C15組み合わせ提案
季節の変わり目のケア切り替え
季節が動いた日を、うちは湿度計の数字で知りました。1月の終わり、暖房の設定はひとつも変えていないのに、朝の値だけが38%から45%へ上がった日です。気温のほうは、そのあと2週間おくれて動きました。変わり目のケアを切り替えるタイミングは、カレンダーの月では決まりません。うちが線にしているのは40%と60%の2つの数字で、その線をまたいだ日に、ケアを1つだけ変えます。数字で決めると、切り替えが早すぎたときも遅すぎたときも、あとで読めます。日付で決めると、変えたことが正しかったのかどうかが分かりません。この記事では、湿度計を1つ置くところから、線をまたいだ日に何を1つ変えるかまでを、手順にして書きます。
気温より先に、湿度のほうが動きます|季節の変わり目に、ケアを日付で決めない理由
季節の変わり目にケアを切り替えようとすると、たいてい月で考えます。10月になったから乾く時期の手当てを始める、6月になったから湿る時期の手当てに変える。ところが家の中の空気は、カレンダーより先に動きます。窓を開ける回数が変わった日、暖房を入れ始めた日、雨の続いた週。どれも月のはじめには来てくれません。だから月で切り替えると、変えるのが2週間遅れたり、2週間早すぎたりします。
うちの記録では、朝の湿度が先に動いて、体感の気温がそのあとに来ました。湿度は暖房や換気で1日のうちに変わるので、外の気温が本格的に動く前から数字が揺れ始めます。被毛や皮膚の側は、気温より空気の乾き具合のほうを先に受け取ります。季節の変わり目のケアを切り替える合図として、湿度のほうが早く出るのはこのためです。
- 換気の回数:窓を開ける時間が変われば、その日のうちに数字が動きます
- 暖房と冷房の入り切り:設定温度より、風が動いているかどうかで変わります
- 雨の続いた週:外の湿り気は、洗濯物を室内に干すかどうかで家の中へ入ります
- 部屋のドアの開け閉め:閉め切った部屋と、通しの部屋では別の数字になります
- 人の生活時間:在宅の日と外出の日で、同じ家でも1日の数字の形が変わります
- その子のいる高さ:床の近くと立った目線では、同じ部屋でも数字が違います
ここで大事なのは、よそで見た数字を借りてこないことです。同じ地域でも、家の造りと生活時間で平常値が変わります。目安として使うのは40%と60%という2つの線ですが、その線に対して自分の家がふだんどのあたりにいるかは、測らないと分かりません。まず7日読んで、家の平常値を出すところから始めます。平常値が分かれば、季節の変わり目に数字が動いた日が、その日のうちに分かります。
| カレンダーの月で決める | 湿度の数字で決める | |
|---|---|---|
| 切り替えの合図 | 月が変わった日 | 線をまたいだ日 |
| 気づくタイミング | 体や被毛に出てから | 空気が動いた日のうちに |
| 変える数 | 季節の手当てをまとめて変えがち | 1回に1つだけ変えられる |
| 合っていたか確かめられるか | 確かめようがない | 変えた日と数字を並べれば読める |
| 戻すとき | 次の月まで戻しにくい | またいだ日にすぐ戻せる |
| 家ごとの差 | 同じ月に全国で同じことをする | 自分の家の平常値で決まる |
この2つの数字は、家の中の空気を「乾く側」「ふつう」「湿る側」の3つに切るための線として置いています。大事なのは数字そのものより、自分の家がふだんどのあたりにいるかを知っていることです。ふだん35%前後の家なら、40%は「珍しく上がった日」の線になります。ふだん55%前後の家なら、40%をまたぐのは季節の変わり目だけになります。7日ぶん読んでから線を引き直しても構いません。季節の変わり目に読むのは、絶対値ではなく、平常値からの動きのほうです。
湿度計を1つ置いて、40%と60%を線にする|季節の変わり目に家でできる5つの手順
ここからが手順です。買うものは湿度計1つだけです。季節の変わり目のケアで最初に増やすのは、ケア用品ではなく、数字を読む道具のほうです。5つの手順のうち3つは、その子に触りません。
-
手順1:湿度計を1つ、その子が過ごす高さに置く
置く場所を先に決めます。立った目線ではなく、その子がふだん過ごしている高さです。寝床のそばか、いつも伏せている場所の近く。エアコンの吹き出し口の正面と、加湿器のすぐ横は外します。どちらも、部屋の代表値ではなく機械の出口の数字になるからです。1つで足ります。2つ置くと、どちらを見て決めるかで毎回迷います。
-
手順2:7日読んで、家の平常値を出す
毎朝、決まった時刻に1回だけ読みます。朝にするのは、暖房や換気が動く前でいちばん条件がそろうからです。7日ぶん並べると、家の平常値が出ます。38、40、37、41、39、42、38。この家の平常値は約39%です。ここまでは何も変えません。季節の変わり目のケアを切り替えるかどうかは、この7日が終わってから考えます。
-
手順3:40%と60%を線として書き込む
紙の上でも、湿度計に貼る付せんでも構いません。40%より下は乾く側、40%から60%はふつう、60%より上は湿る側。この3つに切ります。平常値が39%の家なら、ふだんは乾く側のすぐ手前にいることになります。線を引いておくと、朝に数字を読んだ瞬間に「またいだかどうか」だけを見れば済みます。判断する項目が1つになります。
-
手順4:線をまたいだ日に、ケアを1つだけ変える
ここが中心です。またいだ日に変えるのは1つだけ。2つ変えると、翌週に何か動いても、どちらが動かしたのか分からなくなります。何を1つ選ぶかは、次の表で決めます。またいだ日に変えられなかったら、翌日に回して構いません。回した日も書いておきます。季節の変わり目の頻度は、この「またいだ日だけ」で足ります。毎週見直す必要はありません。
-
手順5:変えた日を3行で書く
日付、朝の数字、変えたこと。この3つだけを、毎日1行ずつ書きます。変えなかった日は「変えていない」と書きます。1シーズン続けると、その家で線をまたぐのが年に何回あるかが分かります。うちは春と秋に2回ずつ、冬に1回でした。翌年からは、その時期の前に湿度計を見に行くようになります。季節の変わり目に慌てなくなるのは、2年目からです。
変える「1つ」を何にするかは、またいだ向きで決まります。乾く側へ動いた日と、湿る側へ動いた日では、先に手を入れる場所が違います。どちらの場合も、体に何かをするのは後回しです。まず部屋、次に寝床、最後に体。この順番は、季節の変わり目のどの向きでも変わりません。
| 線をまたいだ向き | その日に変える1つ | 翌週まで回すもの |
|---|---|---|
| 60%を下回った(乾く側へ) | 寝床を、暖房の風の通り道から外す | 体に何かを足すのは翌週にする |
| 40%を下回った(さらに乾く側へ) | ブラシを当てる前に、毛先を落ち着かせる一手を足す | 洗う間隔をあけるのは翌週にする |
| 40%を上回った(戻る側へ) | 乾く側で変えたものを、1つだけ元に戻す | 全部を一度に戻さない |
| 60%を上回った(湿る側へ) | 洗ったあとに乾かし切る時間を先に確保する | 洗う回数を増やすのは翌週にする |
| またいでいない日 | 何も変えない | 数字だけ書いて終わりにする |
表の右の列を見てください。どの行にも「翌週に回す」が入っています。季節の変わり目には、やることを一度に増やしたくなります。増やすほど、翌週に何が起きても読めなくなります。1回に1つ、1週間あける。この2つを守っていれば、変わり目のケアは家でできる範囲に収まります。
同じ週に2つ変えると、どちらが動かしたのか分からなくなる|季節の変わり目のケアの頻度でつまずくところ
うちがつまずいたのは1年目の秋でした。湿度が60%を下回った日に、寝床の位置を変えて、同じ日にブラッシングの回数も増やしました。翌週、背中の毛の立ち方が落ち着いたのですが、どちらが動かしたのかが分かりません。次の年に同じことをするとき、2つとも再現するしかなくなりました。季節の変わり目のケアで頻度を上げすぎると、こういう形で毎年やることが増えていきます。
| つまずくところ | そのとき起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 同じ週に2つ変える | 翌週の変化が、どちらの結果か読めなくなります | 1回に1つ。次は1週間あけてから |
| 1日動いただけで変える | 1日の数字は、その日の天気と換気で動きます | 3日続けてまたいだ日に変える |
| 変えたものをすぐ戻す | 効いたかどうかを、2〜3日で判断しています | 変えたら最低1週間は置く |
1つめは、1回に1つで直ります。変えたい候補が2つあるときは、順番を決めて先に片方だけやります。もう片方は翌週に回します。季節の変わり目は数週間続くので、1週間あけても間に合わなくなることはほとんどありません。むしろ、まとめてやったほうが年々やることが積み上がります。
2つめは、数字の読み方の話です。朝の湿度は、前の日に雨が降ったかどうか、窓を開けたかどうかで簡単に5%くらい動きます。1日だけまたいだ数字は、季節の変わり目ではなく、その日の天気です。3日続けて同じ側にいたら、そこで初めて「季節が動いた」と読みます。この3日ルールを入れると、切り替えの回数が半分くらいに減ります。
3つめは、いちばん多いつまずきです。変えた翌日にその子の様子を見て、変わっていないから戻す。これを繰り返すと、1シーズンに何度も同じ場所を行ったり来たりします。変えたら最低1週間は置いてください。部屋や寝床を動かした結果が被毛や皮膚に出るまでには、数日から1週間かかります。1週間置いてから、記録を並べて読みます。季節の変わり目のケアの頻度は、変える頻度ではなく、読む頻度のほうを決めておくと安定します。
季節の変わり目には、被毛や皮膚の様子が動きます。ただし、同じ場所をなめ続けている、掻く回数が明らかに増えた、地肌に赤みやふけが続いている、毛が一部だけ薄くなってきた、においが変わった、食べる量や水を飲む量が変わった。こうした変化が出ているときは、季節のせいだと決めずに動物病院にご相談ください。家では、季節による変化なのか体の側の話なのかを切り分けられません。3行の記録があると、いつから、どの数字のときに始まったかをそのまま伝えられます。迷ったときは、次の変わり目を待たずに早いほうを選んでください。
線をまたいだ日に、1つだけ変える|季節の変わり目を渡り切る毎日のコツ
続けるコツは、毎日やることを減らしておくことです。季節の変わり目に毎日やるのは、朝に数字を1つ読んで、1行書くことだけです。ケアの中身を毎日見直す必要はありません。見直すのは、線をまたいだ日だけ。年に4回か5回です。それ以外の日は、いつもと同じことをしていて構いません。
- 読むのは1日1回:朝の同じ時刻に、同じ湿度計を見ます
- 書くのは3つ:日付、数字、変えたこと。変えていない日もそう書きます
- 判断は3日ぶん:3日続けてまたいだら、季節が動いたと読みます
- 変えるのは1つ:候補が2つあるときは、片方を翌週に回します
- 置くのは1週間:変えたら、最低1週間はそのままにします
- 戻すのも1つずつ:線が戻ったら、変えたものを逆の順番で1つずつ戻します
乾く側へ動いた週に足す1つを、具体にしておきます。順番としては、部屋と寝床を先に見て、それでも足りないときに体へ回します。表の40%の行に書いた「ブラシを当てる前に、毛先を落ち着かせる一手」が、体へ回したときに足す1つにあたります。mofuwa グルーミングスプレー を布に含ませて、ブラシを入れる前に毛先をひとなでしておくと、乾いた毛先が立ったまま歯を入れずに済みます。こちらは背中から腰まで、面で使う1本です。乾いた場所が1か所に寄っているときは、mofuwa スキンケアミスト のほうを、その1か所だけに置きます。スキンケアミスト は地肌へ届かせる向きの1本なので、毛を分けて、気になっている点に当てます。面で使うか、点で使うか。線をまたいだ日に決めるのは、どちらか片方です。季節の変わり目に足すのは、この1つだけで足ります。2つ足すと、また読めなくなります。
中身についても一度書いておきます。スキンケアミスト もグルーミングスプレー も、特許5253483「三室ダブルイン型の電解システム」でつくった電解水が入っています。電解槽が3つの室に分かれているので、電解質に由来する不純物が水の側に残りません。だから、清涼飲料水の規格基準を通った成分だけでできています。乾く側へ動いた週は、その子が自分の体をなめる回数も増えます。舌が届く場所に置くものなので、この1点を先に確かめておくと、記録の当番が家族のあいだで替わっても同じものを使えます。菌のほうは、各種の試験条件下で30〜60秒後に生菌が検出されなかったという結果があります(江東微生物研究所ほか調べ)。水分の浸透は、精製水の35倍という測定です。
1年目は、線をまたいだ日に何を変えればいいのかが手探りになります。それで構いません。1年目にやることは、その家で線をまたぐのが年に何回で、どの時期かを知ることです。2年目は、その時期の2週間前から湿度計を見に行くようになります。3年目には、またぐ前に寝床を動かせるようになります。季節の変わり目のケアが早くなるのは、道具が増えたからではなく、自分の家の数字を持っているからです。記録は捨てずに残しておいてください。
やることは1つに絞れます。今日は、湿度計を1つ、その子が過ごす高さに置くだけです。数字を読み始めるのは明日からで構いません。季節の変わり目のケアは、日付ではなく数字で決めます。40%と60%を線にして、3日続けてまたいだら、その日に1つだけ変える。変えたら1週間置いて、記録を読む。毎日やることは、数字を1つ読んで1行書くことだけです。季節はカレンダーより先に動きますが、湿度計を置いた家では、動いた日にちゃんと気づけます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 湿度計は、どんなものを選べばいいですか。
- デジタル式でもアナログ式でも構いません。大事なのは、毎日同じ1台を同じ場所で読むことです。2台置いて数字が違うと、どちらで判断するかで毎回迷います。置く高さは、その子がふだん過ごしている高さに合わせてください。立った目線と床の近くでは、同じ部屋でも数字が変わります。エアコンの吹き出し口の正面と、加湿器のすぐ横は外してください。機械の出口の数字になってしまいます。
- 季節の変わり目に、洗う頻度は変えたほうがいいですか。
- 変えるとしても、線をまたいだ日に決めた1つの中に含めてください。乾く側へ動いた週にいきなり間隔をあけると、寝床を動かしたことと重なって、どちらの結果か読めなくなります。順番としては、まず部屋と寝床、次に体、最後に洗う間隔です。洗う間隔を変えるのは、ほかの1つを変えてから1週間あとにしてください。皮膚の状態が気になっているときは、間隔を家で決める前に動物病院にご相談ください。
- 数字が毎日ばらついて、いつまたいだのか分かりません。
- 1日ぶんで判断せず、3日続けて同じ側にいたときだけ「またいだ」と読んでください。朝の湿度は、前日の天気や換気で5%くらい簡単に動きます。3日ルールにすると、切り替えの回数が半分くらいに減って、判断がぐっと楽になります。それでもばらつくときは、読む時刻がずれていないかを見てください。毎日同じ時刻に読むだけで、数字はかなり落ち着きます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
