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シャンプーの泡立ちが悪いのは劣化?

公開日 2023年1月20日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、淡い色のマットの上に落ち着いて立っている、白っぽい毛色の犬
泡の立ち方は、その面がどれだけ汚れていたかを映しています。写真:SLZ/Pexels

シャンプーをいつもと同じだけ手のひらに取って背中にのせたのに、こするほど泡が消えていく。シャンプーが泡立たない原因は、劣化よりも「体に汚れが残っていること」のほうがずっと多いです。皮脂や砂ぼこりのような油分は、泡の膜を先に壊してしまいます。だから2回洗いの1回目は、泡立たないほうが普通です。劣化を疑うのは、汚れを引き受けたあとの2回目でも泡立たないときになります。この記事では、シャンプーが泡立たないときに何をどの順で外していくかを、8つの問答に分けて書きます。劣化は、その順番のいちばん最後に置きます。

シャンプーが泡立たないのは、劣化ですか

短い答えは「多くの場合は劣化ではありません」です。シャンプーが泡立たないとき、いちばん多い理由は、体のほうにまだ汚れが残っていることです。皮脂、砂ぼこり、散歩で乗った土、前回のケアで残ったもの。これらが先に洗浄成分と結びついてしまうので、泡になる分が残りません。ボトルの中身が変わったのではなく、体の側の条件が変わっている、と考えるほうが当たります。

順番でいうと、シャンプーが泡立たない理由は次のように並びます。汚れが残っている、濡らし方が足りない、水を含ませすぎている、原液の置き方、水の硬さ、保管の条件、そして最後に劣化です。劣化がいちばん最後なのは、確率が低いからです。まず上から外していくほうが、原因にたどり着くのが早くなります。

この記事では、この4つを順番に開いていきます。シャンプーが泡立たないという疑問は、原因が1つに決まらないぶん、外していく順番のほうが答えになります。順番さえ持っていれば、次に洗う日に1つずつ試せます。

皮脂や汚れがあると、なぜシャンプーが泡立たないのですか|泡が立つ側の条件から

泡というのは、空気のまわりを、ごく薄い水の膜が包んだ状態のことです。膜が保てているあいだ、泡は泡のまま残ります。ここに油分がふれると、膜の表面の性質が変わって、包んでいられなくなります。できかけた泡が、次々に消えていく。シャンプーが泡立たないときに手のひらで起きているのは、これです。

もう1つ、量の側の理屈もあります。洗浄成分は、汚れとくっつく仕事と、泡の膜をつくる仕事の両方をします。体に汚れがたくさん残っていると、成分は先に汚れのほうへ使われます。汚れの相手をし終えて、余った分が初めて泡になります。だから、汚れが多い日はシャンプーが泡立たない。逆に言えば、泡が立ち始めたということは、汚れの相手が済んだという合図です。

泡が消える側の条件と、泡が残る側の条件
泡が消えやすい泡が残りやすい
体の状態皮脂や土が残っている予洗いで表面が落ちている
濡れ方毛の表面だけ濡れている地肌まで濡れている
水の量手やスポンジに水が多すぎる薄まらない程度に含んでいる
部位背中、尾のつけ根、耳のうしろ四肢の外側、胸のあたり
回数1回目2回目

表の右下に「2回目」と書いてあるのが、この記事のいちばん短い答えです。シャンプーが泡立たないかどうかは、製品の性格よりも、その回が何回目かでほとんど決まります。1回目と2回目を同じ基準で見ると、毎回「泡立たない」という判断になってしまいます。

2回洗いの1回目が泡立たないのは、正常ですか|1回目と2回目は役割が違います

正常です。2回洗いの1回目は、汚れを引き受けるための回です。ここで泡が立たないのは、成分が汚れの相手をしているからで、設計どおりの動きだと考えてください。1回目で泡が立たないことを心配して、シャンプーを足したり、こする力を強くしたりすると、洗う時間だけが延びます。

予洗いから2回目までの、泡の立ち方 予洗いで地肌まで濡らし、1回目で汚れを引き受け、2回目で泡が立つ、という3つの段階を並べた図です。1回目で泡立たないことが正常であることを示しています。 予洗い 2〜3分 1回目 汚れ 2回目 泡が立つ 地肌まで濡らす 泡は立たない 1回目が泡立たない 汚れを引き受けた回です ここは正常な状態です 2回目も泡立たないとき 予洗いから順に外します 劣化を疑うのは最後です
1回目で泡立たないことは、判断の材料になりません。判断が始まるのは2回目からです。

1回目のやり方にもコツがあります。泡を立てようとせず、体の上で伸ばすことだけを考えてください。背中、腹、四肢、尾のつけ根まで、シャンプーが行き渡ればそれで役目は終わりです。長く置く必要もありません。行き渡ったらすぐに流します。ここで時間をかけると、そのぶん立たせておく時間が延びて、その子の負担が増えます。

2回目は、1回目の半分ほどの量で足ります。汚れの相手が済んでいるので、同じ量を出すと泡が余ります。余った泡はすすぎの時間に返ってきます。シャンプーが泡立たないことを気にして量を増やす人は多いのですが、増やすべきなのは1回目ではなく、予洗いの時間のほうです。

Point1回目と2回目で、見るところを変える

1回目に見るのは「行き渡ったか」だけです。泡は見ません。2回目に見るのは「泡が立ったか」です。この2つを分けておくと、シャンプーが泡立たないという言葉が、どちらの回についての話なのかがはっきりします。ふだんの会話では混ざりがちなところです。

2回目も泡立たないときは、何を順番に外していきますか|劣化は最後に置きます

2回目でもシャンプーが泡立たないときは、ここから切り分けが始まります。順番は上から6つ。1つずつ、次に洗う日に試してください。同時に2つ変えると、どれが効いたのか分からなくなります。1回に1つだけ変える、というのがこの表の使い方です。

2回目も泡立たないときに、上から外していく6つ
順疑うところ次に洗う日に変えること
1予洗いが足りていない流す時間を2〜3分に延ばし、地肌まで濡らす
2原液を毛の上に落としている手のひらで少し伸ばしてから体にのせる
3手やスポンジに水を含ませすぎ水を切ってから、シャンプーを取る
4水の硬さ住まいの水の条件は変えられないので、量とすすぎで合わせる
5保管の場所浴室に置きっぱなしにせず、温度の低いところへ移す
6開けてからの日数ここで初めて劣化を疑います

1番と3番は、同じ「水」の話ですが向きが逆です。体は濡れているほうがよく、手やスポンジは濡れすぎていないほうがよい。ここが逆になっている家は多く、実際に泡立たない原因のかなりの部分がここに集まります。手をよく濡らしてからシャンプーを取ると、出した瞬間に薄まって、そのぶん泡が立ちません。

2番は、意外に効きます。原液を毛の上に直接落とすと、その一点だけが濃くなり、まわりには行き渡りません。濃いところは泡が立ち、そのほかは泡立たない。ムラのある状態を「全体が泡立たない」と感じてしまいます。手のひらで一度伸ばしてから置くだけで、見え方が変わります。

4番の水の硬さについては、家では変えられないものとして扱ってください。住んでいる場所によって水に溶けているミネラルの量は違い、それが泡の立ち方に出ることがあるとされています。引っ越したあとから泡立たなくなった、という場合はここが候補に入ります。変えられないので、量とすすぎのほうで折り合いをつけます。

予洗いはどれくらいやると、泡立たない状態が消えますか|地肌が濡れるまでの時間

目安は2〜3分です。長いと感じるかもしれませんが、これは「毛が濡れるまで」ではなく「地肌が濡れるまで」の時間です。毛が濡れているのと、地肌が濡れているのは別のことです。表面だけ濡れた状態でシャンプーを置くと、成分は地肌まで届く前に毛の上で汚れを拾い、そこで泡立たないまま終わります。

地肌まで濡れたかどうかは、手で確かめられます。毛を分けて指の腹で押したときに、指に水が来るかどうか。来なければ、まだ表面です。とくに背中の真ん中と、尾のつけ根と、首のうしろは最後まで残ります。ここが濡れていない状態で洗い始めると、その3か所だけシャンプーが泡立たない、という現象になります。

  1. お湯を体に当てる前に、水量を落とす

    勢いのある水は、毛の表面をはじいて流れていきます。弱めの水量で、毛の中に入れていくほうが、地肌まで早く届きます。音も小さくなるので、水を嫌がる子には二重に効きます。

  2. 毛の流れに逆らって、指で分けながら当てる

    毛の向きに沿って流すと、屋根の上を水が流れるのと同じで中に入りません。指で毛を分けて、その隙間にお湯を落としていきます。手を止めて、その場所に何秒か当てるだけで違います。

  3. 背中の真ん中、尾のつけ根、首のうしろを最後に確かめる

    この3か所は、どの子でも最後まで乾いています。指で押して水が来るのを確かめてから、シャンプーに移ってください。ここが濡れていれば、泡立たない場所はほとんど残りません。

  4. そのうえで、1回目は泡を期待せずに伸ばす

    予洗いをしっかりやっても、1回目は泡立たないことがあります。それでも構いません。予洗いで落ちるのは表面の汚れで、皮脂は1回目が引き受けるからです。判断は2回目に持ち越します。

予洗いの2〜3分は、洗う時間全体からすると長く感じます。ただ、ここを削ると、そのぶん1回目と2回目が延びます。前に置くか後ろに置くかの違いで、合計はあまり変わりません。前に置いたほうが、シャンプーが泡立たない状態に付き合う時間は短くなります。

泡立たない面と、よく泡立つ面があります|泡の立ち方は皮脂の地図として読めます

同じ1回の中で、背中はなかなか泡立たないのに、四肢の外側はすぐ泡が立つということが起きます。これは、その面がどれだけ汚れていたかの差です。泡の立ち方を、洗う力の強い弱いではなく、その面の汚れ具合を映したものとして読むと、次から洗う順番が決まります。

これが分かると、洗う順番を変えられます。泡立たない場所を先に、泡が立つ場所をあとに。先に置いた場所は、そのぶん長くシャンプーがのっている時間が取れます。全部を同時に洗って、全部を同時にすすぐより、ムラが減ります。

毎回、同じ場所だけシャンプーが泡立たないなら、それはその子の体の地図です。毎日のブラッシングで、まずどこに指を入れればいいかが、そこに書いてあります。においが出るのも、汚れが残るのも、たいてい同じ場所になります。泡は、その情報を毎回タダで教えてくれています。

なお、泡がよく立った日と、あまり立たなかった日で、洗い上がりの手ざわりを比べておくと、その子にとっての基準ができます。比べる相手は、他の家の犬でも、他の製品でもなく、先週の同じ場所です。この比べ方なら、条件がほとんど揃っています。

保管でシャンプーは変わりますか|劣化を疑う前に見る3つ

ここまで外してきて、それでもシャンプーが泡立たないときに、初めて中身のほうを見ます。見るのは、におい、とろみ、分かれ方の3つです。どれも開けた日と比べる形になるので、開けた日をボトルに書いておくと、この段階で役に立ちます。

劣化を疑うときに見る3つ
見るところ変わっていないとき変わっているとき
におい買ったときと同じつんとする、酸っぱい、別のにおいが混じる
とろみ同じ速さで落ちる水のようにさらさら、または固まっている
分かれ方均一のまま上下で色や濃さが分かれている
置き場所温度の低いところ浴室の中、窓ぎわ、直射日光の当たる場所
開けてからの日数書いてある分からない

置き場所の影響は、どの製品でも同じように出ます。浴室の中は、湯気で温度が上がって、そのあと下がる、を毎日くり返す場所です。ふたの隙間から水が入ることもあります。特定の製品が弱いという話ではなく、置かれている条件のほうが厳しい、というだけの話です。洗い場から出して、脱衣所の棚に移すだけで条件が変わります。

3つのどれも変わっていないなら、シャンプーが泡立たない理由は中身の側にはありません。もう一度、予洗いと水の量に戻ってください。この2つは、意識して変えたつもりでも、次の週には元に戻っていることが多い項目です。

洗う日に使うものそのものを見直したい場合は、洗浄成分の設計を見てください。mofuwa モイストシャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加、原料に使う水は精製水で薄めていない特許電解水です。泡立つ量そのものを水の側で補っているので、洗浄成分の量だけを並べると少なく見えます。泡立ちの感じ方は洗浄成分の種類によって変わるので、いま使っているものと比べるときは、成分の系統をそろえて比べるほうが読みやすくなります。どの製品が良い悪いという話ではなく、比べるときの条件をそろえる、という意味です。

シャンプーが泡立たないという疑問を、洗う日の手順に置き換える

最後に、ここまでを洗う日の手順に畳みます。シャンプーが泡立たないという疑問は、原因を1つ当てるより、手順を1つ変えるほうが早く片づきます。下の順で1回洗ってみて、それでも2回目が泡立たないなら、そのとき初めて中身を見てください。

泡立たないを手順に置き換える
工程やること見るところ
予洗い弱い水量で2〜3分、毛を分けながら指で押して水が来るか
1回目手のひらで伸ばしてからのせる行き渡ったか(泡は見ない)
すすぎ泡が消えるまで流す背中と尾のつけ根が残りやすい
2回目1回目の半分の量でここで泡が立つか
2回目も泡立たない次に洗う日に1つだけ変える予洗い→水の量→原液の置き方の順
3回試して変わらないにおい・とろみ・分かれ方を見る開けた日と比べる
Caution泡立ちとは別に、地肌の変化が続くときは動物病院へ

泡の立ち方とは関係なく、地肌が赤い、フケが増えた、洗ったあともにおいが早く戻る、同じ場所をなめ続ける、かゆがる回数が増えた、毛が薄くなってきた。こうした変化が続いているときは、シャンプーの銘柄や洗い方を変える前に、動物病院にご相談ください。泡立たないことは製品と洗い方の話ですが、地肌の変化はそれとは別の話です。いつから、どこに、どのくらいの範囲で出ているかと、洗った日をメモして持っていくと、相談が早く進みます。

洗う回数を増やして解決しようとしないことも、書いておきます。泡立たないからもう一度、を重ねると、洗う時間と乾かす時間がそのぶん延びます。背中の真ん中と、尾のつけ根と、耳のうしろ。この3か所が毎回いちばん最後まで泡立たないのは、その子が自分では届かない場所だからです。洗う日に人の手が入るまで、そこだけは前の週のまま残ります。

回数を増やさずに1回の中身を変えるなら、mofuwa モイストシャンプーは、洗浄成分をアミノ酸系だけにして量も減らし、減らしたぶんを原料の水に使った電解水が埋めています。原料の水を変えると、少ない洗浄成分でも泡が立ちます。落としすぎないぶん洗い上がりがごわつかないので、あとから戻すためのトリートメントの工程が要りません。この記事の見方でいうと、泡が立ちはじめる地点が早く来るということです。1回目で汚れを引き受けさせる組み方は変えずに、2回目の手ざわりだけが変わります。

泡は、洗う日ごとに1回だけ届く情報です。どこが泡立たないかを覚えておくと、次の予洗いでどこに時間を置くかが決まります。シャンプーが泡立たないという困りごとは、そのまま、その子の体の読み方に変わります。

洗い終わったあとに一度だけ、今日はどこが最後まで泡立たなかったかを言葉にしておいてください。これはその日の泡立ちを良くするための一言ではなく、次に洗う日の予洗いをどこから始めるかを決めるための一言です。3回ぶん覚えておくと、背中のどのあたりが毎回いちばん最後に泡になるかが、メモを見返さなくても、手のほうで分かるようになります。

Product

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300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。