C04悩み解決
季節の変わり目に虫に刺されやすいが増えるのは、なぜか
季節が変わったと感じたら、いつもの散歩コースを、その子を連れずに一度ひとりで歩いてみてください。虫刺されが季節の変わり目に増えるのは、その時期に活動する虫の顔ぶれが入れ替わり、当たる相手が変わるからです。春に出てくる相手、初夏に出てくる相手、秋にもう一度出てくる相手は、それぞれ別の虫です。相手が違えば刺される場所も、家でできることも変わります。まず、月ごとに誰が動き出すのかを整理します。
増えているのは数ではなく、顔ぶれ
「季節の変わり目に虫刺されが増える」という感覚は、多くの飼い主が持っています。ただ、実際に起きているのはひとつの虫が急に増えることではなく、活動する虫の入れ替わりです。気温が上がりはじめると、それまで動いていなかった種類が動き出します。そのタイミングが種類ごとにずれているので、変わり目に「今までなかったものが出てきた」と感じます。
| 時期 | 動き出す相手 | 体のどこに当たりやすいか |
|---|---|---|
| 春(気温が上がりはじめる頃) | ノミ・マダニ | 草に直接触れる足まわり、お腹、耳のふち |
| 初夏(湿気が増える頃) | 蚊 | 毛の薄いところ。鼻すじ、耳、お腹 |
| 夏(気温が高い時間が長い頃) | アブ・ハチ | 水辺や花のそば。背中、顔まわり |
| 秋(気温が下がりはじめる頃) | マダニがもう一度 | 春と同じく足まわり、耳のふち、しっぽの根元 |
とくに見落とされやすいのが、秋です。マダニは春だけの相手だと思われがちですが、気温が下がりはじめる時期にもう一度活動が活発になります。夏のあいだ気にしていた蚊が減って油断したところで、春と同じ相手が戻ってくる。これが「秋になって急に増えた」と感じる正体です。
ここに書いた時期は目安です。同じ月でも、住んでいる場所の気温と、その年の暖かさでひと月近くずれます。カレンダーで決めるのではなく、その年に自分の散歩コースで何が飛んでいるか、草がどれくらい伸びているかを見て判断してください。
相手が違えば、当たる場所も変わる
顔ぶれが入れ替わると、体のどこに当たるかも変わります。ここを分けて考えないと、いつも同じところばかり確かめて、別の場所を見落とします。
- 草から乗り移る相手(ノミ・マダニ):草に触れた部分から上がってきます。足の先、お腹、耳のふち、しっぽの根元。体の下側と、先端です
- 飛んでくる相手(蚊・アブ):毛が薄くて皮膚が近いところに当たります。鼻すじ、耳、お腹、内股。体の上側にも当たります
- 近づくと反応する相手(ハチ):においを嗅ぎに顔を近づけたときに、顔まわりに当たります
つまり、春と秋は「下から上がってくる」前提で足元から確かめ、初夏から夏は「上から当たる」前提で毛の薄いところを確かめる。同じ帰宅後のチェックでも、見る順番を時期で入れ替えるほうが早く気づけます。
草丈と時間帯で、条件は動く
同じ季節でも、どのコースをどの時間に歩くかで当たる相手は変わります。季節が変わったときに見直すのは、この2つです。
| 条件 | 変わること |
|---|---|
| 草丈がひざ下より低い | 草が体に触れる面積が小さい。触れるのは足の先だけ |
| 草丈がお腹の高さまである | お腹と胸に直接当たる。乗り移られる面積が一気に増える |
| 朝と夕方に歩く | 蚊やアブが活発な時間帯と重なりやすい |
| 日中の明るい時間に歩く | 飛ぶ相手は減るが、草の中の相手は変わらない |
草丈は、放っておくとひと月で膝の高さまで変わります。先月まで足の先しか触れなかった道が、今月はお腹まで草に埋まっているということが、変わり目には普通に起きます。「いつものコースだから」と考えず、草がどこまで伸びたかを目で見てください。
道の真ん中を歩くだけで、草に触れる面積はかなり減ります。草の生えた端に寄せて歩かせない。それだけで、乗り移られる機会は減ります。においを嗅がせる時間を作りたいときは、草むらではなく舗装された場所で立ち止まらせてください。
季節が変わる前に、散歩コースを下見する
気温が変わりはじめたと感じたら、その子を連れずに、一度ひとりで散歩コースを歩いてみてください。犬と一緒だと、足元を見ながら歩くことはできません。下見でやることは4つだけです。
-
草丈を、自分のひざで測る
巻き尺は要りません。自分のひざより上か下かだけ見ます。ひざより上なら、小型犬にとっては全身が草の中です。中型犬でもお腹まで届きます。
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草が道にはみ出している場所を覚える
コース全体ではなく、触れざるを得ない数メートルを特定します。そこだけ抱えて通る、反対側に寄る、という判断ができるようになります。
-
水たまりと、花の集まっている場所を見る
水辺の近くは飛ぶ相手が集まります。花が多い場所はハチが来ます。においを嗅がせて長く立ち止まらせる場所を、ここから外しておきます。
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帰ってから、コースを1本だけ差し替える
全部を変える必要はありません。いちばん草が深い区間だけ、別の道に置き換える。ひと区間変えるだけで、体に触れる草の量は大きく変わります。
下見は、季節ごとに1回で足ります。春に一度、秋に一度。この2回は、草に乗り移る相手が動き出すタイミングと重なります。
季節ごとに変わる、帰ってからの見る順番
散歩から帰ったら、その時期の相手に合わせて確かめます。春と秋は足の先・お腹・耳のふち・しっぽの根元から、初夏から夏は鼻すじ・耳・内股から。毛をかき分けて、皮膚まで見てください。表面を撫でるだけでは分かりません。
ただ、乾いた毛は指を入れようとするほど絡みます。春と秋に見たい足の先とお腹は、草の粉と土で毛が固まっていることが多く、かき分けた指が地肌の手前で止まります。mofuwa グルーミングスプレーは、ブラッシングスプレーとしても使えます。見る前にひと吹きして毛を落ち着かせてから梳かすと、静電気で毛が立たないぶん、指が皮膚の側まで入ります。探す場所が、毛の上から皮膚の上に変わります。
毎日散歩に行く子ほど、帰ってきたその足で毎日きれいにしてあげたくなります。ペットは体から脂を出すので、昨日ふいた足先が今日また草の粉をつけて帰ってきます。グルーミングスプレーは玄関に置いて、足の先とお腹の下の2か所だけに使ってください。この2か所は、季節が変わっても草に触れる高さにいつもあります。舐めても問題のない基準でつくられているので、かける量を気にせず、草を分けた指のあとをそのまま拭き取れます。
皮膚に何かが食いついているのを見つけたとき、自分で取ろうとしないでください。無理に引き抜くと、口の部分が皮膚に残ることがあります。そのまま病院へ連れて行ってください。また、刺されたあとに顔やまぶたが腫れてきた、急に元気がなくなった、ぐったりしている、呼吸が荒い、何度も吐くときは、時間を空けずに受診してください。
刺された場所を気にして舐め続けているときも、放っておかないでください。舐めることそのもので皮膚の状態は変わります。気にしている場所と、いつからかをメモして相談してください。
季節が変わったら見る順番を入れ替えて、帰ってきたら足の先から順に触る。草の粉や土を持ち込んだまま寝床に上がる日を、毎日ひと手間で減らしていく。この2つを続けていれば、跡は出た日のうちに見つかります。家でやることは、そのくらいで足ります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 虫よけの首輪や薬は、いつから始めればいいですか?
- 商品によって対象となる相手も使える時期も違うため、動物病院で相談して決めてください。その子の体重、年齢、持病、同居している動物の有無で選ぶものが変わります。市販のものを自己判断で足し重ねないでください。
- 室内で飼っているのに、虫刺されはありますか?
- あります。飼い主の衣類や靴について家に入るものもあり、窓や玄関から飛び込んでくるものもあります。散歩に出ない子でも、体のどこかを気にしはじめたら毛をかき分けて皮膚を見てください。
- 刺されたあとの場所を、洗ってもいいですか?
- こすらないでください。ぬるま湯で軽く流す程度にとどめ、タオルで押さえて水分を取ります。腫れている場所や、皮膚が壊れている場所には何もつけず、そのまま受診してください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
