C12Q&A・豆知識
清涼飲料水の規格基準とは?飲み物と同じ基準で測る意味
ペット用のケアスプレーの裏面に、「清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています」と1行だけ書かれていることがあります。先に定義を置きます。清涼飲料水の規格基準とは、飲み物として売るために満たすべき成分の基準です。飲み物を売る側が守る決まりなので、名前のほうに「清涼飲料水」が入っています。ケア用品の説明にこの名前が出てくるのは、成分の純度をはかる物差しを1つ借りているからです。借りているのは物差しであって、飲み物として売れるという意味ではありません。この記事では、清涼飲料水の規格基準とは何を測っているのか、そこから何が言えて、何が言えないのかを、8つの問答に分けて書きます。いちばん大事なのは、5つ目の「言えないこと」のところです。
清涼飲料水の規格基準とは、何を指す言葉ですか|定義を一行で置きます
定義から書きます。清涼飲料水の規格基準とは、清涼飲料水として売られるものが満たしていなければならない、成分についての決まりのことです。日本では食品衛生法にもとづいて定められた規格基準の1つとされていて、決めているのは国の側です。作る会社が自分で決めた社内の目標値ではなく、外から与えられた線であるという点が、この規格基準のいちばんの性格になります。
「規格基準」という言葉は、ふたつの意味を抱えています。規格は「何がどれだけ入っていてよいか」の数字、基準は「その数字を超えていないかを、どう確かめるか」の手続きです。清涼飲料水の規格基準とは、その両方をひとまとめにした呼び方だと考えてください。数字だけでも、確かめ方だけでも、規格基準とは呼びません。
- 入っていてはいけないもの、上限が決められているもの:ヒ素や鉛といった有害な金属について、検出されないこと、または一定量を超えないことが定められているとされています
- 微生物についての条件:大腸菌群が検出されないことなど、衛生についての項目が置かれているとされています
- 製造や保存についての決まり:どうつくり、どう詰め、どう保つかという手続きの側も、規格基準の一部として書かれています
ここで大事なのは、清涼飲料水の規格基準とは「その中身が体によい」ということを示すものではないという点です。示しているのは「余計なものが入っていない」という側だけです。純度についての物差しであって、働きについての物差しではありません。この違いが、あとで出てくる「言えないこと」の土台になります。
清涼飲料水の規格基準とは、飲み物を売るためにつくられた決まりです。ペットのケア用品のためにつくられた基準ではありません。それでもケア用品の説明に名前が出てくるのは、次のセクションで書くとおり、水そのものの純度を数字で語れる物差しが、ほかにあまり用意されていないからです。
ケア用品の説明に、なぜ飲み物の規格基準が出てくるのですか|物差しを1つ借りるということ
理由は単純です。ペットのケア用品には、「原料に使う水の純度はここまで」と決めた、共通の物差しが用意されていません。用途ごとの決まりはありますが、原料水そのものについて、有害な金属や微生物の数字を細かく置いた規格基準は、この分野には見当たりません。物差しがないところで純度を語ろうとすると、作る側は自分の言葉で「きれいな水です」と言うしかなくなります。
そこで、すでにある物差しを1つ借りてきます。借り先として清涼飲料水の規格基準が選ばれるのは、水について決められている数字がいちばん細かいからです。人が口から入れるものとしていちばん量の多いものが飲み物なので、そのぶん規格基準の目が細かい。細かい物差しを当てて通れば、純度についてはひととおり語れることになります。
| 清涼飲料水の規格基準 | ケア用品に当てはめると | |
|---|---|---|
| 何のためにできたか | 飲み物として売るための決まり | 借りている側の目的とは違います |
| 何を測っているか | 成分の純度(有害な金属・微生物など) | 原料の水の純度を測っています |
| 何を測っていないか | 使い方・量・体に起きること | 同じく測っていません |
| だから言えること | その基準の中に収まっている | 原料の水が同じ線の中に収まっている |
| だから言えないこと | 飲むことをすすめる根拠にはならない | 飲み物として売れるという意味ではない |
借り物の物差しなので、当てはまる部分と当てはまらない部分がはっきり分かれます。当てはまるのは「純度」の1列だけで、それ以外の列は借りていません。清涼飲料水の規格基準とは、成分の純度についての線であって、用途をまたいで働きを保証するものではない、という読み方をしてください。
「規格基準をクリアした成分」という文は、何を言っていますか|主語がどこにあるか
この一文を読むときは、主語がどこにあるかだけを見てください。「清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています」の主語は「成分」です。製品そのものが清涼飲料水だと言っているのではありませんし、製品を飲み物として売っているという話でもありません。原料に使っている成分が、その規格基準の線の中に収まっている、という報告です。
| 書いてある文 | 実際に言っていること | 言っていないこと |
|---|---|---|
| 規格基準をクリアした成分 | 原料が、その基準の数字の中にある | 製品が飲み物であること |
| 清涼飲料水の規格基準 | 純度をはかる物差しの名前 | その物差しが用途を保証すること |
| 〜でつくられています | 原料についての説明 | 使ったあとに何が起きるかの説明 |
| (調査機関の名前) | 誰が確かめたか | すべての状況で同じ結果になること |
主語の位置が読めるようになると、ラベルの1行はかなり正確に読めます。成分が主語の文は、成分の話しかしていません。逆に、製品が主語になっていて、体に起きることが書かれている文は、まったく別の種類の文です。清涼飲料水の規格基準とは何かを知る意味は、この2種類の文を見分けられるようになるところにあります。
毎日のケアで使うものを選ぶとき、この見分けは地味に効きます。皮膚や被毛に毎日ふれるものだからこそ、書かれている一行が成分の話なのか、体の話なのかを分けて読んでおくと、あとで判断が揺れません。
原料の水については、誰が何を調べたのですか|検査機関と、構造の側の話
mofuwaのケア用品の原料に使っているのは電解水です。三室ダブルイン型の電解分解技術(特許5253483)でつくられた水で、電解槽が3つの部屋に分かれている構造をしています。部屋を分けて、そのあいだをイオンだけが通る膜で仕切ると、電解に使った物質そのものは真ん中の部屋にとどまります。結果として、できあがった水に電解質由来の不純物が混ざりにくくなります。清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくれるのは、この構造が前提にあるからです。
特許5253483は、三室ダブルイン型という電解分解の仕組みが、新しい技術として登録されたことを示すものです。できあがった水が体に何をするかを、特許が証明しているわけではありません。番号があることと、働きが確かめられていることは、別々の話として読んでください。この記事で特許に触れているのは、清涼飲料水の規格基準を通せる理由が構造の側にある、という説明のためです。
調べたのは外部の機関です。江東微生物研究所は、微生物についての試験を扱う機関で、清涼飲料水の規格基準についての調査も行っています。作った会社が自分で「きれいです」と言っているのではなく、その物差しを扱っている機関に当ててもらった、という点がここでの中身になります。誰が確かめたかが書かれていることは、規格基準の名前が書かれていることと同じくらい大事です。
- 確かめられたこと:原料に使っている水の成分が、清涼飲料水の規格基準の線の中に収まっていたこと
- どうやって:その規格基準にもとづく調査として、外部の機関が測ったこと
- なぜ通るのか:電解槽が3室に分かれていて、電解質に由来する不純物が水に入りにくい構造だから
ここまでが「確かめられていること」です。ここから先は、確かめられていないことのほうを書きます。清涼飲料水の規格基準とは何かという疑問に答えるうえで、むしろこの先のほうが本体です。
この規格基準からは、何が言えないのですか|この記事でいちばん大事なところ
先に結論を並べます。清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられている、という事実からは、次の4つは言えません。ここを書かずに数字と基準の名前だけを並べると、読んだ人は必ず言えないほうまで読み取ってしまいます。
- 清涼飲料水の規格基準をクリアしているので、飲めます → 飲み物として売るための届け出も、飲むことを想定した設計もしていません
- この規格基準を通っているから、どんな使い方でも大丈夫です → 量と頻度と場所については、この基準は何も測っていません
- 規格基準をクリアしているので、体によい水です → 純度の物差しであって、働きの物差しではありません
- この基準を通っていれば、すべての子に合います → 個体の体質については、成分の基準からは何も言えません
なぜここまで強く線を引くのかというと、基準の名前は、それだけで安心の材料に見えてしまうからです。国が決めた基準、飲み物と同じ基準、という言葉の並びは強く、読んだ人はそこから先を自分で埋めてしまいます。埋めた部分は、確かめられていません。清涼飲料水の規格基準とは何かを説明するなら、確かめた範囲と、確かめていない範囲の両方を書くのが正しい形だと考えています。
安全という言葉についても、同じ扱いをします。この規格基準を根拠にして書けるのは、「原料の成分が、この基準に照らして確かめられています」というところまでです。根拠を外して「安全です」とだけ置くと、何をもって安全と言っているのかが読めなくなります。根拠と一緒に置く、という形を崩さないでください。
「舐めても大丈夫」とは、どこまでの範囲の話ですか|量と場面で見ます
ケア用品の説明でよく見る「舐めても大丈夫」という言い方も、範囲を切って読む必要があります。これが想定しているのは、ケアとして体に使ったあと、毛づくろいで舌がふれる程度の量と場面です。器に注いで飲む量や、続けて口から入れる場面は、想定に入っていません。清涼飲料水の規格基準とは、この想定の外側までを保証する物差しではありません。
| 場面 | 想定されているか | 何が違うか |
|---|---|---|
| ケアのあと、毛づくろいで舌がふれる | 想定されています | ふれる量が少なく、皮膚や被毛を経由します |
| 口のまわりを拭いたあと、舌がふれる | 想定されています | 同じく、ふきとった残りにふれるだけです |
| 器に入れて飲ませる | 想定されていません | 量が桁ちがいで、そのための届け出もありません |
| 食事や水に混ぜる | 想定されていません | 用途が食品の側に移ります |
つまり、清涼飲料水の規格基準とは「万が一ふれても、成分の純度としてはこの線の中にある」という後ろ盾であって、飲ませるための根拠ではありません。ケアの場面で使うものは、ケアの場面で使ってください。用途が書いてあるのは、そのためです。
体調に変化があるとき、口の中や皮膚に気になるところがあるときは、ケア用品を足したり替えたりする前に、かかりつけの動物病院に相談してください。成分の規格基準は、その子の状態については何も言っていません。判断の材料としては足りません。
家で確かめられるのは、表示のどの3つですか|基準の名前・調べた人・用途
売り場やページで確かめられることは、3つだけです。この3つが書いてあるかどうかは、専門の知識がなくても読めます。逆に言えば、家で確かめられるのはここまでで、それ以上は書いてある内容を読み手が受け取るかどうかの話になります。
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基準の名前が、具体的に書いてあるか
「安全基準をクリア」ではなく、「清涼飲料水の規格基準」のように、基準そのものの名前が書いてあるかを見ます。名前があれば、それが何を測る物差しなのかを、あとから自分で調べられます。名前がないと、調べようがありません。
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誰が調べたかが書いてあるか
調べた機関の名前があるかどうかです。作った会社の中で測ったのか、外の機関に出したのかで、書かれ方が変わります。社内で測ったものが間違っているという意味ではありません。確かめた人が違うと、条件の書き方が変わる、というだけの話です。
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用途が書いてあるか
どこに、何のために使うものかが書いてあるかを見ます。用途が書かれているものは、その用途で確かめられています。用途の外の使い方については、書いた側も確かめていません。目のまわり、口の中、器に入れる、といった使い方は、書いてなければ想定の外です。
「安全です」とだけ書かれているものが、それだけで問題があるという意味ではありません。根拠が読めない、というだけです。根拠が書かれていないものは、家では判断のしようがないので、選ぶ材料が1つ減ります。清涼飲料水の規格基準とは、その材料の1つとして使える名前だと考えてください。
毎日ふれる場所のうち、口のまわりと、そのあと舌が通る場所は、使えるものがいちばん限られます。拭いたものが、そのまま口へ回るからです。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、原料に使っている水が清涼飲料水の規格基準をクリアした成分であることを、調査した機関の名前と一緒に示しています。この節で挙げた3つのうち、基準の名前と、調べた機関の名前がそこに当たります。残る1つの用途は、ケアとして体に使い、そのあと毛づくろいで舌がふれる、というところまでです。器に入れて飲ませるためのものではありません。口のまわりを拭くときは、布に取ってから、口角の外側だけを一往復させてください。皮膚や被毛に毎日ふれるものだからこそ、どの基準に照らして確かめたのかを書いておく、という考え方でつくっています。
清涼飲料水の規格基準とは、という疑問を3つの問いに置き換える
最後に、ここまでを3つの問いに畳みます。清涼飲料水の規格基準とは何ですか、という問いのままだと、答えは長くなります。実際に必要なのは、目の前の1本について次の3つが読めるかどうかだけです。
| 問い | 読むところ | 読めたら分かること |
|---|---|---|
| 何の基準に照らしたのか | 基準の名前 | どの物差しを1つ借りているか |
| 誰が確かめたのか | 調査機関の名前 | 確かめた人が中か外か |
| どこまでの話なのか | 用途の表示 | 想定されている場面はどこまでか |
| (読めないこと) | — | その子に合うかどうか |
| (読めないこと) | — | 飲めるかどうか |
表の下2行を空欄にしてあるのは、書き忘れではありません。清涼飲料水の規格基準とは、この2つについては何も言わない物差しだからです。成分の純度をはかる線を1つ借りているだけ、という最初の言い方に戻ります。借りた線の中で言えることは言い、線の外のことは言わない。この記事で書きたかったのは、その分け方のほうです。
地肌の赤み、かゆがる回数の増加、フケ、においの変化、同じ場所をなめ続ける、毛が抜ける範囲が広がる。こうした変化が続いているときは、ケア用品の成分の規格基準を読み比べる前に、動物病院にご相談ください。清涼飲料水の規格基準とは成分についての物差しであって、その子の体に何が起きているかを教えてくれるものではありません。いつから、どこに、どのくらいの範囲で出ているかをメモして持っていくと、相談が早く進みます。
毎日のケアで使うものを選ぶときは、この3つを読んだうえで、あとはその子の様子で決めてください。規格基準は選ぶ材料であって、決める人ではありません。決めるのは、毎日その皮膚と被毛にふれている人の側です。
読み方が身につくのは、手元の1本で試したときです。いま使っているものを1本だけ手に取って、基準の名前・調べた人・用途の3つが書いてあるかを見てください。書いてあった場所に印をつけておいて、買い替えるときも同じ3か所だけを見る。2回か3回くり返すと、売り場で裏面を読む時間が数十秒で済むようになります。清涼飲料水の規格基準とは、その数十秒のあいだに拾える言葉のひとつです。毎日ふれるものだからこそ、同じ順番で同じ3か所を見る形にしておくのが、いちばん長く続きます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
