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洗剤で拭くか、水だけか|そのあと足を舐める子がいる家では

公開日 2022年12月8日|文=mofuwa編集部

明るい窓辺の淡い色の床で、静かに休んでいる薄い毛色の猫
拭いたあとの床を最初に歩くのは、たいていその子のほうです。写真:大 董/Pexels

年末に床を拭いていくと、キッチンの前だけで布の滑り方が変わります。一年かけて飛んだ油が、薄い膜になって乗っているからです。ここで洗剤を使うかどうかを決めることになります。決め手になるのは、どれだけ落ちるかよりも、拭いたあとに何が残るかです。拭いた床を最初に歩くのはその子で、その足裏は、その夜に口へ運ばれます。洗剤で拭くか、水だけで拭くかは、床に何が残り、足裏が何を運ぶかで分かれます。

すすがない拭き方だから残る|洗剤で床を拭いた日に足裏が拾うもの

洗剤は、汚れを水になじませて流すためのものです。食器は、洗ったあと水で流します。衣類も、すすぎの工程が最後に入ります。床だけが、流さずに終わります。かたく絞った布で一度なでて、そのまま乾かす。この工程には、すすぎに当たるものが入っていません。だから床に使った洗剤は、汚れと一緒に布へ移ったぶんを除いて、そのまま床の上に残ります。

乾いても消えません。水が飛ぶだけで、汚れを水になじませる成分そのものは床の表面に薄く残ります。人は靴下やスリッパを履いているので、この膜に直接ふれる時間がほとんどありません。床から何も履かずに歩いているのは、その家の中でその子だけです。

床を拭いてから、残ったものが口へ届くまで 拭いた直後の床は湿っています。乾くまでのあいだに歩くと、足裏がいちばん多くを拾います。拾ったものは家の中を運ばれ、その夜に指のあいだをなめるところで口へ入ります。床に何を残したかは、その日の夜に効いてきます。 数えるのは、歩くまでの分数と、その夜になめた回数 拭いた直後 床の表面が湿っている 洗剤を使った日は、ここに膜が残る 20〜40分 乾くまでのあいだに歩く 足裏が、乾ききる前の床から拾う その日の夕方 拾ったまま家を歩く 寝床や食器のまわりへ運ばれる 寝る前 指のあいだをなめる 床に残したものが口へ入る最後の道
床の側の判断が、その日の夜の足裏に届きます。

足裏は、体の中でいちばん床に接している面です。肉球そのものは硬い皮で覆われていますが、肉球と肉球のあいだには毛が生えています。ここが拾います。歩くたびに毛が床をなで、湿っていればなおさら吸い上げます。洗剤で拭いた床を歩いた足裏には、洗剤の成分が毛の側に集まります。肉球の表面は拭けば取れますが、あいだの毛に入ったものは乾いた布では戻りません。

この記事で数えるのは2つです。床を拭いてから、その子が最初にそこを歩くまでの分数。そして、その夜に足裏をなめた回数。この2つを同じ紙に書くと、洗剤の日と水だけの日で、夜の数字がどう動くかが見えます。床がきれいになったかどうかは目で分かりますが、足裏が何を運んだかは、夜の回数でしか分かりません。

乾くまでが長く、皮脂の膜が薄く残る|水だけで床を拭く日の条件

水だけで拭けば、床に洗剤は残りません。そのかわり、油は水になじまないので落ちきりません。キッチンの前、食卓の下、揚げものをした日に飛んだ範囲。この帯は、水だけの布で何度なでても、薄く伸びるだけで取りきれないことがあります。

落ちきらなかった油は、乾いたあと床の表面に薄い膜として残ります。そこへ空気中から降りてきたほこりが乗ると、指でなぞったときにうっすら筋がつく状態になります。水だけで拭いた床が拾わせるのは、この膜に乗ったほこりのほうです。洗剤の成分は残りませんが、足裏が何も拾わない床になるわけではありません。

冬は、乾くまでの条件も変わります。室温が低い部屋では、水拭きした床が乾くまでに20分から30分ほどかかります。洗剤で拭いて水拭きを1回足した日は、床が2度濡れるので40分前後になります。乾くまでの時間が延びるということは、足裏が拾える時間が延びるということです。気温の高い時期に同じ拭き方をしても、この差は出ません。年末に床へ手を入れる時期は、一年でいちばん乾きが遅い時期でもあります。

水だけを選ぶ日の条件は、この3つがそろうかどうかです。ぬるま湯が使えて、布を何枚か替えられて、乾くまでその部屋を閉めておける。そろわない日に水だけで通すと、油の膜が残ったまま乾いた床ができます。季節の変わり目に地肌が乾きやすい子ほど、膜に乗ったほこりを足裏から運んで、寝床の側へ持ち込むことになります。

残るもの・落ちるもの・乾くまでの時間で並べる|洗剤と水だけの比較

2つの拭き方は、きれいになる度合いでは比較できません。比較できるのは、落ちるもの、残るもの、乾くまでの時間、そして足裏が拾うものです。並べると、どちらかが正しいのではなく、場所によって答えが入れ替わることが分かります。

洗剤で拭く場合と、水だけで拭く場合の比較
見るところ洗剤で拭く水だけで拭く
落ちるもの一年ぶんの油と、油に貼りついたほこり水になじむ汚れと、表面に乗ったほこり
床に残るものすすがなければ、汚れをなじませる成分が薄く残る落としきれなかった皮脂の膜
乾くまでの時間(冬の室温)水拭きを1回足すので40分前後20〜30分。かたく絞れば10分前後
足裏が拾うもの床に残った洗剤の成分膜に乗ったほこり
その夜に増えること指のあいだをなめる回数前足を噛む回数と、おなかを掻く回数
向いている場所キッチンの前・玄関・調理台の下寝床の下・食器のまわり・その子が伏せる場所
年末に一度だけやること洗剤で拭いて、水拭きを1回足すまでで1セットぬるま湯で、布を替えながら2回通す

表の最終行が、この比較の答えです。洗剤を使うという判断は、水拭きを1回足すという工程とセットでしか成立しません。洗剤で拭いて終わりにした床は、汚れは落ちているのに、足裏が拾うものは前より増えています。時間が足りない日は、洗剤を使わないほうを選ぶほうが、結果として足裏に届くものが少なくなります。

下から3行目も、あとで効いてきます。その夜に増えるしぐさが、洗剤の日と水だけの日で違うからです。指のあいだを念入りになめる夜が続くなら、床に残っているものの側を疑います。前足を噛んだり、おなかを掻いたりするほうが増えるなら、膜に乗っていたほこりが毛のほうへ移っています。どちらの夜だったかは、その日どちらの拭き方をしたかと突き合わせればすぐ分かります。

部屋ごとに決めるとどっちも使える|足裏をなめる子がいる家の分け方

家じゅうを洗剤で拭く必要も、家じゅうを水だけで通す必要もありません。分ける基準は1つです。その部屋が、その子の口が届く床かどうか。伏せて過ごす場所、食器を置いている場所、寝床の下。この3か所の半径1メートルは、口が届く床です。

部屋ごとにどちらを割り当てるか
場所選ぶ拭き方そう決める理由
キッチンの前・調理台の下洗剤で拭いて、水拭きを1回油の膜が厚く、水だけでは落ちきらない
玄関とその周辺洗剤で拭いて、水拭きを1回外から入るものが多く、足裏が最初に触れる
寝床の下・食器のまわりぬるま湯で、水だけ2回伏せる時間が長く、口が届く床
その子が昼寝をする窓ぎわぬるま湯で、水だけ2回体の広い面が接する
廊下と、人だけが通る部屋どちらでもよい足裏が通り過ぎるだけで、留まらない

割り当てを決めたら、洗剤を使う場所には順番の約束を1つ足します。洗剤で拭いた床は、水拭きを1回足すまでを1セットとして、その2回が終わるまでその子を入れません。扉が閉められない間取りなら、洗剤の部屋はその子が寝ている時間帯に回します。年末は人の出入りが多いので、2回目を忘れる日が出ます。忘れた日は、翌朝にもう一度水拭きだけをすれば戻せます。

床の側をどう拭いても、最後に残るのは足裏です。拭いた直後に歩いた足裏、乾ききる前に通った足裏。ここにはもう一段、その子の側の手当てが要ります。mofuwa スキンケアミストは、中身が高機能性電解酸化水だけでできています。清涼飲料水の規格基準をクリアした水なので、指のあいだへ直接吹きかけたあと、その子がそのままなめても、量を決め直さずに済みます。

足裏は、拭いた床に最初に触れる場所であり、その夜にいちばん口が行く場所でもあります。そこへ使うものは、口へ移る前提で選ぶことになります。肉球のあいだの毛は、ブラシも乾いた布も入りにくい場所です。ミストなら、毛の生えているすきまへそのまま届いて、拾ってきたものを浮かせてから拭き取れます。床を拭いた日の夜に1回、足裏を通しておくと、その日の床の判断がそこで終わります。

この1本は、足裏だけの持ち物ではありません。場所を選ばずに使えるので、口のまわりや耳のふちのように、他のものを持ち込みにくい場所へも同じように使えます。年末に床へ手を入れる時期は、暖房で室内が乾く時期とちょうど重なります。地肌の乾きが先に出る子なら背中から、肉球の硬さが先に出る子なら足裏から。mofuwa スキンケアミストを通す場所は、その年に先に出たほうへ合わせます。肉球が割れやすい子は、そのあとに mofuwa 肉球クリームを重ねておくと、乾いた床を歩いた日でも表面がかたくなりにくくなります。

Caution拭き方を替えても、足裏をなめる回数が動かないとき

洗剤の部屋を水だけに替えて2週間たっても、夜に足裏をなめる回数が同じだけある/なめている場所が、床に触れる肉球ではなく前足の甲や手首のあたりに寄っている/指のあいだの毛が茶色く変わり、いつも湿っている/片方の足だけをなめる。これらは、床に何を残したかでは説明がつきません。拭き方を替えたのに夜の回数が動かなかった、という記録そのものが、切り分けに使えます。どの部屋をどちらで拭いたか、歩くまで何分あけたか、その夜に何回なめたかを書いた紙を持って、動物病院へ行く日を決めてください。

年末の一日を、次の時期まで持たせる|床と足裏に残る話

年末に一度、床の油を落としておくと、そのあとの数か月は水だけで足りるようになります。油の膜は一年かけて積み上がったものなので、落としたところからまた薄く積み直しになります。年末の一日は、その積み上がりを0に戻す日です。0からなら、しばらくは水だけの布でも追いつきます。

年末の一日と、そのあとの割り振り
いつ床にすること足裏にすること
年末の一日洗剤の部屋と水だけの部屋を割り当てて通すその夜に1回、指のあいだまで通す
年明けから毎週口が届く床だけ、ぬるま湯で水拭き散歩から戻った日に足裏を1回
次の季節の変わり目キッチンと玄関だけ、洗剤で1回地肌か肉球か、先に出たほうから

3行目の時期は、暦で決めずに条件で決めます。暖房を入れはじめた週、止めた週。湿度が下がって床の乾きが早くなった週。この時期に一度だけ洗剤へ戻せば、年末まで水だけで通せます。年に2回、洗剤を使う日を決めておくという形にすると、残りの日は迷わずに済みます。

紙に残しておくのは3つだけです。どの部屋をどちらで拭いたか。拭いてから歩くまで何分あけたか。その夜に足裏をなめた回数。来年の同じ時期にこの紙を出せば、どの部屋で洗剤が要ったのかを思い出す手間がなくなります。

今日できるのは、口が届く床を3か所だけ選んで、紙の端に書いておくことです。寝床の下、食器のまわり、昼寝をする窓ぎわ。この3か所を水だけの側に置いておけば、残りの部屋をどちらで拭いても、足裏が運ぶものは少なくなります。

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よくある質問

重曹やクエン酸なら、洗剤より足裏に残っても安心ですか。
残るかどうかという点では、扱いは同じです。重曹は乾いたあとに白い粉として床に残り、クエン酸は酸が残ります。どちらも、すすぎの工程を入れなければ床の上にとどまります。台所で使うものだから床に残っても構わない、という線引きにはなりません。使うなら、洗剤と同じように水拭きを1回足すところまでを1セットにしてください。粉が残ると、足裏の毛のすきまに入りやすいぶん、洗剤より目に見えやすい形で残ります。
フローリング用のウェットシートは、洗剤で拭いたことになりますか。
成分の表示を見て決めます。界面活性剤が入っていれば、洗剤で拭いた日と同じ扱いです。水とアルコールだけのものなら、水だけで拭いた日に近くなります。どちらの場合でも、シートは布より含む水の量が少ないので、乾くまでの時間は短く済みます。口が届く床にシートを使うなら、拭いたあとに水だけの布でもう一度通しておくと、成分の表示を確かめる手間ごとなくなります。
拭いたあとに足を拭けば、床の側は気にしなくていいですか。
足を拭くのは効きますが、乾いた布では肉球の表面までです。肉球と肉球のあいだの毛に入ったものは、乾いた布でなでても戻ってきません。順番としては、床の側で残すものを減らしておくほうが先で、足を拭くのはそのあとです。床で減らし、足裏で拾ったぶんを湿らせてから拭き取る。この2段にしておくと、どちらか片方が抜けた日でも、夜の回数が一気には増えません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。