C04悩み解決
季節の変わり目にドライヤー嫌いが増えるのは、なぜか
12月の乾かしと8月の乾かしでは、終わるまでにかかる時間が違います。気温が下がると水は蒸発しにくくなり、換毛のあとの被毛は下毛が密になります。同じドライヤーを同じ強さで使っていても、当てている時間は季節で延びます。季節の変わり目にドライヤー嫌いが増えるように見えるとき、増えているのは嫌がる回数より、嫌がっている時間のほうかもしれません。この記事では、冬と夏で理由が逆になることを比べながら、その子が乾くまでの時間を条件として測る方法をまとめます。
増えているのは回数か、それとも乾かす時間か
ドライヤーを嫌がる子が、秋から冬にかけて急に手強くなる。嫌がる場面が増えたと感じる時期です。この時期によく聞く話です。ただ、そのとき増えているものが2つあります。ドライヤーを嫌がる回数と、1回あたりに当てている時間です。
嫌がる回数が増える時期と、乾かす時間が増える時期は、必ずしも重なりません。この2つは、原因も対処も別です。回数が増えているなら、洗う頻度か、嫌がる場面そのものが増えています。時間だけが延びているなら、その子は同じ嫌がり方を、より長く続けさせられていることになります。後者のほうが、季節の変わり目にははるかによく起きています。
時間が延びる理由は3つあります。気温が下がって水が蒸発しにくくなること、換毛のあとに下毛が密になること、そして室温が低いぶん体表の熱が逃げやすいこと。どれもドライヤーの側ではなく、その日の条件の側にあります。
「同じようにやっているのに」と感じるのは自然です。洗う頻度も、風の強さも、手順も変えていないのに、終わるまでの時間だけが延びているからです。まず測ってみると、その差ははっきりします。
冬と夏で、嫌がる理由を比較する
ドライヤー嫌いが増えるように見える時期は、年に2回あります。季節の変わり目という言い方をすると、春と秋が同じように語られがちです。ドライヤーに関しては、冬に向かうときと夏に向かうときで、嫌がる理由が逆になります。
| 冬に向かうとき | 夏に向かうとき | |
|---|---|---|
| 嫌がりはじめる場面 | 後半、時間が長くなってから | 当てはじめて数十秒で |
| 嫌がり方 | 動き回る、逃げようとする | 口を開ける、その場で伏せる |
| 終わったあとの様子 | 落ち着くのが早い | 水を飲む、床に伏せる |
| まず変えるところ | 1回の長さを分ける | 風の温度を下げる |
どっちに当たるかは、嫌がりはじめるタイミングで見分けられます。始めてすぐなら熱、後半からなら時間です。季節が変わるたびに、この2つのどちらかへ寄っていきます。
その子が乾くまでの時間という条件を測る
どれだけ増えたかは、時計ひとつで分かります。条件を測ると言っても、道具は要りません。次に洗う日に、時計を1回だけ見てください。
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タオルで拭き終わった時刻を書く
ドライヤーを持つ前の時刻です。ここが起点になります。タオルでどこまで水を取れたかで、このあとの時間が大きく変わります。
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根元が乾いたと判断した時刻を書く
見た目ではなく、首の下・脇・内股・指のあいだの4か所を指で触って決めます。ひんやりしなければ乾いています。
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そのときの室温も、ひとこと書く
暖房を入れていたか、何度だったか。細かくなくて構いません。季節が変わったときに比べる材料になります。
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次の季節に、同じ手順でもう一度測る
同じ子、同じドライヤー、同じ手順で測ると、延びた時間がそのまま出ます。これがその子の条件です。
測ってみると、冬は夏より明らかに長くなります。その延びた分だけ、その子は嫌なことを長く続けさせられていたということです。ドライヤーを嫌がる気持ちが季節で強くなったわけではありません。
季節でどっちを変えるか、風か時間か
季節が変わるたびに嫌がる場面が増えるなら、変えるのは1つだけです。冬に向かうときは時間、夏に向かうときは温度。両方を同時に変えると、どちらが効いたのか分からなくなります。
- 冬:1回を分ける:全身を続けて乾かさず、上半身を乾かして一度休み、下半身に移ります。休むあいだは体を冷やさないよう、乾いたタオルをかけておきます
- 冬:タオルの枚数を増やす:ドライヤーの時間は、タオルで取れなかった水の量で決まります。乾いたタオルを2枚使うだけで、当てる時間が短くなります
- 夏:温風を弱める:送風だけでも、被毛が乾きやすい時期は足ります。手を風の通り道に置いて、自分の手が熱いと感じないところまで下げてください
- 夏:時間帯を変える:室温が上がる昼を避けて、朝か夜にまわします。同じ手順でも、こもる熱の量が変わります
- 通年:乾かさない日に音だけ聞かせる:洗う日と洗う日のあいだに、離れた場所で数十秒だけ鳴らします。当日に無理をしなくて済みます
冬の乾かしをもう1段だけ短くできる場所が、ドライヤーを持つ前にあります。気温が下がると被毛は静電気を帯びて、毛が立ったまま絡みます。この状態でブラシを入れても根元まで指が入らないので、タオルで押さえられる面積が狭くなります。mofuwa グルーミングスプレーを梳かす前にひと吹きしておくと、毛が立たないぶん指が奥まで入り、同じタオルで取れる水の量が変わります。ドライヤーに移る時点の水が減れば、当てている時間はそのぶん短くなります。季節の変わり目に延びた数分は、風の強さではなくここで取り戻せます。
もう一つは、洗う日と洗う日のあいだの過ごし方です。体から出る脂は、気温が下がっても止まりません。洗った翌日には、もう毛の表面に戻っています。毎日きれいにしてあげたいという気持ちのほうを毎日やれる形にしておくと、絡みが少ないまま次の洗う日を迎えられます。散歩から帰った足先と口のまわりは、そのあとその子が舐める場所です。グルーミングスプレーは舐めても差し支えのない基準でつくられているので、吹きつけたあと拭き取らずに置いておけます。冬に嫌がる場面が増えるのは乾かす時間が延びるからで、その時間はこうして前倒しに削れます。炎症や出血がある場合は使用せず、獣医師にご相談ください。
季節では説明がつかない嫌がり方の見分け方
ここまでは、季節によって条件が動くという話でした。条件が理由なら、季節が過ぎれば元に戻ります。季節の条件で増えるものは、季節とともに減ります。季節で増えたのなら、季節が過ぎれば減っていきます。次のような嫌がり方は、季節では説明がつきません。
- 季節が過ぎても、嫌がり方が戻らない
- 特定の場所(耳・足先・おしり)に風が当たるときだけ嫌がる
- 持ち上げたり姿勢を変えたりする段階で、すでに嫌がっている
- これまで平気だった動作を、数週間のうちに急に嫌がるようになった
- 乾かしたあと、同じ場所を舐め続ける
風を当てたあとに頭を振る、耳をかく、片方だけ嫌がる。耳は家庭で様子を見ていられる期間が短い場所です。これらが出ているときは、乾かし方の工夫を続けずに動物病院にご相談ください。
相談するときは、測った時間のメモを持っていってください。「去年の夏は10分、今年の冬は20分かかっている」という数字は、その場では出てこない情報です。季節の条件で説明できる範囲かどうかを、そこから分けてもらえます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 冬は、乾かしきらずに自然乾燥でもいいですか?
- おすすめしません。根元が湿ったまま残ると、においや皮膚の状態に影響します。時間を短くしたいときは、乾かす工程を削るのではなく、タオルで取る水の量を増やしてください。乾いたタオルを2枚使うだけでも、当てる時間は変わります。
- ドライヤーの温度を下げると、冬は時間がさらに延びませんか?
- 延びます。だから冬は温度ではなく、1回の長さを分けるほうを選びます。上半身と下半身で区切って、あいだに休みを入れてください。休むあいだは乾いたタオルをかけて、体を冷やさないようにします。
- 季節の変わり目に洗う回数を減らせば、嫌がる回数も減りますか?
- 回数を自己判断で大きく変えないでください。皮膚の状態によって、間隔を空けたほうがよい場合と詰めたほうがよい場合があります。まずは1回あたりの時間を短くする方向から試して、頻度を変えるかどうかは動物病院で相談してください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
