C15組み合わせ提案
在宅ワークの合間に挟むケア
在宅の日に、一日じゅう同じ部屋にいたのに、その子へ手が届いた回数を数えたら2回でした。通勤していたころは、朝の支度で1回、帰宅後に1回、寝る前に1回。同じ部屋にいなかった日のほうが、回数は多かったことになります。減っていたのは時間より、一日の中の区切りのほうでした。在宅の合間にやると決めていたケアは、合間という言葉が何を指すのかはっきりしないまま、その日の気分に預けられていました。この記事では「気づいたときにやる」と「会議と会議のあいだに置く」の2つを比較して、どっちで回すか、どんな条件でどちらを選ぶかをそろえます。
帰宅後という区切りが、在宅の日には1つもない|合間のケアが減っていく条件
在宅で働く日が増えると、その子と過ごす時間は確実に増えます。ところが、実際に手が届いた回数は減ることがあります。同じ室内に一日いて、視界にはずっと入っているのに、さわったのは朝と夜の2回だけ、という日ができます。時間は増えて、回数は減る。この形が、在宅の合間のケアでいちばん最初に起きることです。
通勤していたころの一日には、自分で決めていない区切りがいくつもありました。家を出る前、帰宅後、夕食のあと、寝る前。どれも「そこで一区切りつく」ことが決まっていて、こちらが判断する必要がありません。とくに帰宅後は、玄関を開けた瞬間に始まるので、忘れようがない区切りでした。在宅の日には、この帰宅後が丸ごとありません。
- 出る前:在宅の日は、出ないので発生しません
- 帰宅後:同上。玄関を開けるという合図がなくなります
- 昼休み:在宅では時刻が固定されず、ずれて消えることがあります
- 夕食のあと:残ります。ただし一日の終わりに寄っています
- 寝る前:残ります。こちらも終わりの側です
- 日中の区切り:在宅の日は、ここがまるごと空きます
日中の区切りが空くと、そこが「合間」と呼ばれます。合間というのは、仕事の側から見た言葉です。仕事に切れ目がない日は、合間そのものが発生しません。在宅の合間にケアをする、という決め方は、まだ存在していない時間に予定を置いていることになります。続かない理由は、意志の弱さの側ではなく、置き場所の側にあります。
もう1つ、室内に一日いることで起きることがあります。においに気づかなくなります。朝から同じ部屋にいると、寝床のにおいも、その子のにおいも、鼻のほうが先に慣れます。外から帰ってきた人が気づくにおいに、一日じゅう室内にいた人は気づきません。「気づいたときにやる」という置き方が働きにくいのは、気づく側の感度が落ちているからでもあります。
だから、在宅の合間のケアを組むときの基準はここに置きます。区切りを新しく作るより、すでに予定表にあるものへ間借りするほうが早い、という基準です。自分で決めた時刻は、その日の忙しさで動きます。他人が決めた時刻は動きません。この記事の2つの軸は、どちらもこの基準の上で比べます。
在宅の日に「時間があるのにできていない」と感じるとき、足りていないのは時間ではありません。一日の中に、始まりと終わりが向こうから来る瞬間が、いくつあるかです。通勤の日は、電車の時刻や玄関のドアが、勝手にそれを作っていました。在宅の日は、自分で作るか、すでにある予定に乗るかのどちらかになります。時間があるのだから、いつでもできますという考え方が続かないのは、そのためです。
軸1・気づいたときにやる|在宅の合間が「いつでも」に変わると起きること
1つめの軸は、気づいたときにやる置き方です。これには、はっきりした良さがあります。準備がいりません。予定表を見なくていいし、上限もありません。その子が寄ってきた瞬間や、被毛の乱れが目に入った瞬間に手を出せるので、いちばん自然な形に見えます。在宅を始めたばかりのころは、実際にこれで回ります。
- 準備がいらない:決めごとがないので、今日から始められます
- 回数に上限がない:気づいた数だけできます
- その子の様子に合わせられる:寄ってきたときだけ、という形にできます
- 中断が短い:ほんの1分で終わることもあります
- 失敗という感覚がない:やらなかった日も、やらなかったと分かりません
そのうえで、この置き方の回数を1週間ぶん数えてみると、日によってばらつきます。締め切りの前日は0回、余裕のある日は5回。気づく担当が人の側にあるので、仕事に集中している日ほど回数が落ちます。ケアが必要な度合いとは無関係に、こちらの余裕の量で決まります。1週間の合計はそこそこの数になるのに、その内訳は、余裕のある2日に固まっています。
その子の側から見ると、いつ来るか読めません。人が席を立つたびに顔を上げて、そのまま台所へ行ってしまう、という日が続きます。予測できない形の毎日は、来たときにうれしい代わりに、来ないときの落差が残ります。落ち着いて寝ているところへ突然始まることもあるので、その子の側の習慣にはなりません。
中断のコストも、この軸のほうが高くなります。気づくのは仕事の途中だからです。書きかけの文章や、開いたままの画面を置いて席を立つことになるので、「あとでやろう」に変わります。そして、あとでやろうと思った時点で、それは気づいたときにやる置き方ではなくなっています。在宅の合間のケアが消える瞬間は、たいていここです。
この軸が向いている場面もあります。予定表に何もない日です。会議のない日、休みの日、仕事の区切りが自分にしかない日は、そもそも間借りできる区切りがありません。その日は、気づいたときにやるほうが確実です。軸1と軸2は、どちらかを捨てる関係ではなく、その日の予定表の形で使い分けます。
軸2・会議と会議のあいだに置く|在宅の合間を、予定表の側から決める
2つめの軸は、すでに予定表にある区切りへ間借りする置き方です。会議と会議のあいだが、いちばん使いやすい区切りになります。理由は3つあって、終わりが向こうから来ること、そのときすでに席を立っていること、そして毎日ほぼ同じ時刻に来ることです。
- 終わりが自分の判断ではない:会議は、こちらが決めなくても終わります
- すでに立っている:水を取りに行く、イヤホンを外す。中断のコストが発生しません
- 時刻がほぼ固定される:定例の会議は、毎週同じ時刻に入ります
- 合図に音がある:イヤホンを外す、椅子を引く、扉が開く
- 長さが決まっている:次の会議まで5分なら、5分で終わる形になります
- 予定表に残る:やらなかった日が、あとから分かります
3つめの「音がある」は、その子の側にとって大きいところです。人が席を立つ音と、イヤホンを外す音は、その子から見て区別できます。毎日同じ音のあとに同じことが起きると、数週間で予測できる形になります。予測できると、呼ばなくても来るようになり、来てから始まるまでの時間が短くなります。1回3分でも成立するのは、この待ち時間が消えるからです。
| 区切り | 毎日あるか | そこに置けるおおよその長さ |
|---|---|---|
| 会議と会議のあいだ | 会議のある日だけ | 3〜5分 |
| 午前の最後の会議のあと | 定例なら毎週同じ曜日 | 5分 |
| 昼食の前 | 毎日 | 3分 |
| 宅配や郵便が来たあと | 不定期 | 1〜2分 |
| 洗濯機が止まった音のあと | 毎日 | 3分 |
| 夕方、仕事を閉じるとき | 毎日 | 5分 |
会議のない日は、下の3つに間借りします。昼食の前、洗濯機の終了音、仕事を閉じる時刻。どれも、こちらが判断しなくても来る区切りです。在宅の合間という言い方をやめて、「この音のあと」と決めてしまうほうが、実際には回ります。時刻で決めると、忙しい日にずれて消えますが、音は忙しくても鳴ります。
1回の長さは、3分から5分で足ります。この軸で増やせるのは長さではなく回数です。会議が3本ある日は、あいだが2つできるので2回。昼食前と夕方を足せば4回。通勤していた日の3回を、日中だけで超えます。在宅の強みは、1回を長くできることではなく、回数を増やせることのほうにあります。
2つの置き方を比較する|在宅の合間のケアはどっちで回すか
2つの軸を並べて比較します。比べるのは、良さそうに見えるかどうかではなく、1週間たったときに実際に何回できていたかです。在宅の合間のケアは、この表のどちらに近い形にするかで、続く日数が変わります。
| 気づいたときにやる | 会議と会議のあいだに置く | |
|---|---|---|
| 1週間で実際にやった回数 | 0〜5回。日によって偏る | 予定表の区切りの数だけ |
| 回数を決めているもの | その日のこちらの余裕 | その日の予定表 |
| その子が予測できるか | 読めない。人が立つたびに顔を上げる | 音で予測できる。呼ばなくても来る |
| 中断の起きにくさ | 仕事の途中で立つので起きやすい | すでに立っているので起きにくい |
| 1回の長さ | そのときの気分で伸び縮みする | 次の予定までで決まる |
| やらなかった日の分かりやすさ | 分からない | 予定表に空白が残る |
| 家族との分担 | 口頭で確認するしかない | 予定を共有すれば分かれる |
| 向いている日 | 予定表に何もない日 | 会議や定例のある日 |
どっちで回すか。条件は1つで、その日の予定表に、他人が決めた区切りがいくつあるかです。会議が2本以上ある日は軸2で回します。予定表が空の日は軸1しかないので、そのつもりで数を期待しません。前の晩か当日の朝に予定表を見て、今日はどちらの日かを決めておくと、迷う時間がなくなります。
混ぜる形が現実的です。軸2を土台にして、軸1を上に足します。会議のあいだの3分は必ずやる。そのうえで、気づいたときにやったぶんは、おまけとして数えない。こうしておくと、忙しい週でも土台のぶんは残ります。逆にすると、つまり軸1を土台にして軸2をおまけにすると、忙しい週にまるごと消えます。
毎日の記録は、予定表の側に残すのがいちばん軽い方法です。会議のあいだにやったら、その予定の末尾に印を1つ付けるだけです。手帳を別に作らなくて済みますし、1週間ぶん見返したときに、どの曜日が抜けているかがそのまま見えます。抜けている曜日は、たいてい会議が少ない曜日です。
回数は増やせて、1回は長くできない|在宅の合間のケアが崩れる時期と、戻し方
この組み方は、3つの時期に崩れます。どれも、うまくいっているときに来ます。崩れ方の形が決まっているので、先に書いておきます。
| 時期 | 何が起きるか | 戻し方 |
|---|---|---|
| 始めて3週目あたり | 物珍しさが切れて、気づいたときにやる側が0回になる | 軸2の土台を1つだけ残す。会議のあいだの1回でかまいません |
| 会議が減る時期 | 年末年始や長期休暇で、間借りしていた区切りが消える | 音の区切り(昼食前・洗濯機)へ移しておきます |
| 慣れてきた時期 | 1回を長くしようとして、10分の枠に戻る | 長さは戻さず、回数のほうを1つ増やします |
3つめが、いちばん多い崩れ方です。うまくいっていると、もっとやりたくなります。そこで1回を10分にすると、次の会議が押した日にまるごと入らなくなります。3分は、押した日でも入ります。10分は入りません。在宅の強みは回数を増やせることのほうにあって、1回を長くできることではありません。ここを取り違えると、せっかく作った区切りが、また自分の判断の中に戻ります。
1回3分の中身は、その家にあるもので構いません。被毛を手のひらでなでて地肌の様子を見る、コームを2往復入れる、口のまわりを拭く、寝床の布を裏返す。毎回同じことをする必要もありません。ただ、順番だけは固定しておくと、その子の側で予測が立ちます。予測が立つと、呼ばなくても来るようになり、3分のうち待ち時間がなくなります。
室内のにおいについても、この置き方のほうが向いています。一日じゅう同じ部屋にいると、鼻が慣れてしまって、においの変化には気づけません。気づける人は、外から帰ってきた家族のほうです。だから、においを基準にして「そろそろやろう」と決めるのは、在宅の日にはうまくいきません。予定表の側で決めておくほうが確実です。
3分の中に何を置くかも、1つ書いておきます。この置き方で増えるのは回数のほうなので、1日に何回使ったかを数えなくていいものが合います。mofuwa グルーミングスプレー は舐めても問題のない基準でつくられているので、午前の会議のあとと昼食の前と夕方に使っても、量の心配が出てきません。布に取って被毛の流れに沿って一往復させれば、会議のあいだの3分に収まります。一日じゅう同じ部屋にいても、その子の体は脂を出し続けているので、回数のほうが効いてきます。地肌の1か所だけ気になる日は、そこへ mofuwa スキンケアミスト を使います。グルーミングスプレーは被毛のほうを、スキンケアミストは地肌のほうを受け持ちます。どちらを足すにしても、1回の長さを変えないことが条件です。新しいものを足したぶん1回が5分になると、次の会議が押した日から入らなくなります。足すのは中身のほうで、長さのほうではありません。
中身について一行だけ添えておきます。使っているのは、特許5253483(三室ダブルイン型の電解システム)でつくる電解水です。3室に分けた電解槽を通すので、電解質由来の不純物が水の側に持ち込まれず、清涼飲料水の規格基準をクリアした水になります。会議のあいだに口のまわりへ使っても、そのあとその子が舐めるぶんを気にしなくていい、という意味です。在宅の日は、そのまま仕事へ戻るので、手を洗い直す手間が1つ減るかどうかも、続くかどうかに効いてきます。
回数が増えると、変化に先に気づくのは手のほうになります。地肌が赤い、じくじくしている、同じ場所をなめ続けている、被毛が抜けて地肌が見えている、においが急に変わった、さわると痛がる、しこりがある、左右で様子が違う。こうしたことに気づいたときは、家で様子を見る前に動物病院にご相談ください。在宅で一日じゅう一緒にいると、少しずつの変化には慣れてしまいます。気づいた日を予定表に書いておくと、いつからかを聞かれたときにそのまま答えられます。
今日から4回に増やす必要はありません。やることは、明日の予定表を開いて、会議と会議のあいだを1か所だけ選び、そこに印をつけることです。長さは3分。中身は、いまやっていることのどれか1つで足ります。在宅の合間のケアは、置き場所が決まった時点で半分終わっています。2か所目を足すのは、1か所目が2週間続いてからにしてください。
最後に、この記事が並べた順番をもう一度置きます。在宅の日に減っているのは時間ではありません。帰宅後のような、向こうから来る区切りのほうです。気づいたときにやる置き方は、回数がこちらの余裕で決まるので、忙しい週にまるごと消えます。会議と会議のあいだに置く置き方は、回数が予定表で決まるので、忙しい週でも残ります。どっちで回すかの条件は、その日の予定表に他人が決めた区切りがいくつあるか。そして、増やせるのは回数のほうで、1回の長さではありません。明日の予定表に印を1つつけて、3分を1回ぶん増やすところから始めてください。
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商品ページを見るよくある質問
- 会議がほとんどない仕事です。在宅の合間に置ける区切りはありますか。
- 音のある区切りに間借りしてください。洗濯機が止まる音、宅配のインターホン、昼食の前、仕事を閉じるとき。どれも、こちらが判断しなくても来ます。時刻で決めると忙しい日にずれて消えますが、音は忙しくても鳴ります。まず1つだけ選んで、2週間続いてから2つ目を足すと、無理がありません。
- 1回3分では短すぎませんか。まとめて15分やるほうが良い気がします。
- まとめる形も選べますが、その15分が入らない日が何日あるかを、1週間だけ数えてみてください。3分は押した日でも入り、15分は入りません。在宅で増やせるのは回数のほうです。どうしても長くやりたい日は、会議のない日や休みの日に置いて、平日の3分とは別枠にしておくと、平日のほうが崩れずに済みます。
- 在宅の日と出社の日が混ざっています。習慣として同じ形にできますか。
- 同じ形にはなりません。出社の日には、出る前と帰宅後という区切りが戻ってくるからです。在宅の日は日中の回数で、出社の日は帰宅後の1回で、と分けて決めておくほうが続きます。共通にするのは順番だけにして、回数は日によって変える。曜日ごとに在宅かどうかが決まっている家では、予定表の側に書き分けておくと迷いません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
