C15組み合わせ提案

肉球と足まわりをまとめてケアする日

公開日 2022年10月26日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の木の床で、前足を伸ばして静かに伏せている淡い色の犬
足のケアを置く時間を決める条件は、汚れの多さではなく、そのあと何歩あるくかのほうです。写真:K/Pexels

肉球にクリームをのばした5分後、廊下の真ん中あたりに、点々と足あとが残っていました。本人はキッチンまで歩いていって、そこで水を飲んで、戻ってくるときに一度すべりました。量を多くのばしたつもりはありませんでした。塗ったあとに歩く時間が残っていたことのほうが、足のケアをまとめる日を決める条件になります。散歩から帰った直後は、いちばん汚れている時間帯なので、つい全部そこで済ませたくなります。ただ、そのあとには夕食の支度も、家の中の行き来も残っています。この記事では、肉球と足まわりのケアを「そのあと歩かない時間」に寄せる、という置き方で組み立てます。

帰宅の直後に塗ると、廊下に移る|肉球と足のケアを寝る前に寄せる理由

散歩から帰ってきた直後は、足のケアをやる時間として、いちばん自然に見えます。地面のものが付いたばかりで、汚れの場所も分かりやすい。玄関にいるので、家の中に持ち込む前に終わらせられる。ここまでは、そのとおりです。問題は、そのあとに残っている時間のほうにあります。帰宅の直後というのは、その日の家の中の移動が、まだほとんど始まっていない時刻です。

肉球にうるおいを足すものを塗ると、しばらくのあいだ表面に残ります。その状態で歩けば、踏んだところに少しずつ移ります。フローリングでも、階段でも、玄関の上がり口でも同じです。移ったぶんだけ肉球の側からは減るので、塗った意味も薄くなります。そして、移った床のほうは、その子にとっても人にとっても滑りやすい面になります。冒頭の廊下で起きていたのは、これです。

だから、足のケアをまとめる日を決めるときの条件は、汚れの多さではなく、そのあと何歩あるくか、のほうになります。散歩の直後は、この条件でいちばん悪い時間帯です。逆に、いちばん良いのは寝る前です。歯を磨いて、水の器を替えて、電気を消すまでのあいだ。そこから先は、寝床までの数歩しかありません。足のケアは「そのあと歩かない時間」に置く。これが、この記事で使う唯一の基準です。

帰宅の直後と寝る前で、足のケアの条件がどう変わるか
散歩から帰った直後寝る前
汚れの量いちばん多い落としたあとなので少ない
そのあと歩く歩数その日の残り全部寝床までの数歩
床に移るか移るほとんど移らない
明るさ玄関は暗いことが多い部屋の照明の下で見られる
その子の落ち着き興奮が残っている落ち着いている
向いている作業拭き取りまで見る・乾かす・うるおいを足す

この表の分け方が、そのまま作業の切り分けになります。帰宅の直後は、地面から持って帰ったものを落とすところまで。拭き取りとは、汚れを布のほうへ移して、家の中に持ち込ませないことをいいます。落とすのが目的なので、明るさも落ち着きも要りません。10秒ずつ、4本で40秒あれば足ります。見る作業と、うるおいを足す作業は、寝る前へ回します。この2つは、明るさと落ち着きの両方が要るので、玄関には向きません。

Note1日にまとめる、というのは回数を減らす話ではありません

足に触る回数そのものは、帰宅の直後と寝る前の2回で変わりません。まとめているのは「見る作業」のほうです。指のあいだ、爪、毛の長さ、地肌の色。この4つは、ばらばらの時刻に少しずつ見ると、前回どうだったかを覚えていられません。同じ時刻に、同じ順番で、続けて見る形にすると、変わったときに気づけます。1日にまとめる理由は、手間を減らすためではなく、比べられるようにするためです。

指のあいだを開いてから乾かす|肉球と足のケアを5つに分ける手順

ここからが手順です。全部で3分ほど、寝る前に置きます。4本まとめてやろうとせず、1本ずつ終わらせてください。順番に意味があるのは、乾かす工程と塗る工程の位置です。この2つが入れ替わると、そのあとの数十分が変わります。

  1. 1:散歩の直後は、拭き取りだけで終える

    玄関で、地面から持って帰ったものを落とします。ここでは見ません。塗りません。濡れているところを拭いて、そのまま家に上げます。この段階でていねいに見ようとすると、玄関が暗いので結局は見えず、その子だけが長く押さえられます。落とす作業と、見る作業を同じ場所でやらない、というのが1つめの区切りです。散歩のあとに水ですすいだ日も、拭き取りまでで止めます。

  2. 2:寝る前に、明るいところで指のあいだを開く

    部屋の照明の下に座って、1本ずつ持ちます。肉球そのものより先に、指と指のあいだを開いて見てください。ここは、立っているあいだは閉じているので、地面から入ったものが残りやすい場所です。開くときは、指を横に広げるのではなく、肉球の側から軽く押し上げると自然に開きます。赤み、傷、はさまっているもの、においを見ます。4本で1分ほどです。

  3. 3:濡れているところを乾かす

    指のあいだが湿っていたら、乾いた布で水気を取ります。ここを飛ばすと、次の工程が全部むだになります。濡れた面の上に何かを足しても、その子が寝ているあいだにどちらも流れていきます。息を吹きかけるだけでも、指のあいだの水気はかなり減ります。ドライヤーを使うなら、風を弱くして、手のひらで温度を確かめながら当ててください。乾いたかどうかは、指を開いたまま触って冷たくないかで見ます。

  4. 4:爪と、指のあいだの毛の長さを見る

    同じ姿勢のまま、爪の先が床に当たっていないかを見ます。歩いたときにカチカチと音がしているなら、当たっています。指のあいだから毛がはみ出している場合も、床の上では同じ働きをします。毛が肉球の面より下に出ていると、接地しているのは肉球ではなく毛になります。ここを見る日を毎日にしておくと、切る日を別に決めなくても、伸びたタイミングで気づけます。見るだけで、この場で切らなくて構いません。

  5. 5:最後に塗って、そのまま寝床へ

    乾いていることを確かめてから、最後にうるおいを足します。量は、指の腹に取って、のばしたあとに指紋の跡が残るくらいで足ります。mofuwa 肉球クリーム なら、4本ぶんで米粒2つほどです。塗り終わったら、抱いて寝床まで運ぶか、その場が寝床になるようにしておきます。ここで水を飲みに行かせたり、家じゅうを歩かせたりすると、床に移ります。塗ってから寝るまでの歩数が少ないほど、この工程は成立します。

寝る前の3分の内訳
工程時間の目安終わりの合図
指のあいだを開いて見る1分4本すべてを開いて見た
乾かす40秒指のあいだが冷たくない
爪と毛の長さを見る30秒床に当たる部分がないか判断した
うるおいを足す40秒のばした跡が薄く残る程度
寝床へ移動10秒抱いて運ぶか、その場で伏せた
帰宅の直後にやることと、寝る前にやること 足のケアを2つの時刻に分けます。落とす作業は玄関で、見る作業とうるおいを足す作業は寝る前に置きます。 触る回数は変わりません。作業の中身だけを分けています 帰宅の直後 地面のものを落とす 濡れたところを拭く そのまま歩かせてよい 1本あたり10秒ほど 明るさは要らない 寝る前 指のあいだを開いて見る 乾いているか確かめる 爪と毛の長さを見る 最後にうるおいを足す そのまま寝床へ運ぶ 塗る工程だけは、右側から動かさないでください
分ける基準は汚れの量ではなく、そのあと何歩あるくかです。

5つのうち1つだけ選ぶなら、3番目の「乾かす」です。ここが抜けると、2番目も5番目も結果に出ません。濡れた指のあいだは、そのまま寝床に入ると数時間ふさがったままになります。逆に、いちばん後回しでよいのは4番目です。爪と毛の長さは、毎日見なくても週に2回で足ります。ただ、同じ時刻に並べておくほうが忘れないので、この位置に置いています。

拭いた直後に塗ってしまう|肉球と足のケアのやり方でつまずく3か所

手順どおりに進めていても、3か所で同じ外れ方をします。どれも、ていねいにやろうとした結果として出ます。時間をかけた人ほど当たりやすいので、先に書いておきます。

つまずく3か所と、その場での戻し方
外れる場所何が起きているか戻し方
拭いた直後に塗る水気の上に足しているので、両方が流れる拭いてから40秒おく。指が冷たくないかで確かめる
4本まとめてやる途中で嫌がられ、最後の1本が毎回残る1本ずつ終わらせる。残った1本は翌日に回す
量を増やす床に移る量が増え、そこで滑るのばした跡が薄く残る程度で止める

いちばん多いのは1つめです。拭いたばかりの面は、見た目には乾いて見えます。ただ、指と指のあいだは、外から見えている面より2〜3分ぶん遅れて乾きます。だから、見た目で判断すると必ず早すぎます。爪と毛の長さを見る30秒を、拭いたあとに挟んでいるのは、この待ち時間を作るためでもあります。手順の順番には、乾かす時間を確保する意味が入っています。

2つめは、4本を一度に終わらせようとする形です。足は、その子にとって触られるのが得意な場所ではありません。1本目と4本目では、こちらに預けてくれる時間がまるで違います。4本目にたどりつくころには、たいてい引っ込められています。毎日同じ足が残る、という家が多いはずです。1本ずつ区切って、その日にできた本数だけで終えてください。3本で終わった日は、翌日にその1本から始めます。1週間で見れば、全部の足が同じ回数になります。

3つめは、量です。乾燥が気になるほど、多く足したくなります。けれど、肉球の表面に乗りきらなかったぶんは、そのまま床へ移ります。移った先は滑る面になり、その子の歩き方が変わります。爪や指のあいだの毛が伸びているときは、そこへ滑りやすい面が加わるので、条件が重なります。量は、薄く残る程度で止めて、足りないと感じたら回数のほうを増やしてください。1日1回を毎日、のほうが、多い量を週に2回より安定します。

もう1つ、季節のことも書いておきます。地面の状態が変わると、帰宅の直後にやる作業の量が変わります。夏のアスファルトは細かい粉が付き、冬は道にまかれたものが付きます。雨の日は、濡れている時間が長くなるぶん、乾かす工程が延びます。それでも、寝る前にやることの中身は変わりません。見る、乾かす、うるおいを足す。この3つは1年を通して同じで、変わるのは玄関でやる拭き取りの手数のほうです。

Cautionこの様子があるときは、家で続ける前に動物病院へ

肉球の表面が割れている、出血している、めくれている、色が変わった、触ると痛がる、片方の足だけをかばって歩く、指のあいだをなめ続けている、指のあいだがじくじくしている、においが変わった、爪の根元がはれている。こうした様子があるときは、毎日のケアを続けながら様子を見ずに、動物病院にご相談ください。肉球は、地面と体がふれている唯一の場所なので、体の別のところで起きていることが最初に出てくることがあります。歩き方が変わっているときは、足そのものではない場合もあります。いつから、どの足に、どのくらいの間隔で出ているか。寝る前に見ている習慣があると、この3つがそのまま答えられます。

今日は寝る前の3分だけ|肉球と足のケアを毎日、家でできる形にする

今日やることを1つだけ選ぶなら、寝る前に座って、4本の指のあいだを開いて見るところまでです。乾かすのも、塗るのも、今日はやらなくて構いません。開いて見る、という動作をその子に覚えてもらうのが、いちばん時間のかかる部分だからです。ここが済んでいると、あとの工程はどれも30秒から40秒で足ります。家でできるケアとして続くかどうかは、この1分が習慣になるかで決まります。

使うものは、この置き方に合うかどうかで選びます。基準は、べたつきが残らないことと、塗ったあとに歩かせる前提になっていないことです。mofuwa 肉球クリーム は、4種のヒアルロン酸を配合した11成分無添加のクリームで、べたつかず、滑り止めにも配慮した処方になっています。ヒアルロン酸は分子の大きさで役割が変わり、大きいものは肉球の表面にとどまり、小さいものは角層まで入ります。だから薄くのばすだけで足りて、寝る前に塗って、そのまま寝床へ、という置き方に向きます。ロウや油脂をベースにしたものはべたつきやすく、乗りきらなかったぶんが床へ移ります。玄関でやる拭き取りのほうは、mofuwa グルーミングスプレー を布に取って、指のあいだから先に拭きます。毎日きれいにしておきたい側の道具なので、汚れが少なく見える日も同じ手数で回せて、地面から持って帰ったものが家に上がりません。直接かけると音と冷たさで嫌がる子がいるので、布に取ってから当てるほうが続きます。地肌の側を見ておきたい場所があるなら mofuwa スキンケアミスト を部分に、洗う日は mofuwa モイストシャンプー を、間隔を決めて使う形にしておくと、足のケアだけが浮きません。

中身のことも一行だけ書いておきます。mofuwaは、特許5253483(三室ダブルイン型 電解システム)でつくる電解水を使っています。電解槽が3室に分かれる構造のため、電解質由来の不純物が電解水に含まれません。足は、寝床に入ってから、その子がいちばん長くなめる場所です。清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でできているので、寝る前に薄くのばしたあと、なめ始めたところで手を伸ばして止める必要がありません。見張らなくてよくなるぶん、寝る前の3分がそのまま3分で終わります。

Point続かない原因は、たいてい時刻のほうにあります

肉球と足のケアが続かない家に共通しているのは、道具でも手順でもなく、置いた時刻が毎日変わることです。散歩の時間は季節でずれますし、汚れの量も日によって違います。だから「散歩のあと」に置くと、時刻が固定できません。寝る前は、季節が変わっても位置が動きません。歯を磨く、電気を消す、といった毎日必ず来る動作の直前に置くと、こちらが思い出さなくても手が動きます。時刻さえ決まれば、3分は勝手に空きます。

この記事の組み立てを、もう一度まとめます。肉球と足まわりのケアをまとめる日を決める条件は、汚れの多さではなく、そのあと歩くかどうかです。だから、落とす作業は玄関に、見る作業とうるおいを足す作業は寝る前に置きます。指のあいだを開いて見て、乾かして、爪と毛の長さを見て、最後に薄くのばして、そのまま寝床へ。塗ってから歩く歩数が少ないほど、この手順は成立します。散歩の直後にすべてを済ませたくなりますが、そこは1日でいちばん歩数が残っている時間帯です。毎日3分、家でできる形にするなら、寝る前に置くほうが続きます。肉球の割れや傷、歩き方の変化があるときは、続ける前に動物病院にご相談ください。

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よくある質問

散歩から帰った直後に、肉球にうるおいを足してはいけませんか。
だめではありませんが、そのあとの歩数を考えると効率が悪くなります。帰宅の直後は、その日の家の中の移動がこれから始まる時刻なので、塗ったぶんの多くが床に移ります。移った床は滑りやすい面になり、その子の歩き方も変わります。どうしても帰宅の直後にやりたいときは、量をさらに薄くして、そのあと30分は同じ部屋にいてもらう形にしてください。時間を選べるなら、寝る前のほうが少ない量で足ります。
猫にも同じ手順が使えますか。
見る順番と、乾かしてから足すという順番は同じです。違うのは、押さえていられる時間の長さで、猫では1回に1本、というくらいの区切りが現実的です。爪は出したり引っ込めたりするので、床に当たる音では判断できません。指のあいだの毛と、爪の先が引っかかるかどうかで見ます。塗ったあとになめる量も犬より多くなりやすいので、量はさらに薄くしてください。嫌がる日は途中でやめて、翌日にその足から始めます。
毎日やる必要はありますか。週に何回くらいが目安ですか。
見る作業は毎日、うるおいを足す作業は、その子の肉球の状態と季節で変わります。指のあいだを開いて見るところまでなら1分で終わるので、毎日のほうが変化に気づけます。塗るほうは、乾いていると感じる時期は毎日、そうでない時期は2〜3日に1回でも間に合います。回数を決めるより、寝る前という時刻を固定するほうが続きます。割れや出血、痛がる様子があるときは、回数の話の前に動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。