C15組み合わせ提案

在宅ワークの合間に挟むケア

公開日 2021年11月24日|文=mofuwa編集部

明るく清潔な部屋で、淡い色の木の机のわきに静かに伏せている淡い色の犬
同じ室内に一日いた日ほど、手が届いた回数は少なくなっていました。写真:Lum3n/Pexels

在宅の日に、一日じゅう同じ部屋にいたのに、その子へ手が届いた回数を数えたら2回でした。通勤していたころは、朝の支度で1回、帰宅後に1回、寝る前に1回。同じ部屋にいなかった日のほうが、回数は多かったことになります。減っていたのは時間より、一日の中の区切りのほうでした。在宅の合間にやると決めていたケアは、合間という言葉が何を指すのかはっきりしないまま、その日の気分に預けられていました。この記事では「気づいたときにやる」と「会議と会議のあいだに置く」の2つを比較して、どっちで回すか、どんな条件でどちらを選ぶかをそろえます。

帰宅後という区切りが、在宅の日には1つもない|合間のケアが減っていく条件

在宅で働く日が増えると、その子と過ごす時間は確実に増えます。ところが、実際に手が届いた回数は減ることがあります。同じ室内に一日いて、視界にはずっと入っているのに、さわったのは朝と夜の2回だけ、という日ができます。時間は増えて、回数は減る。この形が、在宅の合間のケアでいちばん最初に起きることです。

通勤していたころの一日には、自分で決めていない区切りがいくつもありました。家を出る前、帰宅後、夕食のあと、寝る前。どれも「そこで一区切りつく」ことが決まっていて、こちらが判断する必要がありません。とくに帰宅後は、玄関を開けた瞬間に始まるので、忘れようがない区切りでした。在宅の日には、この帰宅後が丸ごとありません。

日中の区切りが空くと、そこが「合間」と呼ばれます。合間というのは、仕事の側から見た言葉です。仕事に切れ目がない日は、合間そのものが発生しません。在宅の合間にケアをする、という決め方は、まだ存在していない時間に予定を置いていることになります。続かない理由は、意志の弱さの側ではなく、置き場所の側にあります。

もう1つ、室内に一日いることで起きることがあります。においに気づかなくなります。朝から同じ部屋にいると、寝床のにおいも、その子のにおいも、鼻のほうが先に慣れます。外から帰ってきた人が気づくにおいに、一日じゅう室内にいた人は気づきません。「気づいたときにやる」という置き方が働きにくいのは、気づく側の感度が落ちているからでもあります。

だから、在宅の合間のケアを組むときの基準はここに置きます。区切りを新しく作るより、すでに予定表にあるものへ間借りするほうが早い、という基準です。自分で決めた時刻は、その日の忙しさで動きます。他人が決めた時刻は動きません。この記事の2つの軸は、どちらもこの基準の上で比べます。

Note在宅で増えるのは時間で、減るのは区切りです

在宅の日に「時間があるのにできていない」と感じるとき、足りていないのは時間ではありません。一日の中に、始まりと終わりが向こうから来る瞬間が、いくつあるかです。通勤の日は、電車の時刻や玄関のドアが、勝手にそれを作っていました。在宅の日は、自分で作るか、すでにある予定に乗るかのどちらかになります。時間があるのだから、いつでもできますという考え方が続かないのは、そのためです。

軸1・気づいたときにやる|在宅の合間が「いつでも」に変わると起きること

1つめの軸は、気づいたときにやる置き方です。これには、はっきりした良さがあります。準備がいりません。予定表を見なくていいし、上限もありません。その子が寄ってきた瞬間や、被毛の乱れが目に入った瞬間に手を出せるので、いちばん自然な形に見えます。在宅を始めたばかりのころは、実際にこれで回ります。

そのうえで、この置き方の回数を1週間ぶん数えてみると、日によってばらつきます。締め切りの前日は0回、余裕のある日は5回。気づく担当が人の側にあるので、仕事に集中している日ほど回数が落ちます。ケアが必要な度合いとは無関係に、こちらの余裕の量で決まります。1週間の合計はそこそこの数になるのに、その内訳は、余裕のある2日に固まっています。

その子の側から見ると、いつ来るか読めません。人が席を立つたびに顔を上げて、そのまま台所へ行ってしまう、という日が続きます。予測できない形の毎日は、来たときにうれしい代わりに、来ないときの落差が残ります。落ち着いて寝ているところへ突然始まることもあるので、その子の側の習慣にはなりません。

中断のコストも、この軸のほうが高くなります。気づくのは仕事の途中だからです。書きかけの文章や、開いたままの画面を置いて席を立つことになるので、「あとでやろう」に変わります。そして、あとでやろうと思った時点で、それは気づいたときにやる置き方ではなくなっています。在宅の合間のケアが消える瞬間は、たいていここです。

この軸が向いている場面もあります。予定表に何もない日です。会議のない日、休みの日、仕事の区切りが自分にしかない日は、そもそも間借りできる区切りがありません。その日は、気づいたときにやるほうが確実です。軸1と軸2は、どちらかを捨てる関係ではなく、その日の予定表の形で使い分けます。

軸2・会議と会議のあいだに置く|在宅の合間を、予定表の側から決める

2つめの軸は、すでに予定表にある区切りへ間借りする置き方です。会議と会議のあいだが、いちばん使いやすい区切りになります。理由は3つあって、終わりが向こうから来ること、そのときすでに席を立っていること、そして毎日ほぼ同じ時刻に来ることです。

3つめの「音がある」は、その子の側にとって大きいところです。人が席を立つ音と、イヤホンを外す音は、その子から見て区別できます。毎日同じ音のあとに同じことが起きると、数週間で予測できる形になります。予測できると、呼ばなくても来るようになり、来てから始まるまでの時間が短くなります。1回3分でも成立するのは、この待ち時間が消えるからです。

予定表の中にある、間借りしやすい区切り
区切り毎日あるかそこに置けるおおよその長さ
会議と会議のあいだ会議のある日だけ3〜5分
午前の最後の会議のあと定例なら毎週同じ曜日5分
昼食の前毎日3分
宅配や郵便が来たあと不定期1〜2分
洗濯機が止まった音のあと毎日3分
夕方、仕事を閉じるとき毎日5分

会議のない日は、下の3つに間借りします。昼食の前、洗濯機の終了音、仕事を閉じる時刻。どれも、こちらが判断しなくても来る区切りです。在宅の合間という言い方をやめて、「この音のあと」と決めてしまうほうが、実際には回ります。時刻で決めると、忙しい日にずれて消えますが、音は忙しくても鳴ります。

1回の長さは、3分から5分で足ります。この軸で増やせるのは長さではなく回数です。会議が3本ある日は、あいだが2つできるので2回。昼食前と夕方を足せば4回。通勤していた日の3回を、日中だけで超えます。在宅の強みは、1回を長くできることではなく、回数を増やせることのほうにあります。

2つの置き方を比較する|在宅の合間のケアはどっちで回すか

2つの軸を並べて比較します。比べるのは、良さそうに見えるかどうかではなく、1週間たったときに実際に何回できていたかです。在宅の合間のケアは、この表のどちらに近い形にするかで、続く日数が変わります。

気づいたときにやる置き方と、会議と会議のあいだに置く置き方の比較
気づいたときにやる会議と会議のあいだに置く
1週間で実際にやった回数0〜5回。日によって偏る予定表の区切りの数だけ
回数を決めているものその日のこちらの余裕その日の予定表
その子が予測できるか読めない。人が立つたびに顔を上げる音で予測できる。呼ばなくても来る
中断の起きにくさ仕事の途中で立つので起きやすいすでに立っているので起きにくい
1回の長さそのときの気分で伸び縮みする次の予定までで決まる
やらなかった日の分かりやすさ分からない予定表に空白が残る
家族との分担口頭で確認するしかない予定を共有すれば分かれる
向いている日予定表に何もない日会議や定例のある日
同じ在宅の一日で、実際に手が届いた回数 気づいたときにやる置き方と、会議と会議のあいだに置く置き方。同じ一日の中で、回数を決めているものと、その子の側から見える形を左右に並べています。 どちらも同じ在宅の日。使っている合計時間はほぼ同じです 気づいたときにやる 回数はその日の余裕しだい 人が気づくまで始まらない 仕事の途中で席を立つ その子は時刻を読めない 抜けた日は記録に残らない 会議のあいだに置く 回数は予定表の数で決まる 終わりは向こうから来る すでに席を立っている その子は音で予測できる 抜けた日は空白として残る 決めているのが自分の余裕だと、忙しい週にまるごと消えます
回数を決めているのが自分か予定表か、という違いになります。

どっちで回すか。条件は1つで、その日の予定表に、他人が決めた区切りがいくつあるかです。会議が2本以上ある日は軸2で回します。予定表が空の日は軸1しかないので、そのつもりで数を期待しません。前の晩か当日の朝に予定表を見て、今日はどちらの日かを決めておくと、迷う時間がなくなります。

混ぜる形が現実的です。軸2を土台にして、軸1を上に足します。会議のあいだの3分は必ずやる。そのうえで、気づいたときにやったぶんは、おまけとして数えない。こうしておくと、忙しい週でも土台のぶんは残ります。逆にすると、つまり軸1を土台にして軸2をおまけにすると、忙しい週にまるごと消えます。

毎日の記録は、予定表の側に残すのがいちばん軽い方法です。会議のあいだにやったら、その予定の末尾に印を1つ付けるだけです。手帳を別に作らなくて済みますし、1週間ぶん見返したときに、どの曜日が抜けているかがそのまま見えます。抜けている曜日は、たいてい会議が少ない曜日です。

回数は増やせて、1回は長くできない|在宅の合間のケアが崩れる時期と、戻し方

この組み方は、3つの時期に崩れます。どれも、うまくいっているときに来ます。崩れ方の形が決まっているので、先に書いておきます。

在宅の合間のケアが崩れる3つの時期と、戻し方
時期何が起きるか戻し方
始めて3週目あたり物珍しさが切れて、気づいたときにやる側が0回になる軸2の土台を1つだけ残す。会議のあいだの1回でかまいません
会議が減る時期年末年始や長期休暇で、間借りしていた区切りが消える音の区切り(昼食前・洗濯機)へ移しておきます
慣れてきた時期1回を長くしようとして、10分の枠に戻る長さは戻さず、回数のほうを1つ増やします

3つめが、いちばん多い崩れ方です。うまくいっていると、もっとやりたくなります。そこで1回を10分にすると、次の会議が押した日にまるごと入らなくなります。3分は、押した日でも入ります。10分は入りません。在宅の強みは回数を増やせることのほうにあって、1回を長くできることではありません。ここを取り違えると、せっかく作った区切りが、また自分の判断の中に戻ります。

1回3分の中身は、その家にあるもので構いません。被毛を手のひらでなでて地肌の様子を見る、コームを2往復入れる、口のまわりを拭く、寝床の布を裏返す。毎回同じことをする必要もありません。ただ、順番だけは固定しておくと、その子の側で予測が立ちます。予測が立つと、呼ばなくても来るようになり、3分のうち待ち時間がなくなります。

室内のにおいについても、この置き方のほうが向いています。一日じゅう同じ部屋にいると、鼻が慣れてしまって、においの変化には気づけません。気づける人は、外から帰ってきた家族のほうです。だから、においを基準にして「そろそろやろう」と決めるのは、在宅の日にはうまくいきません。予定表の側で決めておくほうが確実です。

3分の中に何を置くかも、1つ書いておきます。この置き方で増えるのは回数のほうなので、1日に何回使ったかを数えなくていいものが合います。mofuwa グルーミングスプレー は舐めても問題のない基準でつくられているので、午前の会議のあとと昼食の前と夕方に使っても、量の心配が出てきません。布に取って被毛の流れに沿って一往復させれば、会議のあいだの3分に収まります。一日じゅう同じ部屋にいても、その子の体は脂を出し続けているので、回数のほうが効いてきます。地肌の1か所だけ気になる日は、そこへ mofuwa スキンケアミスト を使います。グルーミングスプレーは被毛のほうを、スキンケアミストは地肌のほうを受け持ちます。どちらを足すにしても、1回の長さを変えないことが条件です。新しいものを足したぶん1回が5分になると、次の会議が押した日から入らなくなります。足すのは中身のほうで、長さのほうではありません。

中身について一行だけ添えておきます。使っているのは、特許5253483(三室ダブルイン型の電解システム)でつくる電解水です。3室に分けた電解槽を通すので、電解質由来の不純物が水の側に持ち込まれず、清涼飲料水の規格基準をクリアした水になります。会議のあいだに口のまわりへ使っても、そのあとその子が舐めるぶんを気にしなくていい、という意味です。在宅の日は、そのまま仕事へ戻るので、手を洗い直す手間が1つ減るかどうかも、続くかどうかに効いてきます。

Caution毎日さわっているからこそ、気づいたら動物病院へ

回数が増えると、変化に先に気づくのは手のほうになります。地肌が赤い、じくじくしている、同じ場所をなめ続けている、被毛が抜けて地肌が見えている、においが急に変わった、さわると痛がる、しこりがある、左右で様子が違う。こうしたことに気づいたときは、家で様子を見る前に動物病院にご相談ください。在宅で一日じゅう一緒にいると、少しずつの変化には慣れてしまいます。気づいた日を予定表に書いておくと、いつからかを聞かれたときにそのまま答えられます。

Point始めるのは、明日の予定表に印を1つつけるところから

今日から4回に増やす必要はありません。やることは、明日の予定表を開いて、会議と会議のあいだを1か所だけ選び、そこに印をつけることです。長さは3分。中身は、いまやっていることのどれか1つで足ります。在宅の合間のケアは、置き場所が決まった時点で半分終わっています。2か所目を足すのは、1か所目が2週間続いてからにしてください。

最後に、この記事が並べた順番をもう一度置きます。在宅の日に減っているのは時間ではありません。帰宅後のような、向こうから来る区切りのほうです。気づいたときにやる置き方は、回数がこちらの余裕で決まるので、忙しい週にまるごと消えます。会議と会議のあいだに置く置き方は、回数が予定表で決まるので、忙しい週でも残ります。どっちで回すかの条件は、その日の予定表に他人が決めた区切りがいくつあるか。そして、増やせるのは回数のほうで、1回の長さではありません。明日の予定表に印を1つつけて、3分を1回ぶん増やすところから始めてください。

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よくある質問

会議がほとんどない仕事です。在宅の合間に置ける区切りはありますか。
音のある区切りに間借りしてください。洗濯機が止まる音、宅配のインターホン、昼食の前、仕事を閉じるとき。どれも、こちらが判断しなくても来ます。時刻で決めると忙しい日にずれて消えますが、音は忙しくても鳴ります。まず1つだけ選んで、2週間続いてから2つ目を足すと、無理がありません。
1回3分では短すぎませんか。まとめて15分やるほうが良い気がします。
まとめる形も選べますが、その15分が入らない日が何日あるかを、1週間だけ数えてみてください。3分は押した日でも入り、15分は入りません。在宅で増やせるのは回数のほうです。どうしても長くやりたい日は、会議のない日や休みの日に置いて、平日の3分とは別枠にしておくと、平日のほうが崩れずに済みます。
在宅の日と出社の日が混ざっています。習慣として同じ形にできますか。
同じ形にはなりません。出社の日には、出る前と帰宅後という区切りが戻ってくるからです。在宅の日は日中の回数で、出社の日は帰宅後の1回で、と分けて決めておくほうが続きます。共通にするのは順番だけにして、回数は日によって変える。曜日ごとに在宅かどうかが決まっている家では、予定表の側に書き分けておくと迷いません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。