C03使い方・お手入れ手順

耳のまわりに使うときの手順

公開日 2021年12月8日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床に、静かに座っているクリーム色の犬
耳に手を伸ばす前に道具がそろっているかどうかで、その20秒の形はほとんど決まっています。写真:Lum3n/Pexels

椅子に座って左手で耳を持ち上げたところで、ガーゼを台所に置きっぱなしにしてきたと気づいた夜がありました。手を離して取りに行くあいだに、その子は頭を下げ、耳はまた閉じます。犬の耳のケアは、何を当てるかより先に、1回のあいだに手を何回持ち替えたかで形が決まります。ふつうに始めると持ち替えは4回起きて、その4回とも、その子には頭を振る機会ができます。ここでは、その4回を1回に減らすための、始める前の並べ方と、20秒でひととおり終わる手順を書きます。

持ち替えが1回のあいだに4回ある|犬の耳のケアを毎日の手順として数え直す前提

犬の耳のケアの手順は、耳に何を当てるかより先に、手が何回離れるかで決まります。垂れた耳も、立った耳のつけ根も、片手で持ち上げていなければすぐ元の位置に戻ってしまう場所です。持ち上げる手が1本ふさがるので、こちらに残るのは1本。道具を取る、持ち替える、置くという動きが入るたびに、先に離れるのは耳を持ち上げていたほうの手です。毎日のことなので、この離れる回数がそのまま、その子にとっての落ち着かなさの量になります。

犬の耳のケアで手が離れる4つの場面と、そのとき起きること
順手が離れる場面そのときその子がすること元に戻るまで
1耳を持ち上げたまま、容器へ手を伸ばす頭を下げ、耳が閉じるもう一度持ち上げるまで3秒
2容器を置いて、ガーゼを取る体の向きを変えてこちらを見る向きが戻るまで5秒
3片方が終わって、反対側へ回り込む立ち上がり、その場を離れかける座り直すまで8秒
4使ったガーゼを置き、耳をつかみ直す頭を振って耳を元に戻す落ち着くまで4秒

4回ぶんを足すと20秒です。耳のまわりを実際に拭いている時間と、ほとんど同じ長さになります。犬の耳のケアの半分は、手が離れているあいだの待ち時間でできています。毎日続ける手順で変えられるのは、拭き方の丁寧さよりも、この待ち時間のほうです。丁寧に拭こうとするほど道具が増え、道具が増えるほど持ち替えが増えるので、力を入れる場所を間違えると逆に長くなります。

使うものは mofuwa スキンケアミストです。中身は電解水で、香料も保存料も足していません。耳のまわりは、拭いたあとにその子が頭を振って、しずくが顔や前足へ飛ぶ場所です。飛んだ先をそのままなめる子もいます。足しているものがない水なら、飛び方を目で追わずに次の手へ進めるので、手順の組み方そのものが変わります。犬でも猫でも、被毛をかき分けた地肌に使えるものなので、耳のまわりのために別の道具をもう1つ用意する必要もありません。

手が離れる場所が、そのまま待ち時間になる 耳を持ち上げる手は、始めから終わりまで同じ手です。その手が道具を取りに動いた瞬間に、耳は元の位置へ戻ります。道具を先にそろえておくと、離れるのは反対の耳へ移る1回だけになります。 耳を持つ 左手 道具へ 右手 拭く 20秒 ここで手が離れる 離れた数だけ待つ 取りに行く並べ方 持ち替えが1回に4回 待ち時間が20秒増える 先にそろえる並べ方 持ち替えは反対の耳の1回 耳を持つ手が離れない
持ち替えの回数は、拭き方ではなく、始める前の並べ方で決まります。

ガーゼ2枚を先に湿らせておく|犬の耳のケアで家でできる5つの手順

家でできる犬の耳のケアの手順は5つです。順番よりも、1つ目をどこに置くかが全体を決めます。1つ目が「ガーゼを2枚そろえる」から始まっていれば、そのあとの4つでは、耳を持ち上げた手が一度も離れません。座る位置と立たせる側も先に決めておきます。

  1. 1|ガーゼを2枚、先に湿らせて右膝の横へ置く

    その子を呼ぶ前に済ませます。2枚なのは、耳が2つあるからです。使ったガーゼを反対の耳へ回すと、片方で拾ったものをもう片方へ運ぶことになります。置き場所は右膝の横、手を下ろせば届く高さ。テーブルの上に置くと、取るときに体ごと向きを変えることになり、そこで1回ぶん手が離れます。

  2. 2|椅子に座り、その子を自分の左側に立たせる

    抱き上げません。立っている姿勢のままのほうが、耳のつけ根が持ち上げやすい高さに来ます。人が座ってその子が立つと、こちらの目線が耳と同じ高さになるので、のぞき込むために体を倒す動きが消えます。小型犬なら椅子を低いものに替えるか、床に座ってください。

  3. 3|左手で耳の先を持ち上げ、最後まで離さない

    耳の先をつまんで、まっすぐ上へ軽く起こします。引っぱりません。垂れ耳の子は、起こした状態で内側の面が上を向きます。立ち耳の子は、つけ根を軽く外へ倒すだけで同じ向きになります。この手は、終わるまで置いたままです。持ち替えを1回に減らすというのは、実際にはこの手を離さないという意味です。

  4. 4|右手のガーゼで、つけ根から先へ一方向に

    耳の内側の、目で見えている面だけを拭きます。往復させません。つけ根から先へ向かって一方向に動かすのは、その向きなら汚れが外へ出ていくからです。逆向きに動かすと、拾ったものを奥へ送ることになります。見えている面の外までは入れません。奥は家の道具が届く場所ではありません。

  5. 5|1枚目を落とし、2枚目で反対側。終わったら10秒さわらない

    使い終えたガーゼは膝の上へ落とします。置きに行くと手が離れます。ここが唯一の持ち替えで、左手が反対の耳へ移ります。両方が済んだら耳を元の位置へ戻し、そのまま10秒待ちます。この10秒で乾くので、拭いたあとに頭を振られても、飛ぶものがほとんど残っていません。

ガーゼを先に湿らせておくところに、使うものの性質が関わってきます。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、水分の浸透については精製水とくらべて35倍という測定値が出ています(自社データ)。布に含ませてから当てるやり方でも、表面をなでるだけで終わらずに、被毛の下の皮膚まで届きます。耳のまわりは被毛が短く、皮膚がそのまま見えている場所なので、含ませる量を増やして押し当てる必要もありません。

開けたときに、わずかに塩素のようなにおいを感じることがあります。これは成分の性質によるもので、品質や安全性に問題があるわけではない、というのが公式の説明です。ただし耳は鼻に近い場所なので、最初の数日はこのにおいで頭を引く子がいます。そのときは手順を変えず、1日目は湿らせたガーゼを膝の横に置いておくだけにしてください。においが部屋の景色に入ってから、2日目に耳へ手を伸ばします。

Point猫では、持ち上げる手そのものが要らなくなる

猫の耳は立っていて、つけ根を軽く外へ倒せば内側の面が見えます。持ち上げて固定する必要がないので、手は最初から2本とも空いています。そのぶん、猫で持ち替えが増えるのは別の場所です。容器を押したときの音で、その子が先に離れていきます。猫に使うときは、ガーゼを湿らせる作業を、その子がいない部屋で済ませてから戻ってください。音が鳴る回数が0回になるだけで、手順は犬と同じ5つのままです。

手が離れた3秒で頭が振られる|犬の耳のケアで持ち替えが増える3つと、減らすコツ

持ち替えが増えるのは、手順の途中ではなく、始める前の3つの置き方からです。途中で増えたように見えても、たどるとどれも準備の段階に原因があります。毎日のことなので、ここを一度そろえてしまえば、翌日からは何もしなくても持ち替えは1回のままになります。

減らすコツは、数えるものを変えることです。きれいになったかどうかは、その日のうちには分かりません。数えられるのは、手を持ち替えた回数と、その子が頭を振った回数だけです。紙に日付と、持ち替えの回数と、頭を振った回数の3つだけを書いてください。持ち替えが1回のままなのに頭を振る回数が増えていく週は、手順ではなく耳の中で何かが変わっています。ケアの上手下手では動かない領域なので、紙のほうが先に教えてくれます。

被毛の長い犬では、耳のまわりの毛がガーゼに絡んで、そこでも手が止まります。前の日のブラッシングのときに、耳のつけ根から先へ向かって梳かしておくと、翌日の20秒のなかで毛が引っかかりません。毎日の順番としては、ブラッシングが先、耳のケアが後です。逆にすると、湿った毛にブラシを通すことになり、その子にとっては引っぱられる時間が増えます。

Caution持ち替えが1回のままなのに、頭を振る回数だけが増えていくとき

手が離れていないのに頭を振る/拭く前から同じほうの耳だけを床にこすりつける/見えている面が、拭いた翌朝には同じように湿っている/持ち上げたときに、片方だけ熱く感じる/1週間前と、においの質が変わった。こうした変化は、持ち替えを減らしても動きません。耳の中で起きていることは、家の道具が届かない場所にあります。紙に書いてきた日付と、持ち替えの回数と、頭を振った回数を持って、動物病院で耳の中を見てもらってください。いつから回数が変わったかが、そのまま経過の記録になります。そのうえで、家で毎日続ける20秒は、これまでと同じ形のまま戻せます。

20秒を1日2回、まずは2週間|犬の耳のケアの頻度をどこで決めるか

頻度は、汚れの量ではなく、続けられる時刻の数で決めます。1回20秒なので、1日2回にしても40秒です。mofuwa スキンケアミストの公式の説明は、1回で大きく変わるものではなく、続けることで肌の環境を整えるもの、というものです。1日数回、まずは2週間を目安に続けてくださいという書き方をしています。毎日の犬の耳のケアも、この数え方に合わせておくと判断がぶれません。

続けた日数と、家で見ておくもの
日数見るものこの時点でやること
1〜7日持ち替えの回数が1回で止まっているか手順は変えない。時刻をそろえる
8〜14日頭を振る回数が、初日より減っているか減っていれば同じ形で続ける
15〜30日耳のまわりの皮膚と被毛の見え方変わらない日が続けば紙を持って相談する
それ以降朝と夜で湿り方が違うかどうか違う時刻を1つ足すか、1回に戻す

時刻は、朝の散歩から帰ったあとと、夜その子が寝床へ移る前の2つが続けやすい時間帯です。どちらも、その子が自分から同じ場所に来る時刻だからです。呼び寄せて始める手順にすると、呼ぶところから数えて持ち替えが1回増えます。その子がすでにそこにいる時刻を選ぶ、というのが、毎日の頻度を決めるときのいちばん確実なやり方です。1日2回が重いと感じたら、夜の1回だけに減らしてかまいません。回数より、同じ時刻で続いているかどうかのほうが後から効いてきます。

今夜は、ガーゼを2枚湿らせて右膝の横に置くところまでで終わりにしてもかまいません。手順の1つ目はそれで済んでいます。紙には日付と、持ち替えの回数だけを書いておきます。2週間たったとき、拭き方がうまくなったかどうかより、20秒のあいだ手が離れなくなったかどうかを見てください。

Product

mofuwa スキンケアミスト

mofuwa スキンケアミスト

200ml / 3,300円(税込)

アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。

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よくある質問

ガーゼではなく、コットンや不織布でもいいですか。
膝の横に先に置いておけるものなら、素材は変えてかまいません。選ぶときに見るのは、含ませたあとに片手でつまみ上げられるかどうかです。厚みのある不織布は水を持ちすぎて、耳のつけ根に当てた瞬間に垂れます。垂れると、その子は必ず頭を振るので、そこで手順が1つ増えます。逆に薄すぎるものは、2枚目を取るときに1枚だけつまむのが難しく、そこでも手が止まります。1枚ずつはがれて、軽くつまめる厚みのものを2枚。それが選び方のすべてです。
朝は時間がなく、20秒もとれません。片耳だけでもいいですか。
片耳だけにするより、両耳を10秒ずつにしてください。片方だけ続けると、翌日どちらを拭いたのか思い出せなくなり、紙に書く回数の意味がなくなります。10秒なら、つけ根から先へ一方向に1回動かすぶんの時間はあります。時間がない日は、拭く回数を減らすのではなく、1回の動きを短くするほうで調整します。時刻がずれるより、長さが短くなるほうが、毎日の形は崩れません。
猫にも同じ手順で使えますか。頻度も同じでいいですか。
手順の5つは同じで、3つ目の持ち上げる動きだけが省けます。猫の耳は立っているので、つけ根を軽く外へ倒せば内側の面が見えます。頻度も同じ考え方で、1日1〜2回を、その子が自分から同じ場所にいる時刻に合わせます。猫で変えるのは音のほうです。湿らせる作業を別の部屋で済ませてから戻ると、押す音が鳴る回数が0回になります。犬より逃げるまでの時間が短いので、最初の数日は片耳で終わってもかまいません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。