C04悩み解決

犬と猫のおしっこのにおい|まず疑いたい3つの原因

公開日 2023年1月2日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の木の床に置かれた、清潔な白いペットベッド
においの元が動くかどうかで、手当てする場所が決まります。写真:Ron Lach/Pexels

その子を別の部屋へ連れて行ってから、もとの部屋のにおいを嗅いでみてください。消えていれば、おしっこの臭いの原因はその子の体にあります。残っていれば、布か空気に移っています。どちらでもなく、掃除をしても翌日また同じ強さで戻るなら、尿そのものが変わっている可能性があります。原因はこの3つに分かれ、それぞれ手当てする場所が違います。この記事では、その分け方から始めます。

においの元は、その子と一緒に動くか

おしっこの臭いが気になるとき、多くの場合は掃除から手をつけます。ただ、掃除する場所が合っていないと、翌日には同じところに戻ります。先に決めるのは、においの元がどこにあるかです。

判別は、道具なしでできます。その子を別の部屋へ移して、5分ほど窓を開けてから、もとの部屋に戻ってください。その5分で、答えの半分が出ます。

移動と換気で、原因を3つに分ける
5分後の状態考えられる原因手当てする場所
においが消えている体に残っている被毛・肉球・おしりまわり
まだ残っている布や床に染みている寝床・カバー・マット・床の継ぎ目
掃除しても翌日戻る尿そのものが変わっている家庭ではなく動物病院
移した先の部屋がにおう体に残っている(確定に近い)同上・被毛の側

4行目まで確かめると、ほぼ決まります。移した先の部屋がにおいはじめたなら、においはその子と一緒に移動したということです。この場合、部屋をどれだけ掃除しても手ごたえは出ません。

原因1と2の見分け方と、残りやすい場所

体に残っている場合、場所はだいたい決まっています。尿は出たときに広がるのではなく、跳ねて付きます。だから付く場所は、その子の排泄の姿勢で決まります。

布に染みている場合は、場所が見えません。乾いた布は、見た目では判別できないからです。手のひらで押して、その手のにおいを嗅ぐのがいちばん早い見分け方です。寝床のカバー、その下のクッション、床のマット、壁の下のほう。この順に押していきます。

Note布は、洗ってもにおいが戻ることがあります

中まで染みているとき、表面だけを洗ってもにおいの元は残ります。カバーだけでなく、中のクッションまで洗えるかどうかを確かめてください。洗えない構造のものは、においが戻る周期がだんだん短くなります。買い替えの判断は、その周期で決めると迷いません。

家でできる、原因ごとの拭き取りの順番

原因が決まったら、手を入れる順番も決まります。体と布の両方に残っているときは、体を先にしてください。布を先に洗っても、体から同じものが移ってくるためです。

  1. 体:湿らせた布を、押し当てて移す

    後ろ足の内側、指のあいだ、おしりまわり。ぬるま湯で湿らせた布を押し当てて数秒待ってから離します。こすらないでください。こすると毛のあいだへ広がります。

  2. 体:乾いた布で、水分を取る

    湿らせた場所は必ず乾かします。指のあいだは、乾いた布を差し込んで数秒挟むだけで足ります。ここを飛ばすと、次のにおいの起点になります。

  3. 布:中まで洗えるものと、洗えないものを分ける

    洗えるものは洗い、洗えないものは日を分けて交換します。全部を一度に替えないでください。どれが効いたのか分からなくなります。

  4. 空気:出入り口を2か所開けて、5分

    換気は、窓を1か所だけ開けても空気が動きません。対角線上の2か所を開けて、通り道を作ってください。5分で十分です。

  5. 1週間、同じ手順を続ける

    毎日やることを増やさず、この4つだけを続けます。1週間たっても戻る速さが変わらないなら、原因は3つ目にあります。

1番目の工程は、布を何で湿らせるかだけが決まっていません。ぬるま湯でも足りますが、指のあいだとおしりまわりは、拭き終わったあとにその子の口がいちばん早く戻ってくる場所です。mofuwa スキンケアミストは中身が電解水100%なので、においを足す側のものが入っていません。ここが、この記事の手順にとっては効いてきます。香りで覆ってしまうと、おしっこの臭いが消えたのか残ったのかで原因を3つに分ける、という判別そのものが使えなくなるからです。中身が電解水なので、人によってはわずかに塩素のようなにおいを感じることがあります。拭いた直後ではなく、少し時間を置いてから嗅ぐようにしてください。後ろ足の内側やおしりまわりに赤くなっている部分、じゅくじゅくしている部分があるときは、そこは避けて手前で止めます。

尿そのものが変わっているときのサイン

3つ目の原因は、家庭で扱う範囲ではありません。体を拭いても、布を替えても、換気をしても、翌日には同じ強さで戻る。この動き方をするときは、尿の側が変わっている可能性があります。

Cautionとくに猫で、トイレに入って出ない時間が続くとき

排泄の姿勢を取っているのに出ていない、何度もトイレに入る、鳴く。猫のこの状態は、時間を置かずに動物病院にご連絡ください。においの話として様子を見る対象ではありません。

相談するときは、においの強さではなく「前と違う」という言い方で伝えてください。強さは日によって動きますし、人によって感じ方も違います。いつから、どう違うか。回数と量が変わったかどうか。この2つが、その場でいちばん役に立ちます。

犬と猫で、臭いが続く場所が違うところ

同じおしっこの臭いでも、残る場所は犬と猫で違います。排泄のときの姿勢と、そのあとの動作が違うからです。

犬と猫で、残りやすい場所と見るところ
犬猫
体に残る場所後ろ足の内側、おなかの下、おしりの毛後ろ足の裏、指のあいだ、おしりの毛
家に残る場所床の継ぎ目、壁の下のほう、散歩後の足跡砂の下、トイレの縁と外側、通り道
運び方散歩から持ち帰る分が加わる砂と一緒に足で運び出す
見落としやすい場所散歩用のハーネスとリードトイレの下と、その周辺の床

猫の場合、トイレをどれだけ掃除しても、猫自身が運び出す分が残ります。後ろ足の裏と指のあいだを週に2〜3回確かめるだけで、部屋のにおい方が変わることがあります。

犬の場合は、散歩から持ち帰る分が加わります。足の裏だけでなく、ハーネスとリードも一緒に確かめてください。布製のものは、洗う機会が少ないぶん、においが積み上がりやすい場所です。

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よくある質問

消臭剤を使えば解決しませんか?
香りを足しても、においの元はその場に残っています。香りが飛ぶと戻り、そのときは前より強く感じることがあります。まず、においの元がその子の体にあるのか、布にあるのかを分けてください。手当てする場所が決まれば、消臭剤に頼る量は減ります。
拭いても、数時間でにおいが戻ります。
拭いた場所が合っていない可能性があります。その子を別の部屋に移して5分換気し、もとの部屋がまだにおうなら、原因は布か床のほうです。体を何度拭いても変わりません。
猫のトイレは毎日掃除しています。それでも部屋がにおいます。
猫自身が運び出している分が残っています。後ろ足の裏、指のあいだ、長毛の子はおしりまわりの毛を確かめてください。トイレの下と、その周辺の床も見落とされやすい場所です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。