C03使い方・お手入れ手順
かゆがる部分に使うときの手順と回数
夜10時、テレビの前でその子が右の後ろ足のつけ根を掻きはじめ、そこへ手を当てているあいだは止まり、手を離してから12秒でまた掻きました。かゆみが出ている場所でのミストの使い方は、当てている最中よりも、この12秒のほうに表れます。数えるのは掻いた回数ではなく、手を離してから次に掻くまでの間隔です。12秒の日と、3分置く日とでは、その日に当てる場所の数も、地肌を見る間隔も変わってきます。毎日同じ手順を繰り返さずに済むのは、この秒数が先に決まるからです。
手を離してから何秒で掻くか|かゆみのミストの使い方で、家でできることの範囲
かゆみが出ている場所でのミストの使い方は、秒数から決めます。手を当てて、離して、その子が次にそこを掻くまでを数える。12秒の日もあれば、3分そのままの日もあります。数えるのは1日1回、夜の同じ時間で足ります。この数字だけが、家の中でこちらに見えるものです。掻いた回数を数える家は多いのですが、回数は掻きはじめてからの時間の長さでも変わるので、日によって比べられません。
手を当てているあいだ、その子の後ろ足が止まっていることがあります。ただし、そこから言えるのは「止まっていた」ということだけで、皮膚の中で何が起きたかまでは分かりません。だから記録に残すのは、当てているあいだのことではなく、離したあとの秒数のほうにします。翌日と比べられる形になっているのは、こちらの数字だけです。
使うのは mofuwa スキンケアミストです。かゆがる場所は、その子が舌の届く場所でもあります。犬用の保湿スプレーを探していて、なめても差し支えのないものを、という条件で行き着く人が多いのもここです。この1本は中身が電解水だけで、香りも保存料も足していないので、なめる場所にそのまま置けます。何が起きているのかを決めるのは動物病院の側です。そのうえで、家で毎日続ける側として、地肌に届く形を作っておきます。
| 秒数 | その日に当てる場所 | 地肌を見る間隔 | 翌日にすること |
|---|---|---|---|
| 10秒未満 | 1か所だけ | その日のうちにもう一度 | 同じ1か所を続ける |
| 10〜60秒 | 1〜2か所 | 毎日1回 | 秒数が伸びたら2か所目へ |
| 1〜3分 | 2〜3か所 | 2日に1回 | 場所はそのまま、日数を積む |
| 3分以上 | 3か所まで | 3日に1回 | 増やすのは日数のほう |
秒数は、部屋の湿度でも動きます。暖房を入れはじめた週や、洗濯物を室内に干さなくなった時期は、同じ手順でも間隔が短く出ます。季節で数字が動くという前提に立つと、秒数が落ちた日をすぐ体の変化と結びつけずに済みます。被毛の下にうるおいが残っているかどうかは、毛を分けて地肌を見れば、色と手ざわりで見当がつきます。
掻いている場所を清潔にしようとして、洗う回数を週2回、3回と増やすことがあります。洗いすぎると、洗う日と洗う日のあいだに残るうるおいが減るので、秒数はさらに短く出ます。洗う回数はいつもどおりに置いたまま、間の日に地肌へ届かせる回数のほうを増やしてください。洗う日を1日ずらすかどうかを決めるのも、秒数が3日そろってからで間に合います。
毛を分けて点で当てる|かゆがる部分に使うときのミストの手順と、回数の決め方
手順は5つです。場所を1か所決め、毛を分けて地肌を出し、そのすきまへ当て、指の腹で湿りを確かめ、手を離してから秒数を数えます。その子を膝にのせるか、横向きに座らせて、上になる側から入ります。掻いているところへ手が伸びると、その子は先にこちらの手を見るので、掻いていない時間に始めるほうが数えやすくなります。
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1|今日当てる場所を1か所決めてから座る
掻いていた場所を、日中のうちに覚えておきます。後ろ足のつけ根、わきの下、しっぽの付け根、耳のうしろ。始めてから探すと、毛を分ける前に手が動いてしまいます。決めた場所を紙に書いてから膝にのせてください。
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2|毛を左右に分けて、地肌が見えるところまで開く
親指と人さし指で毛を開き、地肌が線になって見えるまで分けます。掻いていた場所は毛が絡んでいることがあるので、引っぱらずに指を差し込んで開きます。地肌の色が見えない状態は、まだ分け終わっていない状態です。
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3|開いたすきまへ向けて、10センチほどから当てる
分けた指はそのまま開いておき、もう一方の手で当てます。近づけすぎると1点に落ちて流れ、離れすぎると毛の表面で止まります。当てるのはすきまの中で、毛の上ではありません。
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4|指の腹を押し当てて、地肌が湿ったかを確かめる
開いていた指を離し、その場所へ指の腹を押し当てます。指が湿れば届いています。乾いたままなら、分け方が浅かったということなので、開き直してもう一度だけ。ここで確かめておくと、秒数の意味が変わってきます。
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5|手を完全に離してから、次に掻くまでを数える
手を体から離し、そのまま座って数えます。押さえたままにしないでください。12秒でも3分でも、出た数字をそのまま紙に書きます。掻きはじめたら数えるのをやめて、そこで終わりです。追いかけて当て直さないこと。
回数を先に決めないのが、この手順のいちばん大事なところです。量を数えずに使える作りなので、決めるのは何回押すかではなく、どこへ届かせるかのほうになります。秒数が10秒を切る日に回数を増やしても、毛の上に乗る量が増えるだけで、指の腹は湿りません。増やすなら、毛を分ける回数を1回から2回へ。長い毛や下毛のある子は、1回目で開くのは上の毛だけです。
先にブラシを入れると、掻いていた場所の毛が動いて、その子はそこを気にしはじめます。数える前に毛を動かすと、秒数はこちらの手つきのぶんだけ短く出ます。順番は、点で当てて、秒数を数えて、そのあとに全身のブラッシング。ブラシは掻いていた場所を避けて、背中と胸から通します。皮膚に近いところを梳かすのは、秒数が3日そろってからで構いません。
秒数が短くなる週|かゆみのミストのやり方が崩れる3つと、戻し方
崩れは、当てた場所の数ではなく、秒数のほうに先に出ます。3分置けていた子が30秒に落ちる週には、次の3つのどれかが入り込んでいます。どれも、間隔が伸びてうまくいっていた日の翌日から始まります。
- 秒数が伸びた日に、場所を増やす:3分置けた日ほど、ほかの場所もやりたくなります。1か所あたりの時間が短くなり、毛を分ける工程が最初に省かれるので、翌日の秒数は半分に戻ります
- 掻きはじめたところへ、追いかけて当て直す:数えている途中で手が戻ると、その子から見れば手はずっとそこにあることになります。数える時間そのものが手順の一部なので、掻いたらその日は終わりにします
- 洗う回数を増やして間に合わせようとする:洗いすぎた週は、洗う日と洗う日のあいだに残るうるおいが減ります。秒数は落ち、被毛の手ざわりも変わります。回数ではなく、間の日に届く数のほうを増やします
戻すときは、場所を1か所に絞ります。3か所でやっていた子が30秒に落ちたら、その週は最初に掻いていた1か所だけ。同じ時刻に、毛を2回分けて、当てて、数える。3日続けて秒数が前の週に戻ってから、2か所目に手を出します。回数と場所を同じ日に動かすと、何で戻ったのかが分からないまま次の週に入ります。
3日続けて、手を離してから10秒を切る/秒数が落ちるのが決まって同じ1か所で、ほかの場所は3分置ける/毛を分けたときに地肌が赤い、さわると熱い/分けたすきまに、かさぶたやじくじくしたものが見える/掻いたあとの毛に、血や黄色いものがつく。この落ち方は、分け方や時刻を整えても戻りません。皮膚の側に理由があるときは、秒数はこちらの手では動かなくなります。日付と、どの場所で何秒だったかを書いた紙を持って、動物病院で毛をかき分けて見てもらう日をつくってください。何秒から何秒へ、どの1か所で縮んだのかが、紙1枚でそのまま伝わります。炎症や出血がある場合は使用せず、獣医師にご相談ください。
毎日つけるのは秒数だけ|かゆがる部分のケアで、紙に残すもの
毎日書くのは、日付と場所と秒数の3つで足ります。掻いた回数も、当てた回数も書きません。列が増えるほど続かなくなりますし、見返したときに比べる軸が増えて、どれが動いたのか分からなくなります。3列なら、玄関に貼った紙に立ったまま書けます。
| 書くもの | 書き方 | 書かないもの | 書かない理由 |
|---|---|---|---|
| 日付 | 曜日まで入れる | 掻いた回数 | 掻きはじめてからの時間で変わる |
| 場所 | 後ろ足のつけ根、など1か所 | 当てた回数 | 分けた回数のほうで差が出る |
| 秒数 | 12秒、3分、のまま | その日の天気 | 湿度は週でまとめて見れば足りる |
書く場所は、mofuwa スキンケアミストを置いてある棚のそばがいちばん続きます。当てたあとに手が届く位置に紙とペンを置いておくと、数えた秒数をその場で書けます。台所や玄関へ移動するあいだに、12秒だったか15秒だったかが混ざってしまうためです。紙とペンを、その1本と同じ場所に置く。これだけで、書き落とす日が月に数日は減ります。
1か月ぶんの列がそろうと、秒数の動き方に癖が見えてきます。週の後半だけ短い、雨の続いた週だけ長い、同じ場所だけ動かない。動かない1か所があることは、それ自体が次に見る場所を教えてくれます。皮膚と被毛の状態は日によってぶれますが、秒数は数字なので、ぶれ方まで残ります。
かゆみのミストの使い方で最後まで残るのは、手つきではなく、この紙のほうです。毎日同じ時刻に1つ数字を書けるようになると、場所を増やすかどうかの判断に迷いがなくなります。やり方を変えるのは、数字が3日そろってからで間に合います。
今夜は、掻いていた1か所を思い出して、毛を2回分けて、当てて、手を離して数えるところまで。出た秒数を紙に1つ書けば、明日やることはもう決まっています。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 掻いているのを見たら、すぐその場で当てていいですか。
- 掻いている最中は手を出さずに、いったん終わるまで待ってください。掻いている手足の近くへこちらの手が入ると、その子は掻くのをやめますが、それは手が来たからで、秒数を数える起点になりません。落ち着いてから毛を分けて、当てて、離して数える。この順番なら、毎日同じ条件で比べられます。夜の同じ時刻に1回と決めておくと、掻いている場面に出くわさなくても手順が始められます。
- シャンプーをした日も、かゆがる場所に使っていいですか。
- 使えます。順番は、乾かし終えて毛の根元まで乾いたあと。濡れたまま当てると、地肌に届いたのか洗ったあとの湿りなのかが分からなくなり、指の腹での確かめが使えません。洗った日は秒数が長めに出ることがあるので、その日の数字は参考として書いておき、翌日からのふだんの数字と並べて見ます。洗う日と洗う日のあいだにやることは、いつもと同じで構いません。
- 首輪やハーネスの下のように、押さえつけられている場所はどうしますか。
- 先に外して、毛が起き上がるまで2〜3分おいてから始めてください。押さえられていた毛は寝ているので、そのまま分けても地肌まで開きません。外した直後は皮膚の色が一時的に変わって見えることもあるため、判断はおいてからにします。ハーネスの当たる場所は、掻けない位置でもあるので、その子が自分で対処できていません。3か所のうち1つを、ここに固定しておく家もあります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
