C04悩み解決
季節の変わり目に毛のパサつきが増えるのは、なぜか
乾いた時期は、毛が広がってまとまらなくなります。そこでブラシを入れる回数が増えます。とかす回数が増えれば、そのぶん毛先はこすれます。季節の変わり目に毛のパサつきが増えるとき、動いているのは空気の乾燥だけではありません。乾燥をきっかけに、手を入れる回数のほうが増えている。この記事では、増えているのが乾燥か手数かを分けて、季節ごとに手数を減らす組み方をまとめます。
増えているのは乾燥か、それとも手数か
空気が乾くと、毛は広がります。静電気で毛どうしが反発し、まとまらなくなるからです。ここまでは季節の話です。
問題はその先です。まとまらない毛を見ると、たいていブラシを持ちます。とかしてもすぐ広がるので、また持ちます。1日に2回だったのが3回になり、1回あたりの時間も延びる。乾いた時期は、こうして手を入れる回数が静かに増えていきます。
毛先は、こすれた回数だけ傷みます。切れた毛が増えると、同じ本数でもパサついて見えます。つまり、乾燥をきっかけに始まった手数の増加が、そのままパサつきを進めていることがあります。
| 乾燥が増えている | 手数が増えている | |
|---|---|---|
| いつ強いか | 湿度が下がった日 | とかしたあとの数時間後 |
| 毛先の状態 | 変わらない | 途中で切れている、引っかかる |
| 湿度を上げると | 収まる | あまり変わらない |
| 静電気 | パチッとする | 毛が絡む・引っかかる |
| 先に減らすもの | 空気の乾き | とかす回数と力 |
右の列に寄っているなら、加湿器を足すより、触る回数を減らすほうが先です。季節の条件は変えられませんが、手数はその日から変えられます。
乾いた時期に、手数が増える3つの場面
自分では増やしたつもりがなくても、次の3つの場面で回数は増えています。
- まとまらないので、とかし直す:とかした直後は整いますが、静電気は数分で戻ります。戻るたびに手が伸びると、1日に何度も同じ場所をこすることになります
- ほこりや毛が服につくので、払う:帯電した毛はほこりを寄せます。それを手で払う動作も、毛先をこする動きです。回数として数えられていないところです
- 抜け毛が目につくので、増やす:換毛の時期と重なると、抜け毛を取ろうとしてブラッシングの時間が延びます。抜けかけの毛を取る作業と、毛先をこする作業は、同じ動きの中で起きています
3つとも、それぞれは正しい対応です。ただ合計すると、乾いた時期の1日は、湿った時期の倍近く毛に触れていることがあります。
ブラシを持った回数、手で払った回数、なでた回数。細かくなくて構いません。多い・ふつう・少ないの3択で足ります。3日ぶん数えると、自分が思っているより多いことがはっきりします。
どっちが動いたかの見分け方を比較する
見分けるのは簡単です。毛先を指で触ります。
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毛の先を指の腹で挟み、根元へなでる
先が細くとがっているなら、毛先は傷んでいません。途中で切れていると、指に引っかかる感触が返ってきます。
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背中と、脇の下を比べる
背中はブラシが当たる場所、脇の下は当たりにくい場所です。背中だけ引っかかるなら、手数の側です。両方同じなら、乾燥の側の可能性が高くなります。
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湿度を上げて、1週間だけ見る
加湿だけを足して、とかす回数は変えません。収まるなら乾燥、変わらないなら手数です。同時に両方を変えないでください。
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次の1週間は、回数だけを半分にする
湿度は前の週のまま、とかす回数を減らします。ここで変わるなら、手数が効いていたということです。
2週間で、どちらが動いていたかが分かります。両方が同時に効いていることもありますが、その場合でも順番に変えたほうが、次の年に同じ判断ができます。
季節ごとに、手数を減らす組み方
手数を減らすといっても、放っておくわけではありません。1回を長くせず、回数を減らして、こすらない形に変えます。
- とかす前に、表面をわずかに湿らせる:乾いたままとかすと静電気で絡み、絡んだところをほどくために回数が増えます。湿らせるのは、手数を減らすための工程です
- 1日1回に決める:戻るたびにとかすのをやめます。戻るのは静電気のせいで、毛が汚れたわけではありません
- 往復させず、一方向に:往復は、こする動きです。根元から毛先へ、短いストロークで
- ほこりは、払わずに湿らせた布で押さえる:手で払う動作を減らします。押さえて移すだけで取れます
- 換毛期は、抜け毛だけを目的にする:整えるためのブラッシングと分けます。抜けかけの毛を取り終えたら、そこで止めてください
1番目の「表面をわずかに湿らせる」に使っているのが、mofuwa グルーミングスプレーです。乾いたままブラシを入れるほど静電気で毛が絡み、絡みをほどくためにまた手が伸びます。とかす前に背中から腰へ2〜3回ふいて、表面が湿った状態で歯を入れてください。毛が立たないぶんブラシが根元まで通るので、1回で終わり、数分後にもう一度持つことがなくなります。
グルーミングスプレーは、ブラッシングスプレーとしても使えるようにつくられています。ペットは体から脂を出すので、昨日とかした場所も今日また汚れます。とはいえ乾いた時期に毎日湯に入れる手はありませんし、サロンにも毎日は通えません。舐めても問題のない基準でつくられているので、口が届く前足や胸元にかかっても、量を気にせず全身に使えます。乾いた時期にいちばん困るのは「何度もとかしてしまうこと」なので、1回を通りやすくする道具を先に置くほうが効きます。赤みやじゅくじゅくが出ている場所は避けて、そのまわりから使ってください。
季節では説明がつかないパサつきの選び方
季節で動くパサつきには、特徴があります。全身に均等で、湿度が戻れば落ち着き、地肌に変化がない。この3つのどれかが崩れているなら、季節の条件では説明が足りません。
- 一部だけパサついている、左右で差がある
- 湿度が戻る時期になっても、状態が戻らない
- 地肌が赤い、フケが出る、かさぶたがある
- 毛が抜ける量が、この数週間で増えた
- 毛が細くなった、全体のボリュームが落ちた
- その子が気にして、掻く・舐める時間が増えた
この中のどれかが出ているときは、加湿器を買い足す前に一度診てもらってください。とくに「一部だけ」と「左右で差がある」は、環境では説明がつきません。空気も湿度も、体の右と左で変わらないからです。
相談するときは、2週間の切り分けの結果を持っていってください。湿度を上げて変わらなかった、回数を半分にしても変わらなかった。この2つが分かっているだけで、環境で説明できる範囲かどうかを分けてもらえます。
最後は、毎日のほうに話が戻ります。とかす前にひと吹き、1日1回、往復させずに一方向。季節が変わるたびに毛が広がるのは毎年くり返します。手数を増やさない形をいま決めておけば、来年の同じ時期は数えるところから始められます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- ブラッシングを減らすと、毛玉ができませんか?
- 回数ではなく、触られない日をつくらないことが効きます。1日1回でも、毎日続いていれば毛玉は育ちません。減らすのは、同じ日に何度もとかす分です。
- 静電気防止のスプレーを使ってもいいですか?
- 人用のものは避けてください。犬は毛を舐めますし、皮膚に触れ続けるものになります。犬猫に使える前提のものを、布に含ませて使ってください。
- 換毛期は、どうしても回数が増えてしまいます。
- 抜け毛を取る作業と、整えるためのブラッシングを分けてください。抜けかけの毛を取り終えたら、そこで止めます。同じ動きを続けると、抜け毛ではなく毛先をこする作業に変わります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
