C08季節・行事

帰ってきた犬が気にしていたのは、注射をした場所ではなかった

公開日 2022年4月14日|文=mofuwa編集部

明るい自然光の入る窓辺で、淡い色の木の床に横になっている明るい毛色の犬
後ろ足と口が向かう場所は、その日いちばん長く何かが当たっていた場所と重なります。写真:3194556/Pixabay

玄関を上がって3歩目で、その子は座り込み、後ろ足を耳の後ろに当てました。動物病院の受付を通ってから外に出るまで、その日は1時間50分かかっています。注射をしたのは肩のあたりで、先生が触ったのもそこでした。それなのに、帰宅後に後ろ足が向かったのは耳の後ろと胸元と脇の3か所です。気になったので、時計を見ながら30分だけ、掻く回数と当たった場所を紙に書きました。

帰宅後の30分で、犬が掻く場所だけを数えた経験|動物病院から戻った夜

その日は春の予防注射で、受付に着いたのが午前10時、外に出たのが11時50分でした。待合室の椅子は埋まっていて、うちの子はほとんどの時間、私の足のあいだで立っています。診察台に乗っていたのは3分ほどでした。動物病院にいた2時間ちかくのうち、先生が体に触っていたのはその3分だけで、残りは待つ時間です。

帰宅後、玄関を上がって3歩目で、その子は座り込みました。後ろ足が上がって、耳の後ろに当たります。注射をした肩を気にしているのだろうと思って見ていたのですが、後ろ足は肩には一度も行きませんでした。行ったのは耳の後ろで、そのあと口が胸元へ回り、横になって前足を上げ、脇をなめました。

30分、時計を見ながら数えました。数えたのは2つだけです。後ろ足か口が体に当たった回数と、そのとき当たっていた場所。それ以外は、この30分のあいだ何もしていません。

帰宅後30分の記録。肩に向かった回数は0だった
時間場所回数そのとき何をしていたか
0〜10分耳の後ろ6玄関と廊下。立ったり座ったりを繰り返していた
0〜10分胸元2水を飲んだあと
10〜20分耳の後ろ3寝床に入ってから
10〜20分脇2横になって前足を上げた姿勢で
20〜30分胸元1うとうとし始めてから
合計3か所14注射をした肩へ向かった回数は0

14回のうち、肩に向かったものは1回もありませんでした。帰宅後に掻く場所は、その日いちばん手が入った場所ではなく、その日いちばん長く何かが当たっていた場所でした。数え終わってから紙を見ると、3か所が3か所とも、そう言えるところに並んでいます。

動物病院にいた2時間が体に残す背景|帰宅後に掻く場所が3か所へ偏る

3か所を並べると、共通しているものが見えてきます。耳の後ろは、名前を呼ばれるたびに私が押さえていた場所です。胸元は、抱き上げるときに腕が回る場所です。脇は、診察台の上で体を支えられていた場所であり、ハーネスのベルトが通っている場所でもあります。どれも、その日の2時間ちかく、いつもより長く何かが触れ続けていた場所でした。

触れていた時間だけではありません。春の動物病院の待合室は、外より室温が高く保たれています。人と犬の数も多く、扉が開くたびに空気が動きます。移動に使う車やキャリーの中も、日が当たれば気温が上がり、湿度がこもります。その子が過ごした2時間は、家のリビングより暖かく、湿った時間でした。

体が温まると、地肌の側で起きていることも変わります。春は換毛期で、冬のあいだ寝ていた下毛が抜け始める時期です。抜けかけの毛は上毛の内側に残っていて、温まって湿ると、そこで向きを変えて動きます。動いた毛が地肌に触れる感覚は、その子にとって、外から何かが当たるのと区別がつきません。押さえられていた場所とベルトが当たっていた場所で、それがまとめて出てきます。

年に一度、同じ並びで来る条件と、それが体のどこへ出るか
条件家で過ごす日との違い出る場所
待合室の室温外より高く、人と犬の数だけ上がる体温が上がり、抜けかけの毛が動き出す
押さえられた時間名前を呼ばれるたび、耳の後ろへ手が乗る耳の後ろ
抱き上げた回数診察台への上げ下ろしで腕が回る胸元
ベルトが当たる時間普段の散歩の倍以上、つけたまま過ごす脇
車内の乾燥と湿気日が当たると気温が上がり、湿度がこもる全身。地肌の側の水分が動く

帰宅後に出てくることにも、順番としての理由があります。動物病院にいるあいだ、その子は周りをずっと見ています。掻くという動作は、周りを見ている最中には後ろへ回されます。家に着いて、床のにおいがいつものものに戻ったところで、止めていた分が一度に出ます。帰宅後30分は、その日ためたものが順番に出てくる時間です。数えるなら、ここ以外にありません。

季節の変わり目に予防注射の時期が重なるのは、毎年のことです。暖房を切るかどうか迷う週に、室温の高い待合室で2時間近く過ごして、乾燥した車内を通って帰ってくる。この並びは年に一度、ほぼ同じ形で回ってきます。今年だけの事情ではないので、今年のうちに数えておけば、その紙は来年そのまま使えます。

掻く回数が動いた理由|動物病院の帰宅後に、なめる場所へ置けるもの

3か所を並べて分かったことが、もう一つあります。耳の後ろは後ろ足が届き、胸元と脇は口が届きます。掻く場所は、そのままその子がなめる場所です。だから帰宅後の30分にそこへ置けるものは、なめても差し支えのないものに絞られます。3か所のうち2か所が口の回る場所という時点で、条件は最初から決まっていました。

この3か所に届かせるために玄関の棚へ置いたのが、mofuwa スキンケアミストでした。中身は高機能性電解酸化水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。耳のふちでも、口がすぐ届く胸元でも、場所によって手を止めたり量を減らしたりする必要がありません。置ける場所が3か所とも同じ1本でそろうと、帰宅後の30分に足す動作が1つで済みます。

水分浸透力が精製水の35倍あるとされる特許電解水を原料にしているので、上毛の上に乗って終わらず、毛を分けた先の地肌の側まで届きます。換毛期に抜けかけの毛が層になっている場所ほど、表面で止まるものは下へ行きません。当てる場所が決まっているなら、届く深さのほうも見ておいたほうが、同じ30分の意味が変わります。

  1. 玄関で、最初の3回だけ見る

    帰宅後すぐ、後ろ足と口がどこへ向かうかを見ます。ここで見るのは合計の回数ではなく、最初の3回がどの場所に行ったかです。その3回が、その日の偏りをほぼ言い当てます。

  2. 毛を分けてから当てる

    耳の後ろは、指の腹で毛を左右に分け、地肌が見えたところへスキンケアミストを当てます。上から吹くだけだと、抜けかけの毛の層で止まって地肌まで行きません。

  3. 胸元と脇は、手のひらを先に置く

    抱き上げるときに腕が回っていた場所です。いきなり当てずに、手のひらで一度なでてから当てると、体をひねられずに終わります。脇は前足を持ち上げず、横になっているときに待ちます。

  4. その日は、ほかに何も足さない

    当てたあとで拭いたり梳かしたりしません。足すのを1つに絞っておくと、翌日の回数が動いたときに、何が効いたのかを取り違えずに済みます。

次の日の夜と、3日目の夜。同じ時間帯に30分ずつ数えました。14回、9回、6回です。ただ、合計の減り方より紙に残ったのは、減ったのは耳の後ろだけで、胸元と脇は3日ともほとんど同じ数だったことのほうでした。回数の出かたはその子によって違うので、合計だけを覚えず、場所ごとの内訳で残しておいてください。減らない場所があるという情報は、来年の同じ日に効いてきます。

Caution3日目になっても、同じ1か所だけ数が動かないとき

帰宅後30分の合計が、次の日も3日目も最初の日と同じまま動かない。/3か所のうち1か所だけが5日以上続き、そこに湿り気やにおいが出てきた。/掻く前と後で毛の量が変わり、地肌の見える幅が広がっている。これは、待合室の室温や春の換毛期では説明のつかない残り方です。次の予防注射の日まで待たずに、30分ぶんの数字と場所を書いた紙を持って、動物病院へ電話をして枠を取ってください。3日ぶんの内訳があれば、どの日から動かなくなったのかを、紙のほうが先に答えます。

帰宅後30分の数字が、次の春までに見せてくれる変化

この30分の紙は、年に一度しか書けません。2時間を外で過ごして帰ってくる日が、うちの場合は予防注射の日しかないからです。年に一度しか書けない紙は、そのぶん去年の同じ紙と真正面から並べられます。去年の合計は何回で、どの3か所だったか。今年はどこが増えて、どこが減ったか。毎日つける記録では、ここまで条件をそろえて比べることができません。

並べて意味が出るのは、合計よりも場所の内訳のほうです。耳の後ろが去年も今年も一番なら、それはその子の押さえられ方の話です。脇が去年より増えているなら、ベルトの当たる位置か、体つきのほうが動いています。数字は減らすために残すのではなく、来年どこから手をつけるかを決めるために残します。

今年の紙に書くのは3つだけです。30分の合計、3か所それぞれの数、そして玄関を上がってから最初の3回がどこへ行ったか。次の春に同じ紙を引き出しから出したとき、最初に読むのは去年の自分の字になります。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。