C04悩み解決
季節の変わり目に耳垢の多さが増えるのは、なぜか
梅雨から夏にかけては、耳の中が乾ききらないうちに次が濡れる、ということが起こります。耳垢が季節で増えたと感じる月は、この重なりが何回あったかで決まります。耳垢が作られる量そのものは、一年を通してほとんど変わりません。動いているのは、一度濡れた耳の中が乾ききるまでの速さと、濡れる出来事の回数です。まず、耳が濡れる出来事を1か月ぶん数えるところから始めます。
変わるのは量ではなく、乾く速さ
耳の中は、いつも少しずつ耳垢を作っています。これは汚れではなく、外から入ってくるものを絡めて外へ運び出すための仕組みです。作られる量は、季節でそれほど変わりません。変わるのは、そのあとです。
耳の中が湿ったとき、その水分が抜けるまでにかかる時間は、外の空気がどれだけ湿っているかで決まります。空気が乾いていれば数十分で戻りますが、湿度が高い日は同じ量の水分でも半日近く残ることがあります。湿ったままの時間が長いほど、耳垢はやわらかくなり、外へ運び出されずに耳の中でたまります。手で触ったときにべたつく、においが出る、というのはこの状態です。
耳垢が急に作られはじめたわけではありません。いつもどおり作られたものが、外へ出ていかずに残っていると考えると、この時期にやることがはっきりします。作る量は減らせませんが、乾くまでの時間は短くできます。
耳が濡れた回数を、月ごとに数える
耳が濡れる出来事は、思っているより種類があります。シャンプーだけを数えていると、実際の回数を見誤ります。次の4つを、1か月ぶんまとめて数えてみてください。
| きっかけ | 5月 | 6〜7月 | 8月 | 10月 |
|---|---|---|---|---|
| シャンプー | 月2〜3回 | 月2〜3回 | 汗やにおいで増えやすい | 月2〜3回 |
| 雨の散歩 | 少ない | いちばん多い | 夕立で増える | 少ない |
| 水遊び・水浴び | ほぼなし | ときどき | いちばん多い | ほぼなし |
| 空気の湿り(乾く速さ) | 乾きやすい | いちばん乾きにくい | 乾きにくい | 乾きやすい |
問題は回数そのものではなく、回数と乾きにくさが同じ月に重なることです。6月から7月は、雨の散歩が増える月と、空気がいちばん湿っている月が重なります。1回あたりの乾ききらない時間が長いところへ、回数まで増える。ここで耳の中の状態が変わります。
数えてみて月に5回を超えるようなら、その子にとっては「濡れる季節」だと考えてください。逆に月2回程度で収まっているのに耳垢が増えているなら、濡れること以外の理由を探したほうが早いです。
梅雨・夏・秋で、濡れ方の中身が入れ替わる
同じ「耳が濡れる」でも、月によって濡れ方が違います。やることも変わります。
- 梅雨:濡れる量は少ないのに、乾かない。雨の散歩で耳の外側が湿る程度でも、その湿りが半日残ります。回数が多く、1回が浅いのが特徴です
- 夏:水遊びで耳の中まで水が入ることがあります。1回が深く、そのうえ気温が高いので中がこもります。入った水を出すことが優先になります
- 秋:空気が乾き、1回あたりは早く戻ります。ただし夏のあいだにたまったものは自然には減りません。夏の終わりの状態が、そのまま持ち越されます
秋になって耳垢が落ち着いたように見えても、耳の中を確かめないまま終わらせないでください。乾く速さが戻っただけで、夏に残ったものはそこにあります。季節が変わったタイミングは、耳の中を一度見ておく時期です。
耳を軽く持ち上げて、入口の色とにおいを見ます。奥まで綿棒を入れる必要はありません。綿棒は、奥にあるものを押し込む向きに働きます。見て、においを覚えておく。それだけで先月との違いは分かります。
耳が濡れた日に、やっておくこと
濡れた回数は減らせません。減らせるのは、1回あたりの乾ききらない時間です。濡れた日は、次の順番でやってください。
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耳の外側の水分を、押さえて取る
タオルを耳にあてて、押さえます。こすらないでください。耳の裏側と、耳が体に当たる面を忘れがちです。ここが最後まで湿っています。
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耳を持ち上げて、10分ほど開けておく
垂れ耳の子は、耳がふたになって空気が入りません。おやつをあげているあいだだけでも、耳をそっと持ち上げて風が通る状態を作ってください。この10分で、乾く速さがかなり変わります。
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頭を振らせる
水遊びのあと、耳の中に水が入っていると自分から振ります。止めないでください。中の水を出す動きです。振ったあとに耳の入口をもう一度押さえます。
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部屋の空気を動かす
湿度の高い日は、その子がいる部屋の空気が動いていないことがあります。除湿するか、扇風機の風を壁に当てて部屋全体をゆるく回してください。体に直接風を当てる必要はありません。
手順3で頭を振らせると、耳の中から出たものが耳の外側と、そのすぐ下の毛に飛びます。そこは、その子が前足でこすって、その足をなめる場所です。耳のまわりに置くものは、口へ回る前提で選ぶことになります。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、アルコールも香料も入っていません。清涼飲料水の規格基準をクリアしています。布に含ませて、耳の外側と付け根まわりを拭いてください。耳の中に流し込むものではありません。拭くのは、4つの手順が終わって耳が乾いてからです。濡れているうちに拭くと、水気を毛の奥へ広げることになります。耳垢が季節で増える月ほど、乾かす順番のあとに置いてください。
耳は、家で見ていられる日数が短い
皮膚の変化なら2週間ほど記録して判断することもありますが、耳は違います。気になる変化が出てから48時間を目安にしてください。耳の中は温度と湿度が保たれているうえ、外から様子が見えません。数日で状態が変わることがあります。
頭を振り続ける、耳を床や家具にこすりつける、触ろうとすると嫌がる・痛がる、耳の中が赤い、においが急に強くなった、耳垢の色が変わった、片方の耳だけ様子が違う、頭をいつも同じ方向に傾けている、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、家でのケアを続けず、動物病院にご相談ください。
受診の前に、いつから、どちらの耳か、この1か月で耳が濡れた回数、家で使っているものはあるかをメモしてください。数えていた回数の記録は、そのまま経過の説明になります。診察の直前に耳の中をきれいにしてしまうと、耳垢の色や量が分からなくなることがあるため、拭かずに連れて行ってください。
季節が動くあいだは、耳を毎日見る習慣だけ作っておくと十分です。触って、においを覚えて、湿っていたら開ける。この3つが、乾く速さを取り戻すいちばん確実なやり方です。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
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商品ページを見るよくある質問
- 耳垢が多い日は、耳掃除の回数を増やしたほうがいいですか?
- 回数を増やすことはおすすめしません。耳の中は触るたびに刺激を受け、かえって耳垢が増えることがあります。掃除の回数ではなく、濡れたあとに乾かす時間を確保するほうを優先してください。
- 立ち耳の子でも、季節で耳垢は増えますか?
- 増えることがあります。立ち耳は垂れ耳より空気は通りますが、耳の穴の入口まわりに毛が多い子は、その毛が湿りを抱えます。立っているから大丈夫、とは考えないでください。
- 雨の日は散歩に行かないほうがいいですか?
- 行かない必要はありません。帰宅後に耳の外側と付け根を押さえて水分を取り、10分ほど耳を開けておけば十分です。散歩を減らすより、帰ってからの手順を決めておくほうが現実的です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
