C04悩み解決
猫のあごニキビを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
猫のあごニキビの予防を考えるなら、猫の体を見る前に、食器と水皿を見てください。あごの下は、その子が自分で毛づくろいできない数少ない場所です。手が届かない場所に、一日に何度も同じものが触れる。それが器です。この記事では器の側の4つの条件を整理して、繰り返しにくい条件をつくるために毎日やることを3つに絞ります。
あごの下は、その子の手が届かない
猫のあごニキビの予防が器の話になるのは、ここが理由です。猫は起きている時間の多くを毛づくろいに使いますが、あごの下だけは、舌も前足も十分には届きません。顔を洗うとき、前足でこすっているのは目のまわりから頬までで、あごの真下は手のひらがかすめる程度です。
つまりあごの下は、一日に何度も何かが触れるのに、その子自身では手入れできない場所です。触れているものが何かといえば、ほとんどの時間は器の縁と、そこに残った水や食べもののあとです。
| 場面 | 触れているもの | 一日の回数 |
|---|---|---|
| 食事 | 器の縁と、中の食べもの | 2〜4回 |
| 水を飲む | 水皿の縁と、水面 | 10回前後 |
| 寝る | 寝床の布や、床 | 長時間 |
| こすりつける | 家具の角、壁ぎわ | その子による |
回数でいえば、いちばん多く触れているのは水皿です。猫は少量ずつ何度も水を飲みます。食器より水皿のほうが後回しにされがちですが、あごの下に触れる回数はこちらのほうが多くなります。
器の側にある、4つの条件
同じ器を使っていても、条件がいくつ重なっているかで状況は変わります。次の4つを、いま使っている器で確かめてください。
| 条件 | 何が起きているか | 見るところ |
|---|---|---|
| 材質 | プラスチックは細かい傷が入り、そこに水分と汚れが残る | 縁を指でなぞって、ざらつきがないか |
| 水を替える頻度 | 置きっぱなしの水は、表面に膜のようなものができる | 前に替えたのがいつか |
| 器の深さ | 深い器は、飲むときにあごが縁に乗る | 飲んでいる姿勢を横から見る |
| 置き場所 | 壁ぎわだと、飲むたびにあごや頬が壁に擦れる | 器と壁のあいだの隙間 |
とくに1つ目と3つ目は、いちど替えれば終わる条件です。プラスチックの器は、傷が見えなくても表面には細かい溝ができています。陶器やステンレス、ガラスに替えるだけで、この条件は外れます。深さについては、あごが縁に乗らない浅めのものを選んでください。
壁ぎわに置くと、飲むたびにあごや頬の同じ場所が壁に擦れます。器を壁から10cmほど離すだけで、この条件は外れます。ひげが器の縁に当たらない広さのものを選ぶと、姿勢も変わります。
毎日やるのは、3つだけ
条件を整えたら、あとは維持です。予防として毎日やることは、ここまで減らします。毎日やることは3つに絞ってください。増やすと続かず、続かないと条件が元に戻ります。
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器を洗う
食器も水皿も、一日一度は洗います。すすぐだけでは、縁についた薄い膜が残ります。スポンジで縁を一周なぞって、洗剤を落としきってください。洗ったあとは、乾かしてから戻します。濡れたまま使うと、そこがまた湿りの元になります。
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水を替える
足すのではなく、いったん捨てて、器ごと替えます。減った分を足すやり方だと、器の縁に残ったものはずっと残ったままです。夏場は一日2回にしてください。
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あごを見る
撫でるついでに、あごの下を明るいところで見ます。黒い点が増えていないか、赤みがないか、触って熱くないか。10秒で構いません。毎日見ていると、増えた日が分かります。
この3つは、どれも器を触るタイミングでまとめられます。朝ごはんのとき、器を洗って、水を替えて、そのままあごを見る。ひとつの動作にまとめると、思い出さなくても続きます。
3つ目の「あごを見る」は、見るだけで終わらせなくて構いません。覗いた流れで、あごの下をそのまま拭いておきます。ここで使っているのがmofuwa グルーミングスプレーです。あごの下は、その子の舌も前足も届かない場所でした。届かない場所は、人の手で毎日触れる形にしておくほうが、条件が重なりにくくなります。4つ目の習慣を足すのではなく、10秒で終わる「見る」を20秒にするだけです。
やり方は、コットンか薄い布に含ませて、あごの下に10秒ほど当てて、そのまま押さえるだけです。猫の顔に向けて吹きかけないでください。音と濡れる感覚が残ると、次の日から覗かせてもらえなくなります。中身は高機能性電解還元水という電解水だけで、油となじんで乳化するので、当てているあいだにあごの皮脂と汚れがゆるんで布に移ります。猫は前足で顔をぬぐって、その前足を口に運びます。舐めることを前提につくられているので、そこを気にせずに使えます。グルーミングスプレーは器の縁と、器を置いている床にも同じように使えるので、1つ目と2つ目の「器を洗う」「水を替える」と道具が分かれません。
こすらない、消そうとしない
毎日見ていると、気になったところを何とかしたくなります。ここでやりすぎると、かえって長引きます。
- 指や爪で押し出さない:黒い点を押し出そうとすると、皮膚に傷が入ります。あごの下の皮膚は薄い場所です
- ブラシやコームでこすらない:毛の流れを整えるのは構いませんが、地肌に力をかけないでください
- 人用の洗顔料や消毒液を使わない:猫は顔を舐めた前足を口に運びます。少量なら平気だろうという判断は避けてください
- 毛を短く刈らない:家庭でハサミを入れるのは避けてください。必要な場合は動物病院で相談してください
やらないことのほうが多いのは、あごの下が、その子が自分でも触れないほど手が届きにくい場所だからです。飼い主の手も、必要以上に入れないほうが結果として穏やかに済みます。
あごの下を触られるのが苦手な子もいます。押さえつけて毎日見ようとすると、そのうち近寄らなくなります。撫でられているあいだに、上から覗いて見るだけでも記録になります。週に一度、同じ明るさで写真を撮っておくと、比べられます。
器を替えても、戻ってくるとき
4つの条件を外して、毎日の3つを続けても、同じところに戻ってくることがあります。予防で扱える範囲を超えている場合です。そのときは、器の話ではありません。器で説明できるのは、触れているものの側までです。
- 器を替えて2〜3週間たっても変わらない:条件をそろえたうえでの結果なので、別の理由を考える段階です
- あご以外にも同じものが出ている:あごの下という場所の問題ではなくなっています
- 赤みや腫れがある、触ると痛がる:見た目の点の数ではなく、皮膚そのものが変わっています
- 気にして、あごを家具にこすりつける回数が増えた:その子が不快を感じているサインとして扱ってください
あごが腫れている、赤くなっている、触ると痛がる、じゅくじゅくしている、においがある、毛が抜けてきた、食べる量が減った、元気がない。ここに挙げたものが出ているときは、器の見直しより先に動物病院で診てもらってください。いつから増えたか、いま使っている器の材質、水を替えている回数をメモしていくと、話が早く進みます。
あごニキビを繰り返さないために毎日やることは、器を洗う、水を替える、あごを見る。その3つと、覗いた流れの10秒だけです。器の条件はいちど整えれば戻りませんし、増えた日が分かるようになれば、次に何を変えるかも自分で決められます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 水皿は、いくつ置いたほうがいいですか?
- 置ける場所があるなら複数のほうが向いています。1か所に決めると、その器の縁に触れる回数がそこに集中します。分散させると1つあたりの回数が減り、どの器も替え忘れにくくなります。
- 自動給水器を使っています。器の条件は同じですか?
- 材質と置き場所の考え方は同じです。加えて、水の通り道と受け皿を分解して洗える製品かどうかを確かめてください。洗いにくい構造だと、洗う頻度そのものが落ちます。
- 黒い点は、汚れですか?取れますか?
- 取ろうとしないでください。指や爪で押し出すと皮膚に傷が入ります。見た目を消すことより、毎日触れる器の側を替えることのほうが確実です。数が増えていないかだけを記録してください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
