C03使い方・お手入れ手順

グルーミングスプレーとミストの併用手順

公開日 2022年4月13日|文=mofuwa編集部

明るい玄関の土間で、落ち着いて立っているクリーム色の犬
手が止まるのは順番を忘れたときではなく、容器を置きに行ったときです。写真:SLZ/Pexels

散歩から帰った玄関で、片手にリードを持ったままグルーミングスプレーを背中に3回吹きかけ、ミストへ持ち替えようと洗面所へ体を向けた瞬間に、その子は玄関マットから廊下へ歩いていきました。2本をそろえてからも、やっていること自体は増えていません。増えたのは、1回のケアで手が別の容器へ伸びる回数です。グルーミングスプレーとミストの併用が途中で終わる日は、この持ち替えが4回を超えています。2本の使い分けは、どちらを先に当てるかより、持ち替えをいくつまで減らせるかで形が決まります。

持ち替えが6回起きた日|グルーミングスプレーとミストの併用が崩れるやり方

グルーミングスプレーとミストは、体の上でやっていることが逆向きです。1本目は落とす側、2本目は届ける側になります。逆向きだからこそ併用に意味が出るのですが、同時に「同じ場所に2回手が来る」ことにもなります。ここを部位ごとに割ると、背中で2回、耳のうしろで2回、足先で2回と、手が容器のあいだを往復しはじめます。

2本が体の上でやっていることの違い
見るところグルーミングスプレースキンケアミスト
水の系統高機能性電解還元水(アルカリ側)高機能性電解酸化水(酸性側)
毛と皮膚で起きること余分な皮脂と外の油が乳化して浮くうるおいが届く
当てる範囲背中から足先まで全身気になっている場所だけ
手の動き吹きかけてからブラシを通す手のひらに広げてから押し当てる
量の考え方届いていない場所へ重ねてかけられる1か所につき手のひら1回ぶん

犬も猫も体から脂を出すので、昨日きれいにした背中が今日また汚れます。浴室を1日おきに使える家庭はまずありませんし、サロンの予約も月に1度か2度です。グルーミングスプレーは、そのあいだの毎日を引き受けるために、吹きかけてブラシを通すだけの形にしてある1本です。もう1本のスキンケアミストは、耳のうしろや口のまわりのように、ほかのものを当てにくい場所へ回せます。併用の設計は、この役割の違いをそのまま順番へ移すところから始まります。犬猫のどちらでも、当てる場所の考え方は変わりません。

玄関で2本を使うときの、手の動きの経路 リードを外した場所から全身へ、そのあと局所へ移る一方向の経路です。部位ごとに2本を割ると、この線が何度も折り返し、折り返すたびに手が容器のあいだを往復します。往復の数がそのまま、その子が同じ場所にいてくれる時間を削っていきます。 玄関 2本 全身 1本目 局所 2本目 リードを外す ブラシは1回 部位ごとに割った日 手が別の容器へ6回伸びる 3回目でその場を離れる 工程で分けた日 持ち替えは1回で終わる 終わりまで同じ場所にいる
経路が折り返さなければ、持ち替えは1回で足ります。

数えるものを1つに決めておきます。その日のケアで、手が別の容器へ伸びた回数です。秒数でも、吹きかけた回数でもありません。持ち替えは目で見えて、数えるのに手が止まらず、翌日の組み方をそのまま変えられます。玄関の壁に紙を貼って、日付と回数だけを書きます。6と書いた日が続くなら、順番の問題ではなく割り方の問題です。

全身を1本目で通してから局所へ|グルーミングスプレーとミストの併用手順

併用は、体の場所で割らずに工程で割ります。まず全身をグルーミングスプレーで通し、ブラシを1回入れ、そのあとでミストを局所へ当てます。玄関の土間に立ったまま、リードは外してから足元に落としておきます。

  1. 玄関に入る前に、2本を同じ台の上に並べておく

    1本を洗面所、もう1本を玄関に置くと、持ち替えのたびに部屋をまたぐことになります。1歩でも離れれば、その子は先に廊下へ歩き出します。置き場所は、リードを外す位置から体の向きを変えずに手が届く範囲です。ここだけで、持ち替えにかかる時間が変わります。

  2. 全身はグルーミングスプレーだけで通す

    背中の真ん中から始めて、体側、おしり、足先の順に吹きかけます。途中でミストへ持ち替えません。中身は電解水そのもので、なめてしまっても差し支えがないため、届いていないと感じた場所には重ねてかけられます。量を数えなくてよいことが、ここでは手を止めない条件になります。

  3. ブラシに持ち替えるのは、この1回だけ

    毛の向きに沿って、首のうしろから背中、体側へ通します。乾いた毛にブラシを入れると静電気で毛が浮き、指に絡んだ一瞬の引っぱりでその子が動きます。先に吹きかけてあれば、静電気の起きにくい状態のまま梳かせます。外でついた土と抜け毛は、この1回でまとめて落ちます。

  4. ミストは容器を向けず、手のひらに出してから局所へ

    耳のうしろ、口のまわり、肉球、地肌で気になっている場所。手のひらに出してから押し当てるので、顔の側でも容器の先をその子に向けずに済みます。ここで全身へ戻らないことが、併用の形を保つ線になります。

  5. 終わったら、持ち替えの回数を紙に書く

    1と書けた日が3日続いたら、その組み方は玄関で成立しています。2以上が続く日は、どこで手が戻ったのかを思い出して、その場所を工程の側へ寄せます。回数だけを書くので、玄関に立ったまま5秒で終わります。

全身を先に通す理由は、順番を守るためではありません。汚れが浮いたままの毛の上からミストを当てると、届く先がその汚れになるからです。ブラシを1回入れて外の土と抜け毛が落ちたあとなら、同じ1回ぶんでも当たる場所が変わります。逆の順番で使っている家庭では、2本目を当てた場所だけあとで指に汚れが移ってきます。

ミストを手のひらに出す形にしておくと、併用でいちばん嫌がられやすい場面を1つ飛ばせます。顔の近くで容器を押す場面です。耳のうしろへ直接向けると、その子から見えているのは手ではなく容器の先になり、次の日に耳を触らせてくれなくなります。手のひらを経由させると、届くのは手のにおいと温度のほうになります。

猫では、持ち替えの重みが犬より大きくなります。容器を押す音が、手の動きより早く届くからです。2本を部位ごとに割ると、その音が持ち替えの数だけ増えて、体に触れていない段階でその子の側だけ先に終わってしまいます。工程でまとめると、音が鳴る場面は全身の1回と局所の1回に収まります。猫の併用でまず削るのは、触る回数ではなく音の回数です。

時刻もそろえます。散歩から帰った直後、水を飲む前の数分が向いています。食事のあとに寄せている家庭もありますが、日によって変えないことのほうで差が出ます。順番を変える日と、時刻を変える日を重ねないでください。途中で止まったときに、工程のせいなのか時間帯のせいなのかが分からなくなります。

家でできる数え直し|グルーミングスプレーとミストの併用がほどける3つ

持ち替えが増える日には、同じ形が3つあります。どれも手順を忘れたわけではなく、体の場所を単位にして組み立てているところから始まります。

戻し方にも順番があります。全部をやり直すのではなく、置き場所だけを1か所にそろえて、翌日の回数をもう一度数えます。置き場所を直すと、3つのうち2つは自然に消えます。それでも回数が減らない日は、始める場所を局所から全身へ戻します。記録は数字1つで足りるので、続けるのに手間が要りません。

もう1つ、回数が減っているのに途中で終わる日があります。来客のあった日、雷が続いた日、帰宅時刻がいつもと大きくずれた日です。こういう日は全身の1本目だけで終わりにして、紙には数字を書かずに横線を引いておきます。あとで見返したときに、組み方の問題だったのか外の出来事だったのかが区別できます。

Caution持ち替えを1回に減らしても、同じ場所で手が止まるとき

触れた瞬間に体をひねる場所が毎日同じ/その場所だけを長くなめ続けている/毛をかき分けると地肌が赤い、さわると熱い/耳のうしろに触ると頭を強く振る/足先に手が届く前に座り込む。こうした止まり方は、手順の組み方だけでは説明がつかないことがあります。痛みやかゆみが先にあると、持ち替えを減らしても同じ場所で毎日止まります。紙に書いた回数と、手が止まった場所と、それがいつからかを持って、動物病院で体のほうを見てもらう日をつくってください。数字と場所が並んだ紙は、そのまま経過の記録として伝わります。

2本の置き場所を1か所にそろえる|毎日のグルーミングスプレーとミストの併用

回数が1に落ちたあと、毎日のほうで変わるのは置き場所だけです。玄関の棚に2本を並べたままにしておくと、しまう動作も出す動作も要らなくなります。出しっぱなしに見える置き方が、そのまま毎日の併用を支える形になります。

曜日ではなく、その日の帰り方で決める組み方
帰ってきたときの状態1本目で通す範囲2本目を当てる場所
いつもの散歩から戻った背中から足先まで全身耳のうしろ
雨で足と腹が濡れている足先と腹を先に、そのあと全身肉球
草むらを歩いた全身にブラシを1回口のまわり
外に出ていない日背中と体側だけ気になっている1か所
シャンプーをした翌日全身を軽く1回当てない

表のどの行でも、持ち替えは1回のままです。変えているのは1本目で通す範囲であって、2本の順番ではありません。雨の日に足先から始めても、全身を通し終えてから局所へ移るという形は動きません。ここが動かないかぎり、併用は毎日の手順として崩れずに残ります。お風呂そのものが負担になる子でも、玄関に立ったまま同じ形で続けられます。

1か月たったとき、紙に並んだ数字を見てください。6から始まって1が続いているなら、その子が玄関にいてくれる時間は、最初の週より長くなっているはずです。今日は、2本を同じ棚に並べ直すところまでで終わりにしてかまいません。明日の回数が変わります。

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mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

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よくある質問

2本のあいだに、どれくらい時間をあければいいですか。
時間で区切らずに、ブラシを1回入れ終わったかどうかで区切ってください。全身に吹きかけてからブラシを通し、抜け毛と外の土が落ちた時点が、2本目へ移ってよい合図になります。毛の量が多い子ほどブラシの時間は長くなるので、秒数で決めると子によって合わなくなります。逆に、待ち時間をつくろうとしてその場を離れると、その離席がそのまま持ち替え1回ぶんの意味を持ちます。手を止めずに続けられる区切り方を選んでください。
全身にもミストのほうを使ってしまってよいですか。
使える場所という意味では全身に回せますが、併用の手順としては局所に残したほうが続きます。全身に2本とも通すと、同じ面を2周することになり、その子が玄関にいる時間が倍になります。1本目で全身を通しておけば、2本目を当てたい場所はたいてい2か所か3か所まで絞れます。気になる場所が5か所を超えている日が続くようなら、順番を変えるより、その5か所がどこかを書き出すほうが先です。
ブラシを持たない日は、2本の併用をどう組めばいいですか。
ブラシを抜くと工程の区切りがなくなるので、手のひらで区切ります。全身に吹きかけたあと、手のひらで首から背中、体側へ一方向に撫でて、毛が寝たのを確かめてから局所へ移ります。手が汚れを拾うので、どこまで落ちたかがその場で分かる利点もあります。持ち替えの回数は1のままで変わりません。ブラシのある日と同じ紙に、同じ書き方で数字を残してください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。