C04悩み解決
シャンプー嫌いを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
浴室のドアが月に一度しか開かなければ、その日は必ず特別な日になります。特別な日には、その子も身構えます。シャンプーを嫌がる子への予防でいちばん効いてくるのは、洗う日の工夫より、洗う日と洗う日のあいだの過ごし方のほうです。この記事では、洗う日を細かい部品に分けて、それを間の日にひとつずつ混ぜておくという組み方を紹介します。目的は嫌いにさせないことではなく、嫌いになりにくい条件を残しておくことです。
間が空くほど、次の1回が特別になる
犬も猫も、ふだん通りのことにはあまり反応しません。反応が出るのは、ふだんと違うことが同時にいくつも起きたときです。シャンプーの日は、まさにそれが起こります。
- ふだん入らない部屋に連れて行かれる
- ふだん聞かない音がする(お湯、換気扇、ドライヤー)
- 足元が濡れて滑る
- 体を長時間押さえられる
- 飼い主の声や動きが、いつもと違う(急いでいる、力が入っている)
5つが一度に来るから、記憶に残ります。洗う間隔が空くほど、この5つが「まとめて来るもの」として固まっていきます。逆に言えば、ひとつずつ別々の日にほどいておけば、当日に新しいものが減ります。これが、間の日にやっておくことの意味です。
猫は洗う回数がもともと少ないので、間隔はさらに空きます。浴室のドアを開けておく、水の音を聞かせておくといった準備は、猫のほうが効いてきます。ただし猫は退路をふさがれることを強く嫌うため、抱えて連れて行かず、自分で入って自分で出られる形にしてください。
洗う日を、部品に分けてみる
予防として組めるのは、洗う日そのものではなく部品のほうです。「シャンプーに慣らす」と考えると手が止まります。洗う日に起きていることを部品に分けて、その部品だけを単独で出すと考えると、間の日にできることになります。
| 部品 | 間の日に、こう出す |
|---|---|
| 浴室という場所 | ドアを開けておく。入っても何も起きない部屋にする |
| 水の音 | その子がいる部屋まで届く音量で、1分だけ流す |
| 濡れる感触 | 足先だけを濡らして、すぐ拭く |
| 体を押さえられること | ふだんの抱っこのときに、3秒だけ止める |
| ドライヤーの音 | 電源を入れて、風を当てずに切る |
部品に分ける利点は、失敗しても1つ分で済むことです。当日にまとめて頑張ると、どこでつまずいたのか分からないまま、日全体が嫌な記憶になります。部品なら、うまくいかなかった部品だけを次の日に持ち越せます。
もうひとつ、部品を出す日には、その部品以外を何も起こさないのが条件です。ドアを開けた日に足先も濡らして音も流すと、結局その日が小さなシャンプーの日になります。1日に1部品までにしてください。
毎日やるのは、この3つだけ
部品はいくつもありますが、毎日続けるものは3つに絞ります。予防は、続く数まで減らして初めて効きます。数を増やすと続かず、続かないと間隔が空いて、また特別な日に戻ります。
-
浴室のドアを開けておく
使っていない時間帯は、開けたままにします。入ってきても呼ばない、褒めない、追い出さない。何も起きない部屋にすることが目的です。中を覗いただけの日も、それで十分です。
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お湯の音を、1分だけ流す
その子がいる部屋まで届く程度で構いません。音が鳴っているあいだ、こちらはふだん通りに過ごします。音が鳴っても自分に何も起きない、という時間を積んでいきます。近づいてきたときだけ、静かに続けてください。
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足先だけ濡らして、拭く
散歩のあとや、寝る前の30秒で終わります。4本すべてでなくて構いません。水だけでも構いませんが、散歩から帰ったときは、mofuwa グルーミングスプレーを布に含ませて足先を拭くほうが、外でついた汚れまで一度で片づきます。濡れた感触と、そのあと拭かれる感触を、月に一度ではなく毎日のものにしておきます。嫌がったら1本でやめてください。
3つとも、合計で3分もかかりません。大事なのは長さではなく、途切れないことです。旅行や忙しさで数日抜けても、また戻せば構いません。抜けた分を取り返そうとして、まとめてやらないでください。
やりすぎると、かえって戻る
毎日やることには、上限があります。予防のつもりで増やすと、その分だけ戻ります。慣らしているつもりで、逆に「浴室はいつも何かが起きる場所」に変えてしまうことがあります。
| 続けてよい | 越えると戻る |
|---|---|
| ドアを開けておく | 中に入れて、そのままドアを閉める |
| 音を1分流す | 音を出しながら、そちらへ呼び寄せる |
| 足先を濡らして拭く | 嫌がっているのに4本続ける |
| 近づいてきたら、そのままにする | 近づいたことを大げさに褒める |
| 1日1部品 | 1日に2つ以上の部品を重ねる |
右側に共通しているのは、その子が「自分で選べない状態」になっていることです。入るか入らないか、近づくか離れるかを、その子が決められる形にしておいてください。決められるうちは、嫌なものとして固まりにくくなります。
浴室の前におやつを置いて呼び寄せる方法は、短期的には入ります。ただしおやつがある日だけ入る状態になりやすく、実際のシャンプーの日には使えません。何も起きないから入る、という形のほうが後で崩れにくくなります。
慣れないときに、性格の話にしない
ここまでの3つを続けても、変わらない子はいます。そのときに「この子は水が苦手だから」で止めないでください。嫌がり方に、次のような特徴があるときは、体の側に理由があることがあります。
前は平気だった子が急に嫌がるようになった、体の片側だけ触られるのを避ける、特定の場所に触れると鳴く・振り向く、抱き上げたときだけ声を出す、足を出すのを渋る、音に対する反応が急に鈍くなった。いずれかに当てはまるときは、慣らす方法を変える前に動物病院にご相談ください。痛みや聞こえ方の変化が背景にあることがあります。
相談に行くときは、いつから変わったか、どの部品で嫌がるか(場所か、音か、触られることか)、左右の差があるかをメモしていってください。「シャンプーを嫌がります」だけよりも、はるかに絞り込めます。可能なら、嫌がっている場面を短い動画で撮っておくと伝わります。
洗う日と洗う日のあいだも、体に手が触れない日をつくらないでください。mofuwa グルーミングスプレーを布に含ませて足先や口のまわりを拭く30秒は、「触られても何も起きない」を毎日積んでいく部品のひとつになります。舐めても差し支えのない基準でつくられているので、拭いたあとその子が足先を舐めても構いません。嫌がるそぶりが出たら、そこでやめて構いません。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 子犬・子猫のうちから始めたほうがいいですか?
- 早い時期のほうが、新しいものとして受け取られにくくなります。ただしワクチンの接種時期や体調によって、水に触れさせてよい範囲が変わります。開始の時期は、かかりつけの動物病院で確認してから始めてください。
- 浴室のドアを開けておくと、いたずらされないか心配です。
- 洗剤やシャンプーのボトル、排水口のカバー、カミソリなど、口に入る可能性のあるものはすべて片づけてから開けてください。片づけられない場合は、ドアを完全に開けず、10センチだけ開けて中が見える状態にする形でも構いません。
- 数日さぼってしまいました。最初からやり直しですか?
- やり直す必要はありません。抜けた分を取り返そうとしてまとめてやるほうが、かえって戻ります。翌日からふだん通り、3つのうち1つだけ再開してください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
