C11比較・選び方

市販品と動物病院で買うものの違い

公開日 2023年3月29日|文=mofuwa編集部

明るく何もない部屋の白い床に、落ち着いて座っている淡い色の犬
同じ棚に並べてしまうと、終わりの日があるものと、何年も続くものの区別が消えます。写真:3194556/Pixabay

診察のあとに小さな袋を渡され、「これを10日ぶん」と言われた帰り道、ドラッグストアの棚に似た用途の品が並んでいます。どちらも同じように使うものに見えて、決まり方がまるで違います。市販で買うものと動物病院で渡されるものの違いは、中身の成分表よりも先に、終わりの日が書いてあるかどうかに出ます。10日で終わるものと、これから何年も続くもの。この2つを同じ棚に置いてしまうと、どっちをいつ使うのかが分からなくなります。

棚の前で決まることと、診察室で決まること|市販と動物病院の違いが生まれる場所

市販と動物病院の違いは、品そのものより、決まるまでの過程に出ます。棚の前で決めているのは飼い主です。手にしているのは、箱に書かれた用途と、その子について自分が知っていることの2つ。動物病院で渡されるものは、その子を見た人が、見たうえで決めています。同じ用途の品でも、決める前にその子を見た人がいるかいないかで、後から確かめられることが変わります。

この3つを並べると、市販と動物病院の違いがどこにあるのかが見えてきます。棚の前で決まるのは「何に使う品か」までで、「この子にいつまで使うか」は決まりません。一方、診察のあとに渡されるものには、たいてい期間が付いてきます。10日ぶん、次の診察まで、といった形です。期間が付くのは、その子を見た人が、見た時点の状態を基準に決めているからです。

だから、この2つは並べて優劣をつけるものになりません。終わりの日があるものと、終わりの日がないもの。役割が最初から分かれています。犬でも猫でも、家の中でこの2種類を同じ引き出しに入れてしまうと、期間の決まったもののほうが残り、毎日続けるはずのもののほうが途切れます。まず、違いの正体を場所の話として押さえておいてください。

終わりの日が書いてあるか|市販と動物病院で手に入るものの条件

手元にある品を分けるとき、いちばん速いのは「終わりの日があるか」を見ることです。10日ぶん、2週間ぶん、次の診察まで。こう言われて渡されたものには、終わりが先に決まっています。棚から買ってきた品には、終わりが書かれていません。なくなるまで使い、なくなったらまた買う。この2つは、続け方そのものが違います。

市販と動物病院で手に入るものを、5つの条件で並べる
見る条件棚から選んで買うもの診察のあとに渡されるもの
決める前にその子を見た人いない(飼い主が用途で選ぶ)いる(見たうえで決まる)
終わりの日書かれていない日数か次の診察日で決まる
途中でやめてよいかやめてよい。合わなければ止める自分では決めない。相談してから
次も同じものを買えるか買える。何年でも続く次に渡されるかは、その日の状態で決まる
合わなかったときの戻し方使うのをやめれば戻せるやめてよいかを含めて判断が要る
結論終わりのない毎日の土台に置く期間の決まった手当てとして置く

表の最終行が、この記事の答えです。市販は終わりのない側、動物病院で渡されるものは終わりのある側。どちらが上ということではなく、置く棚が別だという話になります。終わりのある側は、その期間を守ることに意味があります。終わりのない側は、何年も同じものが続けられることに意味があります。この違いを先に分けておくと、どっちを手に取るかで迷う時間がなくなります。

この条件で見ると、家でよく起きる取り違えも説明がつきます。期間の決まったものが終わった日に、毎日の土台まで一緒に止まってしまうことがあります。渡されたものを使っていた10日間は、毎日のケアを休んでいた家が多いからです。終わりの日が来たのは片方だけで、もう片方はもともと終わりがありません。ここを分けておかないと、10日ごとにケアが立ち上がり直すことになります。

途中でやめてよいか、次も同じものが買えるか|市販と動物病院の比較

もう少し細かく比較すると、違いは「やめ方」と「続け方」の2つに整理できます。棚から買ったものは、合わないと感じたその場でやめられます。やめたことで何かが中断するわけでもありません。診察のあとに渡されたものは、途中でやめてよいかどうかを自分では決めません。決められないという不便さではなく、期間ごと決まっているという意味です。

終わりの日があるものと、ないものの扱い方 棚から選んで買うものと、診察のあとに渡されるものを、やめ方・続け方・置き場所で左右に並べた対比。終わりの日の有無が、扱い方のすべてを決めています。 同じ引き出しに入れると、この区別が消えます 棚から選んで買うもの 終わりの日がない 合わなければその場でやめる 次も同じものが買える 毎日ずっと続く側に置く 比べる相手として残る 診察のあとに渡されるもの 終わりの日が先に決まる やめ方は自分で決めない 次に渡されるかは未定 期間の決まった手当てに置く 終わったら手元から減る 左が途切れると、右が終わった日に戻る先がなくなります
分けるのは中身の良し悪しではなく、終わりの日が書いてあるかどうかです。

左右を見比べると、家で守るべきものがどちらかが分かります。右側は、終われば手元から減ります。左側は、何年も残り続けます。次に何かが起きたとき、「前と比べてどうか」を言うための材料は、左側にしかありません。市販の品を毎日続けている家では、変化があったときに「いつもと同じことをしていて、これが起きた」と言えます。動物病院での相談も、そこから始められます。

4つ目は見落とされやすいところです。市販で使っている品の名前を、動物病院で聞かれてから思い出そうとすると、たいてい「ペット用のシャンプー」までしか出てきません。洗う頻度、使っている面、いつから使っているか。この3つが言えると、相談の中身が変わります。家で書いておくのは、成分ではなく、名前と頻度と面の数で足ります。

毎日ずっと続く側を、どっちで用意するか

終わりの日がない側に置くものは、何年も続きます。だから選ぶ条件が変わります。1回だけ使うなら、多少手間がかかっても構いません。毎週続くなら、その手間が毎週積み上がります。見るのは、洗う工程がいくつあるかと、その子が浴室にいる時間がどれだけかの2つです。

泡をよく立てたいなら、洗浄成分を足すのが手早い方法です。ただ、よく落ちる品ほど、落としすぎた分を戻す工程がうしろに付きます。トリートメントの工程が1つ足されると、月に4回洗う家では、1年で48回ぶん増えます。mofuwa モイストシャンプーは、この工程を減らすところから組み立てられています。使っている洗浄成分はアミノ酸系だけで、量も少なくしてあります。

少ない洗浄成分でも泡が立つのは、原料の水を電解水にしているからです。グルーミングスプレーと同じ水で、水そのものが汚れを落とす側に回ります。必要なものまで落とし切らないので、洗い上がりが硬くならず、あとから戻す工程が要りません。工程が1つ消えるということは、その子が浴室で耐える時間がそのぶん短くなるということです。減っているのは飼い主の手間より先に、その子が我慢している分数のほうです。何年も続く側に置くものとしては、ここがいちばん効いてきます。

モイストシャンプーに香りを付けていないのも同じ理由です。犬も猫も、自分の体から出ているにおいのほうを好みます。洗うたびに違うにおいが毛に残ると、そのたびに落ち着かない時間が足されます。毎日続く側に置くものほど、その子が選んでいない要素を減らしておくほうが、長く続きます。市販で買える品の中から選ぶときは、香りの有無も、続けられるかどうかの条件として見てください。

Caution渡されたものが終わった日から数えて、変化が戻らないとき

渡されたものを使い切ってから7日たっても、同じ面の赤みやフケが戻らない/使い切った翌週から、同じ場所をなめる回数が夕方の1時間で4回を超える日が3日続く/終わったあとに、前はなかった面へ広がっている/月に4回の洗う日のたびに、同じ場所だけ様子が変わる。こうした残り方は、毎日の土台を続けているだけでは追いつきません。渡されたものを使い切った日、毎日使っている品の名前、洗っている頻度、変化が出ている面の数。この4つを持って、動物病院で診てもらう日を決めてください。家で数えられるのは日数と回数と面の数までで、その先を決めるのは獣医師です。

期間が終わった時期に、手元に残っているもの

10日ぶんが終わった日に手元に残っているのは、毎日続けてきた側だけです。終わりのある側は、終われば減ります。減らない側をどう選んでおくかが、次に何かが起きたときの材料になります。引き出しを2つに分け、終わりの日があるものだけを右に入れておく。それだけで、片方が終わった日にもう片方が止まる形はなくなります。

今日できるのは、いま手元にある品を1つずつ手に取って、終わりの日が書いてあるかどうかで左右に分けることだけです。分けてみると、たいていの家では左のほうが少なくなっています。毎日続く側が痩せていると、次に比べる相手がありません。

Product

mofuwa モイストシャンプー

mofuwa モイストシャンプー

300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

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よくある質問

動物病院で扱っているケア用品のほうが、市販のものより良いということですか。
良し悪しの順番として並べるものにはなりません。分かれているのは役割のほうです。診察のあとに渡されるものは、その子を見た人が、見た時点の状態を基準に期間まで含めて決めています。だから終わりの日が付きます。市販の品には終わりの日がなく、何年も同じものを続けられます。次に何かが起きたときに「いつもと同じことをしていて、これが起きた」と言えるのは、続いている側があるからです。どちらか一方に寄せると、期間の決まった手当てか、比べる相手のどちらかが欠けます。両方を別の棚に置いておくのが、いちばん無理のない形です。
市販の品を使っていることは、動物病院で言ったほうがよいですか。
言ってください。そのとき役に立つのは成分名ではなく、品の名前と、洗っている頻度と、使っている面の3つです。月に何回洗っているか、体のどこに使っているか、いつから続けているか。この3つがそろうと、いま見えている変化が、続けてきたことの上に起きたのか、最近変えたことの上に起きたのかを分けられます。家で書いておくのは1枚の紙で足ります。診察の場で思い出そうとすると、頻度と面はほぼ出てきません。
渡されたものと似た用途の品が市販にもあるとき、そちらへ切り替えてよい時期はありますか。
期間が指定されているもののあいだは、その期間を動かさないでください。切り替えを考える時期は、指定された期間が終わったあとです。市販と動物病院の違いは、終わりの日が誰の判断で決まっているかにあります。期間の途中で似た品へ移ると、何日目までどちらを使っていたのかが残らず、あとで変化を追えなくなります。期間が終わってから、毎日の土台として続けられるかどうかで選ぶ。順番をこうすると、終わった日を起点にして数えられるようになります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。