え方は、水が使えない日が続いたことだけでは説明がつきません。地肌の側に理由があると、面をいくつ足しても消費が減らないままになります。日付と、どの場所に何面使ったかを書いた紙を持って、動物病院で皮膚を見てもらう日をつくってください。どこに何面かかるようになったかが、紙1枚でそのまま伝わります。水が戻るのを待ってから、では遅くなることがあります。
水が戻った日から3日|水なしのケアのあと、様子見で足りる範囲
水が戻った日に、その日のうちで全部を洗い流さないでください。数日ぶんの汚れが乗った状態で一気に洗うと、地肌の変化が洗ったせいなのか、水なしの日が続いたせいなのか分からなくなります。戻った日から3日は、面で拭いた場所を順番に見る期間にあてます。様子見というのは何もしないことではなく、見る場所と日数を決めて待つことです。
| 日 | 見る場所 | その日にやること | 洗う日を決める条件 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 面を3面以上使った場所 | 湿らせて拭くところまで | 赤みが無ければ翌日へ |
| 2日目 | 口のまわりと足先 | 毛をかき分けて地肌を見る | においが強くなければ翌日へ |
| 3日目 | 背中と腰の全体 | ブラシを通して毛の中を見る | 3日とも変化が無ければ洗う |
この3日は、洗う日と洗う日のあいだにあたります。毎日やることは水が止まっていたときと同じで、手のひらに出して、布で拭いて、ブラシを通すところまで。違うのは、面を数えなくてよくなったことだけです。すすげるようになったぶん、1枚の布で全身を通せます。皮膚と被毛の状態を見る目のほうは、水なしの日に鍛えられています。
紙に残るのは、日付と面の数の列です。1日8面だった日が、翌月に同じことが起きたときには6面で足りることがあります。面が減るのは、拭く順番が体に合ってきたということです。水なしのケアがうまくなるというのは、手つきのことではなく、この数字が下がることを指しています。
今日できるのは、ハンカチを1枚、四つ折りにして棚に置いておくところまでで構いません。次に蛇口が止まった朝、数える手間が1つ減ります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 飲み水のペットボトルしか無いとき、それを布に使ってもいいですか。
- 飲む用に残してください。布を湿らせるために500ミリリットルを使うと、その日その子が飲む水が減ります。湿らせるほうは手のひらに出した1本で足りるので、ボトルの水は口に入るぶんだけ残しておきます。どうしても水で流したい場所がある日は、口のまわりの食べかすだけに絞って、ガーゼの1面を湿らせる程度にとどめます。水なしの日の手順が面の数で組んであるのは、飲み水に手をつけずに済ませるためでもあります。
- 市販のウェットシートを使ってもいいですか。
- 使う場合は、1枚を何か所にも使わないという点だけは同じです。シートは面が2つしか取れないので、その日に手が入るのは2か所まで。8か所を回す日には枚数が要ります。もう一つ、アルコールや香りが入っているものは、その子がなめる場所には向きません。口のまわりと足先だけは、手のひらに出した1本と布で拭く形にしておくと、なめても差し支えのない材料でそろいます。
- 2日目も水が戻りません。同じ手順を繰り返していいですか。
- 手順は同じで構いませんが、面の配分だけ変えてください。1日目に背中と胸を終えているなら、2日目は口のまわりと足先から入ります。同じ場所を2日続けて拭くと、面が足りているように見えて、実際には濃い場所が後ろへ残り続けます。布の洗濯ができない状態が3日を超えるときは、紙のキッチンペーパーを混ぜて面の数を足してください。1日に使う枚数を決めておけば、残りの日数も数えられます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
