C04悩み解決
季節の変わり目に毛艶の低下が増えるのは、なぜか
毛艶が落ちて見える時期は、換毛が始まってから3週目から5週目に集中します。このあいだは、古い毛と伸びかけの毛が同じ場所に混ざり、毛の長さがそろいません。艶は、たくさんの毛が同じ向きにそろって光を返すことで生まれます。長さがばらつけば、光の返り方もばらつきます。季節の変わり目に毛艶の低下が増えるように見えるのは、この端境期がそこに重なるからです。この記事では、その子の毛が抜けはじめた日から数える見方をまとめます。
艶は、毛の長さがそろっているかで決まる
毛が光って見えるのは、表面が光を返しているからです。ここで大事なのは、一本一本が光っているかどうかではなく、たくさんの毛がそろって同じ向きに光を返しているかどうかです。
毛の長さがそろっていると、表面は一枚の面のようになります。光は同じ方向へまとまって返り、帯のような艶として見えます。長さがばらけると、面が凸凹になります。光はあちこちに散り、白っぽく、くすんで見えます。
| 毛の状態 | 光の返り方 | 見え方 |
|---|---|---|
| 長さがそろっている | 同じ方向にまとまって返る | 帯のような艶が出る |
| 長さがばらばら | あちこちに散る | くすむ。白っぽく見える |
| 毛の向きが立っている | 面にならず、途切れる | 部分的に艶が抜けて見える |
つまり、毛の質が変わらなくても、長さがそろわないだけで艶は落ちて見えます。季節の変わり目に相談が増えるのは、ちょうどこの状態になる時期だからです。
端境期に、何が混ざっているのか
換毛が始まると、古い毛が抜けていきます。ただ、抜けた場所にすぐ同じ長さの毛が生えるわけではありません。新しい毛は根元から少しずつ伸びるので、しばらくのあいだ、抜けきっていない古い毛と、伸びかけの短い毛が同じ場所に並びます。この期間が端境期です。
- 抜けきっていない古い毛:先が傷んでいて、光をきれいに返しません
- 抜けかけて浮いている毛:根元が抜けかけているので向きが定まらず、面から飛び出します
- 伸びかけの新しい毛:まだ短く、上の層まで届いていません
この3つが混ざっているあいだ、表面は凸凹になります。新しい毛がきれいに生えていても、上に古い毛が残っていれば、そちらしか見えません。
端境期は、触るとやわらかいのに、見ると艶がないという状態になりがちです。手に伝わるのは新しい毛で、目に映るのは上に残った古い毛だからです。感触が悪くなっていないなら、見え方だけの話である可能性が高くなります。
換毛が始まってから、何週目か
季節で区切ると、住んでいる地域や室内の環境で数週間ずれます。基準は季節ではなく、その子の毛が抜け始めた日に置いてください。ブラシに絡む量が増えた日、床の毛が目立ち始めた日で構いません。そこを1週目とします。
| 時期 | 毛の状態 | 見え方 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | 古い毛が大量に抜けている。新しい毛はまだ根元 | 抜け毛の多さが目立つ。艶はまだ大きく変わらない |
| 3〜5週目 | 抜けかけと伸びかけが最も混ざる | ここが艶の底。いちばんくすんで見える |
| 6週目以降 | 新しい毛が上の層まで届き、長さがそろい始める | 少しずつ帯が戻る。日ごとに変わる |
相談が増えるのは、たいてい3〜5週目です。抜け毛のピークを過ぎたころに、艶の低下だけが残って見えるタイミングだからです。抜け毛が減ったのに艶が戻らない、という順序は、端境期としては自然な流れです。
抜け始めた日をカレンダーに書いておくだけで構いません。「今は4週目」と分かっていれば、そのくすみが端境期のものかどうかを判断できます。次の換毛のときにも、同じ物差しが使えます。
週数に合わせて、手の入れ方を変える
端境期にやることは、新しい毛を増やすことではありません。上に残っている古い毛を減らして、面をそろえることです。週数によって、手の入れ方が変わります。
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1〜2週目:抜けかけを、しっかり取り除く
この時期は量が出ます。抜けかけの毛を残さないことが、あとの週の見え方を決めます。力を入れず、回数を増やしてください。1回5分を1日2回のほうが、10分を1回よりよく取れます。
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3〜5週目:向きをそろえることに切り替える
抜け毛は減っているので、取ることより毛を寝かせる方向に整えることに目的を移します。根元から毛先へ、同じ方向にゆっくり通します。ここで力を入れると、伸びかけの毛が抜けます。
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6週目以降:回数を元に戻す
長さがそろい始めたら、ふだんの頻度に戻して構いません。この時期に強く入れ続けると、せっかくそろった面を乱します。
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洗う日は、換毛のピークを外す
1〜2週目は抜け毛が多く、洗っているあいだに毛が絡まりやすくなります。洗う予定は、抜け毛が落ち着いてから組んでください。洗ったあとは根元まで乾かし、乾いてからブラシを入れます。
どの週でも共通するのは、艶が戻らないからといって手数を増やしすぎないことです。端境期は時間で片づく部分が大きく、こすっても面はそろいません。
手数を増やすよりも整えたいのは、ブラッシングを始める前の状態です。端境期の被毛は抜けかけの毛が浮いていて、乾いたまま梳かすと静電気で広がり、面をそろえるどころではなくなります。mofuwa グルーミングスプレーは、その一手前をつくるためのものです。ブラシを入れる前に背中と腰へひと吹きしておくと、根元が軽く湿って毛が立ちにくくなり、3〜5週目でも浮いた毛だけを拾えます。舐めても差し支えない基準でつくられているので、抜け毛の多いこの時期に量を気にせず使えます。
犬は体から脂を出すので、換毛の最中でも汚れは毎日つきます。散歩から帰った日は、グルーミングスプレーで足先と腹の下だけ拭いておいてください。端境期の被毛に汚れが積み上がらないので、6週目に長さがそろったときの見え方がそのぶん変わります。毎日ふわふわの手ざわりに戻しておくことが、この季節にできる中心の作業です。
週数では説明がつかない、艶の落ち方
端境期の艶の低下には、特徴があります。全身に均一で、左右差がなく、6週目以降には向きが変わる。この3つから外れるものは、端境期の話ではありません。
- 一か所だけくすんでいる:換毛は全身で進みます。場所が決まっているなら、別の理由があります
- 左右で差がある:片側だけ艶がないとき
- 6週目を過ぎても、戻る向きに変わらない:端境期なら、日ごとに少しずつ変わります
- 地肌が見えている:毛が生えてきていない場所があるとき
- 皮膚に赤み・かさつき・においがある:毛の見え方より、下の皮膚の変化が先です
- かく、なめる回数が増えた:艶の話ではなく、かゆみの話として見てください
一か所だけ艶がない、左右で明らかに差がある、地肌が見えている、その場所の皮膚が赤い・においがある、かく・なめるが増えた、抜け毛が数か月続いている、食欲や元気が落ちている。こうした形が並んでいるときは、換毛の時期かどうかとは別の話です。早めに動物病院で診てもらってください。
受診のときは、抜け始めた日と、今が何週目かを伝えてください。同じ場所・同じ明るさで撮った写真が2〜3枚あれば、変化の向きも一緒に伝えられます。
端境期そのものは、待てば抜けます。数えた日をカレンダーに残しておいて、毎日ブラシとグルーミングスプレーで背中と腰を整える。それだけで、6週目に長さがそろったときの艶の出方が変わります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 換毛が始まった日が分かりません。どう数えればいいですか?
- 正確でなくて構いません。ブラシに絡む量がいつもより増えた週、床やソファの毛が目立ち始めた週を1週目としてください。1週ずれても、3〜5週目が底になるという流れは変わりません。
- 短毛の子でも、端境期はありますか?
- あります。ただし毛が短いぶん、長さのばらつきが目立ちにくく、艶の低下として気づかれにくい傾向があります。短毛の子は、艶よりも抜け毛の量の変化で時期をつかむほうが確実です。
- 艶が戻らないので、シャンプーの回数を増やしてもいいですか?
- 増やさないでください。端境期のくすみは毛の長さがそろっていないことによるもので、洗う回数では変わりません。洗う日を増やすより、抜けかけの毛を取り除く回数を増やすほうが、面がそろいます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
