C15組み合わせ提案
朝5分・夜5分の分割ケア
夜のケアを10分と決めていた時期に、一度だけ時計を横に置いて計ってみたら、その子が自分から体を預けていたのは最初の5分でした。残りの5分は、こちらが片手で軽く押さえて、もう片方の手で続けていました。10分を朝と夜に割ることにしたのは、そのあとです。朝夜に割ってから分かったのは、5分という数字が長さではなく「何か所やるか」という数だということでした。朝2か所、夜2か所。合わせて4か所。この記事では、時計を見ないで5分を決めるやり方を、4か所の選び方から順番に書きます。
後半の5分は、こちらの手だけが動いていました|10分を朝夜に割ると決めた前提
毎日のケアを10分と決めていたころ、その10分の中身を一度だけ計ってみたことがあります。前半の5分と後半の5分では、起きていることがまったく違いました。前半は、その子が自分から体を寄せてきて、こちらは片手を添えているだけで済みます。後半は、離れようとするのを軽く押さえながら、もう片方の手で続けています。同じ10分の中に、2種類の時間が入っていました。
この5分という切れ目は、その子ごとに少しずつ違います。3分の子もいれば、7分持つ子もいます。ただ、どの子にも「自分から寄ってくる時間」と「こちらが引き止めている時間」の境目があって、その境目は毎日ほとんど同じ場所に来ます。だから、その手前で終わればいい、というだけの話です。
10分を朝夜に割る理由を、時間の確保だと考えていた時期がありました。朝は忙しいので夜にまとめる、休みの日にまとめてやる、という組み方です。まとめるほど、後半の「引き止めている時間」が長くなります。1回を10分にすると、5分ぶんの押さえる時間ができます。1回を5分にして2回置くと、押さえる時間がほとんどなくなります。同じ10分でも、その子の側の中身が入れ替わります。
- 10分を1回:合計10分。うち、こちらが引き止めている時間が5分ほど
- 5分を2回(朝夜):合計10分。引き止めている時間はほとんどなし
- 翌日の始めやすさ:嫌な形で終わった日の翌日は、始めるところが重くなります
- 手ざわりで気づける量:押さえている手では、地肌や被毛の変化に気づけません
- やめる日の出やすさ:10分の枠は、忙しい日に丸ごと消えます
朝夜に割ることで得しているのは、時間ではありません。押さえないで済む形が1日に2回できる、という点です。合計は同じ10分ですが、その10分の質が入れ替わります。5分のケアを朝夜で2回、という組み方は、時間割の工夫ではなく、終わり方の工夫として選んでいます。
この記事では5分という数字を何度も使いますが、ストップウォッチで5分を計る話は一度も出てきません。5分は「だいたい2か所ぶん」を指す言葉として使っています。1か所に3分かかる子なら、その家の5分は2か所ではなく1か所半かもしれません。5分きっちり続けてくださいという書き方をしないのは、時計を見た瞬間に、余った時間へ手が伸びるからです。手順の中では、時計の代わりに場所の数を使います。
時計を見ないで5分を決める|朝夜に2か所ずつ割る手順
ここからが手順です。順番は、秒数を数える → 5分に入る数を出す → 4か所に絞る → 朝夜へ割る → 終わりを場所で決める、の5段です。数えるのは最初の1日だけで、あとは数えません。時計を見るのも最初の1日だけです。
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1日目:1か所にかかる秒数を、その日だけ数える
いま毎日やっていることを、場所ごとに分けて秒数を出します。耳の外側、口のまわり、首の後ろ、背中、前足の指のあいだ、しっぽのつけ根。1か所ずつ、始めてから終わるまでを数えてください。だいたい40〜120秒に収まります。数えるのはこの日だけです。翌日からは時計を持ちません。ここで測っているのは自分の手の速さで、その子の状態ではありません。
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2日目:5分の中に入る「数」を出す
秒数が出たら、5分に何か所入るかを計算します。ここで忘れやすいのが、場所と場所のあいだの時間です。呼ぶ、来るのを待つ、体の向きを変える、道具を持ち替える。この移動に、1回あたり20〜40秒かかります。1か所90秒+移動30秒なら、5分に入るのは2か所です。多くの家で、答えは2か所か3か所になります。この数字が、その家の5分の正体です。
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3日目:毎日やる4か所を選ぶ
朝2か所・夜2か所で、1日4か所。候補が6つあるなら、2つ落とします。落とす基準は「週に1回でも間に合うか」です。しっぽのつけ根や、指のあいだの毛は、週1回で足りることが多い場所です。毎日見たいのは、変化が早く出る場所です。ここで7つ8つ残すと、5分が破綻します。減らす作業がこの手順のいちばん重い部分で、いちばん役に立つ部分です。
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4日目:4か所を朝夜へ2つずつ割る
割る基準は、秒数の合計を近づけることです。90秒の場所が2つと40秒の場所が2つあるなら、90+40を朝、90+40を夜にします。90+90を朝にまとめると、朝だけが4分を超えて、忙しい日に丸ごと飛びます。朝夜のどちらが軽い、という組み方にはしません。どちらも同じ重さにしておくと、片方が抜けた日でも、もう片方が生き残ります。
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5日目以降:終わりを、時計ではなく場所の数で決める
2か所目が終わったら、その回は終わりです。時間が余っていても3か所目には行きません。逆に、5分を過ぎていても、2か所目の途中なら最後までやります。終わりを決めるのが時計だと、余った日に手が伸び、足りない日に途中で切れます。場所の数で決めると、朝夜どちらの5分も、毎日同じ形で終わります。その子の側から見ると、終わりが予測できる形になります。
| 場所 | 1回にかかる秒数 | 毎日やるか | 朝夜どちらへ |
|---|---|---|---|
| 口のまわり | 40秒 | 毎日 | 朝 |
| 首の後ろ | 90秒 | 毎日 | 朝 |
| 耳の外側 | 50秒 | 毎日 | 夜 |
| 背中から腰 | 90秒 | 毎日 | 夜 |
| 前足の指のあいだ | 120秒 | 週1回 | — |
| しっぽのつけ根 | 60秒 | 週1回 | — |
この表の家の場合、朝は130秒+移動で3分ほど、夜も140秒+移動で3分ほどになります。5分の枠に対して、実際は3分で終わります。これで正解です。枠いっぱいまで使わない形にしておくと、忙しい朝でも消えません。5分のケアを朝夜に置く手順で目指すのは、5分を使い切ることではなく、5分の枠に確実に収まることです。
3か所目に手が伸びる日|朝夜5分のケアが10分に戻るときのコツ
手順どおりに割ったあと、朝夜の5分は3つの場所で崩れます。どれも「今日はうまくいっている」と感じた日に出ます。崩れ方には順番があって、たいてい下の3つのどれかから始まります。
| 崩れる場所 | 何が起きているか | 戻し方 |
|---|---|---|
| 時間が余る | 2か所が3分で終わり、余った2分で3か所目に手が伸びます | 余った時間は、何もしないでそばに座る時間にします |
| 調子がいい日に延ばす | 嫌がらないので、もう1か所いけると判断します | その日の様子で数を変えません。数は前の週に決めた数のままです |
| 抜けた朝を夜へ寄せる | 朝ができなかったぶん、夜が4か所になります | 抜けた朝は消します。取り返しません |
いちばん多いのは1つめです。時計を見た瞬間に起きるので、対策は単純で、時計を見ないことです。とはいえ、朝は出かける支度があるので時刻は見ます。見るなら、始める前に1回だけにしてください。始めてから見ると、余りが目に入ります。余った2分でもう1か所やった日は、その2分ぶんだけ、その子が離れたがっている時間になります。
2つめは、いちばん気持ちに逆らう戻し方になります。うまくいっている日ほど、進めたくなるからです。ただ、その日に3か所やると、翌日も3か所を期待することになります。朝夜のケアで続くのは、いい日の量ではなく、悪い日でもできる量のほうです。数を決めるのは前の週の自分で、その日の自分ではありません。
3つめの「取り返さない」は、最初は落ち着かないと思います。朝が抜けた日は、その日の合計が5分になります。それでいい、と決めておくほうが、翌日の朝が戻ります。夜に4か所やった日は、後半の2か所で押さえる時間が出て、その子の側に「夜は長い」という形が残ります。1日ぶんを取り返した代わりに、次の3日ぶんが重くなる、という取り引きになります。
もう1つ、崩れ方として書いておきたいものがあります。4か所を毎週入れ替えてしまうことです。今週は首の後ろ、来週は背中、と場所が動くと、毎日やっているつもりでも、同じ場所は週に2回しか見ていないことになります。4か所は、当分のあいだ固定してください。入れ替えるとしても、1か月に1つまでにしておくと、変化に気づける形が保てます。
4か所を紙に1枚だけ書く|朝夜5分のケアを明日も同じ順番で回すやり方
決めた4か所は、紙に1枚だけ書いて貼ってください。書くのは、朝の2か所と、夜の2か所と、その順番だけです。秒数も、やり方の説明も書きません。1枚に4行あれば足ります。洗面所か、その子の食器の近くに貼ると、朝夜のどちらでも目に入ります。
- 朝①口のまわり:出かける支度の前に、座ったところで
- 朝②首の後ろ:そのまま続けて、2か所目で終わり
- 夜①耳の外側:食事の片づけが終わった時刻に
- 夜②背中から腰:そのまま続けて、2か所目で終わり
- 週1回だけの場所:紙の下のほうに小さく。曜日を1つ決めておきます
- 順番は変えない:同じ順番だと、その子の側が次を予測できます
紙にしておくと、家族のあいだで引き継げます。「今日は朝やった?」の代わりに、紙に印をつけるだけで済みます。朝夜で担当が分かれている家では、これがないと、朝の2か所を夜にもう一度やることになります。同じ場所を1日に2回さわると、その子の側では4か所ではなく2か所を2回、という形になります。
5分の中でやることの中身は、その家にあるもので構いません。ブラシ、コーム、乾いた布、指の腹。道具を増やすより、道具を持ち替える回数を減らすほうが、5分に収まります。朝の2か所を同じ道具でやれる組み合わせにすると、移動の20〜40秒が1回ぶん減ります。手順の2段目で数えた移動時間は、ここで取り返せます。
この5分の中で使うものを1つ決めるなら、mofuwa グルーミングスプレーです。布に取ってから被毛の流れに沿って一往復させる形なので、いま数えた1か所ぶんの秒数の中に収まります。持つものが増えるわけでもありません。すでに手にしている乾いた布が、そのまま湿った布になるだけなので、2段目で数えた持ち替えの20〜40秒はそのままです。地肌の側だけを見たい日は mofuwa スキンケアミスト を同じ形で使えます。どちらを使うにしても、朝夜の4か所を増やさないことが条件です。足すときは、いまの4か所のどれかに重ねる形にしてください。5か所目として足すと、そこから5分が6分になり、6分が10分に戻ります。
口のまわりを4か所に入れている家では、そのあとその子が舐めることが前提になります。グルーミングスプレーの中身は、特許5253483の三室ダブルイン型の電解システムでつくった電解水です。電解槽が3つに分かれているので、電解質から出る不純物が水の側に残りません。その水が清涼飲料水の規格基準をクリアしているため、朝の40秒のあいだに、口のまわりへ使うかどうかで止まらずに済みます。数える対象が秒数だけで済む、ということでもあります。
毎日4か所をさわっていると、変化に先に気づくのは手のほうです。地肌が赤い、じくじくしている、同じ場所をなめ続けている、被毛が抜けて地肌が見えている、においが出てきた、さわると痛がる、しこりがある、左右で様子が違う。こうしたことに気づいたときは、その場所を続けてさわらずに、動物病院にご相談ください。毎日のケアは変化に気づくためのもので、状態を判断するためのものではありません。いつ気づいたか、どちら側か、何日続いているか。この3つを紙の端に書いておくと、診察のときにそのまま使えます。
4か所をそろえるのは、あとでかまいません。先にやるのは、いまやっていることを場所ごとに1回だけ数えることです。紙に、場所の名前と秒数を書く。それだけで、明日には5分に何か所入るかが出ます。4か所を決めるのは明日でかまいません。朝夜に割るのは、そのあとです。1日目に全部やろうとすると、たいてい3日目で止まります。
最後に、4か所が決まるまでの順番をもう一度置いておきます。10分を朝5分・夜5分に割るのは、時間を作るためではありません。その子の集中が切れる手前で終わるためです。そのために、1か所の秒数を1日だけ数えて、5分に入る数を出し、毎日やる4か所に絞って、朝夜へ2か所ずつ割ります。5分は長さではなく、4か所という数のことです。終わりを決めるのは時計ではなく場所の数で、崩れるのはたいてい、うまくいっている日のほうです。そして、その4か所で気づいたことは、家で判断せずに動物病院へ持っていってください。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 朝がどうしても取れない日が多いです。夜10分にまとめてはいけませんか。
- まとめること自体は選べますが、その10分の後半に何が起きているかだけ見ておいてください。5分を過ぎたあたりから、こちらが引き止める時間に変わっていることが多いです。朝が取れない日が続くなら、朝を消してしまって、夜5分の2か所だけを毎日続ける形もあります。1日4か所を1日2か所に減らすほうが、10分にまとめるより続きます。
- 4か所では少なすぎる気がします。全身を見なくていいのでしょうか。
- 毎日見るのが4か所で、それ以外の場所を見ないという意味ではありません。週に1回の日を別に決めて、そこで残りを回します。毎日の4か所は「変化が早く出る場所」を選び、週1回の場所は「週に1度で間に合う場所」にします。毎日8か所を目指すと、たいてい3日目に0か所になります。
- 朝夜の5分に、グルーミングスプレーを使う日を足したいです。順番はどうしたらいいですか。
- いまの4か所のどれかに重ねてください。5か所目として足すのが、いちばん崩れやすい足し方です。たとえば夜の背中を、布に取ったものでなでてから終える、という形にすると、場所の数は4のままです。足す日は1日だけにして、その日に何を足したかを紙の端に書いておくと、合わなかったときに戻せます。地肌に赤みやかゆがる様子があるときは、足す前に動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
