C08季節・行事

散歩のたびに拭いても、指の間をかじる|かゆみは拭いたあとの数分

公開日 2023年2月9日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床で、前足をそろえて伏せている淡い色の犬
かじる場所は毎日変わりません。12か所のうち、決まった2か所です。

玄関で足をふき終わって手を離すと、その子は同じ足の、同じ指のあいだへ口を持っていきます。それも、拭いている最中はじっとしていて、手を離して2、3分たったころに始まります。散歩のあとに指の間をかじるのを見て、拭き方が足りないのだと思って力を入れると、翌日はもっと長くかじります。前足と後ろ足を合わせると、指の間は12か所あります。そのうち口を持っていくのは、たいてい決まった2か所です。かゆみが出ている時間と場所をこの2つで絞れると、冬の玄関でやることは5つに収まります。

拭き終わってからの3分|散歩のあと、指の間のかゆみが出るまでの順番

散歩のあとに指の間をかじる子を見ていると、かじり始める時刻がそろっていることに気づきます。玄関で足を持ち上げて拭いているあいだは、じっとしています。手を離して床に下ろし、飼い主が立ち上がって上着をかけている、そのあたりで始まります。時計で見れば、拭き終わってから2分から3分のあいだです。

この3分に、指の間では2つのことが同時に進んでいます。ひとつは、拭いたときに足した水分が乾いていくこと。もうひとつは、冬の外で冷えていた足が、暖房の入った部屋の温度に戻っていくことです。かゆみが出るのは、濡れているあいだでも、完全に乾いたあとでもなく、その途中の数分です。

冬の指の間に入っているものも、ほかの季節とは違います。

どれも、拭けば取れるものです。問題は、取ろうとして水を足すことのほうにあります。濡らした布で強く拭くと、粒は取れますが、そのあと指の間には水分が残ります。拭き終わってからの3分は、その残した水分が乾いていく時間です。乾くときに地肌の水分も一緒に持っていかれるので、冬はとくに、拭いた側の足のほうが乾きます。

場所のほうも絞れます。前足は指のあいだが3か所ずつ、後ろ足も3か所ずつで、合わせて12か所です。1週間、かじった足と場所を書き出してみると、12か所に散るのではなく、2か所に集まります。多いのは前足の、内側から2番目と3番目のあいだです。歩くときに体重が乗る場所で、しかもいちばん深い場所だからです。散歩のあとの手当ては、12か所を均等にやるのではなく、その2か所のために組みます。

拭き終わってから、指の間で進むこと 拭き終わった時点を0分として、かじり始めるまでと、湿りが引くまでの流れです。時間の目安は、帰宅後にかじり始めた時刻を1週間書き出した記録から取っています。 毛の長さと部屋の温度で、前後します 0分 拭き終わって床に下ろす 指の間に水分が残っている 1分 足の温度が部屋に近づく 冷えていた指の間が戻りはじめる 2〜3分 同じ2か所に口が行く かゆみが出るのはこの数分 10分 湿りが引く かじるのが止まるか、跡が残るかに分かれる
手を打つ場所は、かじり始めた3分後ではなく、その前の0分の側です。

猫でも、散歩に出る子や、ベランダから戻る子では同じことが起きます。猫は自分で足をなめるので、かじっているのか毛づくろいなのかが見分けにくいのですが、ほかの足より1か所だけ長くなめている時間があれば、それがその子の2か所です。

落とす・数える・水を足さない・入れる・3分をまたぐ|散歩後の指の間でやる手順

玄関でやることは5つです。乾いたものを先に落とし、12か所を決めた順に数え、指の間には水を足さず、開いた面に置くものを入れて、床に下ろすまでの3分をまたぎます。散歩のあとにかゆみが出る数分をまたぐための組み方なので、拭く時間そのものは今より短くなります。

  1. 1|床に下ろす前に、乾いたものを手で落とす

    抱き上げるか、玄関の段で足を持ち上げたまま、指の間を軽く広げて外側へ払います。冬の砂と粒は乾いているので、濡れた布より手のほうがよく落ちます。ここで9割が落ちます。布を持ち出すのは、このあとです。

  2. 2|12か所を、同じ順番で数える

    左前・右前・左後ろ・右後ろ。各足とも外側から内側へ3か所です。指の腹で1か所ずつ開いて、2秒。毎回同じ順番にしておくと、その子の2か所がどこなのかが3日で決まります。順番を決めずに気になった足だけ見ていると、いつまでも12か所のままです。

  3. 3|濡らして拭くのは肉球の面だけにする

    肉球そのものは濡れた布で拭いてかまいません。指の間は、布を入れずに開くだけにします。散歩のあとに水を足していい場所と、足さないほうがいい場所を分けるのが、この手順のいちばん大きな変更点です。

  4. 4|開いた2か所へ、手のひら経由で入れる

    手のひらに少量出し、人差し指の腹にとって、開いた指の間へ入れます。容器を足に向けません。冬は液が冷たくなっているので、手のひらで受けて温度を近づけてから入れます。2か所が済んだら、残りの10か所は素通りでかまいません。

  5. 5|床に下ろすまでの3分を、別のことでまたぐ

    そのまま下ろすと、2、3分後にかじり始めます。この3分を、ブラッシングか、座って待てる場所でのおやつでまたぎます。梳かすのは背中でかまいません。足から気が離れているあいだに、指の間の湿りは引いていきます。

手順4で使うのが mofuwa スキンケアミストです。指の間は、その子の口が最後まで届く場所です。散歩から帰るたび、そこへ置いたものは数分後に舌に触ります。だから、この場所に置くものは、なめられることを先に決めてから選ぶことになります。

mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水だけでできています。香りも、とろみをつける成分も足していません。水分の浸透力が精製水の35倍という特許電解水がそのまま中身なので、指の間のような狭くて深い面にも、表面に残らずに入ります。毛の上に膜が残らないので、入れたあとにその子が口を持っていっても、取れるものがありません。冬の乾いた地肌へ水分を戻す目的で、いちばん口の近い場所に使える1本です。

量は、2か所で人差し指の腹がしっとりする程度です。多く入れると、乾くまでの3分が5分に伸びます。この手順で減らしたいのは水分の総量で、増やしたいのは水分が地肌に届く割合です。散歩のたびに濡らして拭いていた家ほど、入れる量は少なくて足ります。

毎日の散歩が2回ある家では、朝と夕方で分けます。朝は手順1と2まで、夕方に5つ全部。朝から全部やろうとすると、出勤前の時間に収まらず、3日で止まります。1日1回でも、同じ2か所に同じ順番で手が入っていれば、その子の側では続いています。

力を入れて拭いた翌日ほど長くかじる|散歩と指の間で間違えやすいやり方

この手順でいちばん外れやすいのは、かじるのを見て拭き方を強くすることです。かじっている以上、まだ何か残っていると考えるのは自然ですが、拭く力を上げた翌日は、かゆみが出ている時間のほうが延びます。

ブラッシングの位置も、間違えやすいところです。指の間の毛が長い子では、玉になった雪や砂を梳かしたくなりますが、散歩から帰った直後の足は冷えていて、毛も湿っています。この状態でコームを入れると、毛が引っぱられて、かじる場所がひとつ増えます。足の毛を梳かすのは、3分が過ぎて湿りが引いてからです。手順5でブラッシングを背中にしているのは、この時間差のためです。

もうひとつ、かじる場所が2か所から増えたときの見方があります。12か所のうち4か所、6か所と増えていくときは、指の間の話ではなくなっていることがあります。散歩の距離が急に伸びた週、道が変わった週、部屋の湿度が下がった週。場所の数が増えたときは、足ではなく、その週に変わった条件のほうを先に探してください。

Caution同じ2か所が、散歩に出なかった日にも口を引き寄せるとき

散歩に出なかった日も、同じ2か所を10分以上なめ続けている/かじっている指の間の地肌が赤い、または左右で色が違う/指の間の毛が、その2か所だけ短く途切れている/歩き方が変わり、かじる場所と同じ側の足をかばう/拭いたあと3分どころか、30分たっても口が離れない。こうした続き方は、散歩のあとに残った水分や砂では説明がつきません。かゆみの診断は動物病院の領域です。かじった足と、12か所のうちどこだったか、何分続いたかを書いた1週間ぶんの記録を持って、動物病院へ行く日を取ってください。記録があると、その場でどの足のどこを見ればいいかが決まります。

12か所のうち2か所だけを見る|散歩のあとの指の間と、毎日続けられる形

毎日続くのは、12か所を全部やる手順ではなく、2か所だけを見る手順です。1週間で場所が決まったら、残りの10か所は数える対象から外してかまいません。冬のあいだ、その2か所と、かじり始めるまでの分数だけを見ます。散歩のあとのかゆみは、この2つで足ります。

1週間たったあと、玄関に残しておくもの
残すもの中身見るところ
その子の2か所前足の内側から2番目と3番目のあいだ、など左右で同じ場所かどうか
拭く場所の線引き肉球は濡れた布、指の間は開くだけ水を足していないか
3分をまたぐものブラッシングか、待てる場所でのおやつ床に下ろす前に済んでいるか
かじり始めた分数1週間ぶんを紙の端に3分が5分へ伸びていないか

この4つが決まると、玄関での時間は今より短くなります。12か所を全部拭いていた家では、1回あたり2分ほど減ります。減った時間を3分の側へ回すと、散歩のあとの流れがそのまま組み替わります。

今日やれるのは、帰ってきた足を下ろす前に、12か所を同じ順番で1回開いてみることだけです。どこで口が止まるかは、3日あれば分かります。

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よくある質問

肉球クリームを指の間にも塗り込んだほうがいいでしょうか。
塗る場所が違います。肉球クリームは、体重が乗って硬くなる肉球の面のためのもので、塗ったあとに歩けば床に触れます。指の間は、逆に厚みがなく、狭くて空気が通りにくい場所です。ここに油分のあるものを入れると、乾くまでの時間が延びて、かじる時間も一緒に延びます。冬に両方が気になるときは、指の間を開いて水分を戻してから、肉球の面だけにクリームを置いてください。順番を逆にすると、指の間へクリームが回ります。
散歩のあと、指の間を乾かすのにドライヤーを使ってもいいですか。
冷たい風で嫌がる子が多く、冬の玄関では続きません。3分で引く程度の湿りに、音と風を足すと、次の日から足を持ち上げさせてくれなくなります。乾かす向きで手を足すより、最初から水を足さないほうが早く終わります。どうしても湿りが残る日は、指のあいだへ乾いた布の角を当てて2秒だけ押さえてください。こするのではなく、当てて離すだけです。毛の長い子は、指の間の毛を短く保っておくと、この2秒で済むようになります。
家の中だけで過ごしている子でも、指の間をかじることがあります。
散歩から帰った足と同じ条件が、家の中にもあります。冬に床暖房やホットカーペットの上で伏せている子は、指の間が温まって、そのあと冷たい床へ移ります。温度が動く場所が、外から帰った足と同じになります。この場合も見るところは同じで、12か所のうちどこに口が行くかと、何分続くかです。場所が決まっていれば、伏せる場所を1か所替えるだけで動くことがあります。場所が毎回変わるときは、足ではなく部屋の湿度や寝床のほうを先に見てください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。