C08季節・行事
拭き掃除をした日と、掃除機だけの日|掻く回数が違う
掃除機をかけ終えた部屋で、窓から入る光の筋の中に、細かいものがまだ浮いて見えることがあります。吸い終わったあとの部屋です。それでも浮いているのは、ヘッドが回るときと排気が出るときに、床にあったもののうち軽いものが一度持ち上がるからです。持ち上がったものが降りてくる途中の高さに、その子の顔があります。拭き掃除をした日と、掃除機だけの日で、その子が体を掻く回数が増える時間帯がずれるのはそのためです。そして数えてみると、掻く場所まで違っています。
吸ったものが戻ってくる高さ|掃除機だけの日と拭き掃除の日の違い
掃除機は、床にあったものを全部そのまま袋へ移しているわけではありません。ヘッドのブラシが回ると、床に寝ていた軽いものが一度浮きます。排気も出ます。浮いたもののうち重いものはすぐ落ちますが、軽いものほど降りるまでに時間がかかります。その降りている途中の高さが、床から30センチから50センチのあたりです。
この高さは、小型犬と猫にとっての顔の高さです。人は立って部屋を見ているので、この帯の空気を吸っていません。だから掃除機をかけ終えた直後の部屋は、人の目にはきれいに見えます。その子の側では、いちばん濃い帯が顔の高さに来ているところです。掻く回数が増えるのが、かけ終えた直後ではなく1〜2時間あとになるのは、降りてくるまでに時間がかかるからです。
冬はこの条件が長引きます。室温を保ちたい時期は窓を開ける回数が減り、開けても短い時間で閉めます。舞ったものが外へ出ないまま室内にとどまるので、同じ量をかけても、気温の高い時期より降りきるまでが長くなります。年末に掃除機をかける日は、一年でいちばん換気が短い日です。秋の換毛期に抜けて家具のすきまに残っていた下毛も、このとき一緒に持ち上がります。
この記事で数えるのは、その日その子が体を掻く回数と、掻いた場所の2つです。掻く回数だけを数えると、掃除をした日はどちらの日も増えているように見えます。場所を一緒に書きとめておくと、増えた理由が分かれます。掃除機だけの日に増えるのは、首から上です。耳のうしろ、目のまわり、あごの下。後ろ足が届くのも、前足でこするのもこの範囲です。
乾くまでの20分に足裏が拾う|拭き掃除をした日の見分け方
拭き掃除は、床のものを持ち上げずに布へ移す作業です。だから拭き掃除をした日には、掃除機の日のような舞い方は起きません。空気の側は静かなままです。それでも掻く回数は増えます。増える場所が、首から上ではなく足のほうに移るだけです。
理由は、拭いた床が乾くまでの時間にあります。水拭きした床は、冬の室温だと20分から30分ほど湿ったままです。気温の高い時期より長くかかります。この湿っているあいだにその子が歩くと、床の表面に残った細かいものが、湿りを介して肉球のすきまへ移ります。乾いた床なら通り過ぎるだけのものが、湿った床では足裏に留まります。
足裏についたものは、その夜に口へ行きます。寝る前に指のあいだをなめる、前足を噛む、後ろ足で内ももをこする。拭き掃除をした日に掻く回数が増えるのは、この時間帯です。掃除機の日が夕方に来るのに対して、拭き掃除の日は寝る前に来ます。同じ「増えた」でも、時間帯が3時間ほどずれます。
だから見分け方は単純です。掻いた場所を1行書きとめるだけで足ります。首から上に固まっていれば、空気から来たもの。足先と指のあいだとおなかに固まっていれば、床から来たもの。どちらにも散らばっているときは、その日に掃除機と拭き掃除を両方やっています。年末は同じ日に両方やりがちなので、増えた理由がどちらなのか分からなくなるのは、たいていこの日です。
湿度も一緒に見ます。暖房を入れた部屋は湿度が下がりますが、水拭きをした直後の30分だけは、その部屋の床の近くだけ湿度が戻ります。季節の変わり目に地肌が乾きやすい子ほど、この30分の差に反応します。拭き掃除をした日の掻く回数が、乾いたあとに落ち着くのか、夜まで続くのかを見ておくと、翌年の同じ時期に迷わずに済みます。
舞う量・増える時間帯・掻く場所で並べる|2つの日を1つの表にする
2つの日は、どちらがきれいかでは比べられません。比べられるのは、床に残るものと、空気に出るものと、その子の側に届く時間帯です。並べると、同じ部屋を同じだけ掃除しても、その子が受け取るものが別物だと分かります。
| 見るところ | 掃除機だけの日 | 拭き掃除をした日 |
|---|---|---|
| 舞う量 | ヘッドと排気で、軽いものが一度持ち上がる | 持ち上がらず、布へ移る |
| 掻く回数が増える時間帯 | かけ終えて1〜2時間あと | 床が乾くまでの20分と、その夜 |
| 掻く場所 | 耳のうしろ・目のまわり・あごの下 | 指のあいだ・前足・おなか |
| 床に残るもの | 部屋のすみと家具の脚もとの細かいもの | 水だけで拭いた場合、皮脂の膜が薄く残る |
| 冬に長引く理由 | 換気が短く、舞ったものが室内に残る | 室温が低く、乾くまでが長い |
| その日に先へ回すケア | 顔まわりから梳かす | 足先から梳かす |
| 翌朝に見るところ | 目のまわりに残ったもの | 指のあいだの毛の湿り |
表の下から2行目が、この記事でいちばん使える行です。その日に先へ回すケアは、掻く場所に合わせて変えます。掃除機の日に足先から梳かしても、増えているのは首から上なので手が届いていません。逆も同じです。どちらの日だったかを覚えていなくても、掻いた場所を見れば、どこから梳かせばいいかが決まります。
その日その子が床から何センチにいたか|掃除機と拭き掃除の選び方
選び方の軸は、その日その子が床から何センチのところにいたかです。床に伏せて過ごす子と、ソファや棚の上で過ごす子では、同じ部屋にいても吸っている空気の帯が違います。伏せて過ごす子ほど、掃除機の日の帯の中にずっといることになります。逆に高いところで過ごす猫は、床から拾うものが少なく、拭き掃除の日に掻く回数が動きません。
- 床に伏せて過ごす時間が長い子:掃除機は、その子を別の部屋に移してからかけます。戻すのは30分後。降りきる前に戻すと、いちばん濃い帯の中へ入れることになります
- 歩き回って人についてくる子:拭き掃除の日は、拭いた部屋の扉を乾くまで閉めます。20分待てない日は、かたく絞って水の量を減らせば、乾くまでが10分前後に縮みます
- 高いところで過ごす猫:どちらの日も掻く回数はあまり動きません。動いたときは掃除以外の理由なので、その日の紙には掃除以外に変えたことを書いておきます
同じ日に両方やるなら、掃除機が先で拭き掃除があとです。掃除機で持ち上がったものが降りきってから拭けば、床に降りたぶんまで布へ移せます。逆にすると、拭いてきれいにした床の上へ、あとから降ってくることになります。ただし掻く回数を数えたい週は、この順番より1日ずつ分けるほうを選んでください。同じ日にまとめると、その夜に増えた掻く回数がどちらのものか、もう分けられません。
どちらの日でも、その子の側でやることは1つです。掻いていた場所から梳かしはじめること。ただし冬の室内は暖房で湿度が下がっているので、乾いた毛にブラシを入れると静電気が起きて、毛が浮きます。浮いた毛は、まだ降りきっていないものを引き寄せます。mofuwa グルーミングスプレーを掻いていた場所に吹きかけてから梳かすと、この浮き上がりが起きません。掃除機の日なら耳のうしろから、拭き掃除の日なら指のあいだから、順番だけを入れ替えて使えます。
場所を選ばずに使えるのは、中身が電解水だからです。清涼飲料水の規格基準をクリアした水でつくられているので、あごの下でも指のあいだでも、そのあとその子がなめる前提のまま量を決められます。掻いていた場所は、たいていその子がすぐなめに行く場所でもあります。口が行く場所ほど、量を気にせず使えるかどうかが効いてきます。アルカリ電解水が油となじんで乳化するので、床から拾ったものが脂に貼りついていても、ブラシへ一緒に移ります。
指のあいだのように、梳かすというより拭き取りたい場所には mofuwa スキンケアミストがあります。こちらも中身は水だけで、肉球のすきまや口のまわりのように、ブラシの入らない場所へそのまま届きます。拭き掃除をした日の夜、足先だけを済ませたいときに1本ぶん手数が減ります。
1週間、どちらの日でも掻く場所が同じ1か所から動かない/掻く回数が、掃除をしなかった日にも同じだけある/掻いたあとに毛が抜けて地肌が見えている/指のあいだが赤く、なめたあとがいつまでも乾かない。掃除の側で説明がつくなら、日によって場所が入れ替わるはずです。入れ替わらないものは、床から来たものでも空気から来たものでもありません。掃除をした日付と、掻く回数と、掻いていた場所を書いた紙を持って、動物病院の予約を年内のうちに1つ取ってください。日ごとの差が出ていないという事実そのものが、そこで使える材料になります。
年末の一週間を1日ずつ割る|掃除機と拭き掃除の使い分けを毎日の側へ戻す
年末の一週間は、部屋で割るより日で割るほうが楽です。今日は掃除機の日、明日は拭き掃除の日、と1日ずつ交互にします。部屋ごとに両方やる割り方だと、7日間すべてが「両方の日」になり、掻く回数が増えた理由が最後まで分かれません。
| その日 | やること | その子の側で見るところ |
|---|---|---|
| 掃除機の日 | 2部屋まで。かけ終えて30分は戻さない | 夕方の掻く回数と、耳のうしろ |
| 拭き掃除の日 | かたく絞った布で1部屋。乾くまで扉を閉める | 寝る前の掻く回数と、指のあいだ |
| どちらもしない日 | 紙に前の2日ぶんを書き写す | 増えも減りもしない日の回数 |
3行目の「どちらもしない日」を入れておくのが効きます。掃除をしなかった日の掻く回数が分かると、掃除の日の数字が何と比べた数字なのかが決まるからです。比べる相手のない回数は、多いのか少ないのかを言えません。年末に一度この3日ぶんを取っておけば、次の季節の変わり目にも同じ紙が使えます。
年が明けたあとも、使い分けは同じ形で続きます。毎日の掃除は1部屋ぶんに減りますが、掃除機の日と拭き掃除の日が交互に来るという並びは変わりません。変えるのは量のほうで、順番ではありません。毎日1回の梳かしを、その日が掃除機の日なら顔まわりから、拭き掃除の日なら足先から始める。冬のあいだは湿度が下がったままなので、mofuwa グルーミングスプレーを先に吹きかけるという1動作も、年末の1日だけの話ではなくなります。それだけで、その日の掃除とその日のケアがつながります。
今日できるのは、紙の端に2つの言葉を書いておくことだけです。顔まわりと、足先。どちらの日だったかを思い出せなくても、その子が掻いていた場所さえ書いてあれば、翌朝の梳かしはそこから始められます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- ロボット掃除機は、掃除機だけの日と同じに数えますか。
- 1回あたりの舞う量は少なく、回数は多い、と考えて別に数えます。ヘッドが小さく吸う力も穏やかなので、一度に持ち上がる量は手で動かす掃除機より少なくなります。ただし毎日同じ時刻に動くぶん、降りきる前にまた動く日が続きます。掻く回数が首から上に寄ったまま下がらない家では、動かす時刻を留守のあいだへ移してみてください。その子が戻ってくるまでに降りきっていれば、帯の中を通る時間がなくなります。紙には、動かした時刻と帰宅した時刻を書いておくと差が見えます。
- 拭き掃除は、乾拭きのシートでもいいですか。
- 掻く場所を見分けたい週は、水気のあるほうを選びます。乾いたシートは、細かいものを布へ移すというより、床の上を滑らせながら一部を持ち上げます。持ち上がった時点で、その日は掃除機の日と同じ経路になり、掻く場所が首から上へ寄ります。かたく絞った布か、水気のあるシートにすると、乾くまでの時間は延びますが、経路は床と足裏の側に収まります。20分待てない日は、水の量を減らして絞りをきつくしてください。
- 掻く回数を、一日じゅう数えているのは無理があります。
- 時間を区切って数えます。夕食のあとの30分だけ、と決めてしまうほうが続きます。掃除機の日に増えるのは1〜2時間あと、拭き掃除の日に増えるのは寝る前なので、夕食後の30分はどちらの山もかかる時間帯です。同じ30分を毎日同じ時刻に取れば、数が少なくても比べられます。数え漏らした日は、回数の欄を空けたまま、掻いていた場所だけ書いておけば足ります。場所のほうが、あとで見返したときに効きます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
