C04悩み解決

おしりまわりの汚れが出やすい子には共通点がある|体の構造から考える

公開日 2022年1月3日|文=mofuwa編集部

白い毛布の上に座り、後ろ姿を見せている毛色の淡い犬
おしりまわりの汚れやすさは、4つの条件のうちいくつが重なるかで決まります。写真:SLZ/Pexels

おしりまわりの汚れやすさを決めている条件は4つあります。そのうち3つは変えられず、1つだけは毎日変わります。毎日変わる1つは、便のかたさです。ここを体の作りの側に混ぜてしまうと、いちばん見落としてはいけない変化が「もともと汚れやすい子だから」で流れていきます。おしりの汚れの犬種差として語られてきたものは、残る3つ——しっぽの角度・毛の長さ・体格の組み合わせです。この記事では犬種の名前を一切出しません。混血の子にも猫にも、同じように当てはめられるようにするためです。

汚れが出やすい子に共通する、4つの条件

犬種差に見えているものも、突きつめれば触れ方の差です。おしりまわりが汚れるかどうかは、出たものが皮膚や毛に触れるか、触れたあと自分で処理できるかの2点で決まります。これを分解すると、次の4つになります。

おしりまわりが汚れやすくなる条件
条件何が起きているか
しっぽが下がっている/巻いているしっぽが出口の上をふさぐ形になり、出たものが触れやすい
その部分の毛が長い触れたものが毛に留まり、乾くまで時間がかかる
体重が重い・体格が丸い自分で振り向いて舐めたり、体をひねったりが届きにくい
便がやわらかい形が保てず、出口のまわりに広く触れる

4つのうち、いくつ当てはまるかで考えてください。1つだけならほとんど気になりませんが、3つ重なると毎日の話になります。犬種の名前で語らないのは、同じ犬種の中でもしっぽの角度や毛の長さに幅があり、名前だけでは決まらないからです。

Note猫にも同じ4つが当てはまります

しっぽを立てる猫は1つ目が外れますが、毛が長い・体重が重い・便がやわらかいの3つはそのままです。とくに体重が増えて後ろに口が届かなくなった猫では、急に目立ちはじめます。

3つは変えられない。1つだけ違う

ここがこの記事の中心です。犬種差として扱えるのは3つまでで、4つ目は毎日動きます。4つを並べると同じように見えますが、性質がまったく違うものが1つ混ざっています。

つまり、上の3つは「そういう体だから、そのぶん人が手を貸す」で終わる話です。一方で4つ目は、そのままにしておくと汚れの話では終わりません。作りのせいにしてはいけない条件なので、この記事では独立して扱います(第4節)。

自分の子がどれに当てはまるか、いま数えてみてください。3つ当てはまっていて汚れが増えているなら、4つ目が加わった可能性があります。作りは急に変わらないので、状況が変わったときはたいてい4つ目が動いています。

変えられない3つに、家で手を貸す

犬種差として決まっている部分に、家から手を貸す方法です。作りの側でできることは、触れる面積を減らすことと、濡れている時間を短くすることの2つに絞られます。

  1. 毛の長さだけ、専門家に相談して整える

    4つの条件で唯一、直接手を入れられるのが毛の長さです。ハサミは自分で入れないでください。皮膚が薄く、その子が急に動く場所です。トリミングサロンや動物病院で、その子のしっぽの角度に合った長さにしてもらってください。

  2. 排便のあと、その場で押さえて拭く

    こすらず、押さえて水分を移します。乾く前に触れたものを移し取るのが目的なので、きれいにしようとしなくて構いません。汚れを見つけてから拭くのではなく、出たあとに毎回触るほうが結果的に楽になります。

  3. 最後は必ず乾いた布で押さえる

    濡らして拭いたままにすると、湿った時間が長くなります。湿ったままこすれる場所は、赤みが出やすくなります。拭いたら乾かす、までを1セットにしてください。

  4. 週に一度、毛をかき分けて地肌を見る

    毛が長い子ほど、皮膚の状態が隠れます。赤くないか、においがないか、痛がらないか。同じ場所・同じ明るさで写真を残すと、変化が分かります。

Caution人用のウェットティッシュを常用しないでください

香料やアルコールを含むものは、粘膜に近いこの場所には向きません。また、汚れを取ろうとして強くこするのは、いちばん避けたい手です。その子が気にして舐め、余計にこすれる流れができます。

作りのせいにできない、ひとつだけ

4つ目、便のかたさ。ここだけは犬種差の話ではありません。これを「もともと汚れやすい子だから」と作りの側に混ぜてしまうのが、いちばん危ないところです。作りは急に変わりませんが、便のかたさは昨日と今日で変わります。

便のかたさと、汚れ方の関係
便の状態おしりまわりの汚れ方扱い方
拾ったとき形が残るほとんど触れない作りの側の話。家でのケアで足ります
拾うと形が崩れる毛に少し残る続く日数を数えてください
形にならない状態が3日以上続く広い範囲に触れる汚れではなく、体の側の変化として相談を

見るべきは「何日続いているか」です。1日だけなら、前日に食べたものや環境の変化で説明がつくことがあります。3日以上続くとき、または回数が増えているときは、拭き方を変えても解決しません。元のほうが変わっています。

この場合、記録しておくのは汚れではなくいつから/1日何回/かたさ/食欲と元気/体重です。フードを替えた日、おやつを増やした日も一緒に残してください。汚れの写真より、この5つのほうが相談の役に立ちます。

食事の相談と、受診の目安

便のかたさが続けて変わっているとき、フードの切り替えを自己判断で急に行わないでください。切り替え自体が、さらに便を動かすことがあります。いま与えているものと量を書き出して、動物病院で相談するほうが確実です。

Caution早めの受診をおすすめするサイン

やわらかい便が3日以上続く、血が混じる、回数が急に増えた、力んでも出ない、おしりを床にこすりつける、その場所をしきりに舐める・振り向いて気にする、皮膚が赤い・腫れている・においが強い、食欲や元気が落ちている、体重が減っている。いずれかに当てはまるときは、汚れのケアより先に動物病院にご相談ください。

床にこすりつける・振り向いて気にするという行動は、汚れているから出るとは限りません。作りの条件を数える前に、まずこの行動があるかどうかを見てください。行動が出ているときは、家で拭き方を工夫する段階ではありません。

経過を見ているあいだ、毎日おしりまわりを乾いた状態に戻しておくことはできます。3つ目の条件——体重が重い、体格が丸い——は、その子が自分では後ろに口が届かないという条件でもあります。おしりの汚れの犬種差は、そのまま人が代わらなければならない範囲の差です。届く子は自分で始末し、届かない子はためこみます。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、香料もアルコールも含みません。清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。おしりまわりは粘膜に近く、しかも振り向いてなめようとする場所です。なめても問題のない基準のものであることが、この場所ではそのまま条件になります。布に含ませて汚れを拭き取り、そのあと乾いた布で押さえてください。直接吹きかけないでください。排便のあとに毎回この形で触っておくと、汚れを見つけてから拭く回数のほうが減っていきます。

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よくある質問

条件が4つとも当てはまります。毎日洗ったほうがいいですか?
毎日洗う必要はありません。洗う回数を増やすより、排便のあとに押さえて拭き、乾いた布で仕上げるほうが皮膚の負担が少なくなります。洗う頻度は皮膚の状態によって変わるため、気になるときはかかりつけにご相談ください。
毛を短くすれば、汚れは出なくなりますか?
触れたものが留まる時間は短くなりますが、しっぽの角度や体格は変わらないため、触れること自体はなくなりません。短くしすぎると皮膚が直接こすれることもあります。長さはその子の作りに合わせて、専門家に決めてもらってください。
子犬のころは平気でしたが、最近気になります。何が変わったのですか?
作りの3つは急に変わりません。まず便のかたさを数日見てください。それが変わっていなければ、体重が増えて後ろに届きにくくなった、毛が伸びたなど、届く範囲の変化が考えられます。どちらでもないときは受診をご検討ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。