C08季節・行事

足の毛に雪玉ができる子と、できない子は何が違うのか

公開日 2022年1月6日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床の上で、足を前に伸ばして休んでいる白っぽい毛色の犬
足についた雪玉は体質の印ではなく、その日の気温と足先の湿りが残した数です。写真:3194556/Pixabay

帰ってきた足から外した雪玉が、月曜は2個で、木曜は11個でした。歩いた道も時間も同じで、その子の毛も月曜から木曜のあいだに生え変わってはいません。雪玉は足のどこにでも等しくつくものではなく、指のあいだ、かかとの内側、足の甲の3か所に偏ります。この数を決めているのは、毛の側の条件と、その日の気温と雪の状態です。できる子とできない子の違いを毛の長さだけで説明すると、同じ子の中で5倍以上ひらく日ごとの差が見えなくなります。この記事では、外した雪玉の数を1週間数えながら、毛の側と道の側を分けて比べます。

1回の散歩で足から外した雪玉を数える|条件は毛と気温の2つに分かれます

雪玉は、帰ってきた足から外れた粒の数で記録できます。玄関に浅いバットを1つ置いて、指のあいだやかかとから落ちた粒をそこへ入れていくだけです。室温のある家では数分で溶けてしまうので、数えるのは玄関に入って最初の1分のうちにします。日付と、そのときの気温と、外した数の3つを並べて書いておくと、その子の足に何が起きているのかが1週間で形になります。

同じ子の1週間。足から外した雪玉の数と、その日の条件
日外の気温雪の状態散歩に出る前の足先外した雪玉
月−1度しまった雪乾いていた2個
火−6度さらさら乾いていた0個
水0度とけかけ前日の湿りが残っていた7個
木1度みぞれ混じり前日の湿りが残っていた11個
金−4度さらさら乾いていた1個
土0度とけかけ乾いていた4個

この表で見るところは2列だけです。気温が0度前後の日は数が増え、足先に前の散歩の湿りが残っていた日はさらに倍近くになります。火曜と木曜では、同じ子の同じ足で11個の差がつきました。体の作りが2日で変わったわけがないので、差をつくったのは外の条件と、家に帰ってからの乾き方のほうだと分かります。

同じ足から外した雪玉の数 気温の低いさらさらの雪の日、しまった雪の日、0度前後で足先が湿っていた日の3日を並べた棒グラフです。 −6度・さらさらの雪 0個 −1度・しまった雪 2個 1度・足先に湿りが残る 11個
いちばん多い日は、気温と乾き残りの2つが重なっています。数は本文の1週間の記録から取りました。

冬のあいだ、家の中と外の差はいちばん大きくなります。室温を上げれば部屋は乾燥しますが、玄関まわりの温度は上がりにくく、濡れた毛が乾くのに時間がかかります。季節の話をここまでにして、次から条件のほうへ下ろしていきます。見るのは、毛の側と、道の側の2つです。

軸1・毛の側で起きていること|足の毛に雪玉が育つのは湿った根元からです

雪玉は、足の熱でいったん溶けた雪が、毛にからんだまま外の冷たさで固まり直すことでできます。肉球のまわりは体の中でも熱が逃げやすく、着いた雪の下だけが水になります。その水が毛の根元にしみ、次の一歩で新しい雪が乗り、また少し溶けて固まる。粒が大きくなるほど毛を巻き込むので、後から引っぱっても外れにくくなります。

毛の側の条件は、長さだけではありません。もう1つは、前の散歩の湿りが乾き切っているかどうかです。濡れた毛は、乾いた毛より雪を受け止めます。朝の散歩で濡れた足先が夕方までに乾いていなければ、夕方は最初の一歩から粒が育ちはじめます。表の水曜と木曜が7個と11個になったのは、この乾き残りが2日続いたためです。

換毛期を過ぎて冬毛がそろう時期は、指のあいだの毛も密になります。密になるほど水を抱えるので、同じ子でも秋より冬のほうが乾くのに時間がかかります。室温を上げた部屋は乾燥していても、玄関に置いたまま乾かしていない足先は、室内の乾いた空気に触れていません。乾かす場所を玄関から部屋の中へ移すだけで、翌日の数が変わります。

軸2・その日の雪の側|足につく雪玉が増える時期は、真冬の底ではありません

雪玉がいちばん育つのは、気温が0度をはさんで上下する時期です。気温が−5度を下回ると、雪は水を含まないさらさらの粒になり、毛の表面で止まって歩くうちに落ちます。0度前後の雪は最初から水を含んでいて、足の熱が加われば簡単に溶け、外の冷たさですぐ固まります。溶ける条件と固まる条件が、同じ散歩の中に両方そろっている時期がいちばん多く、それが真冬の底ではなく、冬の入り口と終わりに当たります。

時期と気温で、足につく雪玉の量がどう変わるか
時期その時期に多い気温雪の状態足の毛でどうなるか
冬の入り口0度から3度水を含んだ重い雪指のあいだで溶けて固まり、粒がいちばん増える
真冬の底−5度より低いさらさらの粉毛にからまず、歩くうちに落ちる
寒さがゆるむ朝−3度から0度夜に固まり、昼に溶ける行きは落ち、帰りにまとまってつく
季節の変わり目日中だけ上がるみぞれ混じり足先が濡れ、翌日の乾き残りになる

歩く場所でも差が出ます。除雪された歩道の端に寄せられた雪は、人に踏まれて水を含んでいます。新雪の上を歩いた日より、その端を歩いた日のほうが粒は多くなります。散歩の道順を1本変えるだけで、数が半分になることがあります。行きと帰りで別の道を通っている家では、どちらの側で増えたのかも記録に残しておくと見分けがつきます。

湿度も関係します。雪の降っている最中は空気が湿っていて、毛の表面はずっと濡れたままです。降りやんで晴れた日は、外を歩いているあいだにも少し乾きます。同じ0度でも、降っている日と降りやんだ日で違うので、気温だけを書いて終わらせずに、降っていたかどうかも1文字で残しておいてください。

できる子とできない子を1行ずつ並べる|足の毛と雪玉の比較表

ここまでの条件を、できる子とできない子で並べます。並べてみると、違いのほとんどが体の作りではなく、その日の状態と家の手順の側にあることが分かります。

足に雪玉ができる子と、できにくい子を条件ごとに比べる
見るところできやすい子できにくい子
指のあいだの毛肉球のすきまから外へ出ている肉球の高さでそろっている
散歩に出る前の足先前の散歩の湿りが残っている根元まで乾いている
1日の散歩の間隔朝と夕方で6時間ほど12時間あいている
歩く場所踏み固められた歩道の端新雪か、除雪された路面
帰ってからの手順部屋に入ってから外す玄関で立ったまま外す
粒を外したあと湿ったまま部屋へ行く指のあいだが乾くまで見ている
1回で外した数7個から11個0個から2個

表の上から2行目が、いちばん動かしやすいところです。足先が乾いた状態で外へ出た日は、気温が0度前後でも粒の数が半分以下になります。毛の長さは1日では変えられませんが、乾き残りは今日の夕方までに変えられます。できる子とできない子の差だと思われているものの中身は、多くがこの1行の積み重ねです。

いちばん下の行の数字は、そのまま次の日の手間になります。11個の日は、玄関で11回ぶんの毛をほぐすことになり、その子は同じだけ足を上げて待つことになります。数を減らす話は、毛を短くする話であると同時に、その子が玄関で立っている時間を短くする話でもあります。

毛と気温のどっちを先に動かすか|帰ってから足の毛が乾くまでの時間を短くする

2つの軸のうち、気温と雪の状態はこちらでは動かせません。動かせるのは毛の側だけです。順番としては、指のあいだの毛をそろえること、そして帰ってから足先が乾くまでの時間を短くすることの2つになります。この2つはどちらが先でもかまいませんが、今日から始められるのは乾かすほうです。

  1. 玄関で立ったまま、粒を先に外す

    部屋へ入ってから外すと、粒は床の上で溶けます。玄関のうちに、指のあいだを1本ずつ開いて外します。バットへ落とせば、そのまま数えられます。強く引くと毛ごと抜けるので、粒を指で包んで体温で少しゆるめてから外します。

  2. 足の裏側の毛を、肉球の高さでそろえる

    肉球のすきまから外へ出ている毛だけが、粒の足場になります。家でハサミを入れるのは足が動くぶん難しいので、トリミングに出すときに「足裏だけ」と伝えるのがいちばん早く、そのひと言で次の1か月の数が変わります。

  3. 乾かす場所を、玄関から部屋の中へ移す

    玄関は家の中でいちばん温度が低く、風も通りません。部屋の乾いた空気のところまで連れていって、指のあいだを開いた状態で乾かします。ここが、翌日の雪玉の数にいちばん効いてくるところです。

  4. 次に出る前に、足先の根元をさわって確かめる

    表面が乾いていても、指のあいだの根元が湿っていることがあります。出かける前に4本とも指で分けて確かめ、湿っていれば散歩の時刻を1時間ずらすか、道順を新雪の側へ変えます。

外した粒は、どれも指のあいだから出てきます。粒を外したあとのその場所は、その子が玄関で真っ先に舐めるところです。だから、乾かしたあとの指のあいだに何かを残すなら、舐められることを先に決めてから選ぶことになります。mofuwaスキンケアミストは高機能性電解酸化水だけでつくられていて、清涼飲料水の規格基準をクリアした水です。吹きかけた指のあいだをその場で舐めても、口に入るものが変わりません。

使うのは、粒を外して乾かしたあとです。濡れている毛にかけても水が足されるだけなので、順番としては最後になります。この水は精製水より浸透しやすいことが特長として挙げられていて、乾いた指のあいだの地肌まで届きます。冬のあいだ、肉球のふちがかさついて白く粉をふく子ほど、粒を外したあとの一手間で翌朝の様子が変わります。スキンケアミストは耳のふちや口のまわりにも同じように使えるので、玄関で1本を持ち替えずに済みます。

Caution外した粒が減った週に、指のあいだの赤みだけが残るとき

外した雪玉が0個か1個の日が3日続いたのに、同じ指のあいだだけを舐め続けている/かかとの内側の毛が、その子の舐めた側だけ薄くなってきた/粒を外そうとすると足を引く日が増えた/肉球のふちが割れて、歩いたあとの床に跡が残る。こうした残り方は、雪玉の数では説明がつきません。数えた粒の数と、そのときの気温を書いた紙を持って、動物病院へ行く日を決めてください。数字が並んでいると、いつから足の側だけが変わったのかがそのまま伝わります。

今夜できるのは、バットを玄関に1つ置くことだけです。明日の帰りに外した粒を入れて、数と気温を書きます。数えはじめた週のうちに、0個の日と10個を超える日が両方来ます。その2日の違いが、その子の足で何を変えればいいかを教えてくれます。

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よくある質問

雪玉ができないように、足の毛を短く切ってしまってよいですか。
切るのは足の裏側、肉球のすきまから外へ出ている毛だけにします。足全体を短くすると、地面からの冷たさを受け止める毛まで減ります。家でハサミを使うのは、足が動くぶん難しい作業です。トリミングに出す機会があれば「足裏だけそろえてほしい」と伝えるのが早く、間があくならブラシで指のあいだの絡みをほどいておくだけでも、粒の足場は減ります。長さを変えられない週は、乾かす時間のほうを動かしてください。
靴やブーツを履かせれば、足に雪玉はできなくなりますか。
履ける子ならその日の粒は減ります。ただし、履いているあいだ足先は蒸れるので、帰ってから脱がせた足は湿っています。その湿りが夕方まで残ると、次の散歩で粒が増えます。靴を使う日ほど、脱がせたあとに指のあいだを開いて乾かす時間が要ります。もう1つ、履き慣れない子は歩幅が変わって前足だけに雪を巻き上げることがあるので、最初の数回は外した粒の数を左右で分けて数えてみてください。
猫の足にも雪玉はできますか。
外に出る猫では起きますが、雪の日にすすんで出ていく子は多くありません。多いのは、ベランダや玄関先に数分だけ出て、足先だけ濡らして戻ってくる形です。粒として残らなくても、濡れた足のまま部屋に入り、その場で毛づくろいをします。猫の場合は数えるものが粒ではなく、足先が濡れて戻ってきた回数になります。回数が増える時期は、乾かす場所を先に決めておいてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。