C04悩み解決

シャンプー後の肌荒れが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる

公開日 2022年1月31日|文=mofuwa編集部

洗い終わったあと、白いタオルの上で静かにしている犬
洗ったあとの肌荒れは、最初の30分に何をしないかで進み方が変わります。写真:Zachtleven/Pixabay

シャンプー後にかゆい様子が出たときの対処法は、何を塗るかより「いつやるか」で変わります。この記事では、洗う工程の話はしません。洗い終わったあとの時間を、直後の30分・その日の夜・翌日・3日後の4つに区切って、それぞれの時間に何をして、何をしないかだけを整理します。最初のステップは「触らない時間をつくる」ことです。

なぜ「何をするか」ではなく「いつやるか」なのか

洗ったあとに赤みが出たり、かゆい様子が見えたりすると、多くの飼い主がその場で何かを足そうとします。対処法そのものより、やる時間のほうが結果を決めます。保湿のものを塗る、冷やす、もう一度すすぐ。どれも間違いではありませんが、やる時間を間違えると、同じことが逆に働きます。洗った直後の皮膚は、水分も皮脂も一時的に動いた状態だからです。

時間で区切ると、もうひとつ得られるものがあります。「引いていく途中なのか、広がっている途中なのか」が分かるようになります。1回だけ見て判断すると、いちばん強い瞬間を全体だと思い込みます。

洗ったあとの時間と、その時間にやること
時間この時間の目的やること
直後〜30分刺激を足さない触らない。乾かし終えたら、そこで手を止める
その日の夜出発点を記録する場所を確かめて、写真を1枚撮る
翌日向きを見る同じ場所を、同じ明るさで撮って比べる
3日後家で続けるか決める引いていれば継続。同じか広がっていれば相談

いちばん手を出したくなるのが最初の30分で、いちばん何もしないほうがよいのも最初の30分です。

直後の30分:触らない時間をつくる

最初の対処法は、何もしないことです。乾かし終わったら、そこで手を止めてください。シャンプー後にかゆいそぶりが続いている子に対して、最初にやることは「何もしない時間を30分つくる」ことです。これは放置ではなく、意図してつくる時間です。

  1. 乾かし終えたら、道具をすべて片づける

    ブラシ、タオル、スプレー類を目の届かないところにしまいます。手元にあると、必ずもう一度触ります。片づけることが、触らないための仕組みになります。

  2. その子が落ち着ける場所に行かせる

    こちらから呼び寄せず、行きたい場所に行かせてください。洗ったあとは体が冷えるので、風の当たらない場所だけ用意しておきます。

  3. 30分は、見るだけにする

    赤いところを指で押す、においを嗅ぐ、毛をかき分ける。どれも刺激になります。離れたところから、かゆい場所がどこかだけを見てください。

  4. 舐め続けているときだけ、対象を変える

    同じ場所を舐め続けているときは、止めるのではなく気をそらします。おやつを探させる、別の部屋に移動する。叱らないでください。洗ったあとに叱られると、次のシャンプーが嫌なものとして残ります。

Cautionこの30分に、やらないこと

もう一度すすぐ、保湿のものを重ねて塗る、冷やしたタオルを長く当てる。いずれもこの時間には向きません。皮膚がまだ落ち着いていないところに、水分と摩擦をもう一度足すことになるためです。何かを足したくなったら、夜まで待ってください。

その日の夜:出発点を1枚残す

夕方から夜、洗ってから数時間たったところで、はじめて体に触れます。この時間の目的は、ケアではなく記録です。ここで撮った1枚が、翌日と3日後に比べるための出発点になります。

触るときは指の腹で軽く当てるだけにしてください。この日の夜にやるのは、確かめることと記録することの2つだけです。

Noteその日のうちに相談したほうがよい状態

夜の時点で顔やまぶたが腫れている、じんましんのように盛り上がっている、嘔吐や下痢がある、呼吸が速い・苦しそうという場合は、翌日を待たずに動物病院へご連絡ください。これらは時間で様子を見る対象ではありません。

翌日と3日後:引き方の速さを比べる

翌日は、前夜と同じ場所を同じ明るさで撮って、並べて比べます。見るのは強さではなく、向きです。「昨日より薄いか、同じか、濃いか」の3択で判断してください。

翌日の状態と、そのあとの進め方
翌日の状態考えられる状況3日目まで何をするか
薄くなっている洗ったこと自体への一時的な反応何も足さない。記録だけ続ける
昨日と同じ引き始めが遅いか、刺激が続いている敷物とハーネスなど、当たるものを外して様子を見る
濃くなっている・広がった洗ったこととは別の理由が重なっている3日目を待たずに相談してよい段階
場所が移っている舐めたところに新しく出ている舐める時間を減らす工夫に切り替える

3日目が、家で続けるかどうかの区切りです。洗ったこと自体への反応であれば、3日のあいだにはっきり薄くなっていくのが一般的な経過です。同じ濃さで残っているなら、洗ったこと以外の理由が残っていると考えたほうが早く進みます。

この3日間で家がやることは、増やすことではなく減らすことです。洋服、ハーネス、寝床のカバー、床の敷物。赤いところに当たっているものを1つずつ外してください。かゆい状態が続いているあいだは、シャンプーをやり直さないでください。

洗い直さないと決めた3日のあいだも、体のほうは止まりません。犬は皮脂を出しますし、散歩に出れば足先と腹の下は前の日と同じように汚れます。シャンプー後にかゆい様子が出ている子の対処法で厄介なのは、洗う日と洗う日のあいだが急に3日あくことです。ここを空白にしないために置けるのが、mofuwa グルーミングスプレーです。吹きかけて布で拭くところまでで終わる形なので、赤いところを外して、汚れている場所だけを選んで進められます。

当てる場所は、記録している場所を外して決めます。赤みが出ているところとその周囲には使わず、足先、口のまわり、背中側だけにしてください。中身は高機能性電解還元水が100%で、香料もアルコールも足されていません。舐めても差し支えない基準でつくられているため、拭いたあとにその場所を気にする子でも、吹きかけた量を数えながら使うことにはなりません。余分な皮脂と油は電解水となじんで乳化するので、こすらなくても布のほうへ移ります(deck p16)。

ブラシを使うなら、入れる前にひと吹きしておきます。乾いた毛のまま梳かすと静電気で毛が立ち、赤いところの上まで引っぱることになります。先に湿らせておけば毛が寝るので、赤い場所を避けたまま、離れたところだけを梳かせます。グルーミングスプレーがブラッシングの前に使うものとしても示されているのは、この順番だと静電気が出にくくなるからです。

3日目で引いていないなら、家のケアでは追いつきません

家でできる対処法には、終わりの線があります。時間で区切ることの利点は、迷う期間が決まることです。3日たって薄くなっていないなら、家で足せる手はもうありません。そこから塗るものを増やしても、判断を先延ばしにするだけになります。

Caution3日目を待たずに切り上げる形

3日たっても赤みが薄くならない、範囲が広がっている、皮膚がじゅくじゅくしている、においが出てきた、毛が抜けてきた、同じ場所を舐め続けて眠れていない、元気や食欲が落ちている。どれか1つでも見えた時点で、家庭ケアを続けずに動物病院にご相談ください。

受診のときは、洗った日と時間、使ったシャンプーの容器そのもの、夜・翌日・3日目に撮った写真を持っていってください。写真が3枚あると、その場の見た目だけでは分からない「向き」が伝わります。診察前に洗い直したり、赤いところを拭いてしまったりしないでください。

3日目までに薄くなっていった子は、そこから先も家のケアで足ります。同じ場所を同じ明るさで撮ることだけ続けて、当たるものを戻さず、グルーミングスプレーで汚れのほうを毎日落としてください。次に洗う日は、赤みが完全に引いてから決めれば間に合います。シャンプー後のかゆい様子への対処法は、足すことではなく、この順番を崩さないことです。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

よくある質問

シャンプー後にかゆいようなので、すぐにもう一度すすいだほうがいいですか?
洗った直後にもう一度すすぐのはおすすめしません。水分と摩擦をもう一度足すことになり、乾かす時間も長くなります。すすぎ残しが気になるときは、次に洗うときの流し方を見直してください。当日は乾かし終えたところで手を止めて、30分は触らない時間をつくってください。
エリザベスカラーは、つけたほうがいいですか?
自己判断で長時間つけるのはおすすめしません。舐め続けて眠れていないほどであれば、それ自体が受診の理由になります。必要かどうかは診察のときに相談してください。
次のシャンプーは、いつからにすればいいですか?
赤みやかゆみが残っているあいだは洗い直さないでください。時期は診察の際に確認するのがいちばん確実です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。