C11比較・選び方
次亜塩素酸製品とアルカリ電解水はどう違うか
同じ棚の同じ高さに、次亜塩素酸と書いてあるボトルと、電解水と書いてあるボトルが並んでいます。どちらもペット用の売り場に置かれていて、大きさもよく似ています。ここで多くの人が、どちらが強いかを比べ始めます。ただ、次亜塩素酸とアルカリ電解水の違いは、強さの順位ではありません。相手にしているものが違います。片方は菌についての話で、もう片方は油についての話です。強弱の軸で並べているあいだは、選ぶ基準がいつまでも決まりません。
次亜塩素酸とアルカリ電解水は、落としたい相手が違います
アルカリ電解水は、水を電気分解したときに陰極側にできるアルカリ性の水です。油となじんで乳化する働きがあり、皮脂に近いごま油を使って洗浄力を比べた検証が、東洋ビューティーとウェーブコーポレーションの調べとして残っています。相手にしているのは、毛や地肌に乗っている油のほうです。
次亜塩素酸は、塩素からできる弱い酸です。水の中では pH によって存在している割合が変わるため、製品には濃度が ppm で、pH が数値で書かれます。公開されている試験は菌やウイルスを対象にしたものが中心で、相手にしているのは油ではありません。同じ売り場に並んでいても、確かめてきた対象がもともと別々です。
この違いが分かると、比べる軸が入れ替わります。どちらが強いかではなく、いま自分が落としたいものはどちらの側の話なのか。それが決まれば、ラベルで読む場所も、1日のどこで使うかも、後から自動的に決まります。次に見る条件は4つです。
- 落としたいのは油か、においか:手ざわりがべたつくなら油の話、拭いたあとに戻るなら発生源がほかにある話です
- 口や前足が届く場所か:犬猫の皮膚はヒトの3分の1ほどの薄さで、そのうえ自分でなめます。届く場所かどうかで読む表示が変わります
- 保管で中身が動くか:開けてからの日数を数えるものと、使い切りの期間だけ見ればよいものがあります
- 1日のどの工程に置くか:湯を使う日なのか、そのあいだの日なのか。置き場所が決まると、1日に触る本数も決まります
ラベルのどこを見ると、次亜塩素酸とアルカリ電解水の見分け方が決まるか
どちらも無色で、においもほとんどありません。手に取って振っても中身の違いは出てこないので、見分け方は表示を読む順番の話になります。読む場所は4か所で、上から順に降りていくと、途中で答えが出ることもあります。
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名前の行を読む
次亜塩素酸水なのか、次亜塩素酸ナトリウムなのか、アルカリ電解水なのか。電解水とだけ書いてあるときは、還元水(アルカリ側)か酸化水(酸性側)かまで探します。ここで決まらなければ次へ進みます。
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数値の欄を見る
濃度が ppm で、pH が数値で書いてあるなら、次亜塩素酸の側の書き方です。アルカリ電解水は pH がアルカリ側にあることと、原料の水に使っているかどうかのほうが読みどころになります。
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用途の表示を確かめる
器具や空間に使うものか、体に使えるものかが分かれます。口や前足が届く場所に使うつもりなら、この行が最優先です。用途が書いていないものは、届く場所には回しません。
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試験条件と検査機関を探す
「除菌」の2文字だけで止まっているか、対象と接触時間と結果まで書いてあるか。検査機関の名前があれば、条件を後からたどれます。規格基準という言葉を見たら、何の規格基準かまで探します。
試験条件まで書いてある例を1つ挙げます。ワンテンスの電解水では、標準混合菌や黄色ブドウ球菌などを対象にした試験条件のもとで、接触から30〜60秒後に生菌が検出されなかったという結果が、江東微生物研究所や日本食品分析センターといった検査機関の名前とともに公開されています。数字の横に条件と機関名があると、その数字がどの範囲の話なのかを読む側が決められます。
規格基準についても同じです。mofuwa のグルーミングスプレーとスキンケアミストは、飲料に使う水に求められる規格基準の側で確かめた水を使っています。何の規格基準かまで書いてあれば、口が届く場所に回してよいかを買う前に判断できます。電気分解の仕組みそのものは特許5253483として登録されているので、技術の中身も番号からたどれます。
保管で中身が変わるかどうかが、次亜塩素酸とアルカリ電解水の使い分けを分けます
次亜塩素酸は、光と熱と時間で濃度が下がります。だから遮光の容器に入っていたり、使用期限や開封後の目安が書かれていたりします。これは欠点の話ではなく、使う側が数えるものが1つ増えるという運用の話です。買った日を書いておく、開けてからの日数を数える。その手間を前提に組み込めるかどうかで、置き場所が決まります。
アルカリ電解水の製品でも、開封後の目安は表示に従います。ただ、数える対象が濃度ではなく使い切りの期間になるので、毎日どれだけ使ったかを気にせずに済みます。1日に何回押したかを覚えておく必要がないぶん、毎日の工程に固定しやすくなります。次亜塩素酸との違いは、ここでいちばん生活の側に出ます。
| 決めるときの条件 | 確かめ方(どこを見るか) | その条件で決まること |
|---|---|---|
| 油か、においか | 手ざわりがべたつくか、拭いたあとに戻るか | べたつくならアルカリ電解水の側。戻るなら発生源をたどる話 |
| 口や前足が届くか | その子が実際になめる場所かを目で見る | 届くなら用途表示と規格基準の種類を先に読む |
| 洗い流すか、残すか | 水で流す工程が後ろにあるか | 流さないなら、残るものが何かを読んでから使う |
| 保管で動くか | 遮光容器・使用期限・濃度表示があるか | 動くものは、開けてからの日数を数える置き方にする |
| 1日のどこに置くか | 湯を使う日か、そのあいだの日か | 順番が決まると、1日に触る本数が決まる |
| 結論の行 | 落とす相手を先に決めてから棚に戻る | 油ならアルカリ電解水の側。次亜塩素酸との違いは強弱ではなく相手で、比較の軸はそこにしかありません |
表の最後の行が、この比較の答えです。強さを比べようとすると、比べる物差しが最後まで見つかりません。落とす相手が違うものどうしに、共通の目盛りがないからです。先に自分の家の話を決めてしまえば、棚に戻ったときに読む行は2つか3つに減ります。
比較の結果、mofuwaが原料の水にアルカリ側の電解水を選んだ理由
mofuwa の設計は、犬や猫が自分の体をなめるところから始まっています。皮膚の薄さはヒトの3分の1ほどで、そのうえ塗ったものを口に運びます。だから「安全だから口に入っても平気」という順番ではなく、口に入ることを前提にして、土台の水そのものを選び直しました。次亜塩素酸とアルカリ電解水を比較したうえで、洗う工程の土台にはアルカリ側の電解水を置いています。
mofuwa モイストシャンプーは、その判断がいちばん分かりやすく出ている1本です。泡立ちをよくするいちばん簡単な方法は界面活性剤を増やすことですが、よく落ちるほど必要なものまで落ち、洗い上がりがごわつきます。ごわついた分を戻す工程が要り、その子が浴室で耐える時間が延びます。そこで洗浄成分はアミノ酸系だけにして量を減らし、原料の水をアルカリ電解水に置き換えました。精製水で薄めていません。
水そのものが油と乳化するので、少ない洗浄成分でも泡が立ち、落ちる量が足ります。落としすぎないぶんごわつかず、戻す工程を置かずに済みます。工程が1つ減るということは、浴室にいる時間がそのまま短くなるということです。香りを足していないのも同じ理由で、余分なにおいはその子にとって負担になります。
使い分けは、湯を使う日かどうかで分かれます。湯を使う日は mofuwa モイストシャンプー、そのあいだの日は mofuwa グルーミングスプレーです。どちらも同じアルカリ側の電解水を土台にしているので、日によって水の働きが入れ替わりません。浸透して届く働きが要る場面には酸性側の水を使った製品があり、そちらは体に残して使う側になります。1本ずつ役割が分かれているので、棚で迷う回数がそのぶん減ります。
湯を使う頻度を週1回から2週に1回へ落として1か月たっても、同じ場所のべたつきが同じ手ざわりで戻る/間の日のケアを毎日30秒続けても、1週間でにおいだけが同じ強さになる/洗った翌日に地肌の赤い箇所が4か所以上ある/洗った日の夜だけ、同じ場所を10分以上なめ続ける。こうした戻り方は、水の種類や使い分けの話では説明がつきません。湯を使った頻度と、戻ってくる場所の数、いつから変わったかを紙に書き出して、動物病院で診てもらう日を決めてください。使っている製品の表示を写真に撮って持っていくと、その先の相談が早く進みます。
落とす相手から逆に引くと、次亜塩素酸とアルカリ電解水の選び方は1行で済みます
最後に残るのは、1行だけです。いま落としたいものは油なのか、それとも菌についての話なのか。そこを決めてから棚に戻ると、次亜塩素酸とアルカリ電解水のどちらを手に取るかは、比較しなくても決まります。
- べたつきや毛の重さが気になる:油の話です。アルカリ電解水の側を読み、原料の水に使っているかまで確かめます
- 器具や床のほうが気になる:体に使う話と分けて考えます。用途表示に体への使用が書かれているかを先に読みます
- 数字だけが大きく書いてある:試験条件と検査機関を探します。見つからなければ、その数字は範囲の分からない数字のままです
この3つは、どれも製品の優劣を決める作業ではありません。自分の家で落としたいものを、先に1つに絞る作業です。絞ったあとに読む行は2つか3つで足りますし、同じ棚の前で同じ迷い方をくり返さずに済みます。次にボトルを裏返すときは、濃度の数字より先に、自分がいま何を落とそうとしているかを口に出してみてください。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- 次亜塩素酸の製品とアルカリ電解水の製品を、同じ日に両方使ってもよいですか。
- 使う場所を分けておけば、同じ日でも組み立てられます。分け方の基準は場所です。体に使うものと、器具や床に使うものを混ぜないこと。そして順番を決めておくことです。体のほうを先に済ませてから床へ移ると、床に使ったものが手について体へ戻る動きがなくなります。混ぜて使うという意味ではありません。ボトルを2本並べて持ち歩くより、置き場所を2か所に分けるほうが、迷う回数が減ります。
- ppm の数字が大きいほうが、しっかり落ちるということですか。
- ppm は次亜塩素酸の側で使われる濃度の単位で、油の落ち方を表す数字ではありません。濃度が高いほど対象への働きは変わりますが、それは菌についての試験で確かめられてきた軸の話です。毛や地肌に乗った油の話に、その目盛りをそのまま当てることはできません。落としたい相手が油なら、読むのは濃度の数字より、油と乳化する仕組みが書いてあるかどうかのほうです。
- 電解水は自分でつくれると聞きました。市販の製品と何が違うのですか。
- 違いが出るのは、つくったあとにどこまで確かめてあるかです。家庭でつくれる装置もありますが、そこで得られる水について、対象と接触時間を決めた試験条件が用意されることはまずありません。検査機関の名前も、何の規格基準を通ったかも残りません。市販の製品を選ぶ意味は、水そのものの珍しさではなく、確かめた記録が外から読める状態に置かれていることにあります。読めるかどうかが、そのまま使い方の決めやすさになります。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
