C09シーン別・暮らし
小さな子どもがいる家庭が保護犬・保護猫を迎えたで困ること、その手当て
玄関を上がった保護犬が、まっすぐ部屋の隅へ入って、そこから出てきませんでした。その30分のあいだに、5歳の子どもは「もう抱っこしていい?」と3回聞いています。保護犬・保護猫を迎える家に小さな子どもがいると、この2つが同じ日に起きます。子どもは早く仲良くなりたい。けれど、その子は、体が部屋にあるだけで、まだそこにはいません。迎える最初の数週間で難しいのは、子どもの気持ちの速さと、その子の許容の速さが、はじめから噛み合っていないことです。そのうえ、大人の手は2つとも空きません。片手はいつも子どもの側にいります。だから「その子に触って慣らす」という手は、この家では最初から選べません。この記事では、子どもに何を伝えるか、いつから触って大丈夫か、子どもががっかりしたときにどうするか、そして同じ床で使うものの安全をどこから確かめるかを、7つの問答で並べます。
「今日から抱っこしてもいい?」と聞かれたら、どう答えればいいですか
保護犬・保護猫を迎える日のうちに、この質問はほぼ必ず来ます。玄関を入って数十分、まだその子が部屋の隅から出てこないうちに、子どもは自分の順番を聞きにきます。ここで多くの家が「まだだめ」と答えます。ところが、子どもの側に残るのは禁止だけで、いつになったらいいのかは残りません。残らないので、30分後にもう一度聞かれます。
答え方を変えるだけで、この往復はかなり減ります。「だめ」ではなく「今日はここまで」と、範囲で答えてください。範囲で答えると、子どもは今日の自分の担当を受け取れます。担当があると、待つ時間が空白ではなくなります。保護犬・保護猫を迎える最初の数日で、子どもにいちばん渡しやすいのは、この「今日の担当」です。
| よくある答え方 | 子どもの側に残るもの | 置き換えた言い方 |
|---|---|---|
| まだ触っちゃだめ | 禁止だけ。いつからかは残らない | 今日は、水のお皿を替える係をお願い |
| 静かにして | 何をすればいいか分からない | そこに座ったまま、名前を1回だけ呼んでみて |
| あとでね | あとがいつか分からない | 明日の朝、ごはんを置く係にしよう |
| こわがってるからやめて | 自分が悪いことをしたと受け取る | いま、お引っ越しの途中なんだって |
右の列に共通しているのは、子どもの手が、その子の体ではなく「その子の暮らしの側」に向いていることです。水皿、フードを置く場所、寝床に敷く布。どれも触らずにできて、しかもその子の一日に効きます。安全という点でも、この向け方は無理がありません。子どもの手が体に届かないので、驚いた拍子に起きることが減ります。
保護犬・保護猫を迎える日、その子は体だけ先に部屋へ来ています。大人がこれを説明しないと、子どもは「嫌われた」と受け取ります。おすすめは、引っ越しにたとえることです。「体はもう来たけど、荷物がまだ届いていないんだって」。この一言があるだけで、その子が隅から出てこないことが、子どもにとって拒絶ではなくなります。前にどこでどう暮らしていたのかは、大人にも分かりません。分からないことは、子どもにも「分からない」と伝えてください。
いつから触って大丈夫かは、何を見て決めればいいですか
日数では決められません。1週間で膝に乗ってくる子もいれば、2か月かかる子もいます。決めるのは、こちらの予定ではなく、その子の側から出る合図です。保護犬・保護猫を迎える家では、この合図を4段階に分けておくと、子どもにも渡せる形になります。
| 段階 | その子の側に出る合図 | 子どもに渡していいこと |
|---|---|---|
| 1 | 同じ部屋にいても、隅から出てこない | 床に座って、見るだけ。名前を1日1回 |
| 2 | 隅から出て、こちらを見る時間が増える | 水皿と食器の担当。手は伸ばさない |
| 3 | 自分から近づいて、においを嗅ぎにくる | 手のひらを床に置いて待つ。追いかけない |
| 4 | 手のそばで2〜3秒、留まるようになる | 背中を1往復だけ。顔と頭はまだ |
順番として大事なのは、どの段階でも、先に大人が1回だけ試すことです。大人が試して、同じ反応が3日続いたら、そこではじめて子どもに渡します。3日というのは、たまたま機嫌がよかった日を1回と数えないためです。1日で判断すると、翌日ちがう反応が返ってきたときに、子どもが受け止めきれません。
段階は、進むだけではありません。来客のあった日や、家具の位置を変えた日は、前の段階に戻ることがあります。戻ったときは、戻ったところからやり直します。保護犬・保護猫を迎える最初の1か月は、この上がり下がりが続くほうがふつうです。大丈夫かどうかは、日数ではなく、その日に出ている合図のほうで見てください。
頭をなでたくなりますが、頭と顔は最後です。上から手が来ると、その子の視界では手が消えます。先に届くのは、横から入る背中と、肩のうしろです。子どもが最初に触れる場所を、この2か所だけと決めておくと、こちらの言い方も毎回同じにできます。「背中を1回だけ」。この短い言葉なら、4歳でも覚えられます。
子どもの座る場所を先に決めるのは、なぜですか
小さな子どもがいる家庭がほかの家と違うのは、子どもの手と顔が、犬猫と同じ高さにあることです。大人にとっては足元でも、子どもにとっては正面です。保護犬・保護猫を迎える家では、この高さの一致が、そのまま距離の近さになります。だから、その子の側の場所より先に、子どもの側の場所を決めます。
- その子の居場所から1メートル離して、子どもが座る位置を1か所だけ決める:床にクッションを置くと、位置が目で見えます
- その子の逃げ道を、行き止まりにしない:寝床の後ろに壁が2面あると、下がる先がなくなります
- 子どもの通り道と、その子の通り道を交差させない:とくに廊下と、食卓からキッチンへの往復
- 正面から近づく形にしない:座る位置を斜め横に置くだけで、顔と顔が正面で合いません
- 子どもが立ち上がる方向を、その子の側に向けない:急に伸びる影が、いちばん驚かせます
なぜ場所から入るのかというと、場所は、その日の気分に左右されない唯一の手だからです。言葉は、子どもが興奮していれば届きません。時間は、大人の帰宅が遅れれば消えます。場所は、朝に決めておけば夜まで残ります。保護犬・保護猫を迎える最初の数週間、いちばん確実に効く手当ては、床の上の1メートルです。
この1メートルは、そのまま安全の話でもあります。驚いた犬猫がとっさに動く距離は、たいてい50センチから1メートルの範囲です。その外側に子どもの定位置があれば、こちらが間に合います。距離を空けるのは、その子を疑っているからではありません。大人の手が2つとも空かない家で、間に合う条件をあらかじめ作っておくためです。
大人の手が2つとも空かない夕方は、どこから順にやればいいのか知りたいのですが
保護犬・保護猫を迎える家で、いちばん条件が悪いのは平日の夕方です。子どもの手を洗って、夕食を作って、その子の食器も見なければならない。この時間帯に「新しくやること」を足すと、たいてい3日でやめることになります。だから足しません。順番だけ決めておきます。5分で終わります。
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1. 子どもの手を先に洗う(30秒)
衛生の話としてではなく、においの話としてやります。おやつや食べものの残りが手についていると、その子はにおいのほうに先に反応します。子どもは自分に近づいてきたと受け取り、手が伸びます。手を洗ってから座るだけで、この行き違いがなくなります。
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2. その子の水を替えて、食器の位置を確かめる(1分)
子どもの担当にできる作業です。水皿は、子どもの通り道から外した場所に置きます。迎えて最初の2週間は、食べているところ、飲んでいるところに近づかないと決めておいてください。ここは段階に関係なく、最後まで動かさない線です。
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3. 子どもを定位置に座らせて、大人は1つだけ見る(2分)
見るのは、その日の段階が変わっていないかどうかだけです。隅から出てきたか。こちらを見たか。近づいてきたか。3つのうち1つでも前日と違えば、それが今日の記録です。全部を見ようとすると、手が足りません。
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4. 段階3以上なら、背中を1往復だけ(1分)
大人が先に1往復してから、子どもに渡します。1往復で終わりです。長く触れるほど仲良くなるわけではありません。短く終わって、その子が自分から2回目を求めてきたときだけ、もう1往復。これで夕方の5分が終わります。
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5. 何もできなかった日は、そのまま書き残す(30秒)
「今日はなし」と1行だけ残します。保護犬・保護猫を迎える最初の1か月は、できなかった日のほうが多くて当たり前です。書き残しておくと、あとで「変わっていない」ではなく「何日目から変わった」が分かります。
この5分は、大人の手が2つとも空かないことを前提に組んであります。片手は子どもの側にあるまま、もう片方だけで回ります。時間を長くしても、段階は速く進みません。進む速さを決めているのはこちらではなく、その子の側だからです。
子どもががっかりして泣いてしまった日の疑問|「うちの子は嫌われているの?」
3日目、4日目あたりで、たいてい一度来ます。近づいたら逃げられた。名前を呼んでも来なかった。子どもは、自分だけが選ばれていないと受け取ります。保護犬・保護猫を迎える家で、大人がいちばん答えにくいのがこの疑問です。ここで「そのうち慣れるよ」と流すと、翌日また同じことが起きます。
答え方の中心は、期待の置き場所を「今日」から「今週」へ移すことです。今日近づいてこなかったことは、失敗ではなく1日ぶんの記録です。記録なら、子どもにも渡せます。カレンダーを1枚貼って、その日の段階に丸を書いてもらってください。書く係になると、近づけなかった日にも仕事が残ります。
- 「嫌われた」ではなく「今日は2番だった」と数字で返す:段階の1〜4で言うと、比べる相手が自分ではなくなります
- 丸を書く係を渡す:近づけなかった日にも、やることが1つ残ります
- 3日前の丸と見比べる:1日単位では変わりません。3日空けると、たいてい何か動いています
- その子が今日できたことを1つ言葉にする:「隅から出てきた」「水を飲んだ」。子どもの手柄として渡します
- 比べる相手を、よその家にしない:迎える事情が違う子と並べても、比べられません
それでも泣く日はあります。そのときは、その子の話をいったん止めて、子どもの側だけを見てください。がっかりは、その子への気持ちが強い子ほど大きく出ます。保護犬・保護猫を迎えることに、子どもがちゃんと参加している証拠でもあります。翌朝、水皿の担当から戻れば、たいてい元に戻ります。
触る回数を増やしたほうが、早く慣れますか|増やさなくていいのはここです
7つのうち、これだけが手を減らす問答です。保護犬・保護猫を迎える家でやりがちで、しかも増やしても速くならないものが3つあります。どれも善意から出てくるので、やめる理由を先に書いておきます。
- 触る回数を1日5回、10回と増やす:回数が増えるほど、その子が自分で近づく機会が減ります。近づく側をこちらが埋めてしまうためです
- おやつを増やして距離を詰める:食べものの前だけ近づくようになり、それ以外の時間の段階が動かなくなります
- 家族全員が順番に名前を呼ぶ:呼ぶ人が多いほど、名前が合図として働かなくなります。最初の2週間は1人で足ります
- 前にどこでどう暮らしていたのかを想像して、子どもに説明する:分かりません。分からないことを説明すると、子どもの側に理由のない同情が残ります
- 同じ週に条件を2つ以上変える:寝床の位置とフードを同時に変えると、どちらが効いたのか分からなくなります
3つ目まではすべて、その子が自分から動く余地を、こちらが先に埋めてしまうという同じ形をしています。迎える最初の1か月に必要なのは、手の数ではなく、余白のほうです。子どもには「今日は1回だけ」と回数の上限を渡すほうが、伝わります。上限があると、その1回を大事に使ってくれます。
保護犬・保護猫を迎える最初の週は、何もしなかった日が続きます。何も変えなかった日が数日並ぶと、そこがその子のふだんの状態になります。ふだんが決まってはじめて、「変わった」が言えるようになります。子どもには「今日は何もしないのが仕事」と伝えてください。仕事として渡すと、待つことが我慢ではなくなります。
子どもが床に手をつく家では、安全をどの順番で確かめればいいですか
小さな子どもがいる家庭では、床に置くもの、体に使うものの安全が気になります。ただ、安全という言葉は、単独では確かめられません。「安全です」と書かれていること自体は、何の情報にもならないからです。確かめる順番は、次の3つです。何が入っていないか、どんな試験条件で調べたのか、それはどこの検査機関が見たのか。
| 確かめる順番 | 見るところ | 何が分かるか |
|---|---|---|
| 1. 何が入っていないか | 成分表示と、無添加の中身 | 床や体に残ったときに何が残らないか |
| 2. どんな試験条件か | 何を、何分、どの濃度で調べたか | その数字がどこまでの話なのか |
| 3. どこの検査機関か | 試験を行った機関の名前 | 社内の実感なのか、外部の測定なのか |
mofuwaのスキンケアミストで言うと、中身は電解水100%で、特許5253483の技術でつくられた水です。この水は、精製水と比べて約35倍の水分浸透力があるとされる試験結果があります。除菌の検証は、江東微生物研究所をはじめとする検査機関で行われ、決められた試験条件のもとで、30〜60秒後に生菌が検出されなかったという結果が出ています。数字だけを覚える必要はありません。数字に試験条件と検査機関がくっついているかどうかを見てください。
成分の側でいうと、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。無香料で、界面活性剤も使っていません。子どもが床に手をつく家では、この「何を入れていないか」のほうが、実際には確かめやすい入口になります。ただし、これは飲みものとして扱うという意味ではありません。成分がどの基準に照らして選ばれているか、という話です。
保護犬・保護猫を迎える最初の1か月は、その子が自分で届く範囲しかきれいになりません。背中の真ん中と耳のうしろは舌が回りきらないので、そこだけが人の受け持ちになります。段階3以上になったら、布に含ませて背中を1往復だけ拭く形から始めてください。直接吹きかけると音で驚くので、布に取ってからにします。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。拭いたあとをその子が舐めても、口に入るものが増えません。上の3つの順番で安全を確かめたときに、いちばん短く答えが出るのがこの点です。段階が前に戻った週も、同じ形のまま続けられます。
迎える日から4週間、7つの答えを子どもの側の順番に置き直す
最後に、ここまでの7つを時間順に並べ直します。保護犬・保護猫を迎える家で、小さな子どもがいる場合にやることは、4週間で見るとこれだけです。週ごとに、子どもに渡す担当が1つずつ増えていきます。
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1週目:場所と言葉を決める
子どもの座る位置を1か所に決めて、その子の逃げ道を確かめます。子どもに渡すのは「見る係」だけ。抱っこの質問には、範囲で答えます。この週は、その子の体に誰も触れません。
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2週目:担当を渡して、記録を始める
水皿とカレンダーの丸を子どもに渡します。夕方の5分を、順番どおりに回します。段階が上がらなくても、記録だけは毎日残します。比べる相手は、よその家ではなく3日前の丸です。
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3週目:大人が先に1往復してみる
段階3の合図が3日続いていたら、大人が背中を1往復だけ試します。子どもにはまだ渡しません。安全の確かめ方(何が入っていないか・試験条件・検査機関)も、この週に見ておきます。
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4週目:子どもに背中を1往復だけ渡す
回数の上限を先に伝えてから渡します。「今日は1回だけ」。ここで増やさないことが、いちばん効きます。布で背中を拭くケアを始めるのも、早くてこの時期からです。
この順番のいいところは、子どもの「早く仲良くなりたい」と、その子の「まだそこにいない」が、正面からぶつからないことです。子どもの手は、体ではなく暮らしの側に向いたまま、毎週1つずつ仕事が増えていきます。安全の線も、距離と回数の上限という形で、最初から入っています。
食欲が落ちたまま2日以上続く、水を飲む量が急に変わった、下痢や嘔吐がある、同じ場所をなめ続けている、皮膚が赤い、耳を気にして頭を振る、歩き方が左右で違う、触れていないのに鳴き方が変わった。迎えたばかりの緊張として説明したくなりますが、いずれかに当てはまるときは、待たずに動物病院にご相談ください。前にどう暮らしていたかが分からないぶん、家の側で判断できる範囲は狭くなります。迷ったら早いほうを選んでください。
受診のときは、カレンダーの丸をそのまま持っていってください。いつ迎えたか、その日にどの段階だったか、何日目から変わったか。この3つがあると、迎える時期の緊張で説明がつく範囲かどうかを、その場で切り分けてもらえます。子どもが書いた丸でかまいません。むしろ、毎日同じ人が同じ基準で書いているぶん、あとから読み返せます。
保護犬・保護猫を迎える家で、最初の4週間に動かせるのは、その子の速さではありません。動かせるのは、子どもの側の場所と、言葉と、担当の3つだけです。この3つを先に決めておくと、その子が隅から出てくるまでの時間を、家族が待てるようになります。待てているあいだに、その子のほうが少しずつこちらへ来ます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
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