C08季節・行事

キャリーの中は思っているより蒸れている|帰ってから赤くなる体の下側

公開日 2022年4月7日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の明るい色の床で、扉を開けたキャリーのそばに静かに伏せている小型犬
扉を開けた時点ではまだ何も見えません。地肌の色が出てくるのは、毛が乾いてからです。写真:azazelok/Pixabay

家に着いてキャリーの扉を開けたとき、内側に敷いた布の真ん中だけが、体温でぬるく湿っていました。出かけているあいだ、その子がこの中にいた時間は、往復と待ち時間を足して80分です。80分のうち、胸から腹にかけての下側には、ほとんど風が通っていません。帰ってから地肌に赤みが出るのは、蒸れた時間が体の下側にだけ集まっているからです。扉を開けた瞬間には、まだ何も見えません。色が分かるのは、毛が乾いてから30分ほどたったあとです。

キャリーの中の80分を数える|蒸れと赤みを先に見つけるコツ

キャリーの中の蒸れは、箱の中の空気全体が湿ることではありません。扉や側面には隙間があるので、背中の側の空気は思ったより動いています。動かないのは、その子の体重で床に押しつけられている面です。胸の下、脇の下、内股、あごの下。この4か所は、出かけているあいだずっと同じ布に触れたままになります。

だからこの記事では、気温でも湿度でもなく、その子がキャリーの中にいた分数を数えます。近所へ出かけただけのつもりでも、足すと80分を超えることがめずらしくありません。分数なら帰ってから書けますし、翌週の予定を立てるときにも使えます。

半日のお出かけで、キャリーの中にいた80分の内訳
場面分床に接している場所風が通るか
家を出て駅まで歩く10胸の下・内股揺れるぶん少し入る
電車で移動する25胸の下・内股・脇ほぼ入らない
着いてから出すまで待つ10同じ4か所入らない
帰り支度のあいだ入れておく10同じ4か所入らない
帰りの電車と徒歩25胸の下・内股・脇ほぼ入らない

4月にこの80分が効いてくるのは、朝と昼の気温差が大きいからです。朝が冷えるので毛布を1枚入れて出ます。昼に気温が上がっても、その毛布はキャリーの底に敷いたままになります。さらに呼気で内側の湿度が上がり、体の下側だけ布と地肌の間に湿りがこもります。この並びは毎年くり返します。だからその日の天気を見て決めるより、80分の内訳のほうを毎回同じ紙に書くほうが、翌年にも使えます。

80分のうち、空気が動いていた時間 キャリーの背中側には隙間から空気が入ります。体の下側だけは自分の体重で布に押しつけられているので、扉を開けるまで空気がほとんど動きません。同じ80分でも、場所によって受け取る風の量が違います。 80分のうち、空気が動いていたおよその時間 背中・首のうしろ 60分 体の横 40分 あごの下 20分 胸の下・内股 6分
赤みが出る場所と、風の通らない場所はきれいに重なります。

先に見つけるコツは、目ではなく手の甲です。扉を開けたらすぐ、乾いた手の甲を胸の下に当てます。背中に当てたときより明らかに温かければ、そこは蒸れています。手のひらだと自分の汗で分からなくなるので、甲を使います。毛をかき分けて地肌を見ようとするのは、このあとで構いません。赤みは湿っているうちには出ず、乾いてから30分ほどで色が出ます。扉を開けた直後に見て何もなかったから大丈夫、という見方だけは外してください。

帰って15分のうちにやること|キャリーの蒸れと赤みを戻すやり方

やり方は5つです。布を先に抜き、手の甲で4か所を確かめ、湿っている場所の毛を分けて地肌を湿らせ、風を通し、乾いてからブラッシングに移ります。全部で15分。80分こもった湿りを、乾く前に外に出してしまうための15分です。

  1. 1|その子を出す前に、敷いていた布を抜く

    先に出してしまうと、その子は家の中を歩き回り、湿った下側の毛が床やソファに触れて別のものを拾います。扉を開けたら、まず中の布を引き抜いてください。布が湿っていた範囲が、そのままその子の体で蒸れていた範囲です。布の湿り跡を見てから体を見ると、探す場所が絞れます。

  2. 2|乾いた手の甲で、4か所の温度を比べる

    胸の下、脇の下、内股、あごの下。背中に当てたときとの差を見ます。差が分かるほど温かい場所には、必ず湿りが残っています。ここで毛を指で分けて、地肌の色も一度見ておきます。この時点ではまだ白いことが多く、それで構いません。あとで比べるための基準になります。

  3. 3|湿っている場所の毛を分けて、地肌に直接あてる

    毛の上からかけても、80分ぶんの湿りは動きません。片手で毛を左右に分けて地肌を出し、mofuwa スキンケアミストをそこへ直接あてます。そのあと乾いた指の腹で、押さえるように1回。こすりません。蒸れた地肌はやわらかくなっているので、こすると毛が抜け、赤みが広がります。

  4. 4|風を通す。乾かしにいかない

    窓を開けるか、扇風機を弱で部屋の壁に向けて回します。体に直接あてません。80分こもっていた場所に強い風を一気にあてると、表面だけ先に乾いて地肌の側に湿りが残ります。その子が自分でひっくり返って腹を見せる姿勢になれば、いちばん早く抜けます。

  5. 5|30分たってから、ブラッシングをする

    湿っているうちにブラシを入れると、やわらかくなった地肌を引っかきます。30分置いて、毛の表面が乾いてから、毛の流れに沿って首から腰へ。このときにもう一度、4か所の地肌の色を見ます。2で見たときより赤ければ、その日は記録に残します。

手順の3で mofuwa スキンケアミストを使うのは、蒸れた4か所がどれも、その子が自分でなめられる場所だからです。胸の下も内股もあごの下も、体をひねれば口が届きます。赤みが出た場所は、その子の側から見ればまず気になる場所なので、こちらが何かを置いた直後からなめにいきます。置いたものが口に入る前提で選ばないと、15分の手当てが次の心配に変わります。

中身は高機能性電解酸化水で、成分を足していません。清涼飲料水の規格基準に照らして確かめられた水なので、4か所ぜんぶに使っても量を数えずに済みます。80分こもった場所が4か所あるとき、量を気にしながら1か所ずつ節約する手当てになると、いちばん湿っていた場所に足りなくなります。使う場所を決めるときの制約が減るのが、この1本のいちばん大きいところです。

もう1つ、この水そのものについて。特許を取っている電解水で、水分の浸透力は精製水のおよそ35倍とされています(deck 記載の特許電解水の特長)。毛を分けて地肌に置いたとき、表面に玉になって残らず、被毛の根元まで入っていきます。80分ぶんの湿りと入れ替わるのは、この入り方があるからです。同じ系統の電解水は、医療の現場で使われたあとに傷の治りが早いことに医師が気づいたことから、創傷治癒の分野で研究の対象になってきた水でもあります(2002年 創傷治癒世界会議ほかで発表)。家庭で使うときの話とは別ですが、どういう素性の水かは知っておいて損がありません。

Note猫をキャリーで運んだ日は、順番が1つ変わる

猫は帰宅後に自分で毛づくろいを始めます。先に毛づくろいが始まってしまうと、蒸れていた4か所は唾液でもう一度湿ります。だから猫では、手順の2と3を続けてやらず、扉を開けたら先に地肌へあてるところまで済ませてしまうほうが早く終わります。押さえる指は1回だけ。そのあとは触らずに、自分で落ち着くのを待ちます。スプレーの音を嫌う子には、手のひらに出してから毛を分けた地肌へ移してください。

こすって乾かすと赤みは長引く|キャリーの蒸れで間違えやすい順番

帰ってから赤みが強くなった日は、たいてい手当ての順番が入れ替わっています。湿りを外す前に、乾かす・落とす・整えるのどれかを先にやっています。80分こもった地肌は、こちらが思っているよりやわらかくなっています。

3つに共通しているのは、湿りを外す前に、表面をきれいにしにいっていることです。80分のあいだに起きていたのは汚れではなく、空気が動かなかったことです。動かなかった場所に最初にやることは、動かすことになります。順番を1つ入れ替えるだけで、翌朝に残る赤みはだいぶ減ります。

記録のほうも軽くしておきます。紙に書くのは3つだけ。その日キャリーの中にいた分数、赤みが出た場所、翌朝に残っていたかどうか。3回ぶん並ぶと、その子が何分から赤くなるかが見えてきます。60分で出る子もいれば、100分まで出ない子もいます。この分数が分かると、次のお出かけで途中に出す休憩を入れるかどうかが決められます。

Caution分数が短くなっているのに、赤みだけ残るとき

前より短い時間しか入れていないのに同じ場所が赤くなる/翌朝になっても色が引かない/じくじくして毛が固まっている/触れた瞬間に体をひねって振り返る/その場所だけをなめ続けていて、毛が薄くなってきた。ここまで来ると、キャリーの中の蒸れだけでは説明がつきません。地肌の側に別の理由があると、風を通しても分数を減らしても同じ場所が戻ってきます。分数と場所と翌朝の様子を書いた紙は、そのまま持ち出せる記録になります。次のお出かけの予定を入れる前に、その紙ごと動物病院の予約を取ってください。何分で、どこが、いつから変わったのかが、紙1枚でそのまま伝わります。

毎回やるか、80分を超えた日だけか|キャリーの蒸れを見る頻度

15分の手当てを毎回やるかどうかは、その子の下毛の量で決まります。下毛の厚い子は、同じ分数でも体の下側に空気が残りません。短毛で下毛の薄い子は、扉を開けた時点でもう乾いていることがあります。どちらに近いかは、3回ぶんの記録で分かります。

キャリーに入れた分数と、帰ってからの頻度の決め方
その日の分数下毛の厚い子下毛の薄い子見る場所
30分まで手の甲で確かめるだけ何もしなくてよい胸の下
30〜60分湿っていれば地肌へ1回手の甲で確かめるだけ胸の下・内股
60〜90分15分の手順をひととおり湿っていれば地肌へ1回4か所すべて
90分を超えた日途中で一度出して風を通す15分の手順をひととおり4か所すべて
連日出かける週前日に赤みが出た場所だけ先に2日目から4か所を見る前日に出た場所

表の左端が、この記事でずっと数えてきたものです。分数を書き留めておくと、次のお出かけの組み立てが変わります。90分かかる先へ行くなら、途中の公園で10分だけ出して風を通すほうが、帰ってからの15分より楽に済みます。予定を先に決めてからケアを足すのではなく、分数のほうを先に見て予定を組めるようになります。

毎日のブラッシングも、ここにつながっています。下毛が抜けきらないまま4月を過ぎると、キャリーの中で空気の通る隙間がそのぶん減ります。換毛期にブラッシングをしておくことは、そのまま次のお出かけの分数を延ばすことでもあります。被毛の量そのものは変えられませんが、抜けたまま残っている下毛は外へ出せます。

次に出かける日は、扉を開ける前に紙とペンを玄関に置いておいてください。書くのは分数と、手の甲で温かかった場所だけです。3回ぶんたまれば、その子が何分からこもり始めるかが決まります。そこから先は、15分の手順を毎回やらなくて済むようになります。

Product

mofuwa スキンケアミスト

mofuwa スキンケアミスト

200ml / 3,300円(税込)

アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。

商品ページを見る

よくある質問

キャリーではなくスリングや抱っこひもでも、同じことが起きますか。
同じ場所で起きます。布に接している面が変わらないという条件は同じで、むしろ人の体温が加わるぶん、スリングのほうが早く温まります。数えるものも変えなくてかまいません。中に入っていた分数と、接していた場所です。違うのは、スリングでは背中側も布に包まれるので、風の通る場所がさらに減ることです。60分を超えたら、一度おろして風を通す時間をつくってください。
キャリーの中に保冷剤を入れれば、蒸れは減りますか。
空気の温度は下がりますが、接している面の湿りは残ります。保冷剤が効くのは箱の中の空気のほうで、体重で押しつけられた胸の下には届かないからです。それより、敷く布を薄いものに替えて、底に隙間をつくるほうが効きます。すのこ状の底板がついているキャリーなら、その上に布を敷き詰めず、半分だけ敷いてください。逃げ場が残ると、その子は自分で乾いている側へ移動します。
赤みが出ていない日も、帰ってから地肌を見たほうがいいですか。
手の甲で温度を比べるところまでは、毎回やっておくと後で効きます。赤みが出る日と出ない日の差が、分数のどこにあるのかが分かるからです。毛を分けて地肌まで見るのは、手の甲で差を感じた日だけで足ります。毎回すみずみまで見ようとすると続きませんし、毛を分ける回数が増えること自体が、その子にとっては触られる回数の増加になります。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。