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シニア期の皮膚の赤み|若い頃と同じケアでは追いつかない

公開日 2022年4月25日|文=mofuwa編集部

明るい部屋でくつろぐ、口元が白くなった老犬
シニア期の赤みは、増えたのか、見えるようになったのかを先に分けます。写真:https://kaboompics.com//Pexels

犬も猫も、年齢とともに被毛の密度が落ちます。1本ずつが細くなり、抜けたあとに生えてくるまでの時間が延び、同じ面積に立っている毛の本数が減ります。シニア期に皮膚の赤みが目につくようになったとき、実際に赤みが増えた場合と、毛が薄くなって地肌の色が見えるようになった場合が混ざります。この2つは、家でのケアも、病院に行くかどうかの判断もまったく別になります。まず、実際に変わったことと、見え方が変わったことを分けるところから始めます。

赤くなったのか、見えるようになったのか

犬も猫も、年齢とともに被毛の密度が落ちます。1本ずつが細くなり、抜けたあとに生えてくるまでの時間が延び、結果として同じ面積に立っている毛の本数が減ります。本数が減れば、その下の色がそのまま外から見えるようになります。

つまりシニア期には、皮膚がまったく変わっていなくても、赤みが増えたように見えることが起こります。ここを分けずに「年をとって赤くなった」とひとまとめにすると、必要のないケアを増やしたり、本当の変化を見落としたりします。

赤みが目立つようになる理由は、2つある
どちらか起きていること見分けの手がかり
見え方が変わった毛が薄くなり、地肌が外から見えるようになった皮膚の表面はなめらかで、境目がぼんやりしている。左右のよく似た場所が同じように見える
実際に変わった皮膚の側で炎症や乾燥、刺激が起きている境目がはっきりしている。片側だけ、または一か所だけ。触ると熱っぽい、ざらつく

この表は診断のためのものではありません。病院で伝えるときに、どちらの話をしているのかをはっきりさせるためのものです。

皮膚の側で、実際に変わっていること

見え方の話をした上で、実際に変わる部分も確かにあります。シニア期に起きる変化は、次の4つに整理できます。

とくに3つ目は見落とされがちです。飼い主から見て変わったことがなくても、その子の側では手入れの量が減っています。赤みが出る場所が、以前は自分で舐めていた場所とかさなっていないか確かめてみてください。

Note猫は変化が遅れて見えます

猫はもともと毛づくろいをする量が多く、届かなくなってもしばらくは見た目が保たれます。毛が固まってきた、フケが増えた、毛づやが場所によって違うといった変化は、届く範囲が狭くなったサインとして読めます。

「増えた」と「見えるようになった」を分ける

家でできるのは、この2つを分ける作業までです。難しい道具は要りません。比べる条件をそろえることだけがすべてです。

  1. 若い頃の写真と、同じ場所・同じ明るさで比べる

    スマートフォンに残っている写真をさかのぼって、同じ部位が写っているものを探します。比べるときは撮影の条件をそろえてください。自然光の下で撮ったものと夜の室内灯で撮ったものでは、同じ皮膚でも色がまったく違って写ります。

  2. 毛をかき分けて、地肌そのものを見る

    外から見える色は、毛の色と地肌の色が混ざったものです。指で毛を左右に分けて、毛の根元の皮膚を直接見てください。かき分けたときに皮膚がなめらかで、色の境目がないなら、見え方の変化である可能性が高くなります。

  3. 左右の同じ場所を比べる

    右の脇と左の脇、右の内ももと左の内もも。加齢による毛の変化は、左右でだいたい同じように進みます。片側だけ赤い、片側だけ毛が薄い、という状態は年齢では説明がつきません。

  4. 月に一度、同じ3か所を撮って残す

    お腹、内もも、耳の後ろなど、毛をかき分けやすい場所を決めます。これは若いうちから始めておくほど価値が出ます。シニアになってから比べる相手がない、という状態を避けるためです。

この4つで分けられなかったときは、無理に結論を出さないでください。分けられなかったこと自体が、病院で伝える情報になります。

若い頃と同じケアでは、なぜ追いつかないのか

ケアの量を増やす話ではありません。変えるのは、1回あたりの強さのほうです。毛が生えそろうまでの時間が延びている以上、若い頃と同じ力で同じ回数を続けると、回復が追いつかなくなります。

同じ手順でも、シニア期には見直したい点
やること若い頃シニア期
ブラッシング毛の流れに沿って手早くピンの先が地肌に当たらない角度で、短く区切って
乾かすしっかり乾くまで一度で温風を一か所に当て続けず、距離を取って何度かに分ける
毛をかき分けて見る気づいたときに決めた3か所を、月に一度
拭く汚れたところを自分で届かなくなった場所を、汚れる前に

表の下2つが、シニア期に足すぶんです。その子が自分でやらなくなった手入れを、飼い主が肩代わりすると考えてください。増やすのは強さではなく、目が届く回数です。

Caution赤い場所を、一日に何度も触らない

気になると、そのたびに指で押したり毛をかき分けたりしてしまいます。薄くなった皮膚では、確かめる行為そのものが刺激になります。見るのは朝か夜のどちらか一度に決めてください。赤いところを念入りにこすって清潔にするという考え方は、この時期にはとくに合いません。

見え方では説明がつかないときの、相談の目安

次に挙げるものは、毛が薄くなったことでは説明がつきません。年齢のせいにせず、動物病院にご相談ください。

Caution早めに相談したいサイン

片側だけ赤い、境目がはっきりしている、触ると熱っぽい、盛り上がっている、じゅくじゅくしている、においがある、数日で広がった、その場所をしきりに気にする、毛が円く抜けている、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、家で様子を見る期間を設けずにご相談ください。

当てはまるものがなく、色の境目もぼんやりしているなら、2週間ほど記録して、広がるかどうかを見てから判断するやり方で構いません。待つと決めたなら、そのあいだも同じ条件で撮り続けてください。

受診のときは、比べた写真をそのまま持っていってください。いつの写真と比べたのか、どちらが古いのかが分かるようにしておくと、経過の話が早く進みます。

洗う頻度を上げるのはおすすめしません。シニア期は入浴そのものが負担になることもあります。そのかわりに増やすのは、この記事で3つ目に挙げた変化のほうです。後ろ足で耳の後ろを掻けない、腰を曲げてお尻まわりを舐められない。シニア期に人が代わるのは、まさにその、その子の口と足が届かなくなった場所です。

mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。舐めても問題のない基準でつくられているので、まだ自分で舐めている場所にも、届かなくなった場所にも、同じものを使えます。なじませるのは、月に一度と決めた3か所と同じ場所にしてください。毛を分けて地肌を見たそのついでに、指を離す前になじませる。見る回数と手を入れる回数が同じ数になるので、気になる皮膚を一日に何度も触ることになりません。赤くなっている場所、じゅくじゅくしている場所は避けてください。

月に一度の3か所は、赤みが落ち着いても続けてください。この3か所は、いま赤いかどうかを確かめるための場所ではなく、来年の同じ月と比べるための場所です。シニア期の皮膚は、1か月ではほとんど動かず、半年で動きます。毎日見る必要はないので、同じ場所を12回撮り続けてください。1年ぶんそろうと、赤みが増えたのか、毛が薄くなって見えるようになっただけなのかを、その場で自分で分けられるようになります。

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よくある質問

毛が薄くなること自体は、放っておいていいのでしょうか?
左右で同じように少しずつ進んでいるなら、年齢による変化として見ていくことが多いです。ただし円く抜ける、片側だけ薄い、数週間で急に進んだ場合は年齢では説明がつきません。
シニアになってから、シャンプーの回数は減らすべきですか?
回数だけを決める話ではありません。乾ききるまでの負担と、洗わない期間に汚れが残る負担のどちらが大きいかで決めます。持病がある子は、かかりつけの先生に間隔を確認してください。
室内の環境で、シニア期に見直すことはありますか?
湿度と、床の滑りやすさを見てください。滑る床では体を支えるために同じ場所へ力がかかり続け、毛が擦れて薄くなることがあります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。