C04悩み解決
口のにおいを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
その子の口が毎日いちばん長く触れているものは、食器です。次が水の器、その次が噛むおもちゃ。歯そのものに手が触れる時間は、そのあとに来ます。この記事で扱う口臭の予防は、この「口に入るもの」と、食べたあと口のまわりが濡れている時間の2方向だけです。口の中には入りません。繰り返しにくい条件を、道具の側でつくる考え方です。
口の中を見る前に、整えられる4つの条件
口臭の予防は、口の外側から始めます。口のにおいが気になると、まず口を開けさせようとします。ただ、そこは毎日いじれる場所ではありません。その手前と、その先には、毎日いじれるものがあります。
| 条件 | 何が起きているか | 毎日いじれるか |
|---|---|---|
| 食器のぬめり | 食べかすと唾液が残り、指で触るとぬるつく膜になる | 洗える |
| 水の器 | 飲むときに口の中のものが器へ戻り、そこで留まる | 替えられる |
| おもちゃ・噛むもの | 唾液で濡れたまま置かれ、乾かないうちにまた口へ入る | 乾かせる |
| 食後、口のまわりが濡れている時間 | 口の外側に食べかすと唾液が残る。とくに口の下がり | 拭ける |
この4つは、どれも口の中ではありません。それでも毎日、その子の口と直接触れています。口の中を触られるのを嫌がる子でも、ここは飼い主だけで完結します。
食器・水・噛むもの・口まわりの濡れ。これは種の違いではなく、生活の型の話です。猫は口の外側が濡れている時間が犬より短い一方、水の器を一日中同じまま使っていることが多くなります。見る比重が変わるだけで、条件は同じ4つです。
食器と水の器は、何時間でぬるつくか
食べ終わった器を、水でさっと流して置いておく。よくある扱いですが、唾液と食べかすが残った面は、数時間でぬめりの膜になります。指でこすって、ぬるっと滑ればそれが膜です。
この膜は、水で流しただけでは落ちません。落ちるのは物理的にこすったときだけです。そして次の食事のとき、その面にまた口をつけます。
- 食器:食後すぐに、スポンジでこすって洗う。ためておかない
- 水の器:一日1回、中身を捨てて器をこすってから入れ替える。継ぎ足さない
- 器の素材:プラスチックは表面に細かい傷がつき、膜が残りやすくなります。陶器かステンレスのほうが扱いやすい
- 置き場所:水の器を日の当たる床に置くと、水温が上がって傷みが早くなります
水が減った分を足すやり方だと、器の内側は洗われないまま何日も経ちます。減った量ではなく、器をこすったかどうかで数えてください。器を2つ用意して、朝と夜で交代させると迷わなくなります。
人の食器用洗剤を使って構いませんが、すすぎは長めにしてください。洗剤が残った面をそのまま舐めることになります。縁の折り返しは泡が残りやすい場所です。
噛むもの・おもちゃが、乾いているかどうか
ロープ、布のぬいぐるみ、ゴムの噛むおもちゃ。どれも唾液でしっかり濡れます。次に遊ぶまで濡れたままなら、そのあいだに菌が増えます。それを口に入れています。
| 素材 | 乾くまでの目安 | 扱い方 |
|---|---|---|
| ゴム・シリコン | 拭けばすぐ | 遊んだあとに水洗いして、布で拭く |
| 布・ぬいぐるみ | 半日から1日 | 洗濯して完全に乾かす。中の綿まで乾いてから戻す |
| ロープ・編んだもの | 1日以上 | 中心部が乾きにくい。数を減らして、交代で使う |
| 天然素材の噛むもの | 乾かない前提 | 出しっぱなしにせず、その日で片づける |
いちばん見落とされるのがロープです。外側が乾いていても、編み目の内側は濡れたままのことがあります。持ち上げて内側に鼻を近づけてみてください。そこがにおえば、口に入っているのはそのにおいです。おもちゃは数を減らして交代で使うほうが管理できます。
毎日やる3つは、どれも口の中に入らない
条件を整理したうえで、毎日やることは3つに絞ります。これが、口臭の予防の中身です。増やすと続きません。どれも口の中には入りません。
-
食後すぐ、食器をこすって洗う
ためないことが要点です。置いた時間の分だけ膜が育ちます。水の器は一日1回、中身を捨ててから器をこすって入れ替えます。継ぎ足しは数に入れません。
-
食後に、口のまわりを拭く
口の下がり、あごの下、口角。この3か所に食べかすと唾液が残ります。固く絞った布で、押さえて水分を移してください。こする必要はありません。ウェットフードや、あごの毛が長い子はとくにここが濡れたままになります。
-
遊び終わったおもちゃを、乾かす場所へ置く
床に置かず、風の通る場所へ移すだけです。乾かす場所を1か所決めておくと、判断がいりません。ロープと布のものは、乾き切るまで次を出さないでください。
この3つを毎日やっても、においがなくなるわけではありません。道具の側を整えるのは、繰り返しにくい条件をつくるところまでです。
口のまわりは、拭いたそばからその子が舐める場所です。あごの下も口角も、舌が届くか、前足でこすって口へ運ばれるかのどちらかです。この記事は口の中に入らない範囲でまとめていますが、口の外側に置いたものは、結局そこから中へ入ります。だから何で拭くかは、口に入ってよいものかどうかで決まります。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。布に含ませて、手順2の「押さえて水分を移す」をこの布でやってください。やるのは食後すぐ、器を洗いに行くまでのあいだです。拭く場所は増やしません。口の下がり、あごの下、口角の3か所のままです。
道具を整えても変わらないときに、考えること
口臭の予防のつもりで、逆を向きやすいところがあります。まず、やりすぎになりやすいことを挙げます。
- 口の中に香りのついたものを入れる:においの上に別のにおいを重ねているだけで、元の状態は変わりません
- 人用のマウスケア用品を使う:飲み込む前提で作られていません
- 硬すぎるものを噛ませる:歯が欠けることがあります。ひづめや硬い骨は、指で押してたわまないものは避けてください
- いきなり口を開けさせる:一度嫌がられると、口まわりを触ること自体ができなくなります
器を洗い、口まわりを拭き、おもちゃを乾かす。この3つを2週間続けても同じにおいが続くときは、道具の側の話ではありません。そのときは口の中か、口以外の場所で何かが起きています。
よだれが増えた、片側だけで噛んでいる、食べるのに時間がかかる・落とす、口を触られるのを急に嫌がるようになった、歯ぐきが赤い・出血する、顔の片側が腫れている、水を飲む量が増えた、体重が減ってきた、においが甘い・つんとするなど質が変わった。いずれかに当てはまるときは、家庭ケアを続けるより先に動物病院にご相談ください。
受診の前に、いつから気になったか、食べているものとおやつ、噛ませているものの種類をメモしてください。においの質が変わった場合は、口の中よりも体の側の変化として見てもらうことがあります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 食器は、人の食器と一緒に洗ってもいいですか?
- 洗うこと自体は問題ありませんが、スポンジを分けることをおすすめします。ペット用の器には唾液と食べかすの膜が残りやすく、同じスポンジを使い回すとその面を人の食器に移すことになります。スポンジを分けるだけで済みます。
- 自動給水器を使っていますが、洗う頻度は同じですか?
- 水が流れていても、器の内側やパーツの継ぎ目にはぬめりが残ります。フィルターの交換時期とは別に、水に触れる部分を分解してこする日を週に1回決めてください。流れているから洗わなくてよい、とはなりません。
- 口のまわりを拭かせてくれません。どうすればいいですか?
- 顔の正面から手を出すと、多くの子が嫌がります。横から、あごの下に手を添えて、まず触られることに慣れてもらってください。それでも難しければ、食器とおもちゃの2つだけを続けて構いません。3つのうち2つでも条件は変わります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
