C08季節・行事
毛の薄いところに春の日差しは届く|鼻先とおなかの乾く速さ
午前11時すぎ、床の日だまりで体をひねって寝ている犬の、いちばん上を向いた面に日差しが当たっています。冬のあいだ同じ場所に当たっていたのは、体の側面のほうでした。日の高さが上がると、日だまりの奥行きが短くなり、その中にいる体には、横からではなく上から届くようになります。上を向くのは、伏せている子なら鼻先、ひっくり返る子ならおなかです。どちらも毛が薄いか、まったくない場所です。この2か所で乾燥の進み方を比べると、家で先に手を入れるべき側が決まります。
日の高さが上がると、当たる面が入れ替わる|春の日差しが鼻先に届くようになる条件
春に変わるのは、日差しの強さより先に、日差しの角度のほうです。冬の低い日は窓から部屋の奥まで届き、床にできる日だまりは細長く伸びます。その中で寝ている体には、横から当たります。日の高さが上がると、同じ窓からの日だまりは窓の近くで短く止まり、その中にいる体には上から落ちてきます。当たる面が、側面から上面へ入れ替わります。
- 当たる面が変わる:伏せている子は鼻先と耳のふち、ひっくり返る子はおなかと内ももが、日差しを受ける面になります
- 室内の湿度が下がる:暖房を止めると加湿もやめる家が多く、部屋の湿度は冬の終わりよりむしろ落ちる週があります
- 換気の回数が増える:窓を開ける時間が伸びて、床の近くを風が通ります。風は日差しより乾きを早めます
- 寝ている時間が長くなる:暖かい床の上で昼寝が伸びます。同じ面が同じ向きで、1時間2時間と受け続けます
この記事で数えるのは、その場所の湿りが指から消えるまでの分数です。霧を1回かけるか、濡らした指で軽くふれてから、同じ指の腹をあてて何分で湿りが分からなくなるかを数えます。見た目の色や、被毛のつやでは比べられません。乾燥は、水分が減っていく速さの話なので、時間で測るのがいちばん近くなります。
皮膚の厚みも、この2か所では条件が違います。犬猫の皮膚はもともと薄く、その上に被毛が層になって日差しと風をさえぎっています。毛が薄い場所は、さえぎるものが少ないぶん、部屋の条件がそのまま地肌に届きます。鼻先には被毛そのものがなく、おなかは生えていても密ではありません。同じ部屋にいても、背中とこの2か所では、乾燥の進み方が別になります。
なめて湿り、また乾く|鼻先の乾燥を日差しの当たる時間と比較する
鼻先は、1日のうちに何十回も湿って、そのたびに乾いています。その子が自分でなめるからです。だから、ある瞬間に湿っているかどうかを見ても、乾燥しているかどうかは分かりません。見るのは、なめてから次に乾ききるまでの分数のほうです。
- なめる回数が多い:においを取るためになめます。乾燥が進んでいる日ほど、回数は増えます
- 外気にそのまま出ている:被毛のさえぎりがないので、部屋の湿度と風の条件を、体の中でいちばん早く受け取ります
- 日差しを正面から受ける:伏せて寝ている子の鼻先は、昼前後に上を向いています。その2時間で、湿っては乾くをくり返します
- 戻りが速い:乾いてもすぐになめるので、湿った状態には自力で戻せます
鼻先で乾燥のサインになるのは、湿っているかどうかではなく、表面の手ざわりが変わったかどうかです。しっとりしているときの鼻先は、指をあてるとわずかに吸いつきます。乾いた日が続くと、その吸いつきが消えて、指がそのまま滑ります。さらに進むと、縁の部分に細かいひび割れのような線が入り、白く粉をふいたように見えることがあります。
ここで気をつけたいのが、なめる回数が増えたぶん、かえって乾燥が進むことです。水分は、蒸発するときに周りの水分も一緒に持っていきます。乾いた部屋でなめれば、そのたびに表面の水分が減ります。回数が増えているのに鼻先の状態が戻らないときは、その子の側の手当てが追いついていないと考えてください。
日差しの当たる時間と重ねると、鼻先の変化はさらに読みやすくなります。昼前後の2時間、日だまりで伏せている子は、その2時間だけ条件が別になります。朝と夜に鼻先を触ってみて、朝は吸いつくのに夜は滑る日が3日続いたら、昼の2時間が効いている日です。寝場所を取り上げる必要はありません。日だまりの手前にもう1つ寝床を置いて、選べるようにしておくだけで、受ける時間は自然に分かれます。
床に接している面と、上を向く面|おなかと鼻先、乾燥が先に進むのはどっちか
おなかは、乾くのが遅い場所です。床に接している時間が長く、体温でこもり、日差しも風も直接は届きません。ところがひっくり返って寝る子では、その面が昼の2時間だけ上を向きます。遅く乾く場所に、強い条件が短時間だけ乗る。これが、おなかの乾燥が分かりにくい理由です。
| 見るところ | 鼻先 | おなか |
|---|---|---|
| 被毛のさえぎり | ない | 薄い。分ければ地肌が見える |
| 日差しの受け方 | 伏せている時間ずっと | ひっくり返った2時間だけ |
| 風の当たり方 | 常に当たる | 床から離れたときだけ |
| 湿りが消えるまで | 数分。なめればまた戻る | 10分以上かかることがある |
| 自力で戻せるか | 戻せる。なめて湿らせる | 戻せない。口が届きにくい |
| 気づく早さ | 毎日さわるので早い | 仰向けにしないと見えない |
| 先に手を入れる側 | 夜に滑る日が3日続いてから | 見えた時点で、その日から |
表の最終行が、この比較の答えです。乾燥が先に進むのは鼻先ですが、先に手を入れるのはおなかの側です。鼻先は速く乾く代わりに、自分で戻せます。おなかは遅く乾く代わりに、乾いたところから自分では戻せません。速さで選ぶと鼻先ですが、戻りの有無で選ぶとおなかになります。
おなかを見るのは、ブラッシングのついででかまいません。背中を通したあと、そのまま横にして、胸からうしろ足のつけ根まで毛を指で分けます。地肌の色が赤みを帯びていないか、細かいフケが毛の根元に残っていないかを、同じ順番で見ます。1週間に1度でも、同じ順番で見ていれば、変わったときにすぐ分かります。
このとき、乾いて見えるからと洗う回数を増やすのは、向きが逆になります。洗いすぎの側へ振れると、地肌に残しておきたい皮脂まで動きます。乾燥に対して足すのは水分の側で、落とす回数ではありません。春は換毛期と重なるので、毛を洗いたくなる時期でもあります。洗う回数は変えずに、うるおいを届ける回数だけを増やすほうが、おなかの地肌には向いています。
口が届く場所に、何を置けるか|日差しが強まる時期に鼻先とおなかへ届かせる1本
鼻先とおなかに共通しているのは、どちらもその子の口が届く場所だということです。鼻先はなめる場所そのもので、おなかも、横になったときには前足の内側から届きます。ここに何かを置くなら、口に入る前提で選ぶことになります。
mofuwa スキンケアミストは、高機能性電解酸化水100%でできています。成分を足していない水なので、なめる場所にそのまま届かせられます。鼻先も、口のまわりも、耳の内側も、場所を選んで手を止める必要がありません。おなかのように毛を分けてから当てる場所でも、地肌まで直接届きます。湿りが消えるまでの分数を数えている家なら、当てた直後と1時間後の指の感触を比べるところから始められます。
皮膚のことで処方されるものは、多くが飲むものか塗るものになります。塗るほうは、朝に塗ったのに昼には残っていない、という声をよく聞きます。なめて取れてしまうからです。取れたぶんは、その子の口の中に入っています。診断と処方は動物病院の領域です。そのうえで、家で毎日続けるものには、口に入っても差し支えないという別の条件が要ります。
水そのものの性質にも違いがあります。この特許電解水は、精製水とくらべて水分の浸透力が35倍とされています(deck p7・特許電解水の特長)。表面にのせて終わりではなく、角層の側へ入っていくぶん、乾いた地肌に当てたときの残り方が変わります。おなかのように、口が届きにくく、自力で湿らせ直せない場所ほど、この差は効いてきます。
スキンケアミストを当てる時刻は、日差しを受けたあとに寄せます。昼の2時間が終わったあと、夕方の落ち着いた時間に、おなかを1回、鼻先を1回。乾いたあとに足すほうが、乾く前に足すより分数の変化が見えます。ブラッシングを毎日している家なら、背中を通し終えた流れのまま、横にして続けられます。
夕方に当てても、1時間後には当てる前と同じ手ざわりに戻る日が1週間続く/鼻先の縁のひび割れが深くなり、うっすら血がにじむ/おなかの地肌の赤みが、日差しの当たらない側にも広がっている/ひっくり返って寝る子が、その姿勢を取らなくなった。こうした変わり方は、部屋の湿度や日差しの条件だけでは説明がつきません。毎日数えた分数と、いつからどの場所が変わったかを書いた紙を持って、動物病院で皮膚を見る日を取ってください。数字が並んでいると、その場で切り分けられる材料になります。
5月に入って、朝の鼻先が滑らなくなったら
戻ったかどうかは、朝の指先で分かります。起きてすぐ、まだ日が入る前の鼻先に指をあてて、わずかな吸いつきがあれば、前の晩に足した水分が残っています。おなかのほうは、毛を分けたときの地肌の見え方で比べます。
| 書くもの | 測り方 | 後から分かること |
|---|---|---|
| 朝の鼻先 | 吸いつくか、滑るか | 夜に足したぶんが残ったかどうか |
| 夜の鼻先 | 同じ指で同じように | 昼の2時間で減った量 |
| おなかの地肌 | 週1回、毛を分けて見る | 赤みとフケの増減 |
| 部屋の湿度 | 数字を1つ | 条件の側が動いた日 |
日差しの条件は、これから毎月変わっていきます。日の高さが上がるほど、上を向いた面が受ける時間は長くなります。けれど数え方を1つ決めておけば、条件が動いても同じ物差しで比べられます。分数と、毛を分けたときの地肌。この2つだけで足ります。
今夜できるのは、おなかの毛を分けて、地肌に1回届かせることです。鼻先は、そのあとについでに1回。どちらも数十秒で終わります。春の日差しが上から当たる時期のあいだ、この順番を変えずに続けてください。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 鼻先が乾いていると、体調が悪いと聞きました。本当ですか。
- その瞬間の鼻先が乾いているかどうかだけでは、何も決められません。犬も猫も、寝て起きた直後や、部屋が乾いている日は、健康なときでも鼻先が乾きます。使えるのは、同じ時刻に同じ指で触って比べたときの差のほうです。毎朝さわっていて、今週だけ滑る日が続いているなら、それは条件が動いた合図になります。1回の手ざわりではなく、同じ測り方の並びで見てください。
- おなかに何かを当てると、そのまま床に寝て濡れてしまいませんか。
- 当てる量と順番で防げます。毛を分けてから地肌に少量ずつ当て、手のひらでなじませてから離すと、表面に残る水分はほとんどありません。それでも気になるときは、立っている時間に当ててください。散歩から帰ったあとや、食事の前の数十秒で足ります。寝る直前にまとめて当てるより、起きているうちに分けて当てるほうが、床に移る量は少なくなります。
- 春はブラッシングの回数を増やしたほうがいいですか。
- 換毛期と重なるので、回数は自然に増えます。ただし乾燥の話としては、回数より通し方のほうが効きます。乾いた被毛に強くブラシを当てると、静電気で毛が浮き、地肌から水分が飛びやすくなります。毛全体を湿らせてから通すと、同じ回数でも地肌の条件は変わります。おなかのように毛が薄い場所では、ブラシを当てる前に、指で毛を分けて地肌の様子を見るところまでを1回に含めてください。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
