C08季節・行事
静電気が出はじめる週、毛より先に地肌が乾いている
暖房の風が当たる面は、部屋のほかの場所より先に乾燥します。背中の上側、耳のうしろ、腰のあたり。風の通り道に入っている3か所です。静電気でパチッときはじめた週に、その3か所の毛を分けて根元を見ると、たいてい地肌の側が先に動いています。手ざわりで気づくのは毛の表面のほうですが、気づいた時点ではもう数日ぶんの差がついています。この記事では、地肌と毛の表面のどちらが乾いているのかを7日で分け、手を入れる場所を決めます。
風が当たる面から3か所を選ぶ|地肌の乾燥を7日数えるための条件
部屋の乾燥は、家じゅうで同じ速さでは進みません。暖房の吹き出し口から出た風は、決まった経路を通ります。ソファの背もたれの高さを越えて、床から40センチくらいの帯を流れる。その帯に入っている体の面から、先に乾きます。犬なら背中の上側と腰、猫なら風上を向いて座る癖のある子の耳のうしろです。窓を閉め切る日が続くと、この帯の中と外で差が開きます。
そこで、数えるものを先に決めます。風が当たる面から3か所だけ選んで、7日間、同じ3か所の毛を分けて根元を見ます。見るのは、地肌の色と、指の腹でなでたときに白い粉がつくかどうかの2つだけです。3か所より増やすと続きません。減らすと、場所による差が出ません。3という数は、比べるために要る最小の数です。
| 日 | 背中の上側 | 耳のうしろ | 腰 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 粉なし | 粉なし | 粉なし |
| 3日目 | 粉あり | 粉なし | 粉なし |
| 5日目 | 粉あり | 粉あり | 粉なし |
| 7日目 | 粉あり | 粉あり | 粉あり |
| 7日の合計 | 粉の出た日 5日 | 同 3日 | 同 1日 |
この表で見るのは、粉が出たかどうかではなく、出た場所が7日で何か所に増えたかです。1か所のまま動かない週と、3か所へ広がる週では、同じ乾燥でも次にやることが変わります。年末に洗う間隔を詰めた家では、この列が早く動きます。洗いすぎという言葉で片づける前に、どの場所から増えたのかを見ておくと、間隔を戻すべきかどうかが判断できます。
毛の表面のほうは、数えなくても分かります。梳かした指がすべる、毛先が浮く、抱き上げるとパチッとくる。手に来るものは全部、毛の表面の情報です。だから紙に書くのは地肌の側だけにして、毛の表面は感じたときに丸をつける程度でかまいません。
指の腹に粉がつくか、毛先がすべるか|地肌と毛の表面の見分け方
地肌と毛の表面は、同じ被毛の中にある別の層です。見ている場所も、乾燥が出る形も違います。手ざわりで分かるのは毛の表面のほうで、こちらは指を当てれば1秒で分かります。地肌のほうは、毛を左右に分けて根元まで指を下ろさないと見えません。この一手間があるせいで、気づくのが遅れます。
| 見るところ | 地肌の側 | 毛の表面の側 |
|---|---|---|
| 確かめ方 | 毛を分けて根元を見る | 手のひらを毛に沿わせる |
| 出るもの | 白い粉が指の腹につく | 毛先が浮く・すべる |
| 色の変化 | 白茶けて見える日がある | つやの返りが鈍くなる |
| その子の反応 | 同じ場所を後ろ足でかく | 梳かすときに逃げる |
| 戻るまで | 数日から1週間 | 湿らせたその場で戻る |
| 先に動く順 | こちらが先 | 気づくのはこちらが先 |
表のいちばん下が、この記事の中心です。動くのは地肌が先で、気づくのは毛の表面が先。順番が逆になっているので、静電気を感じた日を起点にすると、地肌のほうはすでに数日ぶん進んでいます。見分け方として使うなら、毛の表面で気づいた日に、地肌の3か所を見にいくという手順にしておくと取り違えません。
粉かどうかの判断で迷うこともあります。散歩から帰った日は、外の砂ぼこりが根元に落ちていることがあるからです。分け方は簡単で、指の腹でなでて、粉が皮膚の側から浮いてくるのか、毛に乗っているだけなのかを見ます。乗っているだけなら払えば落ちます。皮膚の側から出ているものは、払っても同じ場所にまた出ます。7日のうち2回同じ場所で出たら、地肌の列に書いてください。
先に乾いているのはどっちか|地肌と毛の表面で、気づくまでの日数がずれる
地肌の乾燥は、静電気より先に始まっています。部屋の空気が乾いてくると、まず皮膚の表面から水分が抜けます。被毛はそのあと、根元の側から順に乾いていく。毛の表面まで乾いてはじめて、梳かしたときに毛先が浮きます。つまり、パチッときた日は出発点ではなく、途中の目印です。
どっちに手を入れるかは、この図のどこにいるかで変わります。静電気だけが出ていて、3か所のどこにも粉がない週なら、動いているのは毛の表面だけです。湿らせて梳かせばその日のうちに収まります。粉が2か所以上で出ている週は、毛の表面を直しても、翌日にはまた同じ手ざわりに戻ります。直す場所がそこではないからです。
- 静電気あり・粉0か所:毛の表面だけ。梳かす前に湿らせる一手で足ります
- 静電気あり・粉1か所:始まったところ。その1か所だけ、地肌に直接届かせます
- 静電気あり・粉2〜3か所:地肌の側が主。毎日の手順と、乾いた場所への手当てを分けます
- 静電気なし・粉あり:毛の表面はまだ乾いていません。部屋ではなく、洗う間隔や食器の位置など別の条件を見ます
この4行のうち、いちばん多いのは3行目です。静電気で気づいた時点で、粉はすでに2か所に出ていることが多い。気づくのが遅れる層のほうが、先に動いているからです。だから、静電気が出はじめた週にやることは、毛の表面を直すことと、地肌の3か所を確かめることの2つになります。
毎日の1本と、3か所への1本|地肌と毛の表面の乾燥を比較して手を分ける
層が2つある以上、届かせ方も2つに分かれます。毛の表面は面で広いので、全体にかけて梳かします。地肌は点で狭いので、分けた根元へ直接当てます。同じ1本で両方をやろうとすると、毛の表面にかけたぶんが根元まで届かず、粉の出た場所だけが7日目まで残ります。
毎日の被毛のほうは、mofuwaグルーミングスプレーです。背中から腰まで吹きかけて、そのままブラシを通します。中身は高機能性電解還元水で、油となじんで乳化するので、散歩で乗った砂ぼこりと、余分に出た皮脂だけが浮いて落ちます。地肌に要るぶんの皮脂は残ります。犬も猫も脂を出し続けるので、乾く季節でも汚れの側は止まりません。梳かす道具として作られた1本なので、乾燥した日に湿らせてから当てる、という使い方がそのまま本来の使い方になります。
量を測らずに済むことも、毎日やるうえでは効いてきます。梳かす前にかけたものは、そのあとその子が自分でなめます。この1本は、人が口にする飲料に求められるのと同じ規格基準で中身を見ているので、背中の広い面を全部湿らせても、かけた量のほうを気にせずに済みます。
粉が出た3か所には、mofuwaスキンケアミストを分けた根元に当てます。こちらは高機能性電解酸化水100%で、水だけでできています。耳のうしろでも口が届く場所でも、当てる場所を選んで手を止める必要がありません。この水は水分の浸透力が精製水の35倍とされていて(特許電解水の特長)、毛を分けた状態で当てれば、根元の側に届きます。毛の表面にかけるのとは、届く先が違います。
-
毛を左右に分けて、根元を出す
粉が出た場所を、7日間の紙で確かめてから分けます。分ける幅は指2本ぶんで足ります
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分けた線に沿って当てる
毛の表面ではなく、見えている地肌の線に当てます。1か所につき2回ほどで、濡らしきる必要はありません
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指の腹で軽くなじませる
こすらず、押さえるだけにします。かいている場所は、その子が嫌がらない強さで止めます
-
3か所を終えてから全体を梳かす
地肌が先、毛の表面があとです。順番が逆だと、分けた線がもう見つかりません
この順番でやると、7日目の紙の見え方が変わります。粉の出た場所が3か所から増えないこと。これが、次の1週間で見る値です。日数が減ったかどうかより、場所が増えていないかどうかを先に見ます。場所が増えなければ、条件の側は止まっています。
分けた根元が赤く見える日が3日以上続いた/粉の出る場所が7日で3か所から5か所へ増えた/同じ1か所を、後ろ足で1日に何度もかいている/地肌がじくじくして、毛が束になって固まっている場所がある。こうなると、部屋が乾いているという条件では説明がつきません。7日間の紙には、どの場所が何日目から動いたかが残っています。その紙を持って、動物病院へ行く日を決めてください。場所と日付が書いてあるぶん、いつから始まったかを話す時間が要りません。
年をまたいで残る3か所の名前|乾燥が続く週に、地肌の側で持ち越すもの
年が明けても、暖房を入れる日は続きます。風の経路も、窓を閉め切る時間も変わりません。だから12月の終わりに決めた3か所は、そのまま2月まで使えます。新しく選び直す必要があるのは、家具の位置を動かしたときと、その子の寝る場所が変わったときだけです。
| 残すもの | 中身 |
|---|---|
| 3か所の名前 | 背中の上側・耳のうしろ・腰など、風の帯に入っている面 |
| 粉の出た日付 | 日数ではなく、場所が何か所に増えたかで読む |
| 毎日の1本 | 梳かす前に全体を湿らせるグルーミングスプレー |
| 3か所への1本 | 分けた根元に当てるスキンケアミスト |
今日できるのは、3か所の名前を紙に書いて、今夜そのうち1か所を分けてみることだけです。粉がついてもつかなくても、1日目の行が埋まります。7日たてば、乾いているのが地肌なのか毛の表面なのかは、手ざわりではなく紙のほうが答えます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 加湿器を置けば、地肌の乾燥のほうも止まりますか。
- 止まる家と、止まらない家があります。分かれ目は、風の帯に加湿した空気が入っているかどうかです。加湿器を部屋の隅に置くと、その周りの数字だけが上がって、暖房の吹き出し口から流れる帯はそのままになります。その子が座っている高さが床から40センチなら、その高さに湿った空気が届いているかを見てください。置き場所を変えただけで3か所の記録が変わることがあります。逆に、家具で風の経路をふさげるなら、加湿器を足さずに済む場合もあります。
- 粉が出た場所を、毎日洗って落としたほうが早くありませんか。
- 洗う回数を増やすと、地肌の列のほうが先に動きます。皮脂は汚れであると同時に、地肌の表面に残っているうるおいの一部でもあるからです。落としたぶんは、その子の体がまた出すまで戻りません。7日の紙で粉の出る場所が増えている週は、洗う間隔を詰めるより、いまの間隔を保ったまま、分けた根元に直接届かせるほうが先です。洗う日そのものを減らす必要はありません。増やさない、というだけで足ります。
- 猫でも同じ3か所で見ていいですか。
- 場所は選び直してください。猫は自分で毛づくろいをするので、口が届く場所は舌で整えられています。粉が残りやすいのは、届きにくい肩甲骨のあいだと、腰から尾のつけ根です。耳のうしろは後ろ足でかけるので、こちらも残りにくい場所になります。犬と同じ3か所を選ぶと、届いている場所ばかりを見ることになって、7日たっても列が動きません。その子が自分で届かない面から3つ選ぶのが、猫での決め方です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
