C04悩み解決
シニア期の草むらのあとの汚れ|若い頃と同じケアでは追いつかない
同じ道を、同じ距離だけ歩いています。それなのに、帰ってからの拭き取りに倍の時間がかかるようになった。シニア期に入ってから、そう感じている飼い主は少なくありません。草むらのあとの汚れが増えたように見えるとき、実際に変わっているのは汚れの量より、そこで過ごした時間のほうです。歩くペースが落ちると、同じコースでも滞在時間は延びます。この記事では、その時間がどこで汚れに変わっているのかを追いかけます。
同じ道なのに、帰ってからの手間が変わる
草むらのあとの汚れは、その子が草に触れた回数と時間で決まります。距離ではありません。シニア期に入ると、同じコースを歩いても、そこで過ごす時間が長くなります。歩くペースが落ちる、においを嗅ぐ時間が延びる、途中で立ち止まる回数が増える。どれも自然な変化です。
ここで起きているのは、汚れが増えることではありません。同じ場所が、長く草に触れ続けるということです。短く触れて離れた汚れは表面に乗っているだけですが、長く触れた汚れは毛の奥まで入り、乾いて固まります。
| 若い頃 | シニア期 | |
|---|---|---|
| 歩くペース | 速い。通り過ぎる | ゆっくり。滞在する |
| 1か所に触れる時間 | 短い | 長い |
| 汚れのつき方 | 広く、薄く | 狭く、濃く |
| 落とすときの手間 | 拭けば取れる | 湿らせないと動かない |
| 本人が落とす量 | 自分で舐めて減らす | 届く範囲が狭くなる |
右の列に寄っているなら、それは草むらの側が変わったのではなく、その子の歩き方が変わったということです。汚れの量を数えても、この変化は見えてきません。
変化の背景にあるのは、立ち止まっている時間
立ち止まっているあいだ、体のどこが草に触れているかを思い出してください。においを嗅ぐ姿勢では、頭が下がり、口まわりと耳のふちが草の高さに入ります。歩いているときは通り過ぎる場所が、止まっているあいだはずっとそこにあります。
姿勢の変化も重なります。年齢とともに背中のラインが落ち、頭の位置が低くなる子は多くいます。若い頃は胸から入っていた草が、いまは口まわりから入っている。入口が上から下へずれているということです。
- 口まわり:嗅ぐ姿勢のあいだ、いちばん長く草に触れます。よだれで湿っているぶん、粉状の汚れがつきやすい場所でもあります
- 耳のふち:頭を下げると、耳が前に垂れて草に触れます。地肌が近いので、汚れが残ると気にして頭を振ります
- 前足の甲:立ち止まっているあいだ、地面と接し続けています。歩いているときより長く同じ場所に触れています
- おなかと内股:草丈が高い時期は、立っているだけで触れ続けます。伏せると隠れるので、帰宅後に見落とされやすい場所です
時間を測ってみると、差ははっきりします。若い頃に20分で歩いていた道を、いまは同じ距離で30分かけている。その10分の多くは、立ち止まっている時間です。10分ぶん、体のどこかが草に触れ続けていたことになります。距離が同じなら汚れも同じはず、という前提が崩れているのはここです。もうひとつ、帰ってからの条件も変わっています。若い頃は、その子自身が舐めて落としていた分がありました。体をひねる動作が減り、口が届く範囲が狭くなると、その分がそのまま残ります。飼い主の手が増えたわけではないのに、残る量だけが増えている。この差が「手間が増えた」という感覚になります。
コースより、時間の使い方を変える理由
汚れを減らしたいときに、まずコースを変えたくなります。ただ、シニア期の散歩でにおいを嗅ぐ時間は、減らさないほうがよい時間です。歩く距離が短くなったぶん、その子にとって外の情報を受け取る手段は嗅ぐことに寄っています。
だから変えるのは、コースそのものより時間の使い方のほうです。やることは3つです。
-
嗅ぐ場所を、草の中から草の外へ移す
同じ道でも、道の中央と草の際では触れる量が違います。立ち止まりたそうにしたら、半歩だけ手前で止まる。それだけで、口まわりが草に入る時間が減ります。
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長く止まった場所を、覚えておく
その日いちばん長く立ち止まった場所を1つだけ覚えます。帰ってから最初に見るのは、そこに触れていた場所です。全身を探すより早く見つかります。
-
帰宅後の順番を、上から下へ変える
若い頃は足先から拭いていたなら、いまは口まわりと耳から始めます。入口が上にずれているので、順番も入れ替えます。
-
湿らせてから、押さえて移す
長く触れた汚れは、乾いたまま拭いても動きません。ぬるま湯で湿らせた布を押し当てて数秒待ってから、乾いた布で水分を取ります。こすらないでください。
全部で5分ほどです。手数は増やしていません。順番と、見る場所を変えているだけです。ただ、この5分は毎日必要になります。草むらの汚れは、昨日落としても今日また同じ場所につきます。犬は体から脂を出しているので、草の粉や土ぼこりはそこに乗ります。立ち止まる時間が延びたぶん、乗る量も増えています。
そうなると、4番目の「湿らせてから、押さえて移す」で何を使うかが変わってきます。毎回ぬるま湯を用意するより、玄関にmofuwa グルーミングスプレーを1本置いておくほうが、帰ってすぐに動けます。布に吹いて口まわりに押し当て、20秒ほど待ってから乾いた布で水分を取る。次に耳のふち、最後に前足の甲。アルカリ電解水と油が乳化するので、乾いて固まりかけた汚れも、こすらずに布のほうへ移ります。舐めても問題のない基準でつくられているため、口まわりに使う量を気にしなくて済みます。嗅ぐ姿勢のあいだ、いちばん長く草に触れていたのはそこです。
使うのは帰ってからだけではありません。出る前にひと吹きしてブラシを入れておくと、静電気で毛が立たないぶん、指が奥まで入ります。毛が寝ていれば、草の粉が絡む面も減ります。12月の乾いた空気では、この差がはっきり出ます。シニア期は、湯に入れること自体が負担になる時期でもあります。毎日きれいにしてあげたいほうを mofuwa グルーミングスプレーで引き受けられるなら、洗う日を無理に増やさなくて済みます。赤くなっている場所や、湿って光っている場所には吹かないでください。そこは汚れとは別の話になっていることがあります。
シニア期は、立たせておく時間そのものが負担になります。横になったまま、片側だけ。1回3分で切り上げてください。反対側は翌日で構いません。続けられる長さに収めるほうが、結果として残る汚れは少なくなります。
歩き方が変わったときは、汚れの話にしない
季節の影響も重なります。草丈が伸びる時期は、立ち止まる場所そのものが草の中になります。同じ10分でも、触れている高さが変わる。歩くペースが落ちたことと草が伸びたことが同時に起きると、草むらのあとの汚れは前の年と別物に見えます。ここまで、歩くペースが落ちることを前提に書いてきました。ただ、歩き方が変わること自体は、汚れの話ではありません。草むらのあとの汚れが変わったことに気づいたなら、その手前で起きている変化のほうを先に見てください。
- 特定の足をかばう、片側だけ動きが小さい
- 立ち上がるまでに時間がかかるようになった
- 散歩の途中で座り込む回数が増えた
- 嗅ぐ姿勢のまま、頭を上げにくそうにしている
- 同じ場所を舐め続ける、汚れていないのに気にしている
草むらのあとに、赤み・湿疹・ふくらみが出る。同じ場所に繰り返し出る。においが数日続く。これらは汚れが落ちていないという話ではないことがあります。拭き取りを続ける前に、動物病院にご相談ください。いつから、どの場所に、どんな順番で出たかを伝えると話が早くなります。
汚れの変化は、体の変化より先に目につきます。拭き取りの手間が変わったという感覚は、その子の歩き方が変わったことに最初に気づく機会でもあります。手間が増えたと感じたときは、汚れの量を数える前に、どこで長く止まっていたかを思い出してみてください。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
