C04悩み解決
ブツブツした湿疹のケアで、実は逆効果になっている3つのこと
皮膚は、原因が違っても反応のしかたの種類が限られています。赤くなる、腫れる、盛り上がる、液が出る。この数少ない表れ方に、さまざまな原因が集まってきます。つまりブツブツは、原因も進み方も必要な対応も違うものが、外から見ると同じ形をしているだけです。犬のブツブツした湿疹でやってはいけない3つは、どれも家で見分けようとしたところから起きています。順番に見ていきます。
同じ形に見えるだけで、中身は違う
皮膚は、原因が違っても反応のしかたの種類が限られています。赤くなる、腫れる、盛り上がる、液が出る。この数少ない表れ方に、さまざまな原因が集まってきます。だから外から見た形は似ていても、その下で起きていることは同じではありません。
問題は、家庭でできる観察は「外から見た形」までしか届かないという点です。形が同じである以上、見た目だけで中身を当てにいくことはできません。ここを飛ばして「たぶんこれだろう」と手当てを始めることが、この記事で挙げる3つの逆効果の入り口になっています。
| 外から分かること | 外からは分からないこと |
|---|---|
| 数、大きさ、場所、広がった速さ | 皮膚の表面で起きているのか、もっと深いところなのか |
| 赤いか、白っぽいか、色が変わってきたか | 何がきっかけで起きたのか |
| 痒がっているか、痛がっているか | 触ってよいものか、触ってはいけないものか |
ブツブツした湿疹は、原因を確かめてから手当てを決める症状です。ここで説明するのは、確かめる材料を減らさないための線引きです。家で3つを避けた日数だけ、診てもらう日に読み取れるものが多く残ります。
逆効果1:潰す、絞る
ブツブツに対して、やってはいけない1つ目です。いちばん多く、いちばん影響が大きいのがこれです。白っぽい中身が見えていると、出してしまえば早く治まるように感じます。ですが、中身を出す行為は、皮膚のいちばん外側の層に穴をあける行為です。
- もともと閉じていた場所が、外とつながります:周囲の皮膚に広がる道ができます
- 指と爪が触れます:どれだけ手を洗っても、爪の下までは洗えません
- その子が気にします:痛みや違和感が出れば、そこを舐めたり噛んだりします。犬の口が触れれば、状況はさらに変わります
- 元の形が分からなくなります:診察のときに、いちばん大事な情報が失われます
最後の1つは見落とされがちです。獣医師はブツブツの形、並び方、深さを見て確かめる順番を決めます。潰したあとの傷は、どれも似た見た目になります。中身を出してきれいにしてから連れて行くのは、いちばんやってはいけない準備です。
逆効果2:人用の市販薬を塗る
やってはいけない2つ目です。家にある塗り薬を使いたくなる気持ちは分かります。ただ、人用のものを犬に使うのは、次の3つの理由で避けてください。
| 理由 | 何が起きるか |
|---|---|
| 犬は塗ったところを舐める | 皮膚に塗るつもりのものが、口から入ります |
| 成分の想定が人の皮膚向け | 厚さも、被毛の有無も、代謝のしかたも人とは違います |
| 見た目が変わって、経過が読めなくなる | 薬で赤みが引いたのか、もとの原因が収まったのかを、誰も区別できなくなります |
3つ目が、この記事の主題につながる部分です。塗ったあとの皮膚は、原因の話と薬の話が混ざった状態になります。受診しても、「これは何日前から、何を塗ったあとの状態なのか」を切り分けるところから始めなければなりません。塗る前に病院に着いていれば、その手間はまるごといりません。
前回の症状で余っていた薬、動物用と書かれた市販品も同じです。今回のブツブツに合っているかどうかは分かりません。以前の処方薬は、そのときの原因に合わせて出されたものです。使う前に、かかりつけに電話で確認してください。
逆効果3:毛を刈って、風を当てる
やってはいけない3つ目は、方向としては合っているのに外れます。むれているのが悪いのだから、毛を短くして乾かそう。この判断も、よく行われます。ただ、これはやり方によっては、皮膚に新しい傷をつくる行為になります。
- 盛り上がった場所にバリカンの刃が当たります:平らな皮膚を刈るのと、でこぼこした皮膚を刈るのは別の作業です
- ブツブツを見ながら刈ることはできません:毛に隠れて数や位置が分からないまま刃を入れることになります
- 乾かしすぎると、皮膚の側が変わります:長く温風を当て続ければ、湿疹のない場所まで乾きます
- その子が動きます:痛みや痒みのある場所を触られれば、じっとしていられません
毛を短くすること自体を否定しているのではありません。順番の話です。診てもらったうえで「この範囲を短くしてください」と言われて刈るのと、家で判断して刈るのとでは、まったく違う行為になります。刈るかどうかは、原因が分かってから決めることです。
舐めるのを止めること自体は理にかなっていますが、付けたことでまったく動かなくなったり、水を飲まなくなったりすることがあります。数時間であれば、目を離さないでいるほうが確実な場合もあります。
触らずに、そのまま持っていく
3つに共通しているのは、触ったことで元の状態が変わってしまうという点です。代わりにやることは、次の順番になります。
-
手を止める
まず、触らないと決めます。潰さない、塗らない、刈らない。今の状態が、いちばん情報量の多い状態です。
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撮る
明るい場所で、離れた1枚と近づいた1枚を撮ります。近づいた1枚には、大きさの比較になるものを一緒に写してください。指を横に添えるだけで構いません。数日たっているなら、日ごとに同じ場所を撮り足します。
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書き出す
いつ気づいたか、増えているか、痒がっているか、食べ物やシャンプーを変えたか、散歩の場所を変えたか。思い当たらないことも「変えていない」と書いてください。変えていないという情報にも意味があります。
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受診する
電話で症状を伝えてから向かいます。診察の直前に拭いたり、きれいにしたりしないでください。そのままの状態を見せることが目的です。
急に広がった、じゅくじゅくしている、においが出てきた、腫れて熱をもっている、痛がって触らせない、顔や口のまわりが腫れている、元気や食欲が落ちている、呼吸が荒い。いずれかに当てはまるときは、待たずに動物病院にご連絡ください。
診てもらったあとの話も、ここで書いておきます。病院で処方されるのは、多くの場合いわゆる飲み薬か塗り薬です。飲み薬は肝臓の負担が気になる。塗り薬は舐めてしまって、朝塗ったものが昼には残っていない。やってはいけない3つの2つ目で「塗る」を挙げたのと同じ理由が、指示を受けたあとの毎日にもそのまま残ります。
mofuwa スキンケアミストは、中身が高機能性電解酸化水だけの水で、清涼飲料水の規格基準に照らして確かめています。その子が自分で口を持っていける場所にも、そのまま置けます。塗り薬では「舐めたら取れる」が弱点になりますが、スキンケアミストは舐めても差し支えない基準なので、そこが弱点になりません。なじませるのは、ブツブツの出ていない側の皮膚です。ブツブツのある場所そのものには、指示を受けるまで何も置かないでください。この記事で挙げた3つを避けるというのは、そういう線の引き方のことです。
指示を受けたあと、家でやることは、たいてい1つに絞られます。同じ場所を、同じ明るさで、毎日1枚撮る。触らないと決めた場所は、写真でしか変化を追えません。数が増えたのか、色が変わったのか、範囲が動いたのか。1週間ぶん並べると、次に診てもらうときに「この日から変わりました」と日付で言えるようになります。ブツブツのケアでやってはいけないことを避け続ける意味は、そこにあります。手を出さなかった日数だけ、その子の皮膚は元の形のまま残っています。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 1つだけで、その子も気にしていません。それでも病院ですか?
- 気にしていないこと自体は良い材料ですが、数や見た目だけでは中身は分かりません。増えていないか、大きくなっていないかを同じ条件で撮りながら数日見て、変化があれば受診してください。判断に迷うなら、電話で相談だけでも構いません。
- 前に同じようなブツブツが出て、自然に引いたことがあります。
- 同じ形に見えても、同じものとは限りません。「前も出て、何日で引いた」という履歴は診察で役立つので、受診時に必ず伝えてください。
- シャンプーで洗い流してから受診したほうがいいですか?
- 洗わずに連れて行ってください。洗うと表面の状態が変わり、確かめられるはずのものが分からなくなることがあります。においが気になる場合も、その状態のまま見てもらうほうが確実です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
