C04悩み解決

爪まわりの汚れが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる

公開日 2022年9月5日|文=mofuwa編集部

白いテーブルの上で、犬の前足をそっと持ち上げて指を開いている手
爪まわりのケアは、爪を切る日を中心に前後で組むと手が届きます。写真:Julia Filirovska/Pexels

爪を切った直後の10分が、1か月のなかでいちばん爪のつけねに手が届く時間です。爪まわりが落としにくいのは、汚れが頑固だからというより、爪が長いあいだはつけねに指が入らないからです。短い爪なら、同じ布で同じ時間ふれても届く場所が変わります。だから爪の汚れの対処法は、やることを増やすより順番を変えるほうが確実です。この記事では、ケアの予定を爪切りの日程に合わせて、3日前・当日・翌日以降の3段に組み直します。

なぜ、爪切りの日を基準にするのか

対処法を日付で組むのには、理由があります。爪まわりの汚れがたまるのは、爪そのものではなく爪のつけね、爪と皮膚が接している溝です。ここは幅が数ミリしかありません。指の腹も、布を巻いた指先も、そのままでは入りません。

ところが、爪が伸びていると事情がもっと悪くなります。爪が長い子は、つけねが指の毛と爪に挟まれて完全にふさがります。この状態で汚れを取ろうとすると、届かないぶん力が入り、こする回数だけが増えます。皮膚が薄い場所なので、これは避けたい方向です。

同じケアでも、爪の長さで届く場所が変わります
爪の状態つけねに手が届くかその日にできること
伸びているふさがっていて入らない表面をぬぐうまで。無理に掘らない
切った直後溝が開いて指が入るゆるんだ汚れをまとめて落とせる
切って2〜3週間少しずつふさがっていく毎日1回、表面を保つだけでよい

つまり、ケアの手数は毎日同じでなくてかまいません。届く日にまとめてやり、届かない日は保つだけ。この配分にすると、こする回数そのものが減ります。

3日前にやっておくこと

対処法の1段目です。爪切りの日から逆算して、3日前から準備を始めます。ここでやるのは落とすことではなく、当日に嫌がられないための下ごしらえです。

  1. 1日1本だけ、指を開いて触る

    全部やろうとしないでください。3日で足りるのは「触られても足を引かない」状態だけです。1日1本、5秒で終わらせます。

  2. この3日間は、つけねをこすらない

    汚れが気になっても、当日まで待ちます。届かない日にこすると、皮膚だけが赤くなって当日ケアができなくなります。表面をぬぐうところで止めてください。

  3. 爪切りの道具と、拭く布を一緒に出しておく

    当日にあわてて探すと、そのぶん犬や猫を押さえる時間が延びます。爪切り・柔らかい布・乾いたタオルを1か所にまとめるだけで、当日の所要時間が変わります。

  4. 前日は散歩のあとに足先を確かめる

    割れやささくれがあると、当日切る本数を減らす判断がいります。前日に見ておけば、当日その場で迷いません。

Note猫は3日ではなく1週間かけてください

猫は足先を持たれること自体を嫌がる子が多く、3日では足りません。1日1本、1週間かけて全部の指に一度ずつ触るくらいのペースにしてください。眠そうにしているときだけにすると進みます。

当日は、切ったすぐあとに手をつける

爪を切った直後の10分が、1か月のなかでいちばんつけねに手が届く時間です。ここに、ケアをまとめます。順番を間違えないでください。

  1. 先に爪を切る

    拭いてから切るのではなく、切ってから拭きます。切る前に濡らすと、切りくずが皮膚に貼りついて残ります。

  2. 切りくずを乾いた布で払う

    湿らせる前に、粉状のものだけ落とします。ここを飛ばすと、次の工程で汚れを溝に押し戻すことになります。

  3. 湿らせた布を、つけねに30秒あてて待つ

    こすりません。あてて待つあいだに、固まっていたものがゆるみます。この30秒があるかないかで、必要な力が変わります。

  4. 指を1本ずつ開いて、ぬぐう

    溝に沿って、1方向に。往復させないでください。1本につき2回までと決めておくと、やりすぎになりません。

  5. 乾いた布で押さえて終わり

    指のあいだまで水分を移します。湿ったまま床に下ろさないことだけ守ってください。

Caution深爪してしまった日は、ここで中止してください

少しでも出血したときは、湿らせる工程に進まないでください。その日はケアをやめて、乾いた状態を保ちます。翌日以降、傷が閉じてから再開してください。血が止まりにくいときは動物病院にご相談ください。

翌日から、次の爪切りまでの続け方

対処法の3段目は、力を抜くことです。当日にまとめてやったあとは、維持するだけです。ここで頑張ると、せっかく落ち着いた皮膚がまた荒れます。

この4つだけで回ります。やることを足すのではなく、やる日を決める。爪まわりのケアが続かないのは、たいてい毎日同じ力でやろうとしているからです。

順番を変えても、変わらないとき

この組み方を1か月、つまり爪切り2回ぶん続けても、当日にゆるまない汚れが残る。あるいは月を追うごとに増えている。そのときは、家庭でのケアの範囲を越えています。

Caution早めの受診をおすすめするサイン

つけねの皮膚が赤い、腫れている、においがある、爪の色が一部だけ変わった、爪が割れている・変形している、1本だけ汚れ方が違う、触ると痛がる、その指だけをなめ続けている、歩き方が変わった。いずれかに当てはまるときは、ケアの順番を工夫する前に動物病院にご相談ください。1本だけという偏りは、とくに家で様子を見る対象ではありません。

受診のときは、最後に爪を切った日と、週1回撮っていた写真を持っていってください。「前からです」と伝えるより、いつ切って、そこからどう変わったかが分かるほうが早く話が進みます。診察の直前に拭いてしまうと状態が分からなくなるので、当日は触らずに連れて行ってください。

爪のつけねの溝は、その子が自分では手入れできない場所です。なめて濡らすことはできても、溝に沿って一方向になでることはできません。爪が短い数日だけ、そこに人の指が入ります。この数日に使っているのが mofuwa スキンケアミストです。足先に何を置いても、犬はその場でなめて落としてしまいます。朝つけたものが昼には残っていない、という前提の側から作られていて、中身は電解水100%です。翌日以降の毎日1回、布に含ませてから、つけねの溝を爪の側から指の側へ一方向になでてください。直接吹きかけないのは、量を一定にするためと、乾く前に次の指へ移らないためです。

週1回の写真は、汚れが目立たなくなってからも撮り続けてください。この写真は汚れの量を見るためのものではなく、爪の伸びる速さがその子の場合どれくらいかを知るためのものです。3か月ぶん並ぶと、次の爪切りをいつ入れればつけねに指が届くかが、前もって決まります。爪の汚れの対処法として最後まで残るのは、道具でも洗い方でもなく、この日程の側です。

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よくある質問

猫の爪まわりも、同じ順番でいいですか?
考え方は同じですが、猫の爪はふだん鞘に収まっているため、指を軽く押して爪を出した状態でないとつけねが見えません。無理に押し出さず、切ったあとに自然に見えている範囲だけをぬぐってください。嫌がるときは1本で終わらせて、次の日に持ち越します。
爪切りは、どのくらいの間隔がいいですか?
室内で過ごす時間が長い子ほど、爪は削れずに伸びます。3〜4週間に1回が目安ですが、床でカチカチと音がするなら早めてください。自分で切るのが不安なときは、トリミングサロンや動物病院で切ってもらい、その日付に合わせて家のケアを組んでください。
爪やすりを使ってもいいですか?
切ったあとの角を整える目的なら使えます。ただし、つけねの汚れをやすりで削り取ろうとしないでください。皮膚に当たると傷になります。やすりは爪の先だけ、汚れは布で、と役割を分けてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。