C15組み合わせ提案

詰め替えを組み合わせたコスト設計

公開日 2022年8月3日|文=mofuwa編集部

明るい窓辺で、淡い色の木の床に静かに座っている淡い色の猫
止まった数日は、金額には出てきません。出てくるのは、そのあと戻すときの手間のほうです。写真:Sergey Meshkov/Pexels

本体が空になったのに気づいたのが金曜の夜で、次が届いたのは火曜でした。その4日間、ブラッシングの前にひと吹きするという手順だけが抜けました。抜けた4日は、金額に置き換えればごくわずかです。ところが、いったん止まった手順は、届いたあとも同じようには戻りませんでした。詰め替えのコスト設計というと、1回あたりいくらになるかを計算する話になりがちです。この記事では、コスト設計の中身を「切らさないための設計」として組み直します。数えるのは金額より、止まった日数のほうです。

詰め替えのコスト設計は、止まった日数から数える

詰め替えを買う理由を聞くと、たいてい安いからという答えが返ってきます。それはそのとおりなのですが、家の側で先に効いてくるのは、切らさずに済むかどうかのほうです。本体が空になって、そこから注文して、届くまでに数日かかる。その数日は、続けていた手順がそのまま止まります。詰め替えのコスト設計を金額だけで組むと、この数日が計算に入りません。

本体が空になってから届くまでに、家で起きること
空いた日数そのあいだに起きること戻すときにかかること
1日その日の手順を1回飛ばす翌日そのまま戻る
2〜3日やらない日のほうが自然になるもう一度、時刻を決め直す
4日以上手順そのものを忘れる置き場所から決め直しになる
季節の変わり目に重なった被毛の状態が動いている時期に空く変化の理由が読めなくなる
家族の当番の週に重なった当番の人が何もしないで終わる誰がやるかから決め直す
空になってから頼むと、必ず数日あく 本体が空になった日、注文した日、届いた日を並べ、そのあいだに手順が止まる日数がどこで発生するかを示した図 空になる 金曜 頼む 土曜 届く 火曜 気づいて頼む 届くまで待つ 空いてから頼む場合 手順が3〜4日止まる 再開にきっかけが要る 在庫の1本がある場合 空いた日に移すだけで済む 止まる日が0日になる
止まる日数は、注文の速さではなく、いつ気づくかで決まります。

1回あたりいくらになるかという計算も、やってみると意外に立てにくいものです。使う量が日によって違うからです。散歩の距離、湿度、その日の汚れ方で、押す回数は変わります。動く数字を土台にすると、そのうえに立てた計画も動きます。計画が崩れる原因は、金額が高いことより、前提の数字が毎月動くことのほうです。

そこで、詰め替えのコスト設計の単位を置き換えます。金額から、本数と日付へ。いま何本あるか、いつ開けたか、この2つだけなら家で正確に分かります。動かない数字なので、そのうえに立てた設計も動きません。次のセクションから、その2つだけを使って組む手順を書きます。

家でできる詰め替えのコスト設計を、5段の順番で組む

手順は5段です。足すのは物ではなく、日付を書く習慣のほうです。1段目だけは1か月ほどかかりますが、それ以降は買うたびに1行書くだけで回ります。詰め替えのコスト設計というと難しく聞こえますが、家でできるのはこの5つで足ります。

  1. 1段目:いま使っている1本に、開けた日を書く

    油性ペンで、本体の底かラベルの端に日付を書きます。それだけです。この1本が空になった日も同じところに書けば、その家での1本の持ちが出ます。1か月なのか、3か月なのか。ここが分からないうちは、何を何個買えばいいかも決まりません。よそで見た平均は使えません。使う頻度も、体の大きさも、部位の広さも、家ごとに違うからです。

  2. 2段目:本体1と詰め替え1を、常に手元に置く

    詰め替えのコスト設計の本体は、この在庫の1本です。使っている本体が1、まだ開けていない詰め替えが1。この形を崩さないようにします。在庫を2つ3つと積む必要はありません。1つあれば、空になった日にその場で移せるので、止まる日が0日になります。逆に在庫が0だと、注文から到着までの日数がそのまま止まる日数になります。

  3. 3段目:詰め替えを開けた日に、次を頼む

    ここがいちばん効きます。頼む日を「空になった日」から「開けた日」へ前に動かします。詰め替えを開けたということは、在庫が0になったということです。その日に次を頼めば、届くのは使い切るずっと前です。空になってから頼む形だと、どれだけ早く届いても数日あきます。順番を1つ前にずらすだけで、切らす回数が減ります。

  4. 4段目:移すのは、本体を完全に乾かしてから

    本体を洗ったなら、乾く時間を予定に入れておきます。中に水が残ったまま詰めると、中身が薄まります。乾かす時間が読めないと、この1手順だけが後回しになって、結局その日は使えません。だから移す作業は、時間のある日の朝に固定するのがいちばん確実です。洗わずにそのまま足す形にするなら、洗う工程がないぶん、開けたその場で移し終わります。どちらにするかを先に決めておくと、予定が立ちます。

  5. 5段目:使う場所を決めてから、容量を決める

    最後は買い方の話です。使う場所が1か所なら、大きい容量が1つで足ります。玄関と寝室の2か所で使うなら、小さいものを2つに分けたほうが、取りに行く歩数が減って回数が落ちません。容量の大きいほうが1回あたりは安く済みますが、置けない場所に置いた1本は使われません。使い分けの形が先で、容量はその結果です。ここを逆にすると、安く買ったのに減らない、という状態になります。

5段の手順で、何を決めて何を書くか
段決めること書くこと
1段目日付を書く場所開けた日/空になった日
2段目在庫を1つ持つと決めるいま在庫がいくつあるか
3段目頼むきっかけを開けた日にする頼んだ日
4段目移す作業を置く曜日移した日
5段目使う場所の数どこに何を置いたか

5段のうち、1つだけ選ぶなら3段目です。ここだけで、切らす回数はほとんど無くなります。逆にいちばん後回しでいいのが5段目で、これは2本目を買うときに考えれば足ります。詰め替えのコスト設計は、順番どおりに全部やらなくても、3段目から入って構いません。

崩れるのは金額の計算より、乾かす時間のほう|つまずく3か所

手順どおりに組んでも、家の側では3か所で崩れます。どれも、金額とは関係のないところです。詰め替えのコスト設計が続かなかったという話を聞くと、たいていこの3つのどれかに当たっています。

詰め替えのコスト設計が崩れる3か所と、その戻し方
崩れる場所何が起きているか戻し方
乾かす時間が取れない移す作業だけが後回しになる移す日を休みの朝に固定する
容量を大きくしすぎた置き場所に入らず、床か棚の奥に立つ使う場所の高さを測ってから買う
2種類が同時に切れる同じ週に2つ頼むことになる開ける日を1〜2週間ずらす

いちばん多いのが1行目です。移す作業には、乾かす時間という見えない工程がついています。その時間を予定に入れていないと、開けた日と移す日がずれます。ずれているあいだは、詰め替えは手元にあるのに使えません。在庫の1本を持っている意味がここで消えます。うちは、移す作業を土曜の朝に固定しました。前の晩に洗って伏せておけば、朝には乾いています。

2行目の容量は、買う前に測れば済みます。置きたい場所の棚板の高さと、奥行き。立てて置けない容器は、寝かせて置くことになり、次に手に取るまでの動作が1つ増えます。1回あたりの金額だけを見て大きいものを選ぶと、この1動作が毎日効いてきます。使う頻度が落ちれば、結局は使い切るまでの日数が延びるだけです。

3行目は、2本目・3本目を持ち始めてから出てきます。同じ日に買ったものは、同じころに空きます。同じ週に2つとも切れると、その週だけ出費が重なって、頼むのを先延ばししたくなります。先延ばしにしたぶんが、そのまま止まる日数になります。防ぎ方は簡単で、2本目を開ける日を1〜2週間ずらすだけです。買う日ではなく、開ける日をずらします。

使う頻度から、次を頼む日を決める|在庫の1本を置く場所

ここまでを、家の数字に落とします。使う頻度が分かれば、1本の持ちが出ます。1本の持ちが出れば、頼む日が決まります。詰め替えのコスト設計で最後に必要なのは、この2段の引き算だけです。数えるのは1か月で足ります。

1本の持ちから、次を頼む日を出す(記入例)
使い方1週間に使う回数頼む日の決め方
散歩のあとだけ5回ほど詰め替えを開けた日に次を頼む
朝と夜の2回14回ほど同じく、開けた日に頼む
ブラッシングの前だけ2〜3回開けた日に頼めば十分に間に合う
多頭で使っている頭数のぶんだけ増える在庫を1つ、切らさず持つ
季節で回数が変わる夏に増え、冬に減る増える季節の前に1つ足す

表のとおり、頼む日の決め方はどの行でも同じです。詰め替えを開けた日。使う頻度が違っても、この1点だけは変わりません。頻度の違いが効いてくるのは、在庫をいくつ持つかではなく、1本が何日もつかという数字のほうです。多頭で使っている家では、持ちが短くなるぶん、開ける日も早く来ます。それでも、開けた日に頼む形にしておけば、間に合います。

組み合わせの話も少し書いておきます。mofuwa グルーミングスプレー を使うのは、ブラッシングの前のひと吹きという毎日の1手です。舐めても問題のない基準でつくられているので、押す回数を数えずに使えます。1回あたりの金額が立てにくかった理由の半分は、この使い方の側にあります。毎日押すぶん、グルーミングスプレーはシリーズの中でいちばん早く空きます。詰め替え用のパウチが用意されているのはそこで、本体1と詰め替え1という形が組めます。シリーズの中には、まだ本体だけのものもあります。その場合は在庫の1本を本体で持つことになり、置き場所を1つ多く取ります。mofuwa スキンケアミスト を気になる部分に、mofuwa モイストシャンプー を洗う日に、というように役割で分けているなら、毎日押す側を詰め替えで持ち、月に数回の側を本体で持つと、置き場所が散らかりません。それぞれを1か月に何回使うかを先に数えておけば、どれをどれだけ持つかは自然に決まります。

Caution空いた数日より、皮膚の変化が続くほうを先に見てください

ケアが数日止まったことを気にするより、赤み、フケ、においの変化、同じ場所をなめ続ける、触ると痛がる、脱毛の範囲が広がるといった変化が続いていないかを先に見てください。こうした様子があるときは、毎日のケアの間隔をどう組むかという話とは切り離して、動物病院にご相談ください。いつから、どの部位に出ているかを書いたものがあると、その場で話が早く進みます。

Point始めるのは、本体に開けた日を1つ書くところからです

5段の手順を今日から全部やろうとすると、たいてい1つも始まりません。始めるのは、いま使っている本体に、開けた日を書くことだけです。正確な日が分からなければ、だいたいで構いません。「7月ごろ」でも、空になった日と引き算すればおよその持ちが出ます。その数字が出た日から、詰め替えのコスト設計は動き始めます。

まとめます。詰め替えのコスト設計でいちばん効くのは、在庫の1本を切らさないことです。安く買えたかどうかは、あとから振り返れば分かります。切らして止まった数日は、そのときには気づかないまま、手順そのものを消していきます。設計の対象は容器ではなく、手順が止まらない状態のほうです。今日、本体に日付を1つ書けば、次に頼む日は自動的に決まります。

Product

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よくある質問

詰め替えは、本体を買い直すのと比べて本当に安くなりますか
1回あたりの金額でいえば下がりますが、その差だけで詰め替えのコスト設計を組むと、家では読みにくくなります。使う量が日によって動くので、前提の数字が毎月変わるからです。家で確実に分かるのは、いま何本あるかと、いつ開けたかの2つです。この2つで組むほうが、計画としては崩れません。
在庫は2つ3つ持っておいたほうが安心ではありませんか
在庫は1つで足ります。空になった日にその場で移せれば、止まる日数は0日になるので、それ以上は増えても効きません。むしろ置き場所が埋まって、古いものが棚の奥に残ります。持ち数を増やすより、開けた日に次を頼むという順番のほうが、切らさない設計としては強く効きます。
移し替える前に、本体は毎回洗ったほうがいいですか
洗うかどうかより、乾かす時間を予定に入れられるかどうかで決めてください。洗ったなら、中まで完全に乾いてから詰めます。水が残ったまま詰めると中身が薄まりますし、乾かす時間が読めないと、その日は結局使えません。時間が取れない週は、洗う工程を入れない形にしておくほうが、手順は止まらずに済みます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。