C08季節・行事

春の雨に濡れて帰る|タオルで足りるのは、どこまで濡れた日か

公開日 2023年3月30日|文=mofuwa編集部

明るいやわらかな光の入る窓辺で、淡い色の木の床に休んでいる薄い色の犬
表面が乾いていることと、根元が乾いていることは別々に確かめます。写真:Leohoho/Pexels

玄関で体をふいたあと、指を毛のあいだに入れて根元をさわると、まだ冷たい日があります。同じ15分の散歩で、同じくらいの雨に濡れる日でも、表面で止まる日と根元まで届く日に分かれます。春の雨がやっかいなのは、外の気温が10度を超えているせいで、帰ってから体温が戻るのが早いことです。根元が濡れたまま体が温まると、閉じている面に蒸れが出ます。この記事では、ふき終わってから根元が乾くまでの分数を数えて、タオルで足りる日と足りない日の線を引きます。

どこまで濡れるかで乾くまでの分数が変わる|春の雨が冬の雨と別物になる時期

同じ量の雨でも、外の気温が10度を超えてくる時期は、帰ってからの体の動きが変わります。冬は体が冷えたまま長く、水気が抜けるより先に震えが来ました。春の雨は、玄関に入って5分もすると体温が戻ります。温まるのが早いということは、根元に残った水が湯気に変わる時間も早いということです。閉じている面では、その水気が逃げ場を失います。

この記事で数えるのは、降った量でも散歩の長さでもありません。ふき終わってから、根元が乾くまでの分数です。表面はタオルを当てた時点で乾きます。数えるのはその先で、毛をかき分けて指を当て、湿りが消えるまでに何分かかったかを見ます。5分で消える日と、40分たっても冷たい日があります。

外の気温が変わると、同じ雨に濡れる日の何が変わるか
変わるもの気温の低い時期の雨気温が上がってからの雨
帰宅後の体温しばらく戻らない5分ほどで戻る
水気の動きそのまま冷たく残る温まって湿気になる
室内の湿度低いので抜けやすい外から入ったぶん高い
最初に出るもの冷え閉じた面の蒸れ
根元が乾くまで40分から60分20分から40分
飼い主が気づく場所背中とお尻脇と内股
翌日に残るもの被毛のごわつき同じ面をなめる動き

右の列に移ったあとは、乾いたかどうかを表面で判断すると読み違えます。背中を触って乾いていても、脇の下に手を差し込むとまだ湿っている、という形になります。春の雨のあとは、乾き方が体の場所ごとにばらけます。

タオルで足りる条件|雨に濡れるのが被毛の表面で止まった日

タオルで足りる日には条件があります。降った雨が弱かったかどうかより、水が被毛の表面で止まったかどうかです。被毛は油分をまとっているので、弱い雨なら水は玉になって外側に乗ります。この状態なら、押さえるだけで水は移ります。

上の4つは家を出る前と歩いているあいだの話で、最後の1つだけが帰ってから分かります。予想は4つで立てて、答えは5つめで確かめます。この順番にしておくと、読み違えた日に気づけます。

確かめ方は玄関で10秒です。脇の下に指を2本差し込み、毛の流れと直角に開いて、地肌に当てます。乾いていれば体温と同じ温度に感じます。濡れているところは、必ず周りより冷たく感じます。目で見ても分かりません。皮膚の温度で見ます。

Point押さえて移す。こすって散らさない

表面で止まっている水は、こするとかえって根元へ押し込まれます。タオルは面を当てて、3秒置いて離す。これを場所を変えて繰り返すだけで、表面の水はほとんど移ります。こすった日ほど、根元が乾くまでの分数が伸びます。毛の流れに逆らって立てるのは、水を移し終えてからです。

根元まで濡れる日は、脇と内股のどっちから開くか|蒸れが残る4つの面

根元まで水が届いた日は、体のどこもかしこも同じように乾きません。蒸れが残るのは、体の重みや関節で閉じている面だけです。数えると4つあります。

根元まで濡れる日に、蒸れが残る4つの面
面閉じている理由乾くまでの分数
脇の下前足が体側に付いている30分から40分
内股の付け根座ると完全に閉じる30分から40分
胸の底伏せると床に接する20分から30分
首輪の下布やナイロンが張り付く40分以上
背中開いていて風が通る5分から10分
お尻の上毛は厚いが面が開いている10分から15分

下の2行は比較のために置いています。背中は毛の量がいちばん多いのに、いちばん早く乾きます。乾く速さを決めているのは毛の量ではなく、その面が開いているかどうかです。だから蒸れは、濡れた量の多い場所ではなく、閉じている場所に出ます。

順番には答えがあります。首輪の下が最初で、脇と内股がその次、胸の底は最後です。首輪は外さないかぎり乾きようがなく、外すのに時間もかかりません。脇と内股は、その子が座った時点で閉じてしまうので、立っているあいだに済ませます。胸の底は伏せてからでも手が入ります。

  1. 首輪を外して、下の面をふく

    布やナイロンは水を持ち続けます。外して、地肌と首輪の内側の両方をふきます。ここを飛ばすと、ほかの3面が乾いても1か所だけ湿ったままになります。

  2. 立っているうちに脇を開く

    前足を少し持ち上げて、面をつくります。毛をかき分けて、地肌にタオルを当てます。ここで3秒待つのが要点で、押し当てた瞬間には水は移りません。

  3. 内股の付け根を前から後ろへ

    後ろ足の付け根の内側です。被毛が薄く、地肌がそのまま出ている面なので、水も早く届きますが、抜けるのも早い場所です。

  4. 伏せてから胸の底に手を入れる

    前足のあいだ、床に接している面です。伏せた姿勢のまま、下から手を差し込みます。

  5. 20分後にもう一度、指で確かめる

    1回ふいただけでは足りません。20分後に同じ4面へ指を入れて、まだ冷たい面だけをもう一度ふきます。ここまでが1日ぶんの手順です。

  6. ブラッシングは最後に入れる

    根元がおおむね乾いてから梳かします。濡れているうちに梳かすと、被毛が束になったまま乾いて、翌日ほどけにくくなります。

20分後にもう一度確かめる、という一手が、雨の日のケアでいちばん抜けます。1回ふいて終わりにした日は、翌朝になめる動きが出ます。なめている面を数えると、たいてい4つのうちのどれかです。

表面で止まった日と根元まで届いた日の比較|雨のあと、蒸れを残さないために置くもの

2つの日を並べると、変えるものが手順の長さではないと分かります。変わるのは、確かめる回数と、乾いたあとの地肌に何を置くかです。

表面で止まった日と、根元まで濡れる日の違い
見るところ表面で止まった日根元まで届いた日
確かめる回数玄関で1回玄関と20分後の2回
ふく範囲背中とお尻と足先閉じた4面を足す
かかる時間3分10分と、20分後の3分
蒸れの出方出ない4面のうち1つか2つに出る
翌朝の様子変わらない同じ面をなめている
地肌の状態そのまま湿っていた時間のぶん乾きやすい
結論の行ふいて終わり乾かしてから、地肌に戻すものを置く

右の列の最終行が、雨の日と晴れの日の本当の違いです。長く湿っていた地肌は、乾いたあとに逆へ振れます。湿度の高い時間が続いたあと、暖房や日ざしで一気に乾くと、うるおいが足りない側に寄ります。蒸れと乾きは、同じ日の前半と後半に順番で起きます。だから雨の日にやることは、水気を取ることだけで終わりません。

そのうえで困るのが、蒸れの出た4面が、どれもその子の口が届く面だという点です。脇も内股も胸の底も、座ったまま首を回せば届きます。首輪の下だけは届きませんが、そこは前足でかきます。ふき終わった面に何かを置くなら、なめられることを先に考えて選ぶことになります。

mofuwaスキンケアミストを、20分後の確かめのあとに置いているのはこのためです。中身は高機能性電解酸化水100%で、口の中にも直接使える基準の水です。だから、なめる面に置いても量を控える理由がありません。脇から内股、胸の底まで、この記事で数えている4面を1本で通せます。ミストなので一度に乗る量が少なく、乾いた地肌の上にうすく広がります。

mofuwaスキンケアミストが場所を選ばないことも、雨の日にはそのまま時間の差になります。耳の内側は、雨に濡れる日にいちばん水が残る場所のひとつですが、ほかのものを使いにくい場所でもあります。肉球の間も同じです。4面と耳と肉球を、置くものを持ち替えずに一巡できると、20分後の3分に収まります。持ち替える手間が入ると、この一手はいちばん先に飛びます。

やってしまいがちなのは、雨に濡れる日ごとに洗ってしまうことです。春はぐずつく日が続くので、週に3回以上洗う形になります。洗いすぎた地肌は、次の雨までにうるおいが戻りません。乾く方向に寄った皮膚は、湿った時間に弱くなります。洗う日は雨と切り離して週1回に置いたまま、雨の日は乾かす手順とミストで通すほうが、被毛も地肌も振れ幅が小さくなります。

Caution20分後の確かめで、同じ面だけ分数が伸びていくとき

4面のうち1か所だけ、乾くまでの分数が週を追うごとに伸びている/雨の降っていない日にも、同じ面が湿ってなまぬるい/首輪を外した下の地肌に、ふいた翌日も赤みが残る/なめる動きが、乾き終わってから始まって止まらない。こうした残り方は、その日の雨の量では説明がつきません。乾くまでの分数と、蒸れが出た面の名前を並べた紙は、2週間ぶんで十分に材料になります。それを手元に置いて、動物病院に電話をしてください。診断はそちらで受けて、玄関の10秒と20分後の確かめは同じ形で続けます。

玄関で10秒、指を1本入れるところから

雨の日にやることを1つだけ残すなら、玄関で脇の下に指を入れることです。冷たければ根元まで届いた日、体温と同じなら表面で止まった日。この10秒で、そのあとの手順が3分か13分かに分かれます。分数を数えるのは、この判断を毎回勘でやらないためです。

書き留めるのは、その日の面の名前と分数だけで足ります。ひと月ぶん並ぶと、その子がどの面から湿るかが決まっていることが見えてきます。今日できるのは、玄関にタオルと一緒に1本を置いておくことです。

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よくある質問

ドライヤーを使えば、根元まで乾かせるのではありませんか。
風の当たる面は乾きます。ただし蒸れが残る4面は、どれも閉じているので、風が入りません。脇も内股も胸の底も、手で開かないかぎり、外から風を当てても表面しか動かないままです。ドライヤーを使うなら、開いてから当てます。開かずに長く当てていると、開いている背中の側だけが乾きすぎて、閉じた面は湿ったまま残ります。乾く場所と残る場所の差が、かえって広がります。
猫は雨の日に外へ出ませんが、同じことは起きますか。
出入り自由の猫は、雨の降り出しに気づかず戻ってくることがあります。犬より低い姿勢で歩くので、濡れるのは背中より、おなかと胸の底です。屋内だけの猫でも、湿度の高い日が続くと、脇と内股が乾きにくくなります。猫は自分で毛づくろいをしますが、閉じた面は舌も届きにくい場所です。横向きに寝ているところへ手を入れて、根元の温度を確かめるだけで足ります。
どのくらいの雨から、根元まで濡れると考えておけばいいですか。
量より、当たっていた時間と風のほうが効きます。霧のような雨でも、20分歩けば毛の流れに沿って水が入ります。逆に強い雨でも、5分で屋根の下に入った日は表面で止まります。目安を1つ持つなら、雨具の内側が湿っていたかどうかです。内側が湿っていた日は、体の側も根元まで届いていると考えて、20分後の確かめを入れておくほうが外しません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。