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ペットにかける年間費用の内訳

公開日 2023年3月17日|文=mofuwa編集部

明るく片づいた部屋で、淡い色の猫と小型の犬が並んで静かに休んでいる様子
1年ぶんのお金は、まとめて出ていくのではなく、ちがう速さで3方向から出ていきます。写真:Samson Katt/Pexels

ペットにかかるお金を1年ぶんで知りたくなって調べると、出てくる数字の幅がとても広いことに気づきます。同じ年間費用という言葉で、家ごとにちがうものを足しているからです。いちばん大きく割れるのは、動物病院にかかった分を数に入れたかどうか。入れれば、起きた年と起きなかった年で別ものになります。入れなければ、毎月の買い物だけが残ります。つまり、どの平均を持ってきても自分の家には当てはまりません。この記事では、ペットの年間費用を「毎月かかるもの」「年に数回のもの」「突発」の3つに分けて並べ、そのうえで平均を覚えるかわりに、自分の家の12か月を1回だけ書き出す手順を渡します。

平均が割れるのは医療費のところ|ペットの年間費用が家ごとに違う理由

先に答えを置きます。ペットの年間費用の平均が家ごとに合わないのは、金額が違うからではなく、数えた範囲が違うからです。そして、その範囲がいちばん大きく動くのが、動物病院にかかった分を入れたかどうかというところです。ここが入っているか入っていないかで、同じ言葉が別のものを指します。

年間費用という言い方には、決まった定義がありません。何を入れて何を外すかは、数えた人が決めています。だから数字だけを取り出しても、比べる相手が分からない状態になります。比べる相手が書いていない数字は、大きくも小さくも読めてしまいます。まずは、範囲が動く場所を先に見ておいてください。

この5つのどれを入れるかで、出てくる年間費用は簡単に別ものになります。だから「平均はいくらか」を先に知っても、自分の家の判断には使えません。使えるのは、平均そのものではなく、平均を作るときに使われた分け方のほうです。分け方が手に入れば、自分の家の数字を同じ形で並べられます。

Noteこの記事では、具体的な金額の平均を書きません

金額を1つ書いてしまうと、それが基準として一人歩きします。ペットの年間費用は、何を数えたか、いつ数えたか、どの地域で数えたかによって中身が変わる種類の数字です。出どころのはっきりしない金額を並べるより、費用の分け方と、家で自分の数字を出す方法を渡すほうが、来年の見通しに使えると考えています。金額を見かけたときは、その数字が何を入れて何を外したのかが書かれているかを、先に確かめてください。書かれていない金額は、比べる相手がない数字です。

軸1|予定表に書ける費用|ペットの年間費用のうち、毎月と年に数回に分かれるもの

ここから、2つの軸で分けます。1つめの軸は「予定表に書けるかどうか」です。書けるほうは、時期が決まっていて、次にいつ来るかが分かります。書けるものは、金額が動いても、動く幅が読めます。

予定表に書ける費用は、さらに2つに割れます。毎月かかるものと、年に数回のもの。この2つは、同じ「決まっている」でも数え方が違います。毎月のほうは1か月ぶんを12倍すれば年に直せますが、年に数回のほうは1回ぶんに回数を掛けます。掛ける数が違うので、同じ箱に入れると読み違えます。

予定表に書ける費用を、毎月と年に数回に分けたもの
毎月かかるもの年に数回のもの
中身の例食べるもの、トイレまわりの消耗品、毎日のケアに使うもの手入れを外に頼む回数、定期の健康診断、季節ごとの用意
次にいつ来るか毎月来ます。日付もだいたい同じです季節や月で決まります。年の初めに書き出せます
1回の大きさ小さく、月ごとの差も小さい毎月のものより大きく、回数で総額が決まります
年に直す方法1か月ぶんに12を掛ける1回ぶんに、その年の回数を掛ける
家で数える単位レシート予約の記録、カレンダーの書き込み
動きやすい条件体格、食べる量、消耗品の減る速さ被毛の伸びる速さ、暮らしの変化、季節

毎日のケアに使うものは、この表の左の列に入ります。ブラシ、拭くもの、洗う日のためのもの。1回あたりは小さいのに、毎日と毎月が積み重なって、年で見ると無視できない大きさになります。ここは、減る速さを自分で測れる場所でもあります。1本がどのくらいで空になるかを一度だけ数えておくと、次からは掛け算で足ります。

右の列で読み違えやすいのは、回数のほうです。金額を覚えていても、その年に何回頼んだかを覚えていないと、年に直せません。年に数回のものは、金額よりも回数を記録しておくほうが役に立ちます。被毛の伸び方や、暮らしの変わり方で、回数は年ごとに動きます。

軸2|予定表に書けない費用|ペットの年間費用で突発を見分ける考え方

2つめの軸は、予定表に書けない費用です。ここが、ペットの年間費用の平均をいちばん壊しているところになります。書けない理由は単純で、いつ来るかが決まっていないからです。

突発の見分け方は、金額の大きさではありません。「来年もう一度あるかどうかを、いま答えられるか」で見分けます。答えられるなら、それは予定表に書ける側です。答えられないなら突発です。金額が小さくても、来年あるか分からないものは突発の箱に入れてください。ここを混ぜると、平均が実態から離れます。

そして、突発には平均を作れません。起きた年と起きなかった年を混ぜて割ると、どちらの年にも当てはまらない数字ができます。起きなかった年の家から見れば高すぎ、起きた年の家から見れば低すぎる。ペットの年間費用の平均が「うちとは違う」と感じられるのは、たいていこの部分が薄く伸ばされているためです。

だから、突発は金額ではなく回数で持ちます。去年、動物病院に何回行ったか。予定していなかった買い物が何回あったか。回数なら、記憶をたどれば書けます。回数が分かっていれば、次の年に備える形を決められます。金額を平均するより、回数を数えるほうが、家の中では扱いやすい情報です。

Caution費用の話にする前に、変化のほうを先に見てください

皮膚が赤い、同じ場所をなめ続けている、被毛の抜け方が変わった、においが拭いても半日で戻る。こうした変化が続いているときに、費用の予定から逆算して受診を遅らせるのは、いちばん高くつく判断になりがちです。気になる変化があるときは、まず動物病院にご相談ください。年間費用の見通しは、そのあとに立て直せます。相談に行くときは、いつごろから、どのくらい続いているかを言えるようにしておくと、話が早く進みます。

3つを同じ表に並べる|ペットの年間費用で、平均が効く欄と効かない欄の使い分け

2つの軸を、3つの箱に開いて並べます。毎月かかるもの、年に数回のもの、突発。比べたいのは金額ではなく、それぞれの箱で「平均という数字が使えるかどうか」です。

ペットの年間費用を3つの箱で並べ、平均が効くかどうかを見る
毎月かかるもの年に数回のもの突発
来る時期毎月。日付もほぼ決まる季節や月で決まる決まらない
1回の大きさ小さく、ほぼ一定中くらい。回数で総額が決まる大きくなることがある
年に直す方法1か月ぶん×121回ぶん×その年の回数金額ではなく回数で持つ
平均は効くか効きます。家ごとの差は暮らしの形の差ある程度。回数の差が大きく出ます効きません。起きた年と起きない年は別もの
家で数える単位レシート予約の記録動物病院に行った回数
見分け方来月も同じことをするか今年もう一度あるか来年あるか、いま答えられない
平均が使える部分と、使えない部分 毎月かかるものと年に数回のものは回数が決まっているので平均が読めますが、突発は起きた年と起きなかった年を混ぜてしまうため平均が家の実感から離れます。 同じ年間費用でも、扱い方が左右で変わります 平均が読める部分 毎月かかるもの 年に数回のもの 回数が決まっている 12や回数を掛ければ足りる レシートと予約で数える 平均が読めない部分 突発の出費 動物病院にかかった分 回数が決まっていない 起きた年と起きない年で別もの 金額ではなく回数で持つ 右を左に混ぜて割ると、どちらの年にも当てはまらない数字になります
左は掛け算で年に直せる部分、右は回数だけを持っておく部分です。

この表と図から出てくる使い分けは、1行で書けます。左の2つは金額で持ち、右の1つは回数で持つ。左は掛け算で年に直せるので、来年の見通しにそのまま使えます。右は掛け算ができないので、無理に金額へ直さず、去年何回あったかだけを覚えておきます。回数が分かっていれば、備え方の形を決められます。

どちらから手をつけるかも決まっています。先に埋めるのは、左の「毎月かかるもの」です。いちばん数えやすく、いちばん動かしやすいからです。ここが埋まると、年間費用の土台が見えます。土台が見えてから右を足すと、突発が乗ったときにどのくらい振れるのかが分かります。順番を逆にすると、突発の大きさに引きずられて、毎月のほうが小さく見えてしまいます。

12か月を1回書き出す|ペットの年間費用を自分の数字にする手順と、そのあとの選び方

ここまでの分け方を、家の作業に落とします。やるのは一度だけです。1回書き出してしまえば、次の年からは変わったところだけを直せばよくなります。ペットの年間費用は、毎年ゼロから数え直すものではありません。

  1. 支払いの出どころを、1つか2つにまとめる

    現金、複数のカード、家族それぞれの財布に散らばっていると、12か月を追うだけで疲れます。その子に関する支払いを、できるだけ同じ場所から出す。この一手間だけで、書き出す作業が半分になります。分けられないものは、後の手順でまとめて扱います。

  2. 3つの箱を紙に書いて、そこへ振り分ける

    毎月かかるもの、年に数回のもの、突発。金額を書く前に、箱の名前だけを書きます。箱があると、迷ったときに「来年もう一度あるか」で判断できます。人のぶんと分けられないものは、4つめの箱を作って別にしてください。無理に按分すると、そこで手が止まります。

  3. 12か月ぶんを、一度だけさかのぼる

    まとめてやると重いので、毎月の箱から埋めます。レシートが残っていない月は、いま買っているものの1か月ぶんで置き換えて構いません。目的は正確な決算ではなく、来年の見通しです。年に数回の箱は、金額より回数を先に書きます。突発の箱は、動物病院に行った回数と、予定外の買い物の回数だけを書きます。

  4. 来年からは、差分だけを直す

    翌年やることは、3つの箱を見て、変わったところに線を引くだけです。体格が変わった、手入れの回数が変わった、季節の用意が増えた。変わっていない行はそのまま使えます。1回書き出しておく価値は、ここに出ます。

書き出してみると、たいていの家で毎月の箱がいちばん厚くなります。そして、その中の大きな部分を、毎日のケアに関わるものが占めています。食べるもの、トイレまわり、そして皮膚と被毛に触るためのもの。ここは金額を削るより、洗う日と、拭くだけで済ませる日の配分を決めるほうが、結果として回数が読めるようになります。回数が読めれば、年に直したときの数字も落ち着きます。

ここで、この記事の結論をもう一度置きます。ペットの年間費用は、平均を1つ覚えるための数字ではなく、自分の家の12か月を3つに分けて並べるための枠組みです。平均が家ごとに割れるのは、動物病院にかかった分を入れたかどうかという、いちばん動く部分を混ぜているからでした。左の2つは金額で、右の1つは回数で持つ。この持ち方にしておくと、来年の見通しが立てやすくなります。そして、皮膚や被毛に気になる変化が続いているときは、費用の予定より先に動物病院にご相談ください。

毎月の箱の中でいちばん数えにくいのは、皮膚と被毛に触るものです。使う範囲がその日ごとに変わるので、1本が何日もつのかが読めません。そして、その子が気にしている場所は、たいていその子が自分で舐める場所でもあります。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、原料に使っている成分が清涼飲料水の規格基準をクリアしています(江東微生物研究所ほかの検査機関調べ)。舐めても問題のない基準なので、口のまわりや、なめ続けている場所にそのまま届きます。全身ではなく、その日に気になった場所だけと決めておくと、1本が何日もったかを数えられるようになります。数えられれば、毎月の箱に入るのは平均ではなく、自分の家の数字になります。

3つの箱は、来年も同じ紙のまま使えます。年に一度、書き足すのは変わった行だけです。毎月の箱にあるものは、1本を使い切るたびに日付を1行だけ足しておくと、翌年は数え直さなくても掛け算で出せます。ペットの年間費用が読めるようになるのは、平均を覚えた日ではなく、自分の家の1本目が何日もったかを書いた日からです。その1行を続けているかぎり、来年も再来年も、同じ形で見通しを立て直せます。

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よくある質問

ペットの年間費用の平均は、いくらくらいですか
この記事では具体的な金額を挙げていません。年間費用と呼ばれる数字は、動物病院にかかった分を入れたか、手入れを外に頼む分を入れたか、迎えた年の一式を入れたかで中身が変わるためです。金額の平均を1つ覚えるより、毎月かかるもの・年に数回のもの・突発の3つに分けて、自分の家の12か月を一度だけ書き出すほうが、来年の見通しには使えます。金額を見かけたときは、その数字が何を入れて何を外したのかが書いてあるかを先に確かめてください。
犬と猫で、ペットの年間費用の内訳は違いますか
項目そのものは似ていますが、どこが厚くなるかが変わります。体格が大きいほど毎月の消耗品が増え、被毛が長いほど手入れにかかる回数が増えます。外に出る時間が長いほど、季節ごとの用意も増えます。ただし、突発の起きやすさは種別だけで決まるものではなく、年齢やその子の条件で変わります。犬か猫かで先に決めるより、3つの箱に分けたうえで、自分の家のどの箱が厚いかを見るほうが実際に使えます。
毎月のケアにかかる分は、どこまで減らせますか
減らすというより、回数を読める形にするのが先です。洗う日と洗わない日の配分を決めて、1本がどのくらいで空になるかを一度数えておくと、毎月の箱に入る数字が安定します。そのうえで、使う範囲を全身から気になる部分へ絞る日をつくると、1回あたりの量が変わります。ただし、皮膚の赤みやかゆがるしぐさ、被毛の抜け方の変化が続いているときは、費用の調整で対応するところではありません。動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。