C08季節・行事
抜けたあとの地肌に、白いものが増えている|洗う前にできることがある
換毛期のさなかに背中の毛を手で分けたら、分け目の地肌に白いものが点々と見えました。抜ける毛が増えた時期に白いものが目につきはじめると、まず思い浮かぶのはシャンプーです。ところが、湯で流した翌日にまた同じ場所で見えることがあります。地肌に見えている白いものには、粉のように細かいもの、平たい粒、毛の根元についた小さな玉の3種類があり、洗って減るのはそのうちの一部です。この記事では、洗う日を決める前に、白いものの数を家で3か所ぶん数えるところから始めます。
粉か、粒か、根元の玉か|換毛期の地肌に出た白いものを3か所で数えるやり方
白いものを見つけたとき、最初にやることは洗うことではなく、3つのどれなのかを見分けることです。同じ「フケが出た」に見えても、粉なのか、平たい粒なのか、毛の根元についた玉なのかで、次の手が変わります。用意するのは黒っぽい紙か濃い色の布を1枚だけで、それをその子の下に敷きます。
| 見えかた | 指でさわると | どこから出たものか | 洗って減るか |
|---|---|---|---|
| 粉のように細かく、紙の上に薄く広がる | 指先でこすると消えるように散る | 地肌の表面が乾いてはがれたもの | その日は減るが、翌日また出る |
| 平たく、1つずつ形が見える粒 | 指でつまむと、はがれた皮のような感触 | 地肌がまとまった形ではがれたもの | 洗うと落ちる。数が多い日が続くかを見る |
| 毛の根元についた、小さくて白い玉 | 毛を持つと玉ごと動く | 抜けた毛の根元。フケではない | 洗っても数は変わらない |
| 糸くずのように長く、毛に絡んでいる | 引くと毛といっしょに動く | 切れた毛や、寝具の繊維 | ブラッシングで取れる |
3行目にあるとおり、換毛期にいちばん増えるのは、じつはフケではなく抜けた毛の根元の玉です。下毛が一斉に入れ替わる時期なので、根元のついた毛が毛のあいだにたまり、地肌を見たときに白い点として目に入ります。この玉を粉や粒といっしょに数えてしまうと、フケが急に増えたように見えて、洗う回数だけが増えていきます。
数え方は決めておきます。黒い紙を敷き、背中の真ん中、腰、しっぽの付け根の3か所で、それぞれ30秒ずつコームを通します。通し終えたら紙を持ち上げ、粉が広がった面積は「あり・なし」で、平たい粒は個数で書きます。根元の玉は数えません。紙に書くのは日付と3か所ぶんの数字だけで、1日1回、同じ時間帯にやります。夕方は日中の動きで毛の中身が動いているので、朝か夜のどちらかにそろえてください。
数字がそろってくると、地肌の状態が場所ごとに違うことが見えてきます。背中は多いが腰は少ない、しっぽの付け根だけが毎日同じ数、といった形です。換毛期のあいだ全身が同じように乾くわけではなく、その子が寝るときに床へ当たる面、こすれる面、自分の口が届く面で条件が変わります。場所ごとの数字は、そのあとどこから手をつけるかを決める材料になります。
室内の湿度も同じ紙に書いておくと、あとで比べられます。5月は日によって湿度の振れ幅が大きく、窓を開けた日と閉め切った日で、部屋の空気の乾き方が変わります。粉が増えた日と、湿度が下がった日が重なるかどうかは、2週間ぶんの紙があれば目で見て分かります。重なっていれば、その子の皮膚だけの話ではなく、部屋の側で変えられることが残っているという意味になります。
湿らせてから浮かせて、最後に落とす|地肌のフケを散らさずに下毛を出す順番
手順は4つです。地肌を湿らせ、毛を分けて根元を浮かせ、下毛を毛先へ抜き、最後に紙の上で数えます。乾いたまま梳かすと、粉は毛の中で舞って空中と部屋へ散り、紙の上には残りません。減ったのではなく、見えないところへ移っただけになります。順番を守ると、その日の量が紙の上にとどまります。
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1|毛を分けて、地肌が見える状態でスプレーする
指を広げて毛を左右に分け、分け目の底が見えるところで mofuwaグルーミングスプレーを吹きかけます。毛の表面にかけても、湿らせたい地肌には届きません。かけたあと30秒置いて、指の腹で軽くなじませます。乾いた粉が湿ると、地肌にとどまって空中へ散らなくなります。
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2|目の粗いコームで、根元を浅く起こす
歯を地肌に立てず、毛の途中まで浅く入れて、根元側へ少し持ち上げます。ここで抜こうとしないでください。上の毛を持ち上げて、下にたまった毛と粒が出る道をつくる工程です。1か所3往復まで。それ以上入れると、地肌の表面をこすることになり、翌日の粉が増えます。
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3|浮いた下毛を、毛先へ一方向に抜く
毛の流れに沿って、根元から毛先まで1回で通します。抜けた毛の根元についた白い玉は、ここで毛ごと出てきます。歯にたまったら指で取り、紙の上に落としてから続けます。往復させると、せっかく浮いた粒が地肌側へ戻ります。
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4|紙を持ち上げ、粉と粒を分けて書く
紙の上に落ちたものを、粉が広がったか、平たい粒がいくつか、という形で書きます。毛の根元の玉は数に入れません。3か所ぶんを書き終えたら、紙をそのまま丸めて捨てます。翌日は新しい紙で同じ手順です。
1番目で使う mofuwaグルーミングスプレーは、毎日きれいにしてあげたいという気持ちを、その日のうちにやり切れる形にするために作られた1本です。換毛期の地肌は、抜けた毛が残ったままだと空気が通らず、こもった場所ができます。かといって毎日湯で流すと、今度は流すたびに地肌のうるおいのほうが動きます。この1本が入るのは、洗う日と洗う日のあいだにある、毎日の側です。吹きかけてコームを通すだけなので、3か所で5分に収まります。
地肌にかけるものなので、その子が背中をなめることまで含めて選ぶ必要があります。この1本の中身は電解水で、香料を足していません。清涼飲料水の規格基準をクリアした水なので、分け目を開いて根元までしっかり濡らしても、使った量を数えながら手を止めずに済みます。量を気にせず根元まで届かせられることが、粉を空中へ散らさない条件そのものです。余分な脂とは乳化して落ち、うるおいの側は残るので、濡らした地肌がそのあとつっぱりません。
洗う日そのものをなくす話ではありません。換毛期でも、毛の中に砂や皮脂がたまってくれば、湯で流す日は来ます。その日に mofuwaモイストシャンプーのような地肌に残らない洗い方を選んでおくと、洗った翌日の粉が出にくくなります。洗う日と、間の日と、数える日を分けて考えると、シャンプーの回数を増やさずに換毛期を越せます。
猫では、3か所のうちしっぽの付け根を最後に回します。猫が自分の毛づくろいで届きにくいのがこの場所で、換毛期には粒がいちばん残ります。ただし触られるのを嫌がる場所でもあるので、背中と腰で手順に慣れてから移ります。30秒が長いようなら15秒を2回に分け、紙は同じ1枚を使ってください。数える条件が同じなら、日をまたいでも比べられます。
週に何回洗うかで迷ったとき|換毛期の地肌とシャンプーの頻度がずれる場面
フケが出たから洗う、という順番でいくと、換毛期は洗う回数が上がり続けます。紙の数字を2週間ためると、洗った翌日の数と、3日空けた日の数が比べられます。多くの場合、洗った翌日の数はいったん減り、2日目から戻ります。この戻り方が急な子ほど、頻度ではないところに理由があります。
| 2週間の数字の動き | 読み取れること | 次に変えるところ |
|---|---|---|
| 洗った翌日だけ減り、2日目に戻る | 落としているが、地肌の乾きは戻っていない | 洗う回数ではなく、間の日の湿らせ方 |
| どの日も同じ数で動かない | 毛の中に残ったものが出きっていない | 梳かす順番と、根元まで届く深さ |
| 場所によって数が大きく違う | こすれる面・寝る面など条件の差 | 寝床の素材と、その場所の梳かす回数 |
| 湿度の低い日にだけ増える | 部屋の空気の側が動いている | 室内の湿度と、洗濯物を干す場所 |
| 洗う回数を増やした週から増えた | 洗いすぎの側に振れている | シャンプーの間隔を戻す |
いちばん下の行が、換毛期にいちばん起きやすい形です。毛が抜けて地肌が見えると、汚れているように見えます。そこで洗う回数を上げると、地肌のうるおいを保っている皮脂まで毎回動くことになり、乾いてはがれる側の粉が増えます。洗いすぎているかどうかは、気持ちではなく、回数を増やした週の紙で判断できます。増やした翌週に数字が上がっていれば、間隔を元に戻します。
被毛の側から見ても同じことが言えます。換毛期の被毛は、抜けた下毛が上の毛に引っかかって密になっているので、湯を通しても地肌まで届きにくくなっています。届かないまま洗うと、表面だけが濡れて、乾くのに時間がかかります。先に下毛を出してから洗うほうが、同じシャンプーでも地肌まで届き、乾くのも早くなります。順番が逆だと、洗う回数を増やしても手応えが出ません。
毎日同じ手順で梳かして数えているのに、2週間たっても3か所の数が下を向かない/1か所だけ数が増え続けている/粉ではなく、平たい粒が毎日10個以上出る/白いものの出ている場所を、その子がなめ続けている/毛を分けたときに、地肌の色が周りと違って見える。換毛期の地肌の乾きは、下毛を出して湿らせる手順でたいてい数字が動きます。2週間ぶんの紙が動かないのなら、家の手順で変えられる範囲から外れています。日付と3か所の数字を書いた紙を持って、動物病院へ行く日を決めてください。どの場所が、いつから、いくつのまま止まっているのかが、その紙1枚で伝わります。数字がないと、その場では「フケが増えました」としか言えません。
粒が3個から1個になるまで|換毛期の地肌に毎日かけるコツ
数字が下を向きはじめてからのコツは、やめ方にあります。粒が減ると、毎日の5分をやめたくなります。ところが換毛期はまだ続いているので、下毛は抜け続けます。やめた3日目から、上の毛のあいだにまた毛がたまり、地肌の空気の通りが元に戻ります。減ったからやめるのではなく、減ったら回数を保ったまま時間を短くする、という形にします。
| 曜日 | やること | かける時間 | 紙に書くこと |
|---|---|---|---|
| 月・木 | 3か所すべてを湿らせて梳かす | 5分 | 3か所の数字 |
| 火・金 | その週いちばん数の多かった1か所だけ | 2分 | その1か所の数字 |
| 水・土 | 毛を分けて地肌を見るだけ | 1分 | 粉のあり・なし |
| 日 | 手のひらで全身をなでる | 1分 | 手に白いものが移ったか |
水曜と土曜に「見るだけ」の日を置いているのは、手を入れない日をつくるためです。毎日コームが入る状態が続くと、地肌の側は休む時間がなくなります。見るだけの日に粉が増えていなければ、前日までの手順が効いているという確認になり、増えていれば翌日の場所を変える材料になります。換毛期の地肌でいちばん効くのは、強さでも回数でもなく、同じ条件で見続けることです。
紙は、換毛期が終わっても捨てずに残してください。翌年の春、同じ3か所で数字が増えはじめた日が、その子の換毛期の入り口になります。去年の紙があれば、いま何週目にいるのか、そろそろ落ち着く時期なのかが、数字のほうから分かります。うるおいの戻り方にもその子ごとの型があり、2年ぶんたまると、どの場所から手をつければ早いかまで見えてきます。
今夜は、黒い紙を1枚用意して、背中の真ん中だけを30秒梳かしてみてください。粉が広がるのか、平たい粒が落ちるのか、根元に玉のついた毛が出てくるのか。そこまで分かれば、明日から数えるものが決まります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 粉と粒を見分ける自信がありません。まとめて数えてはいけませんか。
- まとめて数えても、同じ数え方を続けているかぎり比べられます。ただし、毛の根元についた白い玉だけは外してください。これは抜けた毛の一部で、換毛期には必ず増えます。玉を一緒に数えると、下毛が出はじめて手順がうまくいっている週ほど数字が上がり、逆に読めてしまいます。粉と粒の区別がつかないときは、紙を軽く傾けてみてください。粉は滑って落ち、平たい粒は紙の上に残ります。
- 白いものが出ているときに、ブラッシングを続けても大丈夫ですか。
- 湿らせてからなら続けて構いません。問題になるのは、乾いた地肌に歯を立ててこするやり方のほうです。粉が出ている地肌は表面が乾いているので、そこへ直接力がかかると、はがれる面積が広がります。分け目を開いて根元まで湿らせ、歯は浅く、1か所3往復まで。この形なら、毛の中にこもった空気が動いて、地肌の側にとっては通りがよくなります。痛がる場所があるときは、その1か所だけ手のひらでなでる日にしてください。
- 部屋の湿度は、どのくらいを目安にすればいいですか。
- 数字を1つ決めるより、その子の紙と部屋の数字を並べて見るほうが役に立ちます。同じ50%でも、風の当たる場所に寝床があれば地肌の乾き方は変わります。まず湿度計を寝床の高さに置いてください。人の目線の高さと、床に近い高さでは値が違います。そのうえで、粉が増えた日に湿度が下がっていたかを2週間ぶん見比べます。重なりが見えたら、洗濯物を干す場所を寝床の近くへ移すだけでも、換毛期のあいだの数字は動きます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
