C02技術・エビデンス
4Dヒアルロン酸とは?分子量で届く深さが変わる
容器に「4Dヒアルロン酸」と書いてあって、裏の成分表には「ヒアルロン酸」で始まる名前が3つか4つ並んでいる、という場面から調べ始める方が多いと思います。その並びを読み解く物差しが分子量です。分子量とは、分子1個の大きさを表す目安で、大きいものは皮膚の表面にとどまり、小さくしたものは角質層のすきまへ入っていくとされています。だから配合する側は、届く場所の違うものを並べて配分する、という組み方をします。ただし、4種のうち分子量の違いで説明できるのは2つだけです。残りの2つは、大きさではなく形と結び方を変えたものです。この記事は、4Dヒアルロン酸と分子量の関係を、7つの問答に分けて開くものです。
分子量とは、何の大きさを指す言葉ですか|4Dヒアルロン酸を読むときの物差し
分子量とは、分子1個の大きさを表す目安の数です。同じヒアルロン酸という名前でも、分子量が大きいものと小さいものがあり、その差が届く場所の差になります。台所の茶こしを思い出してください。網目より小さいものは通り、大きいものは上に残ります。網目の大きさを変えないまま通す側を変えれば、通るものと残るものが入れ替わります。分子量の話は、この「通れるか、残るか」の話です。
4Dヒアルロン酸という呼び名が出てくるのは、この物差しが1本では足りないからです。分子量の小さいものだけを入れると、表面に残るものがありません。大きいものだけを入れると、すきまへ入る側が空きます。届く場所の違うものを並べる、という発想が出てくるのはそのためです。4という数は、並べた種類の数を指しています。
なぜ分子量で届く深さが変わるのですか|4Dヒアルロン酸の前に、角質層のすきまの話
皮膚のいちばん外側にある角質層は、平たくなった細胞が積み重なった構造をしていて、細胞と細胞のあいだには脂質が並んでいます。入っていくものが通るのは、この細胞のあいだのすきまです。すきまの大きさはおおよそ決まっているので、そこより大きい分子は入れず、表面にとどまります。分子量で届く深さが変わるというのは、すきまの側が先に決まっているからです。
ここで気をつけたいのは、深いほうが上だという読み方をしないことです。表面にとどまる側がなければ、入った水分が出ていく道は開いたままになります。すきまへ入る側がなければ、表面だけが湿った状態になります。分子量の違いは役割の違いで、順位ではありません。
4Dヒアルロン酸の4は、分子量の4段階という意味ですか|いちばん多い疑問
違います。4種類の並びで、分子量の違いで説明できるのは2つです。ここがこの記事でいちばん書いておきたいところです。4Dヒアルロン酸として組まれる代表的な4種を並べると、次のようになります。
| 名前に残っている手がかり | 何を変えたものか | 役目とされているもの |
|---|---|---|
| 加水分解ヒアルロン酸 | 分子量を小さくしてある | 角質層のすきまへ入る側 |
| 高分子ヒアルロン酸 | 分子量が大きいまま | 表面にうるおいの層をつくる側 |
| アセチル化ヒアルロン酸 | 分子の一部を別の形に置き換えてある | うるおいを抱えこむ側 |
| ヒアルロン酸クロスポリマー | 分子同士を結んで網の形にしてある | 表面を覆って乾きにくくする側 |
| 4つに共通すること | 配合量は名前から読めない | 順番でおおよその位置が分かる |
表の3行目と4行目が、分子量の話から外れる側です。アセチル化は大きさを変える加工ではなく、分子のどこかを別の形に置き換える加工です。クロスポリマーは1個の分子の大きさの話ではなく、分子と分子を結んで網にしたものの名前です。「4Dだから分子量が4段階ある」と読むと、この2つが説明できません。4Dヒアルロン酸とは、分子量の段階表ではなく、届く場所と残り方の役割分担の呼び名です。
分子量が小さいほうが優れているのですか|4Dヒアルロン酸で知りたくなる順位の話
順位はつきません。小さいほうが深くまで行けるというのは、届く場所の説明で、効きめの大小ではありません。4Dヒアルロン酸という組み方が出てきたのは、1種類では埋まらない場所があったからです。小さいものだけを並べた処方は、入った先の話はできますが、表面の話ができません。
- 分子量が読めること:通れるすきまの大きさと、止まる場所の見当がつきます
- 分子量が読めないこと:どれだけ入ったか、どれだけとどまったか
- 種類の数が読めること:役割を分けて組んだ処方だ、というところまで
- 種類の数が読めないこと:4つの配分と、それぞれの量
- 名前から決まらないこと:その子に合うかどうか
数が多いほうが上、という読み方も成り立ちません。「4D」という呼び方に統一された規格はなく、どの4つを指すかは製品ごとに違います。だから4Dヒアルロン酸という表記を見つけたときに確かめるのは、Dの数ではなく、裏面に並んでいる4つの名前です。
分子量は成分表から分かりますか|4Dヒアルロン酸と書かれた裏面で読めること
分子量そのものは書かれていません。成分表に載るのは成分の名前と、配合量の多い順の並びだけです。分子量が何万なのかという数は表示のルールの外にあるので、読めるのは名前に残った手がかりまでです。加水分解と書いてあれば小さくしてある側、高分子と書いてあれば大きいままの側、という読み方ができます。
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「ヒアルロン酸」で始まる行を全部拾う
4Dと書かれていても、裏面に4つ並んでいないことがあります。数が合わないときは、呼び名と中身がずれています。
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それぞれの頭についた言葉を見る
加水分解、高分子、アセチル化、クロスポリマー。分子量の話をしているのは前の2つだけです。
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並びの何番目かを数える
配合量の多い順なので、位置が分かります。上のほうにあるのか、下から3番目なのかで、処方での役割が変わります。
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数字が書いてあれば、条件を探す
分子量ごとにどこまで届いたかを見る試験には、試験条件と検査機関が要ります。4Dという呼び名には、その条件が付いていません。
4つ目の手順が、この記事でもう一つ持ち帰っていただきたいところです。届く深さの話は、条件をそろえた試験でなければ数字になりません。呼び名は設計の説明で、試験の結果ではありません。分子量という物差しを知っておくと、この2つを分けて読めます。
犬や猫の皮膚に、人と同じ分子量の設計で大丈夫ですか|4Dヒアルロン酸を使う前の疑問
分子量という物差しそのものは、人でも犬でも猫でも同じです。ただし前提が2つ違います。犬猫の皮膚はヒトの3分の1ほどの薄さとされていること、そして自分でなめる習性があることです。この2つがあるので、人向けの製品をそのまま持ってくる話にはなりません。
| 前提 | 人の場合 | 犬と猫の場合 |
|---|---|---|
| 角質層の厚み | 厚みがある | 3分の1ほどの薄さとされています |
| 塗ったあと | そのまま置いておける | 気になれば自分でなめます |
| 選ぶときに見る場所 | 分子量と使い心地 | 口に入る前提かどうかが先に来ます |
薄いほうが早く入る、という言い方はできません。それは試験で確かめる話で、名前からは出てきません。家の側で決められるのは、口に入る前提で選ぶかどうかです。mofuwa スキンケアミストは、なめてしまう場所に使うことを前提に水そのものを選んでいます。分子量の話で言えば、足す成分の大きさを考える前に、置くものの行数を減らすという側の設計です。
成分を重ねる前に、入り口の水はどうなっていますか|4Dヒアルロン酸と分子量の話を通して読む
最後に、7つの問答を通して1つの言い方に戻します。4Dヒアルロン酸とは、届く場所の違うものを並べた設計の呼び名で、そのうち分子量の違いで説明できるのは2つだけです。残りの2つは形と結び方を変えたもので、4は種類の数でした。
そのうえで、成分の分子量を並べる前に決まっていることがあります。どんな大きさの成分を組んでも、それを運ぶ水の側が表面で止まれば、並べた配分は使われません。mofuwa スキンケアミストには、ヒアルロン酸を含む保湿成分を足していません。高機能性電解酸化水100%で、三室ダブルイン型の電気分解(特許5253483)でつくった電解水そのものです。成分を重ねるのではなく、入り口の水を替えるほうに寄せた設計だ、ということです。水の浸透について測った数字は別の記事に分けてあるので、ここでは置きません。
1行目:分子量は、通れるすきまの大きさを決める物差しです。大きいものは表面、小さくしたものはすきまの中。2行目:4Dの4は種類の数で、分子量の段階の数ではありません。この2行を持っていれば、別の製品で「3D」や「5種配合」と書かれていても、同じ順番で裏面を読めます。数を数えるのではなく、何を変えてあるものが何個並んでいるかを見ることになります。
家に残るのは、名前の順位ではありません。裏面で「ヒアルロン酸」の行を数えて、頭についた言葉を見て、何番目かを数える。この3つの動作は、4Dヒアルロン酸に限らず、分子量が関わるどの成分でも同じように使えます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
