C04悩み解決

背中のベタつきが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる

公開日 2023年3月6日|文=mofuwa編集部

明るく落ち着いた部屋で、背中にブラシを入れられている白い犬
同じ手順でも、いつやるかで残り方が変わります。写真:Yaroslav Shuraev/Pexels

朝にブラシを入れて、夕方にはもう手ざわりが戻っている。この繰り返しに入っているなら、対処法の中身より、やっている時間帯のほうを変えてみてください。皮脂は一日中出ていて、その子が動くたびに毛の上を移動していきます。ベタつきを強く感じるのが1日の後半に寄るのは、そのためです。この記事では、同じ4つの手順を夜にまとめるという組み替えを書きます。やることは増えません。

ベタつきが強くなる時間帯は、決まっている

皮脂は、朝だけ出るものではありません。一日中、少しずつ出続けています。出たものは毛の根元にとどまり、その子が動くたびに毛の上を移動し、寝ころべば触れている面へ移ります。

だから同じ日でも、時間によって手ざわりは変わります。朝に整えた面は、日中の動きで少しずつ崩れていく。夕方に触って「戻っている」と感じるのは、朝の手当てが効かなかったからではなく、そのあとに8時間ぶんの積み重ねがあるからです。

同じ手順を、朝にやるか夜にやるか
朝にやる夜にやる
整えた面が保たれる時間日中の活動で崩れる寝ているあいだは動きが少ない
寝床へ移る量1日ぶんが移る整えた直後なので減る
翌朝の手ざわり戻っている前の晩に近い
やり直したくなる回数増える減る

もうひとつ、寝ているあいだの条件も違います。日中は歩き、体をひねり、いろいろな面がこすれます。寝ているあいだにこすれるのは、床に触れている面だけです。整えた面が崩れにくいのは、この差によるものです。対処法として手を入れるなら、その効果がいちばん長く残る時間に置くほうが得です。寝ているあいだは、体の動きも、こすれる回数も少なくなります。

家でできる手順を、夜にまとめる

手順そのものは、よく知られているものと変わりません。4つを、寝る前の5分にまとめます。

  1. 乾いたまま、根元から毛を分ける

    毛の流れに逆らって、指で分けます。空気が入るだけで手ざわりが変わります。首の後ろから、しっぽのつけねに向かって順に。ブラシはこのあとです。

  2. 表面がしっとりする程度に湿らせる

    乾いたままとかすと静電気で毛が絡みます。びしょ濡れにする必要はありません。濡らしすぎると乾かす工程が重くなり、いちばん飛ばしたくない4番目を飛ばすことになります。

  3. 根元から、短いストロークでとかす

    皮脂を毛全体に広げるのが目的です。落とすのではなく、ゆきわたらせる作業だと考えてください。往復させないのは、こする動作にしないためです。

  4. 湿らせた場所を、必ず乾かす

    根元を指で触って、ひんやりしないことを確かめます。ここを飛ばすと、寝ているあいだに湿ったままの時間が続きます。

夜にまとめる4手順とは別に、洗う日の側でも決まってしまうことがあります。皮脂は出続けるので、何日かに一度は洗う日が来ます。手ざわりが戻るまでの日数を動かしているのは、拭き方より、その日にどれだけ落としたかのほうです。落としすぎた日は、地肌が減ったぶんを補おうとするので、翌日からの戻りが早くなります。

mofuwa モイストシャンプーは、洗浄成分をアミノ酸系だけにして、その量も抑えた設計です。よく落ちるものほど、落としすぎたぶんを戻す工程が後ろに増えます。ベタつきが気になっているときほど落とす力の強いものへ手が伸びるので、ここは洗う前に決めておく部分です。泡は背中の後ろ半分から置いてください。ここがいちばん毛が厚く、地肌まで泡が届くのに時間がかかります。背中に赤くなっている場所やじゅくじゅくしている場所があるときは、その日は洗わないでください。

Point洗う日は、乾かす時間が取れる日に合わせる

ベタつきが戻る大きな理由のひとつが、乾かし残りです。洗う日を先に決めるのではなく、根元まで乾かせる時間が取れる日を選んでから洗ってください。夜遅くに洗って途中で切り上げるより、時間の取れる日まで待つほうが結果は良くなります。

朝にやると、頻度だけが増える理由

朝にやること自体が悪いわけではありません。ただ、朝に整えると、夕方には手を入れたくなります。そこでもう一度やると、1日2回になります。

回数を増やしたくなるのは、効いていないからではありません。1日の後半に手ざわりが戻るのは、皮脂が出続けている以上どうしても起きることです。戻ること自体を問題にすると、手数だけが増えていきます。対処法を変えなくても、置く時間を夜に移すだけで、1日1回に収まります。手数を減らしているのに、整った面が保たれる時間は長くなります。

毎日やる分量

毎日やるのは、背中の後ろ半分だけで足ります。全身を毎日やる必要はありません。ベタつきが最初に出るのは、背中の後ろ半分からしっぽのつけねにかけてです。ここは、その子の口も届かず、伏せても床に触れず、毛がいちばん厚い場所です。

確かめ方も決めておくと迷いません。洗った日を0日目として、何日目に手ざわりが戻るかを数えます。その日数がその子の基準になります。夜にまとめる形に変えて2週間、戻るまでの日数が延びていれば、その方向で続けてください。

いずれかに当てはまるときは、家庭での対処法を続ける前に動物病院にご相談ください。洗う回数を自己判断で増やさないでください。皮脂と一緒に地肌のうるおいも流れるため、戻るまでの日数がかえって短くなることがあります。

2週間続けても戻る日数が変わらないときは、ブラッシングの側より寝床の側を見てください。同じ面に一晩じゅう触れているので、そこがいちばん皮脂を受け取っています。カバーを週に1回替えるだけでも、翌朝の手ざわりが変わることがあります。相談するときは、洗った日と、手ざわりが戻るまでの日数をメモして持っていってください。「最近ベタつく」という言い方より、日数のほうが伝わります。

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よくある質問

夜にやる時間が取れない日は、朝でもいいですか?
構いません。大事なのは、1日2回にしないことです。朝にやった日は、夜はやらずに終えてください。回数を増やすより、1日1回を続けるほうが結果が安定します。
ベタつきが気になるので、毎日洗ってもいいですか?
洗う回数は自己判断で増やさないでください。皮脂と一緒に地肌のうるおいも流れるため、戻るまでの日数が短くなることがあります。まずはブラッシングを夜にまとめて2週間、戻る日数がどう動くかを見てください。
猫にも同じ考え方が使えますか?
使えます。ただし猫は自分で手入れをするので、手を入れるのは自分の舌が届かない背中の後ろ半分としっぽのつけねだけで足ります。夜にまとめるという考え方は同じです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。