C15組み合わせ提案
洗う日と洗わない日を分けるケア設計
日曜の夜9時に洗いはじめて、ドライヤーの音が止まったのは10時40分でした。洗う日を日曜に置いたのは、その日がいちばん時間を取れると思っていたからです。実際に取れていたのは、湯を使っている15分のほうでした。タオルで水を取ってから根元まで乾くまでの時間は、毎週うしろへはみ出しています。洗う日と洗わない日を分ける線は、乾かし終える時刻をこちらが持てるかどうかで引けます。汚れの量を見るのは、そのあとです。そしてもう1つ、順番があります。洗わない日のほうを先にカレンダーへ書き込むと、洗う日が減りません。この記事は、その1週間の組み立て方です。
日曜の夜10時40分に音が止まった|洗う日と洗わない日の違いが出るのは、乾かし終える時刻
洗う日を決めるとき、こちらが見ていたものは4つくらいありました。週末で予定が空いていること。前に洗ってからの日数。においが気になってきたこと。雨で足が濡れて帰ってきたこと。どれも「洗ったほうがいい理由」のほうで、「洗い終われる理由」ではありませんでした。洗う日は、その4つのどれかが立った日に決まっていきます。
実際にその夜どうなったかを書きます。湯を使っていたのは15分ほどです。そのあとタオルで水を取るのに5分。ドライヤーを当てはじめてから、背中の根元まで指を入れて湿りを感じなくなるまでが、40分近くかかりました。洗う日にかかっている時間の大半は、洗っている時間の外側にあります。予定として空けていたのは前半だけで、後半は毎回、翌日の側から借りていました。
借りた時間は、翌朝に返ってきます。根元が半乾きのまま寝床へ入ると、朝に敷いている布が湿ります。湿った布はその日のうちには乾かないので、次の晩も同じ布のままになります。洗う日の失敗は、その日の夜ではなく、翌日と翌々日に出ます。洗ったのに数日でにおいが戻る、という感じ方の一部は、ここから来ていることがあります。
| 決めるときに見ていたもの | その日にできたこと | はみ出したところ |
|---|---|---|
| 週末で予定が空いている | 湯を使うところまでは予定どおり | 乾かし終える時刻だけが後ろへずれる |
| においが気になってきた | 洗い流すところは終わる | 根元が半乾きのまま寝床へ入る |
| 雨で足が濡れて帰ってきた | 足だけのつもりが全身になる | 替えのタオルが足りなくなる |
| 前に洗ってから2週間たった | 日数の帳尻は合う | 翌朝、敷いている布が湿っている |
| 来客の予定が入っている | 見た目のところは整う | 乾かす音が長くなり、その子が先に離れる |
表の右の列は、全部が同じことを言っています。洗う日と洗わない日の違いは、洗う工程の側ではなく、乾かし終える時刻の側に出ます。ここが取れている日は、シャンプーの手順が多少荒くても、翌日に何も残りません。ここが取れていない日は、手順を丁寧にやるほど後ろへ伸びて、翌日に残るものが増えます。
だからこの記事では、洗う日を「汚れているかどうか」で決めません。決め方の順番を入れ替えて、乾かし終える時刻を持てる日を先に見つけ、そこから洗う日を選びます。汚れの量は、選べる曜日が2つ以上あったときに、どちらにするかを決めるために使います。順番を入れ替えるだけで、洗う日は同じ回数のまま、翌日に残るものが減ります。
この記事は、洗う回数を減らすための記事ではありません。減らさずに置き場所を変える、という話です。洗う回数はその子の毛の長さ、暮らし方、家の事情で違いますし、動物病院から間隔を指示されているならそちらが先です。ここで扱うのは、決まっている回数を1週間のどこに置くかという1点だけにします。洗わない日の中身をどう組むかは、また別の話になります。
軸1・洗う日にかかるのは、湯を使う15分より後ろの時間|家で測る2つの時刻
1つめの軸は、洗う日の側です。洗う日を時間で分解すると、6つに割れます。この6つのうち、予定として頭に入っているのはたいてい2つめまでで、残りの4つは「終わったあとにやること」としてまとめて扱われています。実際には、後ろの4つのほうが長くかかります。
- 濡らす:ここは短く済みます。その子もまだ動けます
- 洗う:泡をのせて流すまで。うちの犬で15分ほどでした
- すすぐ:残りやすいのは首の下と内ももです。ここを急ぐと後ろが伸びます
- タオルで水を取る:この工程を飛ばすと、乾かす時間が倍になります
- 乾かす:音が出ている時間は、全部ここに入ります
- 片づける:濡れたタオルと、床と、その子が通った動線が残ります
測っておくとよい時刻は2つだけです。洗いはじめた時刻と、根元まで乾いた時刻。途中の工程を細かく測る必要はありません。この2つの差が、その子と、その家の道具と、その季節での「洗う日にかかる時間」です。1回測れば、次からは予定に置けます。うちは1時間40分でした。夏に測り直したら1時間15分で、冬にもう一度測ると2時間近くになりました。
この差が季節で動くのは、乾かす側の条件が動くからです。室温、湿度、被毛の量、その日の毛の抜け方。同じ手順でも、乾かし終える時刻は季節ごとに30分単位で動きます。だから「いつもの時間で終わるはず」で予定を組むと、冬にだけ毎回はみ出します。年に2回、春と秋に測り直すくらいでちょうどよくなります。
洗う日にはもう2つ、時間以外の性質があります。1つは触る範囲で、洗う日は全身が対象になります。途中で「今日は背中だけ」と切り上げられません。濡らしてしまった時点で、最後まで行くしかなくなります。もう1つは音で、ドライヤーが動いているあいだ、その子には逃げ場がありません。時間が伸びるほど、音の出ている時間も伸びます。
そしてもう1つ、翌日に残ることです。半乾きの根元、湿った寝床の布、洗って干したタオル、浴室そのもの。洗う日は、翌日の家事を1つか2つ増やします。この増える分まで含めて「洗う日にかかる時間」と考えると、置ける曜日はかなり絞られます。金曜の夜に洗って土曜に干せる家と、日曜の夜に洗って月曜の朝に出ていく家では、同じ手順でも重さが違います。
軸2・洗わない日は、翌日へ何も渡さない日|予定の枠に置けるかを決める3つの条件
2つめの軸は、洗わない日の側です。ここで見るのは中身ではありません。カレンダーを組む段で必要なのは、その日にやることが「枠に収まるかどうか」だけです。収まる条件は3つあって、この3つを満たしているなら、平日の夜でも、出かける前の5分でも置けます。満たしていないものは、洗わない日の枠には入りません。
- 条件1・途中で止められる:呼ばれたら中断して、続きを翌日に回せること
- 条件2・音が出ない:機械の音が要らないこと。音が出るものは洗う日の側です
- 条件3・翌日に何も渡さない:干す布が1枚以内で、寝床が湿らないこと
- 補足・全身を対象にしない:その日に見る場所を1か所か2か所に決めておくこと
- 補足・道具を出しっぱなしにできる:しまう手間が要ると、翌日には出てきません
- 補足・立ったままで終わる:押さえる姿勢が要るものは、洗う日の側に寄ります
3つの条件で判定すると、同じ「拭く」でも置ける日が変わります。足の裏を1本ずつ見るのは洗わない日に置けますが、足を4本とも湯に入れるのは置けません。湯を使った時点で、乾かし終える時刻の話に戻るからです。この線引きが分かると、洗わない日の枠を無理に大きくしなくて済みます。
| やろうとしていること | 途中で止められるか | 音が出るか | 翌日に残るか |
|---|---|---|---|
| その日に決めた1か所を布で拭く | 止められる | 出ない | 布が1枚 |
| コームを首から背中まで一度通す | 止められる | 出ない | 残らない |
| 足の指のあいだを開いて見る | 止められる | 出ない | 残らない |
| 爪の長さと、そのまわりの毛を見る | 止められる | 出ない | 残らない |
| 足を4本とも湯に入れてすすぐ | 止められない | 乾かす音が出る | 床とタオルが残る |
| 全身を洗う | 止められない | 長く出る | 寝床まで残る |
下の2行が、洗わない日の枠からはみ出しているものです。はみ出すかどうかを決めているのは、作業の丁寧さではなく、水を使ったかどうかです。水を使うと、必ず乾かす工程がついてきます。乾かす工程には音と時間がついてきて、その2つは平日の夜の枠には入りません。洗う日と洗わない日を分ける線は、結局ここに戻ります。
洗わない日には、洗う日には持てない性質が1つあります。その日にやらなくても、翌日にそのまま持ち越せることです。洗う日は日付が決まっていて、動かすと1週間ずれます。洗わない日は、火曜にできなければ水曜でかまいません。予定として弱いように見えますが、この弱さがあるから、週に4日も5日も置けます。強い予定を週7日に置こうとすると、たいてい2週間でやめます。
使い分けの言い方を1つに縮めるなら、こうなります。洗う日は、時刻から逆算して置く日。洗わない日は、枠だけ置いておいて、その日に中身を選ぶ日。前者は予定表に書く必要があり、後者は書かなくても回ります。ただ、書かないと数が減っていくので、この記事では最後に両方を1枚に書く形にします。
2つの日を並べて比べる|1週間のどこに洗う日を置くかという選び方
ここまでの2つの軸を、同じ表に並べます。見るのは4つです。かかる時間、触る範囲、その子の負担、翌日に残ること。この4つで並べると、どちらが良いかという比べ方にはなりません。役割が違うので、どちらかに寄せると片方が消えます。
| 洗う日 | 洗わない日 | |
|---|---|---|
| かかる時間 | 湯の15分に、乾かし終えるまでが足される | 5分から10分。途中で止められる |
| 触る範囲 | 全身を一度に。順番を飛ばせない | その日に決めた1か所か2か所 |
| その子の負担 | 音と拘束が続き、逃げ場がない | 立ったままで終わる |
| 翌日に残ること | 半乾きの根元・湿った寝床・洗う布 | 干す布が1枚 |
| 中断できるか | 濡らした時点で最後まで行く | いつでもやめられる |
| 置ける時間帯 | 乾かし終える時刻から逆算した枠 | 1日のどこでも |
| 決め手 | その夜、乾かし終える時刻を持てるか | その日に見たい場所が決まっているか |
では、1週間のどこに洗う日を置くか。選び方は逆算です。就寝時刻から、s2で測った「洗う日にかかる時間」を引きます。うちの場合は1時間40分だったので、23時に寝るなら21時20分が洗いはじめられる最も遅い時刻になります。この時刻より前に浴室へ行ける曜日に丸をつけると、洗う日の候補が出ます。丸が3つついたら、そのうち1つを選べばいいだけです。
この逆算をすると、週末が候補から外れる家もあります。土曜の夜は出かけて帰りが遅い、日曜の夜は翌朝が早い。丸がつくのは水曜だった、という結果は珍しくありません。週末にやるものだと思い込んでいるあいだは、毎回はみ出す曜日で洗い続けることになります。曜日は、習慣ではなく時刻で選び直せます。
候補が2つ以上残ったときに、はじめて汚れの量を見ます。散歩の量が多い曜日の翌日、雨の多い時期、換毛の時期。この3つを見て、丸のついた曜日のうち近いほうを選びます。順番はここまで来て初めてです。汚れを先に見ると、丸のついていない曜日を選んでしまい、また後ろへはみ出します。
洗わない日のほうは、丸のつかなかった曜日にそのまま入ります。洗う日を1つ選んだ時点で、残りの6日は自動的に洗わない日です。ここで「6日ぶん何をやるか」を考えはじめると手が止まるので、決めるのは枠だけにしておきます。中身はその日に選べば足ります。この節の3つの条件を満たすものなら、何を選んでも枠には収まります。
洗わない日を先に書き込むと、洗う日が減らない|今日つくる1枚のカレンダー
最後に、1枚のカレンダーを作ります。手順は5つです。紙でも、スマートフォンのカレンダーでも構いません。大事なのは書く順番のほうで、洗わない日を先に置きます。洗う日から書きはじめると、予定が立て込んだ週に洗う日だけが消えて、そのまま戻ってきません。
-
1・就寝時刻を書く
その子ではなく、こちらの就寝時刻です。洗う日に遅くまで起きていられる前提で組むと、続きません。平日と休日で違うなら、両方書いておきます。
-
2・洗う日にかかる時間を1回だけ測る
洗いはじめた時刻と、根元まで乾いた時刻。この2つの差だけです。測る日は、いつもどおりの手順の日にしてください。丁寧にやろうとすると、実際より長い数字が出ます。
-
3・逆算して、丸のつく曜日を出す
就寝時刻から2の時間を引いて、洗いはじめられる最も遅い時刻を出します。その時刻より前に始められる曜日に丸をつけます。丸が1つもつかない週は、洗う日を翌週へ動かします。
-
4・丸のつかない曜日に、洗わない日の枠を先に書く
5分の枠を、毎日同じ時刻に置きます。夕食のあと、朝の支度の前など、すでにある生活の区切りにくっつけると残ります。中身は書きません。枠だけです。
-
5・丸のついた曜日から、洗う日を1つ選ぶ
候補が複数あるなら、散歩の量が多い曜日の翌日を選びます。選んだらカレンダーに書いて、その日の21時以降に別の予定を入れないようにします。
この順番で書くと、洗う日が減りません。洗わない日の枠が先にあるので、忙しい週でも「今週は何もしなかった」にならないからです。逆に洗う日から書くと、その1日が動いた週は丸ごと空白になります。空白の週が2回続くと、そのまま元へ戻らないことが多い。予定の弱いほうを先に置くのは、そのためです。
洗う日に使うものと、洗わない日に使うものを分けて置いておくと、迷う時間が減ります。洗う日には、mofuwa モイストシャンプーのような、すすぎの残りにくいものを浴室に置いておきます。アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加、いちばん量の多い原料の水を、精製水ではなく電解水にしてあるシャンプーです。水の側を入れ替えたぶん、洗浄成分を足しすぎずに済むという作りなので、すすぎに使う時間が長く伸びません。洗う日を就寝時刻から逆算して置いているなら、縮められるのは乾かす前のこの区間です。洗わない日の枠には、水を使わないものを1つだけ置きます。mofuwa グルーミングスプレーは洗い流さないタイプなので、布に取ってから毛の流れに沿って一往復させるだけで5分の枠に収まります。無香料で界面活性剤を使っていないため、ブラッシングの前に使っても手順が増えません。
置き場所も分けます。洗う日のものは浴室、洗わない日のものは生活の動線上に。同じ棚にまとめると、洗わない日の枠のたびに浴室へ行くことになり、5分の枠が7分になります。7分になった枠は、2週間で消えます。カレンダーが続くかどうかは、この2分で決まることがあります。
地肌に赤みが出ている、同じ場所をなめ続けている、フケが急に増えた、洗った翌日からにおいが強く戻る、触ると痛がる、脱毛が広がっている。こうした変化があるときは、洗う日と洗わない日の配分を家で調整する前に、動物病院にご相談ください。洗う間隔そのものを指示されている場合は、この記事の逆算より、その指示のほうが先です。いつ洗って、翌日どうだったかを書いた紙が1枚あると、その場で話が早く進みます。
カレンダーに書くのは、洗う日1つと、洗わない日の枠の時刻だけにしてください。7日ぶんの中身まで決めると、3日目にずれた時点で全部が崩れます。枠だけ書いてある状態なら、ずれても翌日から戻せます。予定は、細かく決めるほど戻りにくくなります。洗わない日の中身をその日に選ぶ形にしておくのは、続けるための設計です。
今日やる1つだけ書いておきます。次に洗う日に、洗いはじめた時刻と、根元まで乾いた時刻の2つをメモしてください。それだけで、洗う日を置ける曜日が決まります。汚れの量でも、日数でもなく、その2つの時刻の差が1週間の形を決めています。洗わない日を先に書き込む順番と、この1つの数字。この2つがそろうと、洗う日は減らないまま、翌日に残るものが減っていきます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 洗う日は週に何回が正しいのですか。
- 回数の正解は、その子の毛の長さ、暮らし方、家の事情で変わるので、この記事では決めていません。決められるのは、いま決まっている回数を1週間のどこに置くかのほうです。乾かし終える時刻を持てる曜日が週に1つしかないなら、洗う日はその1つになります。回数を増やしたいときは、まず置ける曜日を2つに増やせるかを見てください。動物病院から間隔を指示されている場合は、そちらが先です。
- 洗う日を平日の夜に置いても大丈夫ですか。
- 就寝時刻から逆算して、洗いはじめられる最も遅い時刻より前に浴室へ行けるなら置けます。うちの場合は1時間40分だったので、23時就寝なら21時20分が線でした。平日でもここに間に合う日があるなら、週末より確実です。週末でも予定が入って21時を過ぎるのが分かっているなら、その週末は洗わない日の側に回したほうが、翌日に残るものが減ります。
- 洗わない日が続くと、洗う日の負担が増えませんか。
- 洗う日にかかる時間は、間隔よりも被毛の量と乾かす条件で決まる部分が大きいので、洗わない日が続いたぶんだけ長くなるとは限りません。ただ、洗わない日にコームが通っていない状態が続くと、洗ったあとに乾かす時間が伸びることはあります。洗わない日の枠を5分置いておくのは、洗う日の後半を短くしておくためでもあります。地肌の赤みやにおいの戻りが早いときは、配分を変える前に動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
