C11比較・選び方

賃貸暮らしに選ぶ基準

公開日 2022年3月16日|文=mofuwa編集部

明るく片づいた部屋の淡い色の木の床で、小さな犬と白い猫が並んで休んでいる
賃貸では、ケアの良し悪しより先に、その手順が部屋のどこに何を残すかが問われます。写真:Doğan Alpaslan Demir/Pexels

入居のときに渡された書類の、ペット飼育に関する一枚だけを、あとから読み返す。書いてあるのは頭数と種類の制限で、毎日のケアをどうするかまでは書かれていません。賃貸のペット用品を選ぶときに効いてくるのは、成分表よりも退去の日に戻せるかどうかです。床、壁紙、洗面台の上の面積、そして夜に出せる音。この4つは、持ち家では条件にならないものばかりです。この記事では、音が出る時間帯・換気に要る分数・その場で戻せるかの3列で、賃貸のペット用品を並べます。

退去の日から逆算する|賃貸のペット用品は「戻せるか」で比較する

賃貸で暮らしていると、毎日のケアが部屋に何を残すかまでが、選ぶ条件に入ってきます。持ち家なら、床に少し跡がついても、壁紙ににおいが移っても、そのまま暮らし続けられます。賃貸では、その跡と においが、退去の日にもう一度確認されます。賃貸のペット用品を比較するときの最初の列は、効きめでも容量でもなく、その場で戻せるかどうかです。

この4つのうち、上の3つはその日のうちに手を打てば戻せます。戻せるかどうかを決めているのは品物の強さではなく、気づいてから拭くまでの時間です。賃貸のペット用品を選ぶときは、「汚れないこと」より「気づいた時点で戻せること」を先に見ます。毎日くり返す工程ほど、この差が積み上がります。

見落としやすいのが、置き場所の面積です。洗面台の上に置ける本数はだいたい決まっていて、そこを超えると床か棚の中に移ります。棚の中に入った品は、毎日の習慣から外れます。賃貸のペット用品では、置ける本数そのものが上限になります。だから「毎日の1本」に何を選ぶかが、持ち家より重い判断になります。

浴室でやるか、部屋の中で終えるか|賃貸のケアはどっちに寄せるかで決まる

賃貸では、同じケアでも、浴室でやるか部屋の中で終えるかで制約がまるごと入れ替わります。浴室に寄せると、出るのは音と時間です。シャワーと排水の音は下の階に届きますし、乾かす工程は20分から30分続きます。部屋に寄せると、音は消えますが、床とにおいの側に残るものが出ます。どっちに寄せるかは好みではなく、その部屋の窓の数と、夜に使える時間で決まります。

  1. 玄関で足先だけ止める

    帰宅後、部屋に上がる前に足先を片づけます。ここで止めておくと、床に持ち込むものが減り、あとで拭く面も減ります。音は出ません。

  2. 室内に上がってから体の表面を整える

    毛に付いたものを落とす工程です。ブラシを通すだけなので、時間帯を選びません。落ちた毛はその場で拾えば戻せます。

  3. 気になる面だけを選んで手当てする

    耳のふち、口のまわり、肉球など、面を指定して終わらせます。全身に広げないぶん、換気も乾く時間も要りません。

  4. 音の出る工程は、明るい時間に寄せる

    洗う・乾かすは休日の昼に固めます。週に1回の予定として置いておくと、平日の夜に持ち越さずに済みます。

この順番で組むと、平日の毎日は音の出ない工程だけで回ります。賃貸のペット用品でどっちを選ぶか迷ったときは、その品が平日の夜に使えるかどうかで見てください。週末にしか使えない品も要りますが、それは毎日の側ではなく、週の側に置くものです。

音・換気・戻せるかの3列で並べる|犬と暮らす賃貸のペット用品の選び方

賃貸で使うものを並べ替える列は、3つで足ります。音が出る時間帯、換気に要る分数、その場で戻せるか。犬と暮らしている家でも、猫と暮らしている家でも、この3列は変わりません。変わるのは、それぞれの工程がどの列で引っかかるかです。

集合住宅で、どの工程を毎日の側に置き、どれを週の側へ回すか
ケアの場面音が出る時間帯その場で戻せるか換気に要る分数
浴室で全身を洗うシャワーと排水。夜は響く戻せる。残るのは水だけ浴室が乾くまで120分前後
洗ったあとに乾かすいちばん響く。20〜30分続く戻せる室内の湿気が抜けるまで30分
部屋の中でブラシを通す出ない落ちた毛はその場で拾える0分
気になる面にミストを使う出ない水が乾くだけで跡が残らない0〜5分
香りが残るもので上書きする出ない壁紙に移ると時間がかかる窓を開けて30分以上
★結論|毎日の側に置けるもの音が出ないその場で戻せる換気5分以内

表の最終行が、賃貸のペット用品の選び方そのものです。3つの列すべてに収まるものだけが、平日の毎日に置けます。1列でも外れたものは、週に1回の側へ回します。賃貸で続かなくなるのは、品物が悪いからではなく、週の側に置くべきものを毎日の側に置いてしまったときです。夜に音を出せない部屋で、毎日洗う計画を立てると、3日目には止まります。

犬と暮らしている場合、散歩から帰る時間がこの表の使い方を決めます。夜の散歩から戻ってすぐ洗う形にすると、音の列と換気の列の両方で引っかかります。帰宅後にやるのは、音の出ない2つの工程まで。洗う工程は、翌週の明るい時間に置きます。猫と暮らしている場合は、そもそも洗う頻度が低いので、毎日の側だけで1週間が回ることも多くなります。

3列で並べると、量の比も見えてきます。週に1回の洗う工程は1か月で4回。毎日の音の出ない工程は30回です。部屋の中で何かをするのは、洗う日の7倍以上あります。賃貸のペット用品にお金と場所を割くなら、回数の多い側からです。洗面台の上に置ける本数が限られている以上、その1枠は30回のほうに使います。

部屋の中で終わる1本を持っておく|賃貸で使うペット用品の見分け方

mofuwa スキンケアミストは、部屋の中で始まって、部屋の中で終わる1本です。浴室へ移動する必要がなく、音も出ません。中身は高機能性電解酸化水100%で、水以外のものが入っていません。だから床にかかっても、乾けば水が抜けるだけで、フローリングに膜が残りません。戻せるかどうかという賃貸の第1列を、そもそも作らない側の1本です。

この形になっている理由は、賃貸のためではありません。犬も猫も、気になった場所をなめます。塗るものは、朝つけたぶんが昼には残っていない、という声がよく出ます。口に入るものが気になって使う場所を選ぶ、ということも起きます。水からできていれば、その心配ごとが構造として消えます。なめる場所に使えるということは、家のどこで使ってもいいということでもあります。賃貸で効いてくるのは、この「場所を選ばない」ほうです。

使える面も広く取れます。耳のふち、口のまわり、目のまわり、肉球。毎日のケアで気になるのはだいたいこの4面で、どれも全身を洗わなくても手が届きます。面を指定して終えられるので、1回にかかるのは数分、換気も乾かす時間も要りません。賃貸のペット用品の見分け方として、「その工程は何面で終わるか」を見ておくと、毎日の側に置けるものがはっきりします。

においについても先に書いておきます。電解水なので、使った直後にわずかに塩素のようなにおいを感じることがあります。乾けば残りませんし、香料を足していないので壁紙や布に移るにおいはありません。室内でにおいを増やさないというのは、賃貸では退去の日まで効いてくる条件です。香りで上書きするやり方は部屋の空気を変えますが、こちらは元のにおいを足さないほうの選び方です。

全身をひと通り整える日には mofuwa グルーミングスプレーを使い、気になる面だけの日はスキンケアミストにする。この2本なら、置き場所は洗面台の上に2枠で足ります。賃貸のペット用品は、増やすほど習慣から外れます。毎日の側は2本まで、と決めておくと、棚の中で使いかけが眠ることがなくなります。

Caution換気の分数と面の数で説明がつかなくなったとき

窓を開けて15分で乾いていた場所が、40分たっても湿っている/毎日ミストを使っている面のうち1か所だけ、2週間たっても赤みやにおいが同じまま/これまで数分で終わっていた4面のケアを、途中で嫌がって中断するようになった。これらは部屋の条件や換気の分数では説明がつきません。どの面を、1日何回、いつから続けているかを書き出して、動物病院で診察の枠を取ってください。書き出した面の数と回数があると、家で続けているケアをそのまま続けていいかどうかまで一緒に見てもらえます。

その部屋にいる時間のほうが、外より長い|賃貸で最後に決めること

散歩で外にいるのは1日1時間ほどで、残りの23時間は同じ部屋の中です。賃貸のペット用品を選ぶ基準を、洗う日のほうに置くと、この23時間が抜け落ちます。基準は室内側に置きます。音を出さず、跡を残さず、数分で終わって、洗面台の上に置いたままにできるか。

賃貸で長く続く形は、部屋を汚さない暮らしではなく、汚れたその場で戻せる暮らしです。まず決めるのは、洗面台の上に置く2本を選ぶことだけで足ります。

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よくある質問

ペット可の物件なら、使うものは自由に選んでよいのでしょうか。
契約で決まっているのは頭数と種類のことが多く、毎日のケアの中身までは書かれていません。判断の基準は契約書ではなく、退去の日に戻せるかどうかに置いてください。床に膜が残るもの、壁紙ににおいが移るものは、その日のうちに拭けるうちだけが戻せる時間です。逆に、水が乾くだけで終わるものは、何度使っても戻す作業が発生しません。契約の範囲内かどうかより、この違いのほうが実際の暮らしに効いてきます。
夜しか時間が取れません。音の出る工程はどう組めばいいですか。
週の中で1日だけ、明るい時間に固定してください。平日の夜は、音の出ない工程だけで回します。ブラシを通す、気になる面だけ手当てする、落ちた毛を拾う。この3つなら時間帯を選びません。夜に洗う計画は、下の階への音だけでなく、乾かす20〜30分ぶんの時間も必要になります。平日の夜にその30分を確保し続けるのは難しいので、最初から週の側へ置いたほうが続きます。
部屋のにおいが気になります。空気のほうと、その子の体のほうでは、どっちを先に手当てしますか。
出どころの側が先です。においは空気の中で生まれるのではなく、体、寝床、食器、トイレのまわりから出ています。空気に何かを足すと、その香りは壁紙や布に移り、賃貸では退去まで残ることがあります。体のほうを毎日整えて、寝床のカバーを週に1回替える。この2つで出どころが減ります。窓を開ける分数も、そのぶん短くなります。順番としては、出どころ、換気、最後に空気です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。