C04悩み解決

草むらのあとの汚れが出やすい子には共通点がある|体の構造から考える

公開日 2022年2月28日|文=mofuwa編集部

明るい日差しの下、草の上に立つ犬の胸から前足
草むらの汚れは、体のどこが最初に草に触れるかで、つく場所と落ちにくさが変わります。写真:Brixiv/Pexels

草むらを歩くとき、体のどこが最初に草へ当たるかは、その子ごとに決まっています。先に当たった場所が草を押し分け、その後ろは押し分けられた草のあいだを通ります。だから汚れは、最初に触れた1か所から入ります。同じ道を同じ時間だけ歩いても、胸から入る子とお腹から入る子では、汚れがつく場所も落ちにくさも変わります。草むらの汚れの犬種差と呼ばれているものの中身は、この入口の違いです。犬種の名前を出さないのは、同じ犬種の中にも幅があって、犬種差だけでは目の前の子に届かないからです。

最初に触れる場所が、汚れの入口になる

草むらを歩くとき、体のすべてが同時に草に当たるわけではありません。先に当たった場所が草を押し分け、その後ろは押し分けられた草の間を通ります。だから最初に触れた場所に、いちばん多くの草の粉と土がつきます。ここが汚れの入口です。

入口がどこになるかは、その子の体の作りで決まります。胸から入る子は、胸と前足のつけ根に集まります。お腹から入る子は、お腹と内股に広く薄くつきます。同じ「草むらの汚れ」でも、前者は一か所が濃く、後者は広い範囲がぼんやり汚れる。落とすときの手間が違うのは、このためです。

Note犬種名で語らないのは、当てはまらない子が出るからです

同じ犬種でも体の作りには幅があります。名前ではなく、この記事の3つの条件がいくつ当てはまるかで見てください。混血の子にも、成長途中の子にも、そのまま使えます。

条件1・草に当たる高さ

犬種差として見えていた差は、まずここから出ます。ひとつめは、体のどの高さが草の先端と重なるかです。胸の高さで当たるのか、お腹の高さで当たるのか。これで入口が変わります。

当たる高さで変わること
当たる高さ入口になる場所汚れ方
胸の高さで当たる胸、前足のつけ根、あご下狭い範囲に濃くつく。かたまりになりやすい
お腹の高さで当たるお腹、内股、後ろ足の内側広い範囲に薄く広がる。見落としやすい
顔まで届く口まわり、耳のふち、目の下毛の細かいところに入り込む

胸で当たる子のほうが、汚れは分かりやすくなります。一か所に集まるからです。逆にお腹で当たる子は、広く薄く汚れるので帰宅直後は気づきません。乾いてから毛が固まって、そこで初めて気づくことになります。

条件2・毛先の向き/条件3・立ち止まる回数

ふたつめは、その場所の毛がどちらを向いているかです。外向きに寝ている毛は、草の粉が表面を滑って落ちます。内向きに絡む毛は、入ったものが出てきません。同じ場所に同じだけついても、後者は落とすのに時間がかかります。

みっつめは、どれくらい立ち止まるかです。においを嗅ぐ子ほど、頭が下がります。歩いているだけなら顔は草の上にありますが、立ち止まって嗅ぐ姿勢になると、口まわりと耳が草の中に入ります。嗅ぐ回数が多い子は、それだけ顔まわりが汚れる機会が増えます。

Point3つのうち、変えられるのは1つだけ

当たる高さと毛先の向きは、その子の作りなので変えられません。変えられるのは、立ち止まる回数と場所だけです。においを嗅がせる時間を減らすのではなく、嗅がせる場所を草むらから舗装された場所に移す。これなら、その子の満足を減らさずに顔まわりの汚れを減らせます。

入口から落とす、という順番

犬種差ではなく、その子の入口に合わせます。条件が分かったら、落とす順番もそれに合わせます。全身を上から順に拭くのではなく、その子の入口から始めます。入口がいちばん量が多く、いちばん奥まで入っているからです。

  1. 入口がどこかを、帰宅前に決めておく

    胸で当たる子なら胸、お腹で当たる子ならお腹。毎回同じ場所から始めると、そこの変化にも気づけます。汚れの量が急に増えた、いつもと違う場所が汚れている、という差が見えるようになります。

  2. 乾いた状態で、まずはたく

    濡らす前に、乾いた草の粉と土を落とします。濡らすと粉が毛に貼りつきます。手で軽くはたくか、目の粗いブラシで毛の向きに沿って動かします。

  3. 毛の向きに逆らわずに拭く

    内向きに絡む場所ほど、毛を起こそうとしないでください。寝ている向きのまま、根元へ布を当てて押さえます。逆立てると絡んだものが奥へ移動します。

  4. 入口以外は、最後にまとめて

    入口を先に済ませてから、足の先や体の側面へ移ります。いちばん汚れている場所を後回しにすると、拭いた布で他の場所に広げることになります。

3番目に使うものを1つ決めておくと、この工程が短くなります。mofuwa グルーミングスプレーを布に含ませて、入口の場所だけを毛の向きに沿って押さえる。胸で当たる子なら胸、お腹で当たる子ならお腹の一か所です。舐めても問題のない基準でつくられているので、内股やお腹のように自分で舐めが届く場所でも、含ませる量を減らさずに済みます。

散歩に毎日行く子ほど、草むらに入る日も続きます。ペットは体から脂を出すので、そこへ草の粉が乗れば、乾いた粉だけのときより落ちにくくなります。週末にまとめず、帰宅のたびに入口だけを mofuwa グルーミングスプレーで拭くほうが、1回にかかる時間は短くなります。顔まわりが入口の子は、目と鼻に向けて吹きかけず、布側に取ってから口のまわりへ当ててください。

作りでは説明がつかない汚れ方のとき

体の作りは急には変わりません。だからいつもと違う場所が汚れている、いつもより落ちにくい、というときは構造では説明がつきません。別のことが起きています。

Caution汚れを落とすより先に、皮膚の側を見てもらう形

皮膚が赤い、腫れている、皮膚が壊れている、特定の場所を舐め続けている、においが変わった、痛がって触らせない。いずれかがあるときは、汚れを落とすことより先に受診してください。草むらでは小さな傷がつくことがあり、そこに汚れが入ったまま時間が経つと状態が変わります。判断に日数をかけるより、その日のうちに電話で様子を伝えてください。

受診の前に、どのコースを歩いたか、どこが汚れていたか、家で何を使ったかをメモしてください。汚れを落としてしまう前にその場所の写真を撮っておくと、獣医師が状況を把握しやすくなります。

歩くコースを変えなくても、入口が分かっていれば、帰ってからさわる場所は毎日1か所で足ります。乾いた状態ではたいて、入口だけを布で押さえる。その日の草むらは、玄関先で終わります。

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よくある質問

長毛の子のほうが、草むらの汚れは多いのですか?
量そのものより、落ちにくさが変わります。毛が長くても外向きに寝ていれば乾けば落ちます。短毛でも渦のように向きが変わる場所では留まります。長さではなく、その場所の毛の向きを見てください。
草むらから帰るたびに、シャンプーしたほうがいいですか?
毎回洗う必要はありません。洗う回数を増やすと、皮膚の状態が変わることがあります。乾いた状態ではたいて、入口の場所だけ布で拭き取る。これを毎回やるほうが続きます。
子犬のうちは、条件が変わりますか?
変わります。体高が伸びれば、草に当たる高さが変わります。成長のあいだは半年に一度、どこが最初に草に触れているかを見直してください。入口が変われば、拭く場所も変わります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。